映画『ダブル 完全犯罪』の概要:レベッカはアメリカのニューヨークで記者として働いていた。そんな彼女の元に、FBI捜査官のジョンが訪ねてくる。3日前にレベッカの夫が亡くなったからだった。だが、レベッカの夫は2年前に亡くなっているはずだった。
映画『ダブル 完全犯罪』の作品情報
上映時間:92分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ブライアン・トレンチャード=スミス
キャスト:キューバ・グッディング・Jr、エマニュエル・ヴォージエ、クリス・ベッツ、エヴァート・マックィーン etc
映画『ダブル 完全犯罪』の登場人物(キャスト)
- ジョン・ネルソン(キューバ・グッディング・ジュニア)
- 国際捜査担当のFBI捜査官。証人プログラムの一環で、デニス・アーチャーを保護することになる。
- レベッカ・スコット(エマニュエル・ヴォージア)
- マイルスの妻。「NYスパイグラス誌」のやり手記者。記事のためなら手段を選ばない。勝ち気な女性。
- オステルベルグ(クリス・ベッツ)
- 金融王。横領で起訴されているが、大した証拠がない。尊大な男。
- ヘンドリックス警部(エバート・マックィーン)
- デニス・アーチャー殺害事件を担当することになった刑事。事件に関わるレベッカのことを、よく思っていない。
- デニス・アーチャー / マイルス・スコット(タイ・ハンガーフォード)
- 表向き清廉潔白な税理士として働いていたが、裏では連続詐欺師として暗躍していた。オステルベルとは投資詐欺で繋がり、資金洗浄を行っていた。レベッカの前ではマイルス・スコットの名前を使い、自動車事故で死を偽装して行方を眩ませた。
映画『ダブル 完全犯罪』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ダブル 完全犯罪』のあらすじ【起】
レベッカ・スコットはアメリカのニューヨークで、「NYスパイグラス誌」のやり手記者として働いていた。そんなレベッカの家に、国際捜査担当のFBI捜査官ジョン・ネルソンが訪ねてくる。ジョンは夫が3日前に亡くなったことを告げた。だが、レベッカの夫であるマイルス・スコットは、2年前に亡くなったはずである。レベッカが困惑していると、ジョンはマイルスの別名がデニス・アーチャーで、自分の前で撃たれて亡くなったことを告げた。
デニスはジョンに証人プログラムを頼んでおり、保護してもらう予定だった。重大な金融犯罪に関与していたのだ。レベッカの知るデニスはただの税理士で、資産家の顧客もいなかった。そのため、ジョンの話は寝耳に水だった。レベッカにはマイルスとデニスが同一人物だと、どうしても思えなかった。反対に、ジョンはレベッカも事件に関与しているのではないかと疑いを持っていた。レベッカはジョンを帰した後、インターネットでデニスのことを調べた。そして、他の女性と結婚していたことを知る。
レベッカはデニスのことを調べるため、オーストラリアのゴールドコーストを訪れた。そして、警察署に行き、デニスの事件を担当する捜査官(ヘンドリックス警部)を訪ねた。しかし、記者として訪問したため、何も情報が得られなかった。むしろ、デニスの妻にインタビューをしたいと言ったため、ヘンドリックス警部を怒らせてしまう。ジョンがそのことを知り、会いに来た。ニューヨークに帰ることを勧められるが、レベッカは真相を解き明かすまで帰るつもりはなかった。
映画『ダブル 完全犯罪』のあらすじ【承】
レベッカはデニスの妻・ブリジットに会い、事情を説明して話を聞くことにした。ブリジットがお茶を用意している間に、彼女の携帯の着信履歴をこっそり確認した。その後、レベッカはデニスの顧客である富豪のオステルベルグが横領で起訴されていることを話し、デニスが事件に関与していなかったか尋ねた。だが、ブリジットはデニスの仕事のことは何も知らなかった。
レベッカはブリジットの家を出て車を走行中、男が乗った車に執拗に追い回される。レベッカは逃げ切ると、近くにいた人に助けを求めた。男が逃げていったので、レベッカは車のナンバープレートをカメラに収め、ジョンに助けを求めた。ジョンに会ったレベッカは、ブリジットが何か隠し事をしていたような気がすると伝えた。だが、信じてはもらえなかった。
レベッカは無理矢理ジョンの捜査に同行した。そして、調べて分かったことを教えて欲しいと頼んだ。ジョンは仕方なくデニスのことで分かっていることを話した。デニスは表向き清廉潔白な税理士として人望を集めていたが、裏では連続詐欺師として暗躍していた。オステルベルとは投資詐欺で繋がり、資金洗浄を行っていた。
映画『ダブル 完全犯罪』のあらすじ【転】
