この記事では、映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』の作品情報
上映時間:112分
ジャンル:アドベンチャー、アニメ
監督:渡辺歩
キャスト:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴 etc
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』の登場人物(キャスト)
- ドラえもん(水田わさび)
- 未来から来たネコ型ロボット。現在、ひみつ道具のほとんどを修理に出していて使うことができない。おっちょこちょいなところがある。
- 野比のび太(大原めぐみ)
- 小学生。ドラえもんと暮らしている。勉強ができない。緑や小さな子供を大切にする優しい心を持っている。諦めない根性も持っている。
- リーレ(堀北真希)
- 緑の星の国王(姫)。両親を亡くしており、孤独を抱えている。我儘で気が強く意地っ張り。周囲のことに関心がない。
- キー坊(吉越拓矢)
- ドラえもんのひみつ道具「植物自動化液」を使って動けるようになった苗木の男の子。キーとしか話すことができない。水を与えられないと元気をなくす。
- シラー(大塚周夫)
- 緑の星に暮らす植物型の宇宙人。リーレに代わり国の運営を行っている。地球にある緑を守るため、人間を滅ぼそうとする。
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』のあらすじ【起】
野比のび太は飛んでいった答案用紙を追いかけ、裏山に不法投棄された大量のゴミを発見する。答案用紙は苗木に引っ掛かっていた。その近くで工事が行われていたため、のび太は苗木を持って帰ることにした。庭に埋めようとするが、狭くなるから駄目だと母に叱られる。
のび太はネコ型ロボットのドラえもんに苗木の件を相談した。ドラえもんはひみつ道具の「植物自動化液」を四次元ポケットから取り出した。「植物自動化液」をかけると、植物は自由に動けるようになるのだった。
のび太が起きると部屋が荒らされていた。動き出した苗木の男の子の仕業だった。のび太はその男の子にキー坊と名付けた。元気にはしゃぎまわっていたキー坊だったが、急に元気をなくしてしまう。のび太はバケツに水を入れ、キー坊を中に入れた。すると、キー坊は元気になった。
キー坊は野比家に受け入れられ、生活に馴染んでいった。野比家の家族は雨に打たれて喜ぶキー坊の姿を優しく見守った。のび太は弟ができたみたいに感じていたため、キー坊のことを大切にした。
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』のあらすじ【承】
のび太達は友人のジャイアン、スネ夫、しずかちゃんと共に、キー坊を見つけた場所に行った。周辺の草木達はキー坊と話しているかのように揺れた。のび太達はその近くで、木が根っこごと無くなっている場所を発見する。さらに、その近くでは家を建てるための工事が行われていた。キー坊はのび太に何かを訴えようとしていたが、雨が降り始めたためのび太はキー坊を抱えて帰った。
のび太はキー坊が見ていた新聞記事に、裏山の工事のことが書かれていることに気づく。全ての木が伐採されるのかと心配するが、同級生の出木杉君から緑地のために保全されることを教えられる。のび太は安堵し、行方が分からなくなっていたキー坊を探しに行った。キー坊は女の子に水をかけられ遊んでいた。
のび太はキー坊に連れられ裏山を訪れる。そこで、ゴミの下敷きになっている苗木を発見する。キー坊はそのことをのび太に伝えたかったのだ。のび太はキー坊と一緒にゴミを動かした。のび太は木のためにもゴミを片付けたいと思うようになる。ドラえもんはひみつ道具「かたづけラッカーDX」を使い、捨てた人の元にゴミを返した。ゴミが片付いて、木々は喜んでいる様子だった。
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』のあらすじ【転】
1個だけ残っているゴミがあったため、ドラえもんは「かたづけラッカーDX」を使った。すると、キー坊がそのゴミを追って行ってしまう。のび太達が慌てて追いかけると、1個だけ残っていたゴミと同じ物が大量に放置されていた。さらに、空から落ちた雷を浴び、ゴミの中から緑の液体が噴出した。のび太達は急いでその場を逃げ出した。しかし、緑の液体に空いた穴に、周囲の木々と共に吸い込まれてしまう。その時、いくつかのひみつ道具がドラえもんの四次元ポケットから落ちた。
