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映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』の結末までのストーリー
  • 『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』を見た感想・レビュー
  • 『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』を見た人におすすめの映画5選

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 1994年
上映時間 100分
ジャンル アニメ
アドベンチャー
ファミリー
監督 芝山努
キャスト 大山のぶ代
小原乃梨子
野村道子
肝付兼太
製作国 日本

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』の登場人物(キャスト)

ドラえもん/ドラモン(大山のぶ代)
22世紀の未来からやって来た猫型ロボット。夢幻三剣士の世界では魔法使いドラモンとして様々な道具を出して仲間達を助ける。終盤で四次元ポケットを盗まれてしまう。
のび太/ノビタニヤン(小原乃梨子)
寝るのが趣味の小学5年生の男の子。普段は泣き虫の弱虫だが夢幻三剣士の世界では白金の剣士ノビタニヤンとして竜や妖霊大帝オドロームと闘う。
しずか/シズカール(野村道子)
のび太の友達の女の子。夢幻三剣士の世界では「ユミルメ国」のシズカリア王女であったが、王が勝手に結婚相手を選ぶ事に反発。シズカールとして剣士になり、ノビタニヤン達と行動を共にする。
ジャイアン/ジャイトス(たてかべ和也)
のび太の友達のガキ大将。夢幻三剣士の世界ではジャイトスとして活躍する。白金の剣と兜を手に入れる道中でノビタニヤンと出会う。彼と決闘するも敗れて仲間となる。
スネ夫/スネミス(肝付兼太)
ジャイアンと仲の良いのび太の友達。夢幻三剣士の世界ではスネミスとなる。のび太が夢幻三剣士の世界に入ってきた時に初めて出会う仲間。
シルク(野村道子)
夢幻三剣士の世界の案内妖精。見かけはしずかと同じだが、無責任な性格で肝心な時に現れなかったり、いい加減なアドバイスをしたりする。
妖霊大帝オドローム(家弓家正)
ユミルメ国を恐怖に陥れる妖霊軍団の首領。強力な魔力で夢世界を支配する為に邪魔となるノビタニヤン達を倒そうとする。どんな攻撃も通用せず、白金の剣だけが唯一の弱点とされる。
トリホー(田村錦人)
オドロームの側近の鳥。老人に姿を変えて現実世界へと行き、のび太を夢世界へとおびき寄せる。
竜(石丸博也)
竜の谷に住んでおり、彼の血を浴びた者は不死身になれる。その為、何度も命を狙われ、口から吐く火で剣士達を石にしてきた。
熊(神山卓三)
のび太が森で助けた子熊の親熊。誤解からのび太を襲うが子熊を助けてくれた事を知り、みんなを竜の谷へ道案内してくれる。

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』のあらすじ【起】

夢の中でヒーローとして活躍するのび太。ところが、いい夢を見ている所でママに起こされてしまう。遅刻寸前で学校に向かうのび太だが、学校でも集中力がないと注意されてしまう。家に戻ったのび太は、夢の中だけでもいい思いがしたいとドラえもんに泣きつく。ドラえもんはそんなのび太に呆れて部屋を出て行ってしまう。そして戻ってみるとそこにのび太の姿はなかった。ドラえもんはのび太がすぐに帰って来ると思っていたが、夜になっても帰ってこない為、心配になりのび太を探しに裏山へと向かった。夢の中だけででもいい思いをさせてあげればと話すドラえもんの言葉を聞くと、のび太は物陰からひょっこりと出てきた。

家に戻ったドラえもんはのび太に「気ままに夢見る機」を出してあげる。ソフトをセットするだけで好きな夢を見る事が出来る道具だ。ドラえもんはアトランティスの事を取り上げたカセットを勧める。ロマンス的要素を含む為にヒロインをしずかにしてくれとのび太は頼み、夢の中で活躍するのだった。

いい夢を見たのび太は学校に向かうが、宿題をしていない事に気付き裏山で済ませようとする。しかし、内容が全く分からない。そこに不思議な老人が現れてのび太に知恵の木の実を渡す。それを食べたのび太は宿題をすぐに終わらせる事ができた。学校の後、再び知恵の木の実をくれた老人に出会う。そして夢幻三剣士の世界でもっと素晴らしい力を授かる事を聞かされるのだった。

家ではドラえもんが夢見る機の新作ソフト夢幻三剣士のダイレクトメールを読んでいた。それを知ったのび太は買ってほしいとねだる。

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』のあらすじ【承】

夜になって夢幻三剣士のソフトが届いた。早速夢を見始めたのび太は案内人シルクと出会い、夢世界へと入っていく。そして夢幻三剣士の世界ユミルメ国に着くと、上空に出てしまった為に落ちてしまう。しかし運よく月の上に跨る事に成功する。空から町を見ると、そこは火の海だった。国のほぼ半分は妖霊軍団に侵略されていたのだ。妖霊軍団に見つかったのび太はひとまずそこから逃げ、森の中をさまよう。

