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映画『どうしても触れたくない』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『どうしても触れたくない』の概要:恋人にゲイだと噂を流され、同僚から嫌がらせを受けていた嶋。転職先で新しい上司の外川と出会い、自分とは正反対な性格の外川に次第に惹かれていく。公開前から話題となった人気ボーイズラブコミックスの実写版。

映画『どうしても触れたくない』の作品情報

どうしても触れたくない

製作年:2014年
上映時間:84分
ジャンル:ラブストーリー
監督:天野千尋
キャスト:米原幸佑、谷口賢志、富田翔、松田祥一 etc

映画『どうしても触れたくない』の登場人物(キャスト)

嶋俊亜紀(米原幸佑)
ゲイ。普段から無口で、感情を表に出すことがあまりない。素直な一面もあり、たまに毒舌を吐く。煙草とアルコールの匂いが苦手。前の職場での経験から、恋愛に対して臆病になってしまう。
外川陽介(谷口賢志)
嶋や小野田らの上司で、システム課の課長。人並みの女好き。明るく気が利く性格だが、少し図々しい部分もある。仕事ぶりが評価され、京都にある本社に異動になる。喫煙者。不幸な経験から既に家族を亡くしている。
小野田良(富田翔)
嶋の同僚。気配りを欠かさない穏やかな性格で、外川の転勤後に課長へ昇進する。嶋がゲイだと知ってからも態度を変えず、臆病な嶋の背中を押す。
金崎(入江崇史)
外川の上司。部長。職場内禁煙を指示しながらも、隠れて煙草を吸っている。
出口(寿里)
小野田の友人。嶋の元職場に勤めている。直接の面識はないが、嶋が嫌がらせを受けていたことは知っていた。

映画『どうしても触れたくない』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『どうしても触れたくない』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『どうしても触れたくない』のあらすじ【起】

転職先での出勤初日。嶋が乗るエレベーターに外川が駆け込んでくる。嶋が同じ階に行くことに気が付いた外川は嶋に話しかけるが、嶋はあからさまに顔を逸らしてしまう。その後、嶋は配属先のシステム課で外川と再会する。外川に対する第一印象は最悪だったが、嶋は明るく気が利く外川の性格に徐々に惹かれていく。

小野田は出口から、嶋が前の職場で同僚から嫌がらせを受けていたことを聞く。嶋の元彼は自分がゲイだと認められず、“ゲイの嶋に言い寄られて困っている”と同僚に吹聴していた。

出張から戻ってきた外川は、自分が嶋に意識されていることに気が付く。外川が嶋を食事へ連れ出した帰り道、帰ると言いながらも立ち去ろうとしない嶋に外川は思わずキスをしてしまう。咄嗟に嶋は外川と突き飛ばすが、外川はそのまま嶋を自宅へと連れていく。

事後。自分がゲイであると肯定する嶋に対して、外川は勢いで体の関係を持っただけだと答える。外川の家に泊まることになった嶋。深夜、伏せられている写真立てに家族写真が飾られているのを見つけた嶋に、外川は家族全員を亡くした過去を語る。

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映画『どうしても触れたくない』のあらすじ【承】

小野田から嶋が前の会社を辞めた理由を聞いた外川は、嶋への思いを募らせていく。嶋の家の最寄り駅まで行った外川は、電話で嶋を呼び出す。そのまま嶋の家で一夜を共にする2人。外川は嶋に元彼に何を言われたのかと問うが、嶋は答えなかった。

職場。嶋の表情の変化を見抜いた小野田は、嶋を呼び出す。嶋と外川が付き合い始めたと勘違いしていた小野田だったが、嶋はそれを否定する。外川が自分に興味を持ったのは一時の気の迷いだと言う嶋に対し、小野田は一緒にいるうちに情が沸いてくるものだと助言する。

外川は金崎からかねてより職場内禁煙を指示されていた。決意した外川は“禁”と書いた煙草の箱を嶋に投げ飛ばし、禁煙すると宣言する。突然の外川の変化に驚く嶋。外川は自宅の鍵を渡し、嶋に家で待っているように伝える。

金崎に呼び出されていた外川は、京都にある本社への異動の内示を受ける。暗い顔で嶋が待つ家へ向かう外川だが、嶋の前では明るく振る舞う。元彼とは違い、嶋との出会いに感謝を告げる外川。嶋は思わず泣きそうになる。

映画『どうしても触れたくない』のあらすじ【転】

小野田にいち早く転勤の報告をした外川は、昼休憩の時間に嶋を公園へ連れていく。転勤することを嶋に伝えるためだったが、なかなか言い出せない外川。子供が蹴り飛ばしたボールを拾いに行く外川を見て、嶋は外川の家族への憧れを思い出す。嶋は外川を置いて先に会社へと戻る。

1人で帰ってきた嶋に、心配した小野田が声を掛ける。外川から何も聞いていなかった嶋は、何のために呼び出されたのか分かっていなかった。小野田から外川の転勤を聞き、外川がそれを機に別れようとしていると悟る。

外川の家。合い鍵を使って中に入った嶋は、外川の帰りを待っていた。帰ってきた外川が嶋の様子がおかしいことに気が付くと、嶋は転勤の話に触れる。

関係を終わりにする前提で話し始める嶋。しかし、外川は嶋と別れるつもりはなかった。嶋のことが好きだと言う外川だが、嶋は外川の重荷になることを恐れていた。このまま嶋と一緒にいたい外川と、何もなかったことにして外川を見送りたい嶋。2人は分かり合えないまま、最初から体だけの関係だったと割り切ることにする。

映画『どうしても触れたくない』の結末・ラスト(ネタバレ)

外川の転勤から1か月後。小野田に取引先の名刺を持っているかと尋ねられた嶋は、自分のデスクから名刺が入ったファイルを取り出す。その時、“禁”と書かれた煙草の箱を見つけた嶋はその場に泣き崩れる。

階段の踊り場に座り込む嶋に、小野田が話しかける。転勤前、外川は小野田に嶋の様子に気を配るように頼んでいた。嶋がまだ外川を思っていることに気が付いていた小野田は、嶋に外川が残していった煙草を手渡す。

京都。帰宅した外川が煙草の封を開け、吸おうとしたところで嶋から電話がかかってくる。謝ってばかりの嶋に苛立つ外川。外で鳴り響く救急車のサイレンが通話中の携帯からも聞こえることに気が付いた外川は、何も言わずに電話を切る。

外川の自宅の近くにいた嶋は、探しに来た外川に自分の思いを伝え始める。傷付くことを恐れるあまり外川を遠ざけた嶋だったが、本心では外川と一緒にいたいと思っていた。

やっと同じ気持ちになれた2人だが、嶋は京都には越さず今の職場に残ることにする。外川の家のテーブルに煙草が置かれていることに気が付いた嶋は、外川に喫煙を許可する。窓の外を見つめ、嶋が自分を変えてくれたと言う外川。外川は煙草を吸いながら、ありがとうと呟いた。

映画『どうしても触れたくない』の感想・評価・レビュー

原作は漫画家ヨネダコウの同名人気ボーイズラブ漫画。原作を読まずに映画を観ても分かる内容となっているが、原作を読んでから観るとよりナイーブな心の動きが理解できる。個人的には原作の方が好きだが、実写版は期待する程の出来ではなかったかもしれない。
戸川というキャラはもっと朗らかで不思議と魅力のある男である。映画ではその魅力が半減していたように感じる。俳優の力量不足なのか、演出の不足か分からないが、どこかぎこちない印象が強く流れも唐突に感じた。(女性 40代)

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