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映画『dot the i ドット・ジ・アイ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『dot the i ドット・ジ・アイ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『dot the i ドット・ジ・アイ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『dot the i ドット・ジ・アイ』の結末までのストーリー
  • 『dot the i ドット・ジ・アイ』を見た感想・レビュー
  • 『dot the i ドット・ジ・アイ』を見た人におすすめの映画5選

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』の作品情報

dot the i ドット・ジ・アイ

製作年:2003年
上映時間:92分
ジャンル:サスペンス、ラブストーリー
監督:マシュー・パークヒル
キャスト:ガエル・ガルシア・ベルナル、ナタリア・ベルベケ、ジェームズ・ダーシー、トム・ハーディ etc

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』の登場人物(キャスト)

キット(ガエル・ガルシア・ベルナル)
結婚間近のカルメンの前に現れる、俳優志望のブラジル人。彼女と熱いキスをした後、バイト先に押しかけるなどして急接近する。いつもハンディカメラで撮影している。
カルメン(ナタリア・ベルベケ)
スペイン人の情熱的な女性。半年前に出会ったばかりのバーナビーにプロポーズされる。独身最後のパーティー“ヘン・ナイト”で、初めて会ったキットと情熱的なキスをする。
バーナビー(ジェームズ・ダーシー)
ロンドンに住む金持ちの男。出会って半年のカルメンに結婚を申し込むが、彼女が他の男(キット)と会っていることに気付き、嫉妬に駆られて精神不安定になる。
トム(トム・ハーディ)
キットとテオ(チャーリー・コックス)とつるむ三人組のひとり。キットがカルメンに接近する様子をビデオカメラで撮影している。

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』のあらすじ【起】

ロンドンに住むスペイン人のカルメンは、半年前に知り合った金持ちの優しい恋人バーナビーから結婚を申し込まれ、幸せの絶頂にいた。

カルメンはフレンチレストランで、女友達と独身最後のパーティーを楽しんでいると、三人組の男がビデオカメラを回しながら入店する。カルメンは店長から、フランスの慣習に従い、独身最後のキスをする相手を店内から選ぶように言われる。彼女は三人組のハンサムなキットを指名。それは余興の軽いキスのはずだったが、とろけるほど情熱的で長いキスとなる。カルメンは我に返ると、自分の軽率さに嫌気が差して店を飛び出した。

キットはカルメンが働いているカフェを訪ね、カメラを回しながらしつこくデートを申し込んだ。その夜、カルメンは人の気配を感じながら帰宅すると、バーナビーから来週の土曜日に結婚式を予約したと告げられる。

翌日、カルメンはキットと会った。忍び込んだホテルで宿泊客の食事を食べながら、ビデオカメラを回してお互いのことを語り合った。警備員に見つかったため逃亡するが、カルメンは上着をホテルに忘れていたため、キットのコートを借りて別れるのだった。

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映画『dot the i ドット・ジ・アイ』のあらすじ【承】

カルメンはコートを返しにキットのアパートへ行った。ホテルから盗んだワインを飲みながら、2人はカメラの前で再び語り合う。カルメンはバーナビーとの出会いはフラメンコレストランで働いていた時、客を殴った時に知り合ったことを、キットは父が自殺したことを話した。その後、カルメンは帰宅。キットはバーでバーナビーと会う。

ある日、キットは新しいバイト先で働くカルメンを訪ねて、彼女が大好きな本をプレゼントした。彼女の心はバーナビーとキットの間で、大きく揺れ始める。キットはトムとテオに相談すると、映画「卒業」のように結婚式で花嫁を連れ出しそうだなとからかわれる。

カルメンはキットと会ったことをバーナビーに告白。すると彼は、考える時間を与えると彼女に言う。カルメンは店でフラメンコを情熱的に踊り、キットはその姿をじっと見つめ続けた。

土曜日の教会。カルメンは結婚を決意し、バーナビーと式を挙げる。誓いの言葉、婚姻届けのサインで夫婦となる2人。キットは映画のように教会に駆けつけたが、全て終わった後だった。

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』のあらすじ【転】

新婚旅行に行こうとバーナビーは提案するが、カルメンは今はここを離れたくないと断った。バーナビーは結婚した途端に、細かい指示を出し始めたため、短気な彼女はワイングラスを割って抗議し、家を出て行ってしまう。