森の中で焚き火を見つけるのび太。そこにいたのはスネ夫にそっくりなスネミスだった。彼は全身水色の兜と鎧を身に着けており、すぐにのび太の存在に気付き、肉を与えてのび太を召使いにすることにした。翌朝、白金の剣や竜の血の秘密、ユミルメ国の王がオドロームを倒した者にシズカリア王女と結婚させると約束した旨をのび太はスネミスから聞かされる。そんな時、子熊が罠にかかっているのを見かけたのび太は子熊を逃がしてやるが、その途端に乱暴な声を上げて大柄な男ジャイトスがやってきた。見かけはジャイアンで茶色をモチーフにした兜や鎧を身に着けている。スネミスはジャイトスとの決闘に負け、すっかりへこへこしている。

それから間もなくして白金の剣と兜があるノラバ大樹へ一行は到着した。全員一斉に木を登り始めるが、のび太は現実世界と同様に木登りが出来ない。スネミスの使いで川に水を汲みに行くとそこには昨晩逃げるのに使った月が沈んでいた。それに空気を入れたのび太は一気に頂上まで上がってきてしまう。

頂上には宝箱が置いており、その中には白金の剣と兜が入っていた。のび太はそれらをまとって白金の剣士ノビタニヤンとなり地上に下りてきた。剣と兜を渡すように脅すジャイトスとスネミス。2対1の決闘を繰り広げたノビタニヤンは勝利し、2人と共にオドロームを倒す決意をする。

翌日、目を覚ましたのび太は上機嫌で学校に向かう。そこでみんなも自分の夢に引き込もうと思いつき、その夜みんなに夢アンテナをセットしたのだ。夢の中では竜退治に向かおうと一行が集まる。そこには昨晩の3人に加えてドラえもん扮するドラモンも加わった。すると、竜の谷への道が分からない一行に大熊が襲ってきた。のび太はその場に倒れるが、助けた子熊が誤解を解いてくれて難を逃れる。そして親熊は竜の谷への道案内を申し出てくれた。しかし道中ノビタニヤンは取り寄せバッグから現実世界の物を取り出すドラモンに腹を立てる。そして取り寄せバッグを空に放るとほうき星がそれを持って行ってしまい、ドラモンのホウキもそれを追って何処かに行ってしまった。

その頃ユミルメ国城では一大事が起きていた。シズカリア王女がいなくなってしまったのだ。彼女は王の無理矢理な結婚に反対し、自らシズカールと名乗り剣士としてオドローム退治に向かうのであったが、道に迷ってしまう。その時、ドラモンの取り寄せバッグを持ったほうき星とドラモンのホウキが降ってくる。

一方、妖霊軍団の根城である幽冥宮でも問題が起きていた。白金の剣士が予言通りに夢世界へやって来たからだ。しかしこれはオドロームの側近であるトリホーの策略で、老人に姿を変えた彼が、オドロームに劣るのび太を誘い込んだのだ。

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』のあらすじ【転】

現実世界で目覚めたのび太は機嫌が悪い。それが自分のせいだと反省したドラえもんは四次元ポケットを置いていき、夢世界の事が現実の事になる隠しボタンを押すことにした。

再び夢世界にやって来たドラえもん達。目の前には竜の谷の入口が広がっている。道案内をしてくれた熊と別れたノビタニヤン達は竜を探しに洞窟を進んでいく。しかし周りは間歇泉だらけでノビタニヤンが吹き飛ばされてしまう。ノビタニヤンを探しに別れたスネミスは石になった剣士達を見つける。怖くなったスネミスは大声を上げてその場を逃げる。しかし目の前には竜がいた。震え上がるスネミスにジャイトスが合流し剣を抜いて戦おうとするが、逆に2人とも火を浴びてしまうのだった。

ノビタニヤンと合流したドラモンは2人で不思議な音がした方へと向かう。その音とは竜の鳴き声だった。竜に見つかり、必死に逃げる2人は温泉の中へ飛び込み、そこから外に繋がる洞窟を通って難を逃れる。打つ手がない2人。そこへシズカールを乗せたホウキが飛んでくる。仲間も増え、竜退治に再挑戦する事になった一行。石像のような恰好をして洞窟を進んでいくと間もなくして竜を見つける。竜は寝ており、弱点の髭を切るチャンスだった。静かに近づく3人だが、石にされたスネミスとジャイトスを見つけたノビタニヤンが声を上げてしまい、竜に気付かれて攻撃されてしまう。その瞬間、間歇泉で再度飛ばされたノビタニヤンは竜の真上とやって来る。そして、竜の髭を白金の剣で華麗に切り落とした。

