映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』の概要:ピンクの靄の中に迷い込んだのび太。その靄を抜けると、そこは動物達が人間の様に暮らす星だった。その惑星はアニマル惑星と呼ばれており自然や空気が清らかで、動物達は二本足で立ち、指も物を掴めたり作業出来たりするような独自の進化を辿っていた。しかし、アニマル惑星のすぐ隣の惑星、地獄星にはそのアニマル惑星を乗っ取ろうとするニムゲがいた。
映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』の作品情報
上映時間:100分
ジャンル:アニメ、アドベンチャー
監督:芝山努
キャスト:大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也 etc
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映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』の登場人物(キャスト)
- ドラえもん(大山のぶ代)
- 22世紀の未来からやって来た猫型ロボット。アニマル惑星ではネコとして生活する。みんなに探検セットを渡したり、星の船を探したりニムゲと戦う為のアドバイスを動物達にしたりする。
- のび太(小原乃梨子)
- 普段はドジでついてない事が多い小学5年生の男の子。アニマル惑星ではクマとして生活し、犬人間のチッポと仲良くなる。
- しずか(野村道子)
- のび太の友達の女の子。アニマル惑星ではウサギとして生活し、長い耳を使って遠くの声を聞きつける。
- ジャイアン(たてかべ和也)
- のび太の友達のガキ大将。アニマル惑星ではゴリラとして生活するが、動物ごっこ帽子を被らなくてもゴリラに間違われて本人はうんざりしている。アニマル惑星に来た当初、ニムゲを恐れていたがチッポを助ける為に克服する。
- スネ夫(肝付兼太)
- ジャイアンと仲の良いのび太の友達。アニマル惑星ではキツネとして生活し、嗅覚を活かしてみんなを助ける。アニマル惑星に初めて来た際にジャイアンと共にニムゲと遭遇する。
- チッポ(田中真弓)
- アニマル惑星で生活する犬人間の少年。探求心旺盛で伝説や神話、冒険が大好き。星がニムゲに襲われた際、ドラえもんから貰った探検セットの糸なし糸電話を使ってのび太達にSOSを送る。
- ニムゲ
- 地獄星に住む人間型宇宙人。環境問題や核戦争、自然災害で星が衰退し、防護服を着て地下で暮らしている。1000年の時を経て復興の目処が立ったが、一部の過激派組織「ニムゲ団」はアニマル惑星の侵略に乗り出す。
映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』のあらすじ【起】
ある晩、ピンクの靄の中に迷い込んだのび太。そこを抜けると見た事もない森だった。のび太は夢だと勘違いし、森を彷徨う。すると話し声が聞こえてその方向へ向かうと人間の様に2本足で立つ動物達がいたのだ。のび太は彼らが離れた後、そこに落ちていた花を手にする。そして再びの靄の中へ入る。
翌朝、のび太は昨晩の事をドラえもんやみんなに話した。しかしみんなはのび太の事を笑うだけだった。学校から帰るとのび太は居間に昨晩の夢で拾った花を見つける。そして実際に動物達の国へ行ったのだと確信する。裏山ででも拾ってきたのかと言われたのび太は裏山へ行く。そこで彼はみんなの遊び場である裏山が切り崩されてゴルフ場にされるという話を耳にするのだった。
その夜、のび太は再びピンクの靄を見つける。今度は夢ではなく実際に起きている事だ。のび太はピンクの靄に駆け込んでいく。靄を抜けるとそこは暴風雨だった。風に飛ばされそうになったのび太をドラえもんが助ける。ドラえもんとのび太は嵐の中、動物達を探す事にした。空を飛びながら探していると川をいかだで下るイヌの少年を見つける。イヌの少年チッポを助けたのび太達は動物達の町へ案内される。そこに住む動物達はみんな人間の様に歩いて話し、生活をしていたのだ。チッポとまた会う約束をしたのび太達は靄を通って地球へと戻る。
