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映画『アナザーラウンド』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『アナザーラウンド』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アナザーラウンド』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『アナザーラウンド』の結末までのストーリー
  • 『アナザーラウンド』を見た感想・レビュー
  • 『アナザーラウンド』を見た人におすすめの映画5選

映画『アナザーラウンド』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0060080

製作年 2020年
上映時間 116分
ジャンル コメディ
監督 トマス・ヴィンターベア
キャスト マッツ・ミケルセン
トマス・ボー・ラーセン
マグヌス・ミラン
ラース・ランゼ
製作国 デンマーク

映画『アナザーラウンド』の登場人物(キャスト)

マーティン(マッツ・ミケルセン)
高校の歴史教師。
アニカ(マリア・ボネヴィー)
マーティンの妻。
ニコライ(マグナス・ミラン)
心理学教師。マーティンの同僚。
トミー(トマス・ボー・ランセン)
体育教師。マーティンの同僚。
ピーター(ラース・ランゼ)
音学教師。マーティンの同僚。

映画『アナザーラウンド』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『アナザーラウンド』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アナザーラウンド』のあらすじ【起】

冴えない高校の歴史教師マーティンは、家庭では妻との仲がうまくいかず、息子二人には冷たい態度を取られている生活に悩んでいた。さらに学校での仕事ぶりは、授業内容に生徒や保護者からクレームが来るほどであった。

ある夜、マーティンはレストランで、高校の同僚である心理学教師のニコライ、体育教師のトミー、音学教師のピーターとともにニコライの誕生日を祝っていた。マーティン以外は皆が酒を飲んで楽しんでいる中、彼だけは水を飲んでいた。そんなマーティンに、ニコライは「君には自信や楽しむ気持ちが欠けている」とアドバイスした。4人は、ノルウェーの学者が唱えた「血中のアルコール濃度が0.05%に保たれていると、人間は仕事もプライベートもうまくいく」という説について盛り上がり始めた。

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映画『アナザーラウンド』のあらすじ【承】

話を聞いて仲間から勧められアルコールを飲んだマーティンは、程よく酔っ払っい開放感を感じた。そして3人とともに、その夜を楽しく過ごすことができた。

昨夜の経験から、マーティンはノルウェー学者の理論に興味を持ち、自分の体で検証してみようと思い立った。マーティンがそのことを言い出すと、仲間の3人も一緒に検証を始めることになった。4人は話し合ってルールを決めた。それは、体内のアルコール度数を0.05%に維持して、夜の20時以降と休日の飲酒は禁止という内容であった。

翌朝から適度なアルコールを摂取して授業に望んだ4人は、今までからは考えられないような仕事ぶりを発揮できた。楽しい授業ができたおかげで、彼らは生徒たちからも好評を得ることができた。

マーティンは少し欲が出て、アルコール濃度を上げてみようと試みた。体内の血中アルコール濃度を0.06%から0.12%に上げることで、マーティンはかなり酔った状態になり、学校では千鳥足で壁に頭をぶつけたりと散々であった。しかし、その甲斐あって、さらに楽しい授業をすることができたマーティンは生徒たちの人気者になりつつあった。

映画『アナザーラウンド』のあらすじ【転】

マーティンの姿を見て、仲間たちも真似をすることにした。すると、マーティンは何年ぶりかの家族旅行に出かけることができ、妻との仲も良好になり家庭環境が一気に改善した。トミーも指導しているサッカーチームを勝利に導いたり、生徒のトラブルを解決したりと好調で、ピーターには恋人ができた。4人はアルコールのおかげで、人生が素晴らしい方向へと動き出したのであった。

もしかしたら血中アルコール濃度を上げることで、さらに良い結果を生み出すのではないかと考えたマーティン達は、強いお酒を飲んで思いきり酔っ払ってしまった。あまりに酔っ払った4人は自宅に帰る際にも、帰った後にも失態を繰り広げてしまい、家族から反感を買ってしまった。

その結果、マーティンは妻と喧嘩に発展してしまい、さらには妻が浮気していることを知ってしまった。マーティンは妻に激怒して家から出て行けと言ってしまった。自分たちがアルコール依存症になってしまうのではないかと危険を感じた4人は、ここで検証をやめることを決意した。

映画『アナザーラウンド』の結末・ラスト(ネタバレ)

マーティンは妻との関係を修復しようと努力したが、妻は帰ってきてはくれなかった。

そんな中、学校では校内で飲酒していることがバレて職員会議が開かれる事態となってしまった。それでもトミーはいまだに酔っ払った状態で学校に来ていた。
ある日、酔った状態でボートに乗って沖に出たトミーが亡くなったという知らせが入った。マーティン達は悲しみに暮れるが、トミーはきっと落ち込んだ自分達を望まないだろうと思い、彼らはレストランで酒を飲んでトミーを偲んだ。

その後マーティンは妻からメールを貰ったことがきっかけで、関係を修復する兆しが見えた。学校では、受け持っていた生徒達が卒業する時期になっていた。無事に卒業が決まった生徒達と、マーティンはアルコールを飲んで一緒になってはしゃいだ。ニコライやピーターも家庭やプライベートでの失態を乗り越えて、再び前向きな人生を歩み始めていた。
生徒達に囲まれながら、ピーターが「今こそダンスを披露しよう」と言い出したことで、マーティンは思いきりダンスを踊った。

映画『アナザーラウンド』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

教師4人がアルコールで「人生を改善しよう」とする着想は一見ふざけて見えますが、その裏にある虚無感や中年の焦燥はリアルでした。特にマッツ・ミケルセン演じるマーティンが、家族とのすれ違いに悩みながらも“再生”へと向かっていく姿が印象的です。ラストのダンスシーンは圧巻で、悲しみと喜びが同時に押し寄せました。(40代 男性)


夫婦関係に疲れた中年男性たちが、アルコールを通じて再び「生きる意味」を見出そうとする姿に共感。もちろんアルコールには危険があるけれど、それでも彼らが「人生にもう一度立ち向かおう」とする姿勢に勇気づけられました。マーティンのラストダンスには涙が出ました。音楽と映像の融合が本当に美しかった。(30代 女性)


「血中アルコール濃度0.05%が最適」という実験設定には笑いましたが、観るほどにそれがただの“酔い”ではなく、人生の閉塞感と向き合う手段だと気づかされました。マッツ・ミケルセンの目の芝居がすごくて、特に学校での授業シーンに感情移入してしまいました。ラストのジャンプは希望か絶望か…何度でも観たい。(20代 男性)


母親として、劇中の子どもたちの視点が気になりました。大人たちがどれだけ苦しんでいるかを描きつつ、その影響を周囲の人々がどう受け止めているか、静かに描かれていたのが印象的です。お酒というテーマを通じて、人間関係や社会の圧力が浮かび上がるのがこの映画の深みだと感じました。(40代 女性)


主人公たちの“逃避”とも“挑戦”ともいえる行動に、どこか共感してしまいました。特にトミーの死は衝撃的で、酒がもたらすものが単なる明るさではなく、逃げの果てにある虚無でもあると見せつけられました。ラストのマーティンの表情は一生忘れられません。あれほど純粋な“解放”を表現したシーンは貴重です。(50代 男性)


お酒は楽しいけれど、度を超すとどうなるか。そんな“飲み方”の倫理と、現代人が抱える空虚感を、笑いと悲しみのバランスで描いていてすごく良かったです。先生たちが一人ひとり人生に悩んでいる姿に親近感が湧きました。マッツのダンスがあまりにも美しくて、DVDを買おうと思いました!(20代 女性)


定年が近づいてきた身として、登場人物たちの焦燥感が刺さりました。仕事にも家庭にも“慣れ”が生まれ、何か新しい刺激を求めてしまう気持ちが痛いほど分かります。酒というツールがそれを助けることも、壊すこともある。この映画は中高年が自分を見つめ直す鏡のようでした。考えさせられました。(60代 男性)


最初はコメディだと思って観ていたのに、どんどん心理劇になっていって驚きました。特に友人の死後、マーティンが“自分に残されたもの”を確認するようにダンスするシーンが、心に深く刺さりました。人間って不完全だけど、それでも生きていくしかない。そのメッセージに泣かされました。(30代 女性)


学校の先生たちが酒でテンション上がって授業がうまくいくシーン、めっちゃ面白かったです。でも後半から空気が一変して、どんどん重くなる。ラストでマーティンが飛び込む瞬間、ちょっと泣きました。あれって本当に自由の象徴だと思います。人生に疲れてる人にこそ見てほしい作品でした。(10代 男性)


教育現場で働いている者として、教師たちの「日々に飲まれる」感覚がリアルでした。ルーティン化する日常、年齢による衰え、家庭での疎外感…。そういった中で、“自分を取り戻す”ために一線を越える姿は痛々しくもあり共感もできました。ラストは賛否あるでしょうが、私は肯定的に受け取りました。(50代 女性)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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