竜を退治したノビタニヤン。竜の血を浴びて不死身になる為に止めを刺そうとするが、ひっそりと暮らす竜を想い、殺すことが出来ない。そうこうしている内に髭が伸び、竜は再び目を覚ました。しかし危害を加える事はなく、ノビタニヤンの優しさに感謝し、温泉に汗を流し込んだ。それに浸かる事によって一度死んでも蘇る事が出来るのだ。ジャイトスとスネミスも竜の汗を浴びて元の姿に戻る事が出来た。

竜と別れた5人は妖霊軍団が待ち受けるアンデルシへと向かう。川の激流を乗り越えて町に辿りつくが、そこはすっかりと焼けてしまっていた。雨の中、城に向かうとそこには数えられる程の兵しか残っていなかった。妖霊軍団に対し、打つ手がないと話す兵士達。そこでシズカールは拾った取り寄せバッグを使ったある作戦を思いつく。

雨が上がると土の中から妖霊軍団の兵士が出てきた。それを率いるのは6本の腕を持つスパイダル将軍だ。将軍は今度こそアンデルシに止めを刺そうと城へと向かう。しかし城は静まり返っていた。そこへ急に地下室の方から声がし、スパイダル将軍は兵士を送り込んだ。ところが声の元はラジカセで、土の兵達が全員地下室に入った途端に扉が閉まり、上から大量の水が降り出した。その結果、土の兵達は次々に溶けていってしまう。スパイダル将軍も負けじと反撃に出る。しかし白金の剣の前では成すすべなく退散する事となった。

幽冥宮に戻ったスパイダル将軍は白金の剣士の事をオドロームに報告するが、作戦を失敗したために処刑されてしまう。白金の剣士を倒そうと次に立ち上がったのは象の妖怪ジャンボスだ。多くの兵士を連れて剣士達が集うシャルペロ城へと彼は向かう。

翌朝、シャルペロ城の前には妖霊軍の大軍が押し寄せていた。それを見たノビタニヤン達はすごい道具が必要だと話す。そこでスネミスが何かのポケットを思い出し、ドラモンは試しに取り寄せバッグからそのポケット(四次元ポケット)を出してみた。間もなくして妖霊軍団の攻撃が始まった。しかしドラモンがポケットから次々に道具を出して、その攻撃を防ぐのだ。最終的にはジャンボス自ら剣を取り、ノビタニヤンに一騎打ちの勝負を挑む。体格差があるにも拘わらず、ノビタニヤンは見事な剣技でジャンボスを打ち負かし周囲は歓喜に沸いた。そんな時ドラモンのポケット目がけてトリホーが飛んでくる。そしてドラモンは気付かずにポケットを奪われてしまった。

その夜、ノビタニヤン達は勝利の宴を開いていた。そんな時、急に暗くなり、ノビタニヤン以外の全員が眠りに落ちてしまったのだ。そこへトリホーがやって来て、ノビタニヤンを外に誘い出す。そこには妖霊大帝オドロームが待ち構えていた。ノビタニヤンはオドロームを倒そうと戦いを挑むが圧倒的な力の差の前では成すすべがなく、体を焼かれてしまう。竜の汗を浴びていた為、生き返る事が出来たノビタニヤン。しかしオドロームの前に戦意を失ってしまう。オドロームはノビタニヤンの前に他の仲間を始末しようとするが、現実世界でママが夢見る機の隠しボタンを押した事によりノビタニヤン達は間一髪の所で目を覚ます。

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』の結末・ラスト(ネタバレ)

目を覚ましたのび太とドラえもんは夢見る機を未来デパートに引き取ってもらう事にした。それに伴いアンテナの回収に向かうのび太。しかしジャイアンとスネ夫からアンテナを回収できたが、しずかからは回収出来なかったのだ。

夜になり寝ようとした時、のび太が夢見る機の異変に気付く。そこへ画面からシルクが飛び出し、夢幻三剣士の世界がオドロームに支配されてしまっている事を話す。すぐにアンテナを着けて再び夢世界へとのび太とドラえもんは向かった。ちょうどその頃、しずかも眠りにつき、彼女ものび太達と同じ様に夢幻三剣士の世界へと誘い込まれていくのだった。

