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映画『ドラえもん のび太と雲の王国』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ドラえもん のび太と雲の王国』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ドラえもん のび太と雲の王国』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ドラえもん のび太と雲の王国』の結末までのストーリー
  • 『ドラえもん のび太と雲の王国』を見た感想・レビュー
  • 『ドラえもん のび太と雲の王国』を見た人におすすめの映画5選

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』の作品情報

ドラえもん のび太と雲の王国

製作年:1992年
上映時間:100分
ジャンル:アニメ、アドベンチャー
監督:芝山努
キャスト:大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也 etc

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』の登場人物(キャスト)

ドラえもん(大山のぶ代)
22世紀から来たロボット。道具を使ってのび太達と雲の上に王国を作る。天上人から逃げる途中で雷雲の雷に当たってしまい故障してしまう。
のび太(小原乃梨子)
ドラえもんが世話をする小学5年生。天国があると信じてみんなに笑われて、ドラえもんと協力して雲の王国を作る。天上世界で以前助けた小人族のホイや植物星のキー坊と再会する。
しずか(野村道子)
のび太の友達の女の子。天上人のパルパルと仲良くなる。しかしノア計画について話され裁判所へ地上人代表として連れて行かれる。
ジャイアン(たてかべ和也)
のび太の友達のガキ大将。雲の王国で王や大株主としていばるのび太やスネ夫に反感を抱く。いざと言う時には頼りになる。
スネ夫(肝付兼太)
ジャイアンと仲の良いのび太の友達。雲の王国を作る際に300株を投資し、大株主になって強気になるが、ジャイアンには関係ないらしい。ジャイアンと共にノア計画について地上に知らせようとする。
パルパル(伊藤美紀)
天上世界に住む絶滅動物保護管の女性。背中に羽根が生えている。地上人を敵視していたが、ドラえもんやのび太達と行動を共にする事により、地上人への見方を変えていく。
密猟者(小林清志)
アフリカのケニアで象牙を取ろうとしていた所を天井に吸い上げられた。ドラえもん達にノア計画の事を伝えるが、絶滅動物を捕獲する事を企み、雲の王国を乗っ取る。

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』のあらすじ【起】

のび太の学校では雲に関する授業を先生がしていた。そこでのび太は天国の雲はどこにあるのかと質問し、みんなの笑い者になってしまう。のび太は「天国はある」と主張し、ジャイアンとスネ夫と賭けをする。放課後、図書室で天国に関する本を集める。しかし、それはどれも伝説や作り話ばかりであった。更に世界中が人工衛星で監視されており、天国発見のニュースがない事から天国は存在しないと現実をドラえもんに突きつけられる。のび太は無気力になりタケコプターで空に向かって出て行ってしまう。ところが途中で電池が切れてしまい、上空から真っ逆さまに落ちてしまう。すると途中の雲に乗る事が出来た。不思議に思うのび太だが、それはドラえもんのお陰だった。のび太が落ちるのを見て雲かためガスで雲を固めたのだ。ドラえもんは天国を探すより自分で理想の国を作ってしまおうと提案する。

翌日、のび太はしずかに王国の為の城をデザインしてもらう。それを持って再び雲の王国へと向かうと雲はだいぶ広くなっていた。ドラえもんが助っ人として雲から作られる雲ロボッターを使ったのだ。様々な道具を使って王国の敷地や城の工事が進められていく。しかしここで問題が起きる。ヘリコプターが近付いてきているのだ。ドラえもんはマジックドームを使って王国が外からではただの雲にしか見えないように加工して難を逃れる。しかしもう1つ問題があった。のび太達が王国を建設しようとしている雲はそこから動かない為、下がずっと日陰なのだ。ドラえもん達は雲進めプロペラを出して太平洋まで移動する事にした。

移動した先の海を見るとそこには流木がたくさんあった。近くに島がない為、不思議に思ったドラえもんは海中を調べる事にした。海中は浅く、島の上だけを切った様になっていたのだった。ドラえもんが海中を調べている間、のび太は流木に跨って待っていた。そこへ雷雲が現れる。海から出てきたドラえもんと一緒に雷雲から逃れるのび太。ドラえもん曰く低い雷雲は珍しいようだ。雲の王国に戻るとなかなか工事が進んでいないことに気が付くのび太。機械が1台しかないため時間がかかってしまうのだ。ドラえもんは城が完成するまで2~3年かかると予想する。そんなに待てないと思ったのび太はある事を閃く。