カルメンはキットの家に駆け込み、2人は激しく愛し合った。恍惚とした表情で幸せを感じるカルメン。一方、自宅に取り残されたバーナビーは、隠し撮りしていた彼女とのセックスビデオを見る。自分に抱かれている時の彼女は、冷めた顔をしていることに気付いて嘆くのだった。

キットと寝たことを反省したカルメンは、泣きながらバーナビーの元に戻るが拒否される。バーナビーはその後、ビデオで自分を撮影しながら、拳銃自殺を図った。

パトカーで異変に気付き、カルメンは家に戻った。血まみれとなった壁を見て呆然としていると、警察官にビデオカメラを向けられる。カルメンはカメラを振り払って家を出て、キットの家に行った。するとキットは、“フォード”に電話をしなければと言い、ある秘密を告白する。

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』の結末・ラスト(ネタバレ)

キットはトムとテオと共に、フォードという男に雇われていたことを明かした。彼が演じたのは、結婚前のカルメンの心を乱す野心家な男。三角関係に悩む彼女を主人公にした、リアリティ溢れる映画製作に協力していたのだ。

そこへ、バーナビー本人が現れる。キットはフォードがバーナビーであることを初めて知った。バーナビーはフランスの慣習も自殺も嘘、警察は役者だと明かしながら、部屋に仕込んでいたビデオカメラを取り出した。2人のベッドシーンを再生し、バーナビーはこれこそ真のリアルだと悦に浸る。カルメンは騙されて映画出演の同意書にサインしていたため、映画化を止められずに悔しがる。

インディーズ映画祭。バーナビーのデビュー作「ドット・ジ・アイ」は新人賞候補となり、主演のカルメンとキットも同席した。バーナビーは最優秀新人賞に決定。ステージに上がろうとした時、バーナビーはキットに拳銃で撃たれて倒れてしまう。それはトムとテオの演出で、銃は偽物のはずだったが、何故か実弾でバーナビーは死ぬ。実弾はキットとカルメンが仕組んだものだった。トムとテオはバーナビー殺害容疑で逮捕される。

その後、カルメンとキットは取材陣に囲まれながら、「ドット・ジ・アイ」のオープニングセレモニーのレッドカーペットをゆっくり歩くのだった。

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

結婚式直前の女性が見知らぬ男と運命的な口づけを交わし、三角関係のもつれに悩むという普通のラブストーリーかと思いきや、どんでん返しで予想外の展開が待ち受けている。冒頭から何か意味ありげなカットが何度も差し込まれているが、意外とテンポ良く話は進む。ちょっとややこしい話だったが、キャストが少ないおかげで意外と分かりやすかった。ラスト30分前の最初のネタバレに驚愕し、さらに二転三転して何度も驚かされた。最後はリベンジが成功してスッキリ終わる。チョイ役で出演しているトム・ハーディが若かった。(MIHOシネマ編集部)


見始めたときは甘い恋愛映画かと思っていたので、後半のどんでん返しに本当に驚きました。カーメンの苦しみと、キャメロンの狂気があまりにもリアルで、複雑な気持ちになりました。信じていたものが全部嘘だった、という恐怖をこれでもかと味わえます。(30代 女性)


映画が進むにつれて、違和感がどんどん積み重なり、ラストでそれが一気に爆発する感じが快感でした。演技の中に演技が仕込まれている構造が本当に巧妙。サスペンス好きにはたまらない一作。最後まで観たあと、もう一度最初から見返したくなる作品です。(40代 男性)


キャラクターたちの表情や台詞の微妙な違和感が、全て伏線だったことに気づいたとき鳥肌が立ちました。単なる恋愛映画ではなく、人間の欲望や支配欲をえぐる深いテーマがあって見ごたえがありました。ラストの余韻も完璧でした。(50代 女性)


最初から引き込まれる恋愛のドキドキ感と、後半のサスペンス展開のギャップがすごかったです。キャメロンが純粋な恋人じゃなく、仕掛け人だったなんて…!切ないけれど、誰もが誰かに操られているかもしれない怖さを感じました。(20代 女性)


甘いラブストーリーの顔をしながら、裏では冷酷なゲームが進行しているという設定が秀逸でした。キャメロンの執着心と、カルメンの純粋な気持ちがぶつかる終盤は圧巻。すべての真相が明かされた後の静けさが、逆に心に重く響きました。(30代 男性)