映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』のあらすじ【承】
翌日、ドラえもんは昨晩の動物達について調べていた。彼らは地球の動物達とは違い、独自の進化を辿っているというのだ。
一方、のび太は裏山のゴルフ場計画が進行している事を知る。急いで裏山に向かうのび太とドラえもん。道具を使って開発業者をひとまず追い払うが、ゴルフ場計画を止めさせる手立てがまだ見つからない。そんな時、ピンクの靄を目にする。のび太はしずかも誘って動物達の国へと向かった。のび太達は動物の世界という事から動物ごっこ帽子を被る。町を見渡すと誰もおらずひっそりとしていた。のび太達は町を探索していると動物達の食物を作る工場に辿りつく。食物は様々な植物と水、光と空気を原料にしていたり、工場の汚水処理も完璧にされていたりとドラえもんが来た22世紀の地球よりも高い環境設備が整っていたのだ。
ドラえもん達を追ってジャイアンとスネ夫もこの星に来ていた。しかし森の中で迷ってしまい、家に帰る事にした。ところが靄が消えかかってしまっていた。焦った2人はドラえもんが置いて行ったモグラロボットで穴を掘る。すると靄を出す機械を掘り当てた。ジャイアンが適当にいじった事により再び靄を噴出する機械。喜んで靄の中に入ったジャイアンとスネ夫だが、出口は地球の裏山ではなく地獄の様に荒廃した町だった。
夜にのび太達は途方に暮れていた。工場へ行った後も動物達を探したが誰もいなかったのだ。しかし急に町に灯りがともり始める。そして家から動物達が出てきたのだ。彼らは丘の上の神殿を目指して歩き、お参りをして帰っていくのだ。この日はアニマル惑星で正月だったのだ。神殿から戻って来る動物達の中にのび太達はチッポを見つける。チッポはのび太達に挨拶をした後、このお正月にまつわる伝説を話した。この星に住む動物達の祖先はみな月に住んでいたというのだ。しかし月にはニムゲという悪魔がおり、神様は星の船に乗ってこの星にやってきた。そして草木を植えた後に光の階段を使って動物達を移住させたのだ。チッポはこの伝説に出てくる光の階段と星の船を探すというのだ。彼が手に入れた古文書によるとそれらはのび太達がピンクの靄で出入りしていた禁断の森にあるという。
ジャイアン達はまだ靄の中を歩いていた。地獄のような町を探索したが誰もおらず、来た道を戻ってきたのだ。靄を抜けるとそこはやはり元の禁断の森だった。しかしその時スネ夫が靄の中に恐ろしい人影を見つける。驚いた2人は全速力で森を駆け抜ける。森から出た2人は安心したが、川に落ちて溺れてしまう。そしてジャイアンはゴリラの船乗りに息子と勘違いされ、スネ夫は魚の家族に助けられる。
チッポの家にいるのび太達に変わったゴリラとキツネの迷子が溺れたという知らせが入る。ドラえもん達はそれがジャイアン達の事だと気づき2人の元へと向かった。ドラえもん達と再会したジャイアントスネ夫は感激と疲れからその場で気を失ってしまう。
2日間眠っていたジャイアン達が目を覚ますとドラえもん達は一度チッポに挨拶してから地球に帰る事にした。チッポは訪れた5人を歓迎し、光の階段と星の船を探す計画を話す。しかしジャイアンはいつもと違って乗り気がない。不気味な人影を靄の中に見てからひどく臆病になってしまっていたのだ。ドラえもんは道具で探検セットを出してみんなを盛り上げる。森に向かう途中、チッポは従姉妹のロミに出会う。その為、探検はまた今度という事になった。チッポと別れたドラえもん達は森へと向かう。しかしジャイアンが森に入りたくないと言い出す。みんなで説得するが、ジャイアンは頑なに拒み、遂には日が暮れてしまう。そこへゴリラの船乗りがやって来たため、ジャイアンは森の中へ逃げ込む。何はともあれ全員で帰る事になったドラえもん達は靄の中に入ろうとする。しかし、そこでスネ夫から地球に帰れなかった話を聞く。ドラえもんはその話を聞いてこの靄が22世紀でどこでもガスとして売られたが欠陥だらけで販売中止になった事を思い出した。そしてしずかもある事に気付く。チッポが話していた光の階段とはこの靄の事で、神話では神様と言われている有能な科学者が作ったのだ。