のび太達が辿り着いたのは、植物型の宇宙人が暮らす惑星・緑の星だった。その地に暮らす宇宙人達は、長い時間をかけて地球の緑の調査を行っていた。一方、のび太達とはぐれたキー坊は、リーレという少女に出会う。リーレは正体不明のキー坊に殴りかかるが、素早く身を躱されてしまう。そこから、リーレとキー坊の追いかけっこが始まった。キー坊は偶然出会った長老ジィ(キノコのような見た目)の体に身を隠し、事なきを得る。
緑の星で全宇宙植物議会が開催された。惑星に暮らすシラーは、地球にある緑が重大な危機に晒されていることを訴えた。そして、会議の総長であり緑の星の国王でもあるリーレに話を引き継いだ。リーレは緑のために、王家に伝わる緑の巨人を再生することを宣言した。彼女の言葉は自分自身で考えたものではなく、用意された言葉を読んだものだった。そこに、長老ジィがキー坊と共に現れる。長老ジィは戦うことを否定し、自分から盗んだ物を返すよう訴えた。そして、兵士に捕まる前に再び姿を消した。
のび太達は用意されていた部屋から動いた罪で捕まってしまう。ドラえもんのひみつ道具「やくしゃダイコン」を使い逃げ出すことにした。「やくしゃダイコン」は道具に覚えさせた相手になりきることができた。のび太達は「やくしゃダイコン」を使い、兵士になり気って脱出した。
脱走がバレてしまい、兵士達に追いかけられてしまう。のび太達はボートを使って逃げた。その途中で、キー坊を見つける。のび太達は逃げながらキー坊を捕まえるが、リーレの飛行船が張った網に捕まってしまう。のび太達が乗ったボートは、リーレの飛行船と共に森の中に吹っ飛ばされた。ジャイアン達はリーレが国王だと気づき、家に帰らして欲しいと頼んだ。リーレは許可するが、実は帰り方など知らなかった。
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』の結末・ラスト(ネタバレ)
のび太達は移動するが、水を与えていないせいでキー坊の元気がなくなってしまう。のび太は水を持っているリーレに分けて欲しいと頼んだ。しかし、断られてしまう。その時、地面から森の民のロクとヤマが現れる。ヤマが水の場所を知っていたため、ジャイアンは連れて行ってもらうことにした。その後、ジャイアンは靴の中に水を入れて戻ってきた。水を与えられたキー坊は元気になった。
のび太達は森の民が暮らす場所を訪れた。皆はドロムシが孵化するところを見届けるが、リーレだけは仲間に加わらず1人で佇んでいた。しずかちゃんはそんなリーレに声をかけた。しずかちゃんの目には、リーレが寂しさを抱えているように見えていた。リーレはぎこちなくしずかちゃんに自己紹介し、皆の輪に加わった。
シラーや兵士達が木を突き破って現れ、リーレを無理矢理保護した。そしてー、キー坊を捕まえた。シラーは地球人絶滅計画の道具にキー坊を使おうとしていた。しかも、地球では既に計画が実行に移されていた。リーレは植物をこの星に移し替えるだけだと聞かされていたため、シラーの話を受け入れることができなかった。長老ジィは「あの力」を使えばこの星に災いが訪れるとリーレに忠告した。
のび太達は長老ジィの助けを借り地球へと戻った。すると、地球は緑だらけになっていた。ドラえもん達は家族が緑に飲まれてしまったことを嘆き悲しんだ。その時、飛行機が空中に止まっていることに気づく。地球の時間が止まっているのだ。ドラえもんが穴の中に吸い込まれたときに、時間が止まるひみつ道具「タンマウォッチ」が落ちてスイッチが押されていたのだった。
シラー達が操る兵器が大量に出現した。ドラえもん達はキー坊を助けて「タンマウォッチ」を見つけるため、気球に乗って移動した。それを見たシラーは、キー坊を生贄にして巨人の黒双葉を出現させることにした。しかし、リーレが呪文を唱えても何も起こらなかった。
目を覚ましたキー坊は、自分に水を与えてくれた少女のジョーロを発見する。少女がいなくなったことにショックを受けた。すると、キー坊は巨人の黒双葉と一体になり、大きな木になってしまう。木はシラーやドラえもん達を飲み込んだ。運よく助かったのび太は、木の攻撃からリーレを助けた。リーレはキー坊が心をなくしてしまったと思うが、のび太はキー坊を救うことを諦めなかった。
のび太達は木に飲まれ、干からびた状態で吊るされているキー坊を発見する。のび太は水を汲み、キー坊に必死に与えた。リーレはそんなのび太の姿に心を動かされ、水を与えるのを手伝った。すると、キー坊は元気になり、ドラえもん達は解放された。シラーはのび太の行動を見ており、人間に救われた事実に打ちのめされる。
のび太達はドラえもんのひみつ道具「緑アンテナ」を使った。すると、大地に緑が戻った。その後、緑の星で全宇宙植物議会が開催された。リーレは地球に猶予を与えることを宣言した。すると、リーレの頭に花が咲いた。さらに、キー坊が言葉を話した。ドラえもん達がキー坊の言葉を理解できるようになったのだ。キー坊はもっとたくさんのことを勉強するため、のび太達と別れて宇宙に行くことにした。のび太達は寂しく思いながらもキー坊の思いを尊重した。のび太とドラえもんは家に帰った。母親からキー坊のことを聞かれるが、詳しく話すことはできなかった。両親は優しく2人を迎え入れた。
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
のび太とキー坊の関係は、本当の兄弟のようでとても微笑ましかった。キー坊はほとんど言葉をしゃべらなかったが、表情が豊かで動きが活発で、感情溢れるキャラクターなのが良かったと思う。物語のラストは抽象的な部分が多く、理解するのが自分には少し難しかった。もう少し分かりやすく描いていても良かったのではないかと思う。主題歌を担当している絢香さんの『手をつなごう』は物語の雰囲気とピッタリ合っており、最後まで感動的な気持ちを損なわずに見ることができた。(MIHOシネマ編集部)
環境問題をテーマにした物語が、子ども向けながらも深いメッセージを伝えていて感心しました。キューというキャラクターの成長が泣けますし、のび太たちの友情もとても温かかったです。ラストでキューと別れるシーンは、本当に涙が止まりませんでした。(20代 女性)
のび太の成長がしっかり描かれていて良かったです。特に、キューと心を通わせる過程で、のび太が責任感を持って行動するようになるところにグッときました。子ども向けだけど、大人でも胸に刺さるテーマが込められた良作だと感じました。(30代 男性)
初めて子どもと一緒にドラえもん映画を観ましたが、大人でも泣けました。自然を守る大切さや、命の重みを描く姿勢に感動しました。キューが植物世界に帰るラストは、わかっていても涙。親として子どもにぜひ見せたい一本です。(40代 女性)
子どもの頃に観たドラえもん映画と比べると、少しメッセージ性が強い印象でした。でもその分、見応えもありました。キューとのび太の絆の描き方がとても丁寧で、クライマックスでの別れのシーンは本当に心を打たれました。(20代 男性)
緑の星を守るために奮闘するのび太たちの姿が、環境問題への警鐘にも見えました。冒険と感動が詰まった王道のドラえもん映画です。キューの可愛さも魅力的で、子どもだけでなく大人にも響く作品だと思いました。(30代 女性)
やはりドラえもん映画は、ただの冒険だけじゃなくて、大切なメッセージを込めてくるから素晴らしい。緑の星の崩壊シーンは、地球環境を考えるきっかけにもなりました。涙あり笑いありで、最後はしっかり感動できる良作でした。(40代 男性)
キューというキャラクターが本当に健気で、どんどん感情移入してしまいました。のび太も最初は頼りなかったけど、最後にはちゃんと立派な「仲間」として行動する姿に成長を感じました。子どもにおすすめしたい名作です。(30代 女性)
ストーリー自体はシンプルだけど、自然と共に生きるというメッセージが伝わってきて良かったです。キューとの別れは、友情と別れの切なさをリアルに描いていて、大人でも涙腺を刺激されました。ドラえもん映画らしい感動が詰まっています。(20代 女性)
緑の巨人となったキューが星を守ろうとする姿は、子ども心にとても勇敢に映りました。友情、勇気、別れ、そして成長をコンパクトにまとめたストーリーで、観終わった後は爽やかな感動が残りました。名作ドラえもん映画の一つです。(10代 男性)
映画『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』を見た人におすすめの映画5選
ドラえもん のび太の恐竜2006
この映画を一言で表すと?