妖冥宮に侵入したノビタニヤン達は多くの兵士達の見回りを搔い潜りオドロームを探す。しかし、階段を降りたところで敵に見つかってしまった。一方シズカールも城をさまよっていた。そしてオドロームに出会い剣を抜くシズカールだが体を焼かれてしまう。オドロームはシズカールを殺した後、もしかするとノビタニヤンも来ているかと感じ、騒ぎの方へと向かう。そこにはノビタニヤンとドラモンが兵達を相手に奮闘していた。ノビタニヤンはオドロームの姿を見つけ最後の戦いに挑む。

体を焼かれてしまったシズカールは竜の汗のおかげで元に戻れていた。そしてドラモンのポケットを見つける。外ではノビタニヤンとオドロームが戦っていた。ノビタニヤンはオドロームの様々な妖術に翻弄されていた。意を決して飛び込むノビタニヤンだが逆に動きを封じられてしまう。そしてもうダメかと思ったその時、シズカールがポケットからビッグライトを取り出して白金の剣を巨大化させた。剣はそのままオドロームの体を貫き、オドロームは爆発して敗れた。

遂に妖霊大帝を倒したノビタニヤン達。ユミルメ国にも平和が戻り、ノビタニヤン達は城へ招待された。シズカールはシズカリア王女へ戻り、結婚を承諾する。そしていよいよ結婚式という時に夢見る機が未来デパートに回収され、のび太達は目を覚ます。

翌日、学校へ向かうのび太。そこでしずかと出会う。どこか恥ずかしそうな2人だが、しずかはのび太を少々見直したと言って学校へと向かった。

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

夢の中の世界とは思えないほどドラマチックで、ラストまでハラハラしました。のび太が勇敢に立ち向かう姿には、本当に成長を感じます。特に夢の世界が「実は夢じゃなかった」という展開には驚かされ、単なる冒険に終わらない深みを与えていました。しずかちゃんが囚われてしまったときののび太の必死さにも心を打たれました。勇気と友情が詰まった傑作です。(30代 男性)


子供の頃に観て、今でも強く印象に残っている作品です。ファンタジー色が強く、剣士としてのび太たちが活躍する世界観がとにかくワクワクする!何よりラストの「夢は現実だったのかもしれない」と思わせる含みのある展開が秀逸。ただの夢オチで終わらせない構成に、大人になって観ても驚きと感動がありました。小学生の息子と一緒に観ても楽しめました。(40代 女性)


のび太が「自分は弱くない」と証明しようとする姿に、子供心ながら励まされました。ラストののび太が敵に立ち向かうシーンは、勇気を出すことの大切さを教えてくれました。ドラえもん映画の中でもファンタジー要素が強く、他とは一線を画す作品だと思います。夢の中の出来事がどこか現実とリンクしているという余韻も素晴らしかったです。(20代 女性)


夢と現実の境界を曖昧に描く構成が秀逸で、初めて観たときは衝撃を受けました。特に、のび太が最終的に「勇者」として仲間から信頼され、しずかちゃんを救い出すまでの展開は胸が熱くなります。バウワンコ王国など、設定の作り込みも細かく、子供ながらに真剣にのめり込みました。今観ても色褪せない名作だと改めて感じます。(30代 女性)


この作品は、ドラえもん映画の中でも特に“自分の力で立ち向かう”というテーマが強く描かれていて、のび太の成長がはっきりと見える映画だと思います。夢の世界に入り込むという設定も、子供にとっては想像力をくすぐられてとても魅力的。最後に、夢だと思っていたことが現実の片鱗を見せるラストには鳥肌が立ちました。(20代 男性)


孫と一緒に観ましたが、昔のドラえもん映画にこれほど深いテーマがあったことに驚きました。夢の中だからといって軽く扱われるわけではなく、のび太たちは本気で戦って成長していく。そして最後に目覚めたのび太が、どこか誇らしげなのも印象的でした。大人になって改めて観ると、人生の大切なことを子どもに語りかける作品だと実感します。(60代 男性)


夢の中のファンタジー世界という設定が非常に魅力的で、ドラえもん映画の中でも異色の名作だと思います。のび太が臆病さを乗り越えて、自分自身で剣を握る決意をする場面は、少年の成長物語としても秀逸。ラストのあの一言、「あれは夢だったのか?」に、全てをひっくり返す余韻があって、子どもだけでなく大人にも刺さる作品です。(50代 女性)


のび太が普段の頼りなさから一変、仲間と共に戦い抜く姿に感動しました。特に剣士としての役割を自覚し、しずかちゃんを救うために自ら前に出るシーンでは、子供ながらにかっこいいと思いました。エンディングの解釈が“夢か現実か”という曖昧さを持たせていて、そこがまた深くて面白い。藤子F不二雄先生の世界観の広さを感じた一作です。(10代 男性)