次の日、のび太はしずか達に声を掛ける。みんな雲の王国の国民とする代わりに資金を得て国に投資しようと考えたのだ。株式国家である。その中でスネ夫は300株の投資をし、大株主となる。

一方、アフリカでは密猟者達が象牙を捕ろうとしていた。彼らは金の為に動物達を殺し続けていた。しかし、象に銃を向けた時、象が空へ浮かび始めた。そして密猟者達も雲に吸い込まれて行ってしまった。

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』のあらすじ【承】

スネ夫の投資で雲の王国は急速に建設が早まり、遂に完成する。山や川や湖といった自然に溢れ、ゲームセンターやレストラン、野球場があり夢の王国となった。それぞれがやりたい事を満喫しのどかに時間を過ごすのびた達。そんな時、ドラえもんがアマゾン川の奥地の開発中の森の木々が雲の中に消えていったというニュースを目にする。驚いているのも束の間、王国に大きな揺れが生じる。ドラえもんは王国が山にぶつかったのではないかと推測し、のび太と雲の下に出てみる事にした。

ドラえもんの予想通り、王国は気流で流され山に引っかかっていたのだ。山から王国を外そうとした時に遠くから何かが歩いてくる。それは巨大な亀の様な見た事もない生物だった。背中には気絶した少年が乗っていた。ドラえもん達は少年を助けようと巨大な生物を止めようとする。しかしまるで戦車の様に進む生物を止められない。そして少年は背中から落ちて王国に運ばれる。少年は命に別状がなく、体力を回復させれば大丈夫という事だった。夜になり、のびた達は家へ帰る事にした。夜まで遊んでいた為、宿題をやっていないのび太達。その心配がない様にドラえもんはどこでもドアに時差ダイヤルを付けた。それを調整し、ドラえもん達は家を出た2時間後に戻ったのだ。

その晩、ドラえもんはどうしてもあの巨大生物が気になり調べていた。その結果、人間の乱獲により絶滅したはずのグリプトドンである事が判明した。翌日、のび太達はグリプトドンの事を少年に聞こうと王国にやってくる。しかし、少年はいなくなっていた。ジャイアンは探そうとするが王国が広いため、無理があった。ドラえもんは道具を使って少年を誘い出そうとする。加えて今後の為にのび太に飛行スカーフと王冠を渡す。一向に少年は現れず、雲から外に出たのではないかと考えたドラえもんは、何か手掛かりがないかと少年を助けた山へと向かう。王国を山に引っ掛けて、みんなは少年の捜索へ外に出る。しかし少年の手掛かりは全く見当たらない。そして探している内に王国が気流で流されてしまったのだ。

王国を手分けして探すドラえもん達。マジックドームの影響で外からはただの雲にしか見えないためなかなか見つけられない。そこでのび太が声を上げる。王国を見つけたようだがどこか様子が違う。絶滅動物のドードーがいるのだ。驚いているドラえもん達の所にマンモスがやってくる。その上には人間が乗っていた。彼女はパルパルと名乗り、のび太達を案内する。パルパル達天上人は雲の上で生活をしており、地上よりも高度な科学技術で絶滅動物達を保護したり、地上にない植物を守ったりしていた。ドラえもん達はせっかくだから天上連邦を見学する事になりパルパル達の宿舎へと向かう。天上人達の科学技術は高度であるにも拘らず、地上人達のものと違って自然に優しい。食料も水と光と有機元素で作られている。

寝室に入ったドラえもん達は壁が透き通り、空一面の星空を満喫する。すると大きな光が空を走った。光は止まり多くのUFOに分散する。そこへ天上人のグリオがやって来て厳しく注意する。不審に思ったスネ夫は部屋を出ようとするが鍵を掛けられてしまう。ドラえもん達はやはり家へ帰る事にする。通り抜けフープで抜け出したドラえもん達は自分達の雲を探そうとする。しかし、雷雲に出くわしてしまい雷を受けてそれぞれ落ちてしまう。

パルパル達天上人は慌てていた。外には夜行性の危険な動物がいるからだ。案の定ジャイアンとスネ夫は恐鳥類のフォルスラコスに遭遇してしまっていた。パルパルはジャイアン達の悲鳴を聞きつけてフォルスラコスをなだめる。しずかもその場にやってきて3人が見つかった。しかしドラえもんやのび太の居所は分からず、安全の為に宿舎へと戻るのであった。

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』のあらすじ【転】

翌朝、のび太はドラえもんを見つける。しかしドラえもんは雷の影響でコンピューターが壊れてしまっていたのだ。動けるにしても意識的ではなく誤作動を起こしてしまっている。困っているのび太だが、その時何やら歌が聞こえてきた。歌の方に行くとのび太は以前に助けた小人族の少年ホイと再会する。彼は日本で暮らしていたが開発により住めなくなってしまった。その時にのび太とドラえもんは小人族の為にアマゾンで彼らの村を再建したのだ。しかしアマゾンも開発が進んでしまった。小人族は頭を悩ませていたが、天上人の助けにより天上連邦で暮らす事となったのだ。のび太はドラえもんと共に宴の席に迎えられた。一緒に暮らそうと話すホイの父だが、のび太はドラえもんの故障もあり地上に帰る事を告げる。しかし天上人の目をかい潜ってこの国を抜けるのは難しい。その時ホイが以前にグリプトドンに乗って抜け出した少年の話をする。

しずか達はパルパルに連れられて天上連邦の中央州に来ていた。入国手続きをする為だ。そこで3人は入国記念として指輪を貰う。そして3人は天国の始まりを題材にした映画を観る事になったのだ。

一方のび太はグリプトドンに乗っていた少年タガロの家を目指していた。ホイが道案内で付き添ってくれて、のび太は湖に出る。ドラえもんが壊れてしまっている為、道具は使えない。そこでホイはネッシーに助けを求めて湖を横断する事にした。湖を無事に横断したのび太はタガロに出会う。そして彼や彼の家族に起きた事を聞く。タガロは父と祖父と漁に出ていた。しかし、船が難破し無人島に流れ着く。タガロ達はその無人島で助けを待っていたが大雨で島ごと流されてしまったのだ。そして流木につかまっていた所を天上人に助けられたのだ。タガロは母に会いに、天上人から逃れようとした。そしてグリプトドンと仲良くなり、彼らの爪で雲のそこまで掘り抜いたのだ。のび太はタガロの話を聞き、脱出が難しい事だと感じる。そこでホイは可能性が低いが1つの提案をする。

しずか達は映画を観た後、公園に来ていた。天上世界は一見素敵に見えるが、大気汚染という重大な問題に直面していた。その原因は他でもなく地上人であるとパルパルは話す。そしてしずか達は地上世界を洗い流してしまうノア計画について聞かされる。世界中から報告されている木が浮いたり、洪水で島ごと流されたりという事件は天上人の実験によるものだったのだ。計画を遂行する為に後日最後の審判が開かれる事になっており、しずか達はそこに地上人代表として出席する事となった。

のび太やタガロ達は大きな鳥であるムカシダイダラアホウドリの群れが生息する岩場に来ていた。ホイはこの鳥に乗って脱出する事を薦める。のび太は脱出を確信し、タガロも共に逃げるよう話す。しかし彼は王国を出る事が出来ない。なぜなら彼の指には天上人が渡した指輪がはまっており、それは発信機の役割をしていたのだ。タガロとホイはのび太達の成功を祈って別れを告げる。のび太とドラえもんを乗せたムカシダイダラアホウドリは空高く舞い上がり、天上連邦を抜けていった。

脱出に成功はしたが自分の雲が分からないのび太。するとムカシダイダラアホウドリが方向を変えて飛んでいく。そして入った雲はのび太達の雲の王国だった。タガロを誘い出すために使った道具の効果で雲の王国にムカシダイダラアホウドリが引き寄せられたのだ。のび太達は食事を摂り、ムカシダイダラアホウドリに別れを告げて地上へ帰る事にした。