命の大切さと友情を描いた、心揺さぶる大冒険!
どんな話?
のび太が見つけた恐竜の卵から生まれた「ピー助」との友情を軸に、白亜紀の世界を旅する冒険が展開。命を守ろうと必死に奮闘するのび太たちの姿が描かれ、友情と別れを通して成長していく感動作です。
ここがおすすめ!
圧倒的なスケール感と、のび太の優しさを丁寧に描いたストーリーが魅力です。『緑の巨人伝』と同じく、別れの切なさと命の尊さを感じられるので、心温まる冒険を求めている方におすすめです。
スタンド・バイ・ミー ドラえもん
この映画を一言で表すと?
泣ける友情と成長物語を最新技術で描いた珠玉の3DCG映画!
どんな話?
ドラえもんとのび太の出会いから別れまでを、原作のエピソードを織り交ぜながら再構築した感動の物語。友情と成長をテーマにした珠玉のストーリーが、心を強く打つ作品です。
ここがおすすめ!
親子二世代で楽しめる感動作です。ドラえもんファンならずとも、誰もが胸を熱くするストーリー展開。友情や別れといった『緑の巨人伝』で感じた切なさと成長のテーマに響くこと間違いなしです。
河童のクゥと夏休み
この映画を一言で表すと?
異文化との出会いと別れを描いた、心優しいアニメーション!
どんな話?
少年・康一が河童のクゥと出会い、家族と共にクゥを守ろうとするが、やがてクゥを巡る騒動が広がり、苦しい決断を迫られる。友情と成長、そして別れの痛みを描いた感動の長編アニメーションです。
ここがおすすめ!
自然と共生するテーマや、異なる存在への思いやりが美しく描かれています。『緑の巨人伝』に通じる「守りたいもの」の存在と別れの切なさを感じたい人には、ぴったりの一作です。
天空の城ラピュタ
この映画を一言で表すと?
冒険とロマンが詰まった、誰もが憧れる空想世界への旅!
どんな話?
空から降ってきた少女シータと、少年パズーの出会いをきっかけに、空に浮かぶ伝説の城ラピュタを巡る壮大な冒険が始まる。友情、勇気、裏切り、自然への敬意をテーマにした名作です。
ここがおすすめ!
スリリングな冒険と心温まる友情、自然へのメッセージが絶妙に融合しています。『緑の巨人伝』で感じた自然愛や仲間との絆を、さらにダイナミックなスケールで楽しめる名作です。
ポケモン・ザ・ムービー ミュウツーの逆襲
この映画を一言で表すと?
存在意義を問う、深く考えさせられる冒険ファンタジー!
どんな話?
伝説のポケモン「ミュウツー」が自らの存在意義に苦しみ、世界を巻き込む壮絶な戦いに発展していく。サトシたちは、戦いではなく共生と理解の大切さをミュウツーに伝えようと奮闘する。
ここがおすすめ!
単なるバトル映画ではなく、命の尊さや「生きる意味」という重いテーマに真剣に向き合う作品です。『緑の巨人伝』と同様に、子どもでも感じ取れる深いメッセージが心に残る珠玉の一本です。
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