レベッカとジョンがデニスの船の中を確認しようとしたとき、物音が聞こえてきた。ジョンはレベッカに警察に連絡を入れるよう指示し、1人で船の中に入った。しかし、男に襲われて気絶してしまう。船の外にいたレベッカは男が出てきたことに気づき、急いで隠れた。その男は車で執拗に追いかけてきた男だった。レベッカ達は助かり警察への聴取の後、船の中を調べることにした。だが、船には爆弾が取りつけられており、何かを見つける前に船が炎上してしまう。
ジョンはレベッカを守るためにも、捜査の同行を許可することを決める。しかし、ヘンドリックス警部はジョンの決定を認めず、協力関係を打ち切った。レベッカはこっそりデニスのオフィスに侵入し、パソコンの中のデータを確認した。その後、レベッカがオフィスを出ると、自分を襲ってきた男達が待ち構えているのが見えた。レベッカは慌てて逃げ出した。だが、男に捕まりそうになってしまう。レベッカはスプレーで反撃するが、その男が車に轢かれてしまう。
レベッカはデニスのオフィスで調べたことをジョンに報告した。デニスはオステルベルグの口座から1000万ドル近いお金を奪っていた。オステルベルグがそのことを知って、デニスを始末した可能性があった。だが、オステルベルグがすぐにデニスを殺したことに、2人共納得ができなかった。まずはお金を取り返すため、尋問を行うはずだった。
映画『ダブル 完全犯罪』の結末・ラスト(ネタバレ)
ブリジットが遺体となって発見された。レベッカとジョンは、ブリジット・デニス夫妻の家の中に1000万ドルが隠されていないか探した。そして、地下のワイン貯蔵庫で、棚に隠された金庫を発見する。ジョンは自分を爪弾きにしたヘンドリックス警部に意趣返しするため、レベッカと共に夜中にこっそり家の中に忍び込み、金庫の中を確認することにした。特殊な機械を使って暗証番号を割り出そうとするが、いくら待っても分からなかった。用意した機械は3~4桁の暗証番号用で、棚に隠されていた金庫は5桁の数字でロックされていた。その時、レベッカはデニスのパソコンの暗証番号が、自分の誕生日でロックされていたことを思い出す。数字を入力すると、金庫のロックが解除された。金庫の中には大金が入っていた。
レベッカはオステルベルグを取材することになった。オステルベルグは何者かに嵌められたことをレベッカに話した。その時、ヘンドリックス警部や警官がやって来て、ブリジット殺害の共謀罪でオステルベルグを逮捕した。レベッカもヘンドリックス警部に追い出されてしまう。レベッカが車に乗り込もうとしたとき、オステルベルグの家から使用人や警備員が追い出されているのを見て不審に思う。
レベッカはジョンと共に、オステルベルグの家に忍び込んだ。すると、ヘンドリックス警部とフードを被った男が現れる。フードの男は、死んだはずのデニスだった。デニス達はオステルベルグの秘密口座から10億ドルを盗もうとしており、死の偽装を行ったのだ。ブリジットは仲間で、欲を出したので始末されていた。
ジョンはデニス達を捕まえようとするが、彼らの仲間に背後から襲われ捕まってしまう。ジョンは一瞬の隙を突いて反撃し、レベッカを逃がした。レベッカは必死に逃げるが、男に追いつかれてしまう。偶然あったゴルフクラブを使い撃退した。レベッカが男の銃を拾い上げたとき、デニスが銃を持って現れる。デニスはレベッカが自分を撃つとは思っていなかったが、レベッカはデニスを射殺した。そこに、ヘンドリックス警部を倒したジョンが駆けつける。ジョンはレベッカを宥めながら抱き締めた。
オステルベルグはアメリカ政府に引き渡され、公金横領容疑で裁かれることになった。レベッカは今回の件を記事にするつもりだった。
映画『ダブル 完全犯罪』の感想・評価・レビュー
二年前に亡くなったはずの夫が数日前に亡くなったなんてFBI捜査官に告げられたら、ショック過ぎると思う。しかも、夫は犯罪に手を染めており、他の女性の影もある。自分だったら、しばらく人間不信になって立ち直れないと思う。
冒頭から不幸な出来事が続いているレベッカだが、そこで立ち止まらずに真実を知ろうと奔走するところが凄いなと思った。物語のラストまでその芯の強さが折れることはなく、真似できないぐらいカッコ良い女性だと感じた。(女性 30代)
昔、再放送で見た古谷一行と火野正平の混浴風呂のサスペンスドラマを思い出すような、良い意味で緊張感のないボーッと見られる作品でした。
特別な見所はないし、ハラハラドキドキの展開でも無いのですが、綺麗なビーチリゾートで起きる殺人事件を2時間ドラマ風にギュッとまとめた感じで、すごく見やすかったです。
映画なのにこのクオリティか…とガッカリする方もいるかもしれませんが、個人的には頭を空っぽにして緩い気持ちで見られるこの手の作品は嫌いではありません。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー