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映画『ドロップ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ドロップ』の概要:芸人、品川ヒロシ原作の小説、ドロップが映画化。主軸に水嶋ヒロと成宮寛貴という人気俳優を据え、脇に品川の芸人仲間も多数出演する意欲作。当時今ほどの知名度がなかったピースの綾部祐二も出演している。

映画『ドロップ』の作品情報

ドロップ

製作年:2008年
上映時間:122分
ジャンル:コメディ、アクション
監督:品川ヒロシ
キャスト:成宮寛貴、水嶋ヒロ、本仮屋ユイカ、上地雄輔 etc

映画『ドロップ』の登場人物(キャスト)

信濃川ヒロシ(成宮寛貴)
元々は私立の中学に通うおぼっちゃんだったが、不良に憧れ学校をドロップアウト。その後、達也達と出会い不良の仲間入りを果たす。
井口達也(水嶋ヒロ)
ヒロシと同じ中学に通う、不良グループのリーダー。冷静で、どこか達観した様子を見せる。
木村ヒデオ(上地雄輔)
鳶職に就くヒロシの姉の恋人。日々喧嘩に明け暮れるヒロシ達を厳しくも優しく見守る。

映画『ドロップ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ドロップ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドロップ』のあらすじ【起】

実家は私立のおぼっちゃん学校に通わせることが出来る程には裕福で、本人の成績もまずまず。信濃川ヒロシの人生はこれから順風満帆に過ぎて行く筈でした。しかし、突然ヒロシの人生は大きく変わることとなります。なんとヒロシは突如不良に憧れ、学校を退学、ドロップアウトする事にしたのです。

ヒロシは形から入るタイプでもあったので、頭を真っ赤の坊主頭に染め、不良の仲間入りを果たそうと公立校の狛江北中学校に転入します。そんな外見をしているヒロシは不良の目につき、早速とある不良グループが喧嘩を売って来ました。そのグループのリーダーは達也という男でした。

勿論今まで喧嘩などした事もないヒロシは全く歯が立ちません。しかし、その何度やられても立ち上がる根性が認められ、ヒロシは達也達のグループに入る事を許されます。達也のグループには喧嘩で相手を噛み付くワン公、参謀的役割の森木、手グセの悪いルパンという男が在籍しており、ヒロシは彼らに混ざり理想の生活を送っていました。

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映画『ドロップ』のあらすじ【承】

賑やかな日々は過ぎ、世間はクリスマス一色を迎えます。一方、ヒロシ達の方にもいくつか変化がありました。まず、狛江西中に通うテルという生徒がヒロシ達に惚れ込み、一方的にですが一緒につるむ事になりました。また、ヒロシに好きな女の子が出来ました。

その女の子の名前はみゆき、ヒロシの一目惚れでした。しかしみゆきは達也の彼女だったのでヒロシは諦めようとしますが、そんなヒロシの気持ちを知ってか知らずか達也はみゆきと別れて他の女の子と遊ぶようになりました。ヒロシはみゆきに告白しますが、間髪入れずに振られてしまいます。

そしてとうとうクリスマスイブ、ヒロシの住む地域には「鬼兵隊」という暴走族がありました。学生にしてそこの幹部広報と噂される調布南中学校の加藤と赤城のグループとヒロシ達はとある事から喧嘩することとなりました。噂通りの強さを発揮する加藤と赤城達に対して、ヒロシ達も驚異の粘りを見せ勝負は引き分けとなります。しかしその結果に満足しない両者は、クリスマスイブ以降毎日のように戦いを繰り広げるのでした。

映画『ドロップ』のあらすじ【転】

終わりの見えない戦いに、とうとうヒロシが痺れを切らしました。戦い始めて約一週間経った大晦日の夜、ヒロシは達也や森木など自分の仲間、そして加藤と赤城を自分の家に誘い一緒にパーティをする事を企画します。一触即発の空気になると思いきや、案外家族に対しての態度はしっかりしている赤城や加藤のギャップに驚いた一同の距離は一気に縮まり、喧嘩もやめ親しい仲となりました。

そしてとうとう、中学校を卒業する日がやって来ました。卒業式に参加する気のなかったヒロシと達也を諌めたのはヒロシの姉の恋人であるヒデでした。ヒデは鳶職を営んでいましたが、達也も慕う程のカリスマ性を持っていました。

ヒデの言葉通り中学校を卒業、そして高校に入学したヒロシでしたが、なんと入学初日から喧嘩をした為に退学となってしまいます。将来の夢もないヒロシは途方にくれますが、そんな時再度手を差し伸べてくれたのがヒデでした。ヒロシはヒデに誘われ、鳶職に就く事に決めるのでした。

映画『ドロップ』の結末・ラスト(ネタバレ)

一方、加藤と赤城もヒロシ達との出会いから思うところがあり、鬼兵隊を脱退する事を決意します。しかし、一度その道に踏み込んだ者が簡単に脱退を許される訳がありません。彼らを誑かしたとして、鬼兵隊はヒロシ達を狙おうと企みます。そこで赤城を人質にとった鬼兵隊は、加藤にヒロシ達を呼び出すようにと脅します。

その日、ヒロシは出勤日でした。加藤から電話を受けたヒロシは迷う事なく助けに向かおうとしますが、ヒデが社会人としての信頼、責任を説きヒロシを阻みます。そんなヒデに対して耳を貸さないヒロシは、口論の末家を飛び出します。そして達也達と合流し、奮闘の末何とか赤城と加藤の奪取に成功するのでした。

しかし、丁度その日、ヒデが建設中の足場から足を踏み外し亡くなってしまいます。ヒデとヒロシの最後の会話は、あの口論となってしまったのでした。ヒロシは改めて自分の将来を考え、誰にも甘えられない場所に行く事を決めました。そして自分のけじめとして、達也と出会ったあの場所で、再度彼とタイマンをします。街を出るヒロシを見送るホームには達也の姿はありませんでした。しかし遠い場所から一人、列車を見る達也の姿がありました。

映画『ドロップ』の感想・評価・レビュー

不良達の友情や抗争などを描いた、青臭い青春ストーリー。クローズなどにも似た部分はあるが、ケンカだけではなく日常的な部分も多く描かれている。ケンカにケンカを重ねていくうちに、いつの間にか一緒に行動するようになったり、圧倒的な人数差がある無謀なケンカに立ち向かっていったり、尊敬していた人の死を目の当たりにしたり、卒業式で涙したりと、コテコテの青春ドラマの要素も沢山あるが、こういった作品はそれ位が良いのだと思う。むしろ清清しさすら感じるのである。(男性 30代)


芸人、品川ヒロシ原作の小説を映画化したこの作品。実は漫画化もされていて、その漫画を持っているほど大好きなんです『ドロップ』成宮寛貴に水嶋ヒロ、今観ると少し懐かしく感じてしまうキャスト。そして、信じられないかもしれませんがこの作品に出てくるおバカなヤンキー、みんな中学生の設定です。成宮寛貴演じるヒロシはヤンキーになりたいと髪を赤く染めて中学に入学した、新米ヤンキー。水嶋ヒロ演じる達也は「人は簡単に死なねえよ」が決めゼリフの強くてかっこいい男。
達也の父を演じるのは遠藤憲一。達也と父の親子喧嘩のシーンが本当に面白くて、何度も観てしまう作品です。(女性 30代)

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