映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』の概要:のび太は猫型ロボットのドラえもんの力を借り、地球上にある秘境を探すことにした。そんなある日、空き地でお腹を空かせている犬を見つける。のび太はその犬にペコと名付け、飼うことにした。
映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』の作品情報
上映時間:109分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
監督:八鍬新之介
キャスト:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴 etc
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映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』の登場人物(キャスト)
- ドラえもん(水田わさび)
- 22世紀からやってきたネコ型ロボット。のび太と一緒に暮らしている。何だかんだ言っても、のび太に甘いところがある。
- 野比のび太(大原めぐみ)
- 小心者だが、冒険心が強い。母親に叱られることを想定しながらも、お腹を空かした犬(ペコ)を見捨てられない優しい心の持ち主。
- 剛田武(木村昴)
- のび太の同級生。通称ジャイアン。乱暴者で短気な性格。仲間思いの一面も持っている。皆の前で弱音を吐くことができない。
- ペコ(小林ゆう)
- 本名はクンタック。バウワンコ王国の王子。ダブランダー大臣に罠に嵌められ、国王殺しの罪を着せられる。日本へと辿り着き、のび太に助けられる。
- ダブランダー(飯塚昭三)
- バウワンコ王国の大臣。古代兵器を復活させ、外の世界を侵略しようとする。ペコを殺し、国を手中に収めようと目論む。
- スピアナ(夏目三久)
- バウワンコ王国の姫。ペコの婚約者。ダブランダーによって王宮に軟禁されるが、王国のために昼夜を問わず祈りを捧げる。優しさと心の強さを兼ね備えた女性。
- サベール(小栗旬)
- 兵隊・隊長。ダブランダーの味方に付き、ペコを目の敵にする。剣の扱いに長けている。
映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』のあらすじ【起】
ジャイアンとスネ夫は夏休みを利用して人間が行ったことがない魔境や秘境への探検旅行がしたいと思い、同級生ののび太を空き地に呼び出した。そして、ネコ型ロボットのドラえもんに探すよう頼んでくれとお願いをした。のび太はドラえもんに頼みに行くが、無理だと断られてしまう。地球上に人間が探検したことがない場所などないと思ったからだった。
ドラえもんはのび太の秘境を探索したいという熱意に打たれ、ひみつ道具「自家用衛星」(宇宙まで飛び、地球の写真を撮ることができる)を使って秘境を探すことにした。探している途中で、のび太は母親に買い物を頼まれる。その時、弱っている犬を空き地で見つける。のび太はソーセージを購入し、犬に食べさせてあげた。
のび太が家に帰ると、空き地にいた犬がついてきてしまっていた。母親にバレると怒られるため隠そうとしていると、母親が全財産が入った鞄を紛失したと言って騒ぎ始めた。のび太達は母親と鞄を探しに出かけるが、見つけることができなかった。そんな時、犬が匂いを嗅いで鞄を発見する。鞄が見つかって喜ぶ母親に、のび太は犬を飼わせて欲しいと頼んだ。母親が許可してくれたため、犬はのび太の家で飼われることになった。のび太はその犬にペコと名付けた。
のび太達は自家用衛星が撮った地球の写真を確認し、秘境がないか確認していた。だが、アフリカだけで930万枚の写真があると聞き、のび太が目を回して倒れてしまう。ドラえもんがのび太を介抱して部屋に戻ると、ペコが写真を確認していた。ペコは1枚の写真を咥え、のび太に渡した。そこに写っていたのは、巨大な石像(巨神像)だった。