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』の結末・ラスト(ネタバレ)

家に帰ろうと、どこでもドアを通るのび太。しかしドアを抜けた先の様子がおかしい。家が大洪水で傾いていたのだ。必死に逃げようとするのび太だが、家の中に侵入してきた水により流されてしまう。洪水に流された事により、のび太はドラえもんとはぐれてしまいドラえもんには電柱が倒れてきた。そのショックで意識を取り戻したドラえもんはのび太の救出に向かう。のび太を助けたドラえもんは自分が壊れていた間の事をのび太に聞く。この大洪水は天上人の仕業だと考えるのび太とドラえもん。2人は一先ず雲の王国へ戻る事にした。

次の日、のび太はある事に気が付く。地上世界が大洪水で滅んだのなら、ドラえもんと22世紀が存在しなくなってしまうという矛盾が生じるのだ。ドラえもんは未来を変えられると考え、どこでもドアの時差ダイヤルを確認する。時差は10日後になっていた。実はのび太達が家を出た後にのび太のママがダイヤルを回してしまっていたのだ。ダイヤルを戻してドアをくぐるとそこはいつもと変わらない平和な地上世界となっていた。ドラえもん達は洪水を阻止しようと計画を考える。

一方、天上連邦では最後の審判が開かれていた。この裁判によりノア計画を実行するか否かが決まるのだ。法廷では天上人が地上人の環境破壊や動物達の乱獲について説いていた。証人には人間の被害を受けた動物達が人間達の悪行について話した。そこには象と共に天上連邦に吸い上げられた密猟者達もいた。ジャイアンやスネ夫は天上人達の意見に反対する。しずかは人間達も自分達の過ちに気付き、自然を守る運動を始めている人達もいる事を話すが、受け入れてもらえない。パルパルは閉廷後、しずか達とホテルへ戻り対策を考える事にした。彼女はしずか達の意見を聞いて地上人に対する偏見を無くし始めていたのだ。その時、ジャイアンとスネ夫が脱走する。しかし、指輪によりすぐにパルパルに追い付かれてしまった。逃げたのは2人だけではなかった。密猟者達もパトカーを奪って逃げたのだ。

ドラえもんは雲戻しガスを使う事をひらめく。雲戻しガスとは固めた雲を水蒸気に戻してしまう道具だ。それでは天上人が全滅してしまうと心配するのび太だが、ドラえもんは本気でそのガスを使うつもりはなくあくまで対等に立つ為の脅しであると説明する。その晩、王国へパトカーに追われた密猟者達が迷い込んでくる。ドラえもん達は密猟者達を助け、ノア計画について聞かされる。そしてドラえもんはうっかり雲戻しガスとその発射装置について彼らに話してしまう。

翌朝、空には天上人の円盤が舞っていた。王国を監視しているのだ。ドラえもんは天上人にノア計画の中止を訴える。そのニュースを見たパルパルとしずか達は急いで王国へと向かう。王国では事件が起きていた。密猟者達がのび太の王冠と発射装置を奪ってしまったのだ。ドラえもん達や後から王国に来たパルパル達も捕まって閉じ込められてしまう。

密猟者達の狙いは天上連邦を破壊し、絶滅動物を手に入れて売り捌くことだった。密猟者達は迷いなく雲戻しガスを発射する。ガス弾はエネルギー州に直撃し、エネルギー州は崩壊してしまう。ドラえもんは何とかして彼らを止めないと天上連邦が滅びると感じた。そして雲戻しガスのタンクを壊して雲の王国を雲に戻す事を決心した。パルパルにみんなを託したドラえもんは扉を破り、外にあるガスタンクに向かって飛び込む。ガスタンクにはひびが入り、爆発する。ガスは瞬く間に王国へ広がり、水蒸気に戻していった。

