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映画『ドラッグストア・カウボーイ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ドラッグストア・カウボーイ』の概要:1989年のアメリカ映画。麻薬をテーマにしており、麻薬中毒者のボブとその仲間達が、ドラックストアを襲い、麻薬を楽しむ姿を描いている。麻薬が人体に及ぼす影響と麻薬の魅力の両方の面を観ることができる。

映画『ドラッグストア・カウボーイ』の作品情報

ドラッグストア・カウボーイ

製作年:1989年
上映時間:100分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ガス・ヴァン・サント
キャスト:マット・ディロン、ケリー・リンチ、ジェームズ・レグロス、ジェームズ・レマー etc

映画『ドラッグストア・カウボーイ』の登場人物(キャスト)

ボブ・ヒューズ(マット・ディロン)
子どもの頃から薬物に手を出しており、薬物中毒になっている青年。ドラックストアで薬物を盗んで、使うだけではなく売ることでお金を稼いでいる。薬物を盗む危険な生活に嫌気が差し、足を洗おうとする。
ダイアン(ケリー・リンチ)
ボブの妻であり、薬物中毒者。今の刺激的な毎日に満足しており、薬物を辞める気もさらさらないため、ボブと田舎に帰ることを拒む。
リック(ジェームズ・レグロス)
ボブの親友であり、ボブと一緒に薬物を盗んで生活している。ボブがいなくなってからはダイアンと共に盗みを続け生計を立てていく。
ナディーン(ヘザー・グラハム)
リックの彼女。天真爛漫で自分勝手なところがあり、度々ボブを怒らせてしまう。

映画『ドラッグストア・カウボーイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ドラッグストア・カウボーイ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドラッグストア・カウボーイ』のあらすじ【起】

麻薬中毒者のボブは、仲間達とドラックストアを荒らしまわり、様々な薬物を盗んでいた。ボブには3人の仲間がおり、妻のダイアン、親友のリックとその恋人のナディーンは3人とも麻薬中毒者であった。

オレゴン州ポートランド、いつものようにボブ達4人は、ドラックストアにやって来る。1人ずつ別々に客としてドラックストアに入り、4人揃ったところでナディーンが倒れる演技をする。リックとダイアンが倒れたナディーンに駆け寄り、ドラックストアの店員の注意を引いている隙に、ボブが薬物を盗み出した。

いつもの手法で薬物を盗み出したボブ達は、早速家に帰り、盗んだ薬物を使っていた。そこに薬物の売人が商談にやって来る。薬物の取引中にも関わらず、取引に割って入ってくるナディーンに対し、ボブは怒りを募らせていた。

そんなある日、ボブ達のもとに警察官が現れ、家宅捜査を始める。家中を荒らされ、薬物を探されてしまうが、何とかその場を切り抜けることができた。

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映画『ドラッグストア・カウボーイ』のあらすじ【承】

警察に目を付けられ、盗みを働きづらくなったボブ達は、盗みをしやすい地区に移り、4人でアパートに住むことにする。ボブは、犬と帽子をベッドの上に置くことをツキがなくなると嫌っていたが、ナディーンはボブを挑発するように犬を飼いたいと言い、ベッドの上に帽子を乗せた。

新しい場所に引っ越したボブ達であったが、相変わらず警察には目を付けられていた。そこでボブ達は、警察に対してある作戦を実行する。隣人に怪しい男がうろついていると吹き込み、警察には隣人が薬物を所持していると思わせた。それにより、夜間に隣人の家に捜査に入ろうとした警察管は、隣人に不審者だと思われて銃で撃たれてしまう。

怒った警察官に目を付けられてしまったため、ボブ達は再び居場所を変えることにした。盗んだ薬物はトランクの中に入れ、バスに乗り込んだ。その後、バスでの移動には限界があるため、ボブ達は車を借り次の土地にやって来た。そこで再びドラックストアで薬物を盗んだところ、価値が高い薬物を盗み出すことに成功した。

映画『ドラッグストア・カウボーイ』のあらすじ【転】

高価な薬物を盗み出すことに成功した一方で、その際にナディーンは失敗をしてしまったため落ち込んでいた。次に、落ち込んだナディーンをモーテルに残し、ボブとダイアンとリックは病院に盗みに入ることにした。

ボブが病院に忍び込み、リックとダイアンは外で病院の人の注意を引いていた。いつも素早く盗んでくるボブがなかなか戻ってこないため、リックとダイアンは不安な気持ちにかられていた。ボブは看護師に見つかってしまったため、トイレに身を潜めていた。ボブが戻ってこないため、捕まってしまったと判断したリック達は、ボブを置いてモーテルへ戻っていく。

リックとダイアンがモーテルに戻ると、ナディーンが倒れていた。ナディーンは盗んだ薬物を過剰摂取して死んでしまったのである。ナディーンの死を悲しんでいるリックとダイアンであったが、戻ってきたボブは死体の処理をする羽目になったと怒った。

なんとか遺体を処理したが、ボブはこの生活が続くことはないと悟り、薬物から足を洗うことを決意した。ボブは、ダイアンも一緒に薬物治療を受けるよう誘うが断られてしまい、一人で田舎に帰っていく。

映画『ドラッグストア・カウボーイ』の結末・ラスト(ネタバレ)

田舎に戻ったボブは、子どもの頃にお世話になっていた神父と再会する。幼い頃によく薬物をくれた神父は、未だに薬物中毒であった。まだまだ薬物のことを忘れることができないボブであったが、真面目に薬物治療を受け、工場での仕事も一生懸命に取り組んでいた。

そんなある日、ダイアンがボブのもとに訪ねてくる。真っ当に生活を送ろうとしているボブを見て、ダイアンは驚いた様子だった。ボブは今の暮らしも悪くないと思っており、もう一度ダイアンを誘う。しかしながら、ダイアンはボブと別れてからリックと付き合っていたため、ボブの誘いを断り、リックのもとへ戻っていってしまう。

ダイアンが帰る際に薬物を置いていったが、ボブはその薬物を使うことなく、神父へ届けた。その後、ボブが自分の部屋に戻ると、馴染みの売人が待っていた。売人に薬物を出すよう脅されるが、何も持っていないボブは銃で撃たれてしまう。そして、救急車で運ばれる中、ボブはもっと生きていたいと願うのであった。

映画『ドラッグストア・カウボーイ』の感想・評価・レビュー

薬物中毒であるボブが、ドラックを盗み生計を立てていく中で、このままではいけないと自分を見つめ直していく。初めは薬物に魅了されている姿が描かれており、ドラッグストアなどから薬物を盗み出すシーンなどスタイリッシュに描かれているが、段々と薬物の恐怖が露わになる。リックの彼女であるナディーンの死をきっかけに、薬物の恐怖に気が付いたボブは、自分を見つめ直すのである。薬物の魅力が描かれている一方で、恐怖や危険性を感じることができる作品になっている。(MIHOシネマ編集部)

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