のび太達は物知りな同級生・出木杉に、巨神像の写真を見せることにした。出木杉は巨神像のある場所が「ヘビー・スモーカーズ・フォレスト」であることを教えた。そこはいつも雲がかかっていて、衛星写真が撮れない場所だった。ドラえもんのひみつ道具は雲と関係なく写真を撮ることができるため、巨神像が写ったのだった。
映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』のあらすじ【承】
のび太とドラえもんは、ジャイアン、スネ夫、同級生のしずかちゃん、ペコと共に、中部アフリカのジャングルの奥にある「ヘビー・スモーカーズ・フォレスト」に向かうことにした。すぐに目的地に着いたら楽しくないため、巨神像の100キロ手前の場所までひみつ道具の「どこでもドア」(目的地まで移動できるドア)で移動した。
始めは探検を楽しんでいたのび太達だったが、代わり映えのしない風景に飽きてしまう。一番張り切っていたのはペコだった。しずかちゃんは雰囲気を変えるため、食事にすることを提案した。のび太達はドラえもんのひみつ道具を使い、木の上で食事を食べた。
のび太は探検を盛り上げるために、猛獣を出して欲しいとドラえもんに頼んだ。ドラえもんはひみつ道具「猛獣さそいよせマント」をジャイアンに取りつけ、サイや蛇などを誘き寄せた。のび太達はジャイアンを追いかける猛獣を、ドラえもんのひみつ道具を使って大人しくさせた。のび太達は楽しむが、散々な目に遭ったジャイアンは怒り、探検を止めてしまう。
その日の夜、ジャイアンが目を覚ますと、巨神像が目の前に現れた。そして、秘境に行けば神秘を目撃し、バウワンコの財宝を手に入れることができると告げられる。巨神像が消えた後には、財宝のことが描かれた地図が残った。
映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』のあらすじ【転】
ジャイアンは探検を続けることを決意する。その時、ドラえもんの便利なひみつ道具は置いて行くことにした。のび太達は不安を抱きながら、ジャイアンと共に財宝を目指して出発した。のび太達は船に乗って探検を行うが、座礁して沈没しそうになる。しかも、ワニに囲まれており、食べられそうになる。ドラえもん達はどこでもドアを使って逃げることにした。だが、空き地に置いてあったせいで粗大ゴミに間違えられており、分解されてしまっていた。
のび太達は原住民族に助けられ、村まで案内される。原住民は巨神像を祀って崇めていた。ドラえもん達は原住民の首長から、巨神像(バウワンコの神)に会うには3つの命が必要だと教えられる。巨神像の元に行くまでに、3人の命を落とすことになるのだ。しずかちゃん達が恐れる中、ジャイアンはそんなものは迷信だと言って探検を続行することにした。だが、その神を恐れない態度が原住民の逆鱗に触れ、村を追い出されることになる。
ジャイアンは自分の行いのせいで皆に迷惑をかけたことを気に病み、ふて腐れてしまう。涙を滲ませながらベッドで横になっていると、ペコが傍にきた。ジャイアンはペコを抱き締めて泣きじゃくった。
首長が1つ目の命を落とすと言っていた場所で、のび太達はライオンに囲まれてしまう。ジャイアンは皆を助けるため囮になった。だが、ライオンに追いつかれて囲まれてしまう。そんな時、雷鳴が鳴り、巨神像が現れた。巨神像はライオンを攻撃して、追い返した。
首長が2つ目に命を落とすと言っていた死霊の国と呼ばれる場所で、お化けのようなものに襲われそうになる。ジャイアンはそのお化けと戦った。そのお蔭で、小さな虫に発光バクテリアが付いたものが漂っていただけだと判明する。ドラえもん達がカラクリを解くと、ペコが突然しゃべり出し2本足で立った。ペコはバウワンコ108世の子であるクンタック王子であることを明かした。巨神像はバウワンコ1世で、ペコの祖先だった。今までジャイアン達が見ていた巨神像は、ペコがペンダントの宝石を使って見せていたものだった。
映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』の結末・ラスト(ネタバレ)
のび太達はペコの案内で王国に辿り着く。現在王国は、ペコの父から王位を奪ったダブランダー大臣の支配下にあった。ペコは皆を連れて、父の親衛隊長であるブルススの元に向かった。だが、部屋は荒らされ、ブルススは捕まってしまっていた。