崩壊する雲の王国から脱出したのび太達は法廷に来ていた。しかしそこには横たわったドラえもんがいた。ガスタンクの爆発の衝撃で再び故障してしまったのだ。雷の時と違い、重傷で全く目を開けないのだ。パルパルは危険を顧みず天上連邦を守ってくれたドラえもんやのび太達の事を話し、ノア計画の考え直しを訴える。小人族のホイやドラえもんとのび太に絶滅から助けられたジャイアントモアやドードーものび太達の証人として述べていた。そこへ植物星大使が現れる。彼はのび太とドラえもんを知っているようで、植物の力でドラえもんを治す。大使であるキー坊は幼い苗木だった頃に、ドラえもんとのび太に命を助けられ知性を与えてもらったのだ。そして植物星の存在を知り、そこで高い文明を学んでいた。のび太はキー坊に気付くと感激のあまり握手を交わす。キー坊は地球の環境悪化をしてきしつつも地上人が変わり始めている事も説き、天上人を納得させる。そして地球の環境が改善されるまで植物星で天上人が暮らす事を許可したのだ。

キー坊の説得によりノア計画は中止された。ドラえもん達は地上に戻り、パルパルに別れを告げる。パルパルは環境が改善されたら地球に戻ってくる事を約束し、ドラえもん達は自然環境を改善する事を誓った。

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

天国を信じているのび太、大人になってもサンタクロースを信じる心がありそうなキャラクターに好感が持てます。壊れたドラえもんを直そうとひとりで奮闘する所も良かったです。小人族のホイやキー坊など、以前の作品の懐かしいキャラクターも出て来て楽しく観ました。
本作が作られてから26年、しずかちゃんの言葉通りに「間違いに気付き」自然を守る運動は、天上人たちに認めてもらえるくらいになっているのでしょうか?(女性 40代)


子どもの頃に観て以来、久しぶりに見返しましたが、環境問題という深いテーマを含んでいて驚かされました。雲の上に理想の王国を作ろうとする発想は夢があって、序盤はワクワクしましたが、後半に進むにつれて地球環境や人間のエゴに向き合う展開に。とくに地球破壊を止めるためにドラえもんたちが命をかけるシーンは感動的でした。メッセージ性が強く、大人が観ても心に響く作品です。(30代 男性)


ドラえもん映画の中でも特に心に残っている一本です。理想郷を作ったはずの雲の王国が、結果的に選民思想につながってしまうというストーリーは、子ども向けアニメとは思えないほどの社会性を帯びていました。のび太の「みんなが幸せじゃなきゃダメなんだよ!」というセリフが胸に響きました。感動とともに、いまの世界にも通じる大切なことを教えてくれた作品でした。(20代 女性)


子どもの頃に映画館で観た思い出深い作品。最初は「雲の上に王国を作るなんて夢があるな~」と思っていたけれど、天上人と地上人の対立が描かれていくうちに、「本当の理想郷とは何か?」と考えさせられました。最後に雲が消えていくシーンでのび太たちが見せた表情が印象的で、成長を感じました。ラストの余韻がとても美しい作品です。(40代 男性)


雲の王国という舞台設定がまず素敵で、観ていて心が躍りました。でも後半になると環境破壊や人間の愚かさに切り込んでいて、考えさせられることが多かったです。特にアニマル惑星と繋がっているという設定が出てきたときは、シリーズの奥行きに感心しました。エンタメとして楽しめる一方で、大人になっても感じるテーマの深さが魅力的でした。(30代 女性)


今観ると、とても先進的なテーマを扱っていたんだなと思います。環境保護、動物の権利、資源の問題といった内容が盛り込まれていて、子どもながらに「人間って勝手だな」と思ったのを覚えています。ドラえもん映画は毎回泣かされますが、今作の感動は社会派なストーリーとキャラクターの想いがしっかり結びついているからこそ。おすすめしたい一本です。(50代 女性)


「人間は地球にとって害かもしれない」と問いかけるこの作品は、今でも色褪せない問題提起をしてくれます。のび太たちが雲の王国を失うことで、自分たちの行動を見直す姿がとても印象的でした。理想の世界を作ったつもりが、現実の問題から逃げていただけだったことに気づく展開が切なかったです。ラストで自然との共存を願うメッセージが胸に響きました。(20代 男性)


純粋に楽しかったけど、子ども心にショックを受けた場面も多かったです。雲の上で出会った王国の人々が「地上の人間は汚染の元」と言うのを聞いて、なんだか責められている気がして。でも、それが逆に環境を大切にするきっかけになりました。ドラえもんたちの行動にワクワクしつつも、「未来ってこうあるべきだよな」と考えた記憶が今も残っています。(30代 男性)