靄が徐々に薄れて行く中、ドラえもんが地球へのルートへ繋げる為に必死でダイヤルを元に戻す。そして時間ギリギリでみんなは靄を抜けて地球へ帰れたのだった。
映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』のあらすじ【転】
翌日、のび太のママが環境問題について勉強していた。そこで変な声を聞いたというのだ。ジャイアンも同様にチッポの声が助けを求めるのを聞いたというのだ。半信半疑だったドラえもんとのび太は耳をすます。すると探検セットの糸なし糸電話からチッポの助けを求める声が聞こえてきた。伝説の悪魔であるニムゲがアニマル惑星を攻めてきたのだ。のび太が以前拾った星の花を手掛かりに宇宙救命ボートでアニマル惑星を目指すドラえもん達。ジャイアンも友達のチッポを助ける為に恐怖を乗り越える。
アニマル惑星に着くと動物達はおらず、町は破壊されていた。幸いチッポの家は無事だったが、中にチッポはいなかった。彼を探す為に分かれるドラえもん達。のび太は工場付近を捜索中にニムゲに遭遇する。咄嗟に身を隠した事によりのび太は見つからずに済んだ。そこへドラえもんから通信が入った。探検セットのかつ丼のどんぶりを見つけたのだ。チッポが食べたらしい。スネ夫はキツネの様な嗅覚でチッポの足取りを追い、しずかがウサギの様な聴覚で居場所を突き止める。チッポは岩に埋もれていた。そしてジャイアンがゴリラ並みの怪力でその岩をどかしチッポを救い出したのだ。
チッポの話によると円盤が爆弾を落としていき、町を破壊したというのだ。しかしロミとはぐれたチッポは彼女を探しに1人で戻ったのだった。その時、警笛が鳴り響く。ドラえもん達は音が鳴る方へ飛んでいき、ニムゲの円盤を見つける。ニムゲは人質としてロミを攫って行ってしまった。追いかけようとするも地獄星の物がない為、宇宙救命ボートは使えない。ドラえもん達は森の中で逃げ延びた動物達と会い、対策を考えるのだった。
その晩、チッポがどうしてもロミを助けに行きたいと話し出す。しかし宇宙船はない。そこでしずかがある提案をする。光の階段があったのだから、星の船もきっとあるはずと。ツキの月を食べたのび太に全てが託され、彼は見事に星の船を掘り当てる。そしてそれに乗り、のび太は地獄星へと向かう。
地獄星に着いたのび太はロミを探す。しかしニムゲに見つかってしまう。牢屋に連れて行かれそうになるが、運良くニムゲが足を滑らせて気を失ってしまう。ニムゲはのび太達と同じ人間だった。ニムゲの防護服を着て身を隠したのび太はニムゲ達が作業している広場へと向かう。彼らは武器や宇宙船に使えそうな部品を廃棄物の中から探していた。彼らの星は発達した文明の末に自然を破壊し、核戦争で荒廃させてしまっていたのだ。その時スパイが侵入したという報告が入り、検査が始まる。のび太は自分の事だと怯えるが、ニムゲの中に連邦警察のスパイが紛れていたのだ。のび太とニムゲの中の1人はそのスパイを連れて牢屋へと向かう。そこでのび太はロミを見つける。スパイはニムゲを倒し、のび太とロミにすぐに逃げるようにと話す。のび太はその言葉を受けて星の船がある所へと向かい、地獄星を抜け出す。
映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』の結末・ラスト(ネタバレ)
地獄星の広場ではニムゲ達が秘密結社コクローチ団のリーダーを囲んで決起集会を開いていた。リーダーは1000年前の先祖の愚かな行いについて話す。そして自分達の荒れ果てた惑星のすぐそばにアニマル惑星があった事を告げる。そしてそこを占領し、1000年前の豊かな文明を取り戻すというのだ。