5000年前、バウワンコ王国は今よりも遥かに高度な文明が存在していた。火を吐く車や空飛ぶ船など、恐ろしい兵器が発明されていた。バウワンコ1世は世界の滅亡を招く恐れがある兵器の研究を禁じ、その記録を封印した。王国は平和な日々を送ることになるが、野心を持ったダブランダーが古代兵器を復活させ外の世界を侵略しようと企てた。ダブランダーは国王に毒を飲ませ、その罪をペコに擦りつけていた。ペコは国を救うため、のび太達に協力を求めた。
ペコは兵隊に捕まりそうになっている少年・チッポを助ける。チッポの話によると、村の人達は兵器製造のために兵隊に捕まっていた。チッポは小さいながらも木で剣を作り、両親を助けに行こうとしていた。それを聞いたのび太達は、ペコに協力して国を救うことを決意する。
ダブランダーは王子が生きていることを知り、サベール隊長を派遣した。ペコ達はドラえもんのひみつ道具を使い、ブルススを助け出した。一方、ペコの婚約者であるスピアナ姫は、王子が生きているという報告を聞いて喜んだ。しかし、ダブランダーが訪ねてきて、王子を処刑しようとしていることが判明する。スピアナは王子の無事を願った。
ドラえもん達はペコから、バウワンコ1世の預言を教えられる。その預言とは「国乱るるとき10人の外国人来たりて、巨神の心を動かさん」というものだった。ドラえもん達は巨神の心を動かすという意味を知るためにも、巨神像の中に入ってみることにした。一先ず寝ることになるが、ペコは1人起きて修行を行っていた。それを見たのび太は声をかけ、不安を抱いているペコを励ました。
ペコ達は巨神像に向かうが、兵隊達が待ち構えていて襲撃を受ける。ブルススが兵隊と戦っている間に、ペコ達は先へと進んだ。しかし、ダブランダーが古代兵器を完成させており、火を吐く車や空飛ぶ船に攻撃される。ペコはのび太達を逃がすため、1人で囮になることを決意する。しかし、ジャイアンは逃げ出さず、ペコと戦うことを決める。のび太達もジャイアンやペコと共に戦うことにした。
ペコ達が巨神像に辿り着くと、ダブランダー、兵隊、サベールが待ち構えていた。しずかちゃんはドラえもんのひみつ道具「先取り約束機」(機械に約束すれば、その結果を先取りすることができる)を使い、強力な武器を持った自分達を呼び寄せた。武器を持っているジャイアン達が戦っている間に、ペコ達は巨神像の中へと侵入した。そして、武器を持ったドラえもんに指示されるまま、ハートの形をした彫刻を動かした。すると、巨神像が動き出し、空飛ぶ船や火を吐く車を破壊した。
ダブランダーはスピアナを連れて逃げようとした。だが、チップから事情を聞いた国民達が集まり、逃げ道を断たれてしまう。追い詰められたダブランダーは、スピアナを道連れにして死のうとした。しかし、巨神像によって阻止された。ペコはスピアナの元へ行き、抱き締め合った。ペコは国民達に指示され、新国王の座に就いた。
のび太達を助けてくれたのは、タイムマシンによって未来から来た自分達だった。しずかちゃんが先取り約束機に「もし無事に帰れたらきっと過去に遡ってピンチの自分達を助けに戻る」と約束していたのだ。のび太達はペコ達に別れを告げると、空き地へと戻った。そして、過去の自分達を助けに向かった。
映画『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』の感想・評価・レビュー
乱暴者なジャイアンが自責の念に駆られ、仲間達のために奮闘する姿は胸を打たれた。皆の前では強がっていても、ペコの前で涙を流す姿はジャイアンの新たな一面を見ることができた。他のシリーズ作品よりも特にジャイアンにスポットが当たっており、ジャイアンのことが好きになるストーリーになっていると思う。のび太とペコの友情も感動的で、戦いが終わった後別れる場面はうるうると涙が出てしまった。リメイクの元になっている『ドラえもん のび太の大魔境』を見た人にも、改めてお勧めしたいと思った。(MIHOシネマ編集部)
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