正直、子ども向けにここまで重いテーマを盛り込んでくるとは思っていませんでした。のび太が心から信じていた雲の王国が、逆に地上を滅ぼす計画に関わっていたという展開は衝撃的でした。でも、それを止めようとするドラえもんたちの行動は正義と友情の表れであり、すごく感動しました。あの主題歌も心に染みて、エンドロールで涙が出ました。(40代 女性)


雲の上の世界というファンタジックな設定に対して、テーマがあまりにも現実的でギャップがすごかったです。でもそのギャップが作品に深みを与えていたと思います。環境と向き合う姿勢、仲間を信じる心、未来を守るという決意がちゃんと子どもにも届く構成だったのが見事でした。自分の子どもにも観せたいと思える一本です。(50代 男性)

映画『ドラえもん のび太と雲の王国』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ドラえもん のび太と雲の王国』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)

この映画を一言で表すと?

動物たちが支配する星で描かれる、環境と共生を考える壮大な冒険。

どんな話?

ある夜、のび太が迷い込んだのは動物たちが知性を持って暮らす不思議な惑星。そこで出会った仲間とともに、環境破壊を進める人間たちの脅威に立ち向かう物語。友情と自然の尊さが描かれる心温まるストーリーです。

ここがおすすめ!

『雲の王国』と同様、環境問題がテーマとなっており、子どもにも理解しやすく伝える工夫が施されています。動物たちとの絆や、自然との共生の大切さを描いた点で、価値観を育てる一本として非常におすすめです。

ドラえもん のび太と緑の巨人伝

この映画を一言で表すと?

自然と命のつながりを描いた、感動のファンタジー冒険劇。

どんな話?

のび太が育てた苗木が意思を持つ「キー坊」へと成長し、一緒に緑の星へ旅立つことに。しかしそこでは地球人による環境破壊の影響が広がっており、自然と人類の未来をかけた戦いが始まる。

ここがおすすめ!

植物との友情や、生命の尊さがテーマとなっており、心にじんわりと響くメッセージ性があります。ビジュアルも美しく、子どもだけでなく大人にも深い感動を与える、シリーズ屈指の感涙作です。

映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

この映画を一言で表すと?

「懐かしさ」に隠された罠と、未来を守るための涙の決断。

どんな話?

子どもたちがあるテーマパークに魅了される一方で、大人たちは1960~70年代の懐かしい世界に取り込まれていく。しんのすけたちは、大人が未来を放棄する世界の危機に立ち向かう。

ここがおすすめ!

過去と未来、夢と現実の狭間で何を守るべきかを描いた、大人が泣けるアニメ映画の代表作。『雲の王国』と同じく、“理想の世界”と現実のギャップを深く描いており、世代を問わず心に残る作品です。

風の谷のナウシカ

この映画を一言で表すと?

腐海と人間の対立から見える、環境と命の本質を問う壮大な叙事詩。

どんな話?

世界が“腐海”と呼ばれる有毒の森に覆われた未来、人と自然がどう共存すべきかを模索する少女ナウシカが、戦争と自然のバランスに翻弄されながらも希望を紡いでいく壮大な物語。

ここがおすすめ!

環境破壊と再生を描くテーマ性は『雲の王国』と非常に親和性があり、アニメーションとは思えない深さとメッセージ性が光ります。すべての世代に問いかける、観るたびに発見がある名作です。

ドラえもん のび太の宇宙開拓史(リメイク版含む)

この映画を一言で表すと?

友情と信頼で宇宙の未来を切り開く、胸熱のスペースアドベンチャー。

どんな話?

のび太たちが開拓中の惑星で、少年ロップルと出会い、星の平和を脅かす企業と戦うことになる。異星での出会いと別れ、そして宇宙規模の問題に立ち向かうドラえもんたちの活躍が描かれる。

ここがおすすめ!

友情と環境のバランスを考えるストーリー構成が『雲の王国』と通じる部分が多く、感動とワクワクを両立した良作。新旧ともにそれぞれ味があり、リメイク版では映像表現も進化しています。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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