ドラえもん達は動物達と翌日の事を話していた。ドラえもんの予想では日の出と同時にニムゲが再び星を襲ってくるというのだ。動物達は平和に暮らしてきた為か戦う術を全く知らない。ドラえもんは彼らを助ける為にショックガンと空気砲の大量生産を考える。そしてツキの月の効き目の事も気になっていた。もう間もなく3時間が経ち、効き目が切れてしまうのだ。そして残り1分。雲の彼方が光り、のび太達が乗った星の船が帰ってきたのだ。のび太は地獄星で見た事をドラえもん達に伝えるのであった。明日に備えて床に入るのび太。そこへチッポがやって来る。のび太は動物ごっこ帽子を被っていなかったがチッポはのび太達の事を人間だと知っていたようだ。それでも彼らに近付いたのは友達になりたかったからだった。チッポはのび太に何故アニマル惑星を助けてくれるのかと尋ねる。のび太はこの美しい星を好きになっていたのだ。
翌朝、動物達はニムゲを迎え撃つ態勢を取っていた。ニムゲ達が乗った円盤は東の空から現れた。ドラえもんは花火を打ち上げて森に円盤を誘き寄せる。円盤が射程圏内に入った瞬間、ショックガンと空気砲を一斉放火した。ニムゲの円盤は7機中3機墜落し、リーダーは動物達が武器をいつの間にか武器を用意した事に驚いている。しかし、円盤から狙撃をし、森を崩していく。地上に降り立ったニムゲ達は銃を持って動物達を追う。ドラえもん達は食い止める為にショックガンを打つがニムゲの防護服には通じなかった。そこでドラえもんは植物を動かす道具を使って木々を操り、ニムゲ達を撃退する。ニムゲ達は円盤に逃げ込むが、リーダーは森を焼き払うよう指示する。森に火を周らせまいとドラえもんは雨雲製造機で雨を降らして延焼を防いだ。
森の延焼を防いで喜んだのも束の間、空の彼方に新たな巨大な円盤が現れる。もうダメだとドラえもん達だがどこか様子がおかしい。巨大円盤から出てくる小型円盤がニムゲ達の円盤に攻撃し動きを封じて行くのだ。ニムゲのリーダーが乗った円盤も巨大円盤に捕まってしまう。ドラえもん達はしばらく様子を見ていた。そこへ小型の円盤からニムゲ達とは違った防護服を着た男が出てきた。マスクを取るとのび太の知っている顔が現れた。地獄星で出会った連邦警察のスパイだ。彼ら連邦警察はアニマル惑星を侵略しようとしていたコクローチ団を捉えに来たのだった。スパイやニムゲ達が住む地獄星は1000年の時を経て再建の目処が立った。しかしコックローチ団の様に昔の栄光にすがり、人間が宇宙を支配すると考える者達が侵略という手を企ててしまったのだ。連邦警察と動物達の代表者達は厚い握手を交わし、いつか一緒に暮らせるように努力をする事を誓い合った。
ニムゲ達との件も終わり、のび太達は地球に帰ろうとしていた。別れが辛いという事からチッポには内緒だ。しかし、帰る手立てがない。そこへゴリラの船乗りが現れ、川に沈んだ宇宙救命ボートを引き上げてくれた。ドラえもん達は地球に向けて出発する。その時外から声がした。チッポが別れを言いに来たのだ。のび太達はまたアニマル惑星に来ると約束し地球に帰っていった。
映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』の感想・評価・レビュー
いつもは自分勝手ならんぼう者のジャイアンが、珍しく弱気になっている本作、それもゴリラの神経質な特性とスネ夫が作中で言っていて納得しました。怖がって森に入りたがらなかったのに「友達が困っているから助けに行く」と当然のように出かけるあたりは、ガキ大将、ジャイアンの良い所ですね。
様々な動物たちを科学者が進化させた結果の平和な「アニマル惑星」。悪を作るのは人間だけだと言われているような気がしました。(女性 40代)
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