この作品はドラえもん映画の中でも「哲学的」と言いたくなる要素が詰まっていると思います。夢の世界に逃げるだけでなく、そこで直面する責任や戦う覚悟を描いているところが素晴らしい。のび太が最後まで逃げず、仲間を助けるために剣を抜く姿は、いつもの彼とは別人のようでした。ドラえもん映画としても、ファンタジー映画としても秀逸です。(40代 男性)


ドラえもん映画の中で一番好きな作品です。のび太が夢の世界で剣士になり、仲間とともに冒険を繰り広げるという展開が子供心にたまらなかった。敵との戦いやしずかちゃんのピンチなど、シリアスな展開も多く、のび太の“成長物語”としても非常に完成度が高い。夢の終わり方が不思議で、「本当は全部本物だったんじゃ?」と思わせる余韻も素敵です。(20代 男性)

映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ドラえもん のび太と雲の王国

この映画を一言で表すと?

理想郷を創り出す冒険が、やがて地球規模の危機へと繋がる壮大なファンタジー。

どんな話?

雲の上に「理想の王国」を作ったのび太たちが、動物の命を守るための王国の陰に隠された真実と直面していく。理想と現実のギャップ、地球への愛をテーマにした壮大なSFファンタジーです。

ここがおすすめ!

「夢を描くこと」の大切さと「責任を持つこと」の難しさを描いた物語。幻想的な雲の世界のビジュアルは、夢幻三剣士の夢の世界に通じるものがあります。環境問題への意識も高めてくれる感動作です。

ドラえもん のび太のパラレル西遊記

この映画を一言で表すと?

もしもの世界が現実を侵食する、夢と現実が交差するスリリングな冒険譚。

どんな話?

のび太が学校の劇で西遊記を演じたことをきっかけに、時空の異変が起こり、現実がまるごと“西遊記の世界”になってしまう。のび太たちは世界を元に戻すため、旅に出ることになる。

ここがおすすめ!

夢幻三剣士と同じく、「物語の中の世界」に飛び込んで冒険するという展開が魅力。スリリングな展開に加えて、のび太の成長も丁寧に描かれており、アクションとドラマのバランスも絶妙です。

千と千尋の神隠し

この映画を一言で表すと?

不思議な世界で少女が成長する、美しくも恐ろしい幻想冒険譚。

どんな話?

両親が豚に変えられてしまった少女・千尋が、不思議な神々の世界で働きながら成長し、自分の力で困難を乗り越えていく物語。幻想的な世界観と深いテーマ性が国内外で高く評価されています。

ここがおすすめ!

“別世界で自分を試す”という構図が夢幻三剣士と似ており、成長物語としても秀逸。現実と非現実の狭間で何が大切なのかを問いかけてくる作品で、映像美やキャラクターの個性も楽しめます。

ネバーエンディング・ストーリー

この映画を一言で表すと?

本の中の世界と現実がリンクする、夢と勇気に満ちたファンタジー冒険。

どんな話?

少年バスチアンが本の中の世界「ファンタージエン」に引き込まれ、想像力と勇気で世界の崩壊を止めようとする物語。物語が読者の現実と繋がる構成が斬新で感動的。

ここがおすすめ!

夢幻三剣士が好きな人なら間違いなく惹かれる“ファンタジーと現実の融合”がテーマ。少年が成長する王道のストーリーに加えて、幻想的なビジュアルも必見です。大人にも刺さる一作です。

リトル・プリンス 星の王子さまと私

この映画を一言で表すと?

名作童話をベースに描かれる、大人と子どもの心をつなぐ感動作。

どんな話?

厳しい現実に押し込められていた少女が、隣人の老人と出会い「星の王子さま」の世界を知ることで、想像力と優しさを取り戻していく。アニメとCGを融合させた美しい映像で描かれます。

ここがおすすめ!

夢の世界を旅しながら自分自身を見つめ直す構成は、夢幻三剣士の物語と共通点が多い。子どもだけでなく大人も心を動かされる、哲学的でやさしいメッセージが詰まったファンタジー映画です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. age32の♂ より:

    のび太(ノビタニヤン)と、静香(シズカリア兼シズカール)が、オドロームの「塵と成れ光線」(俺が、勝手に命名。)で、殺られる(死ぬ)シーンが、大大大好きです!!!。

  2. おにぎしぎしぎし より:

    大人になってもなんども見たくなるドラえもんの代表的な映画です!
    小さい頃に見たけど、主題歌も覚えてるほど面白かったです!
    ちょっとまた見てきます!