途中までは「よくある恋愛映画かな」と思って観ていたけど、裏切られた感覚が最高でした。全体を通して伏線が張り巡らされていて、すべてが一つにつながった瞬間のカタルシスが凄まじかったです。俳優たちの演技も本当に見事でした。(40代 女性)


人を信じることの怖さを、これほど鮮やかに描いた映画はなかなかないと思います。カルメンが信じた愛が、結局すべて仕組まれていたという皮肉が切なすぎる。それでも最後に自分で道を選ぶ彼女の強さに救われました。(50代 男性)


サスペンス要素の中にも、人間の愛や孤独への渇望が描かれていて深みのある映画でした。キャメロンの狂気は恐ろしいけれど、どこか哀しさもあって単純に悪者とは思えない複雑さが良かったです。何度も観たくなる中毒性のある作品です。(10代 女性)


騙される快感をここまで味わわせてくれる映画は貴重です。恋愛映画の皮をかぶったサイコスリラーでありながら、観たあとに残るのはただの恐怖ではなく、少し切ない愛情の余韻でした。何気ない台詞や仕草もすべて意味があったとわかると、2周目がさらに楽しくなります。(60代 男性)

映画『dot the i ドット・ジ・アイ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『dot the i ドット・ジ・アイ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ゴーン・ガール

この映画を一言で表すと?

「愛と裏切りの果てに仕掛けられた、戦慄の心理サスペンス」

どんな話?

完璧な結婚生活を送っていたはずの夫妻。しかし妻の失踪を機に、夫への疑惑が膨らみ、次第に表に出る夫婦の闇と狂気。表面の美しさと裏腹な真実が交錯しながら、観る者を騙していく巧妙なストーリーです。

ここがおすすめ!

デヴィッド・フィンチャー監督による緻密な構成と、ロザムンド・パイクの怪演が圧倒的。『dot the i』のように、愛や信頼が一瞬で裏返る恐怖を味わいたい人には絶対おすすめの一本です。

シークレット・ウインドウ

この映画を一言で表すと?

「静かに狂気へと堕ちていく、作家の心の迷宮」

どんな話?

離婚問題で傷ついた作家が、ある日突然現れた男に盗作を告発される。孤独な森の中で追い詰められていくうちに、現実と妄想の境界線が曖昧になっていくスリラー。ラストには予想外の衝撃が待っています。

ここがおすすめ!

ジョニー・デップの不安定な演技が光る、静かで不気味なサスペンス。『dot the i』同様、物語が一転する快感と、騙された後の余韻を楽しみたい人にぴったりです。

ブラック・スワン

この映画を一言で表すと?

「完璧を追い求めるあまり崩壊していく、狂気のバレリーナ物語」

どんな話?

バレエ団の新作「白鳥の湖」の主役に選ばれたニナが、プレッシャーと自己崩壊の中で徐々に現実感を失っていくサイコスリラー。純粋だった少女が闇に染まっていく過程が、美しくも痛々しく描かれます。

ここがおすすめ!

ナタリー・ポートマンが体当たりで演じた、狂気と美のはざまに生きる女性像が圧巻。『dot the i』のように、表と裏の顔を持つキャラクターの繊細な心理描写が好きな人に強くおすすめです。

プリズナーズ

この映画を一言で表すと?

「絶望の中で父親が選んだ、愛と狂気の極限の決断」

どんな話?

小さな町で幼い娘たちが失踪。警察の捜査が進展しない中、父親は独自に真相を追うが、やがて倫理を踏み越える行動に…。観る者にも「正義とは何か」を問う、重厚なサスペンスドラマです。

ここがおすすめ!

ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールの迫真の演技に引き込まれます。『dot the i』が持つ、予想外の展開と複雑な人間ドラマをさらにディープに味わいたい人に最適な作品です。

マルホランド・ドライブ

この映画を一言で表すと?

「夢と現実が溶け合う、美しくも不穏なサイコ・ミステリー」

どんな話?

記憶を失った女性と、新人女優がハリウッドで奇妙な運命に巻き込まれていく物語。夢と現実の境界が曖昧に溶け合い、謎が謎を呼ぶ展開に惹き込まれる、不思議な感覚の映画です。

ここがおすすめ!

デヴィッド・リンチ監督の真骨頂ともいえる迷宮のようなストーリー。『dot the i』で味わった「何を信じていいのかわからない」感覚をさらに極限まで楽しみたい方におすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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