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映画『英雄の証明(2011)』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『英雄の証明(2011)』の概要:対立するローマとヴォルサイの二国。先陣を切ってヴォルサイと戦うローマの軍人、マーシアスは誰にも媚びない男で、市民からは嫌われていた。国のために戦火に身を晒す彼を、追放しようという声が日に日に大きくなり……。

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映画『英雄の証明』の作品情報

英雄の証明

製作年:2011年
上映時間:123分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:レイフ・ファインズ
キャスト:レイフ・ファインズ、ジェラルド・バトラー、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ブライアン・コックス etc

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映画『英雄の証明』の登場人物(キャスト)

マーシアス / コリオレイナス(レイフ・ファインズ)
ローマの軍人。自身が掲げる崇高な理念のため、自他共に厳しく接する。
オーフィディアス(ジェラルド・バトラー)
ヴォルサイ軍の英雄。人々から好かれる男。マーシアスの宿敵。

映画『英雄の証明』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『英雄の証明(2011)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『英雄の証明』のあらすじ【起】

厳格な性格から市民にも自立することを強要するローマの軍人マーシアス。その厳しさから、彼は市民に嫌われていた。マーシアス打倒のために立ち上がった市民たち。貧富の格差に苦しむ彼らは列を成して穀物倉庫に向った。人々はパンを寄越せと叫ぶ。武装した警官が駆け付け、騒ぐ市民らに暴行を加える。その様子はテレビを通じて世界に報道された。

ローマ解放を目論むヴォルサイ軍のリーダー、オーフィディアス。彼はローマ軍の兵士を尋問して処刑する映像をマーシアスに送りつけた。マーシアスたちはヴォルサイ軍との抗争に備える。

ローマ軍はヴォルサイ軍が潜伏する町に侵攻した。数や装備で劣るヴォルサイ軍だが、待ち伏せして彼らを迎え撃つ。ヴォルサイ軍襲撃部隊に参加していたマーシアスは瀕死の部下に怒りをぶちまける。立って徹底的に戦わなければ敵ではなくお前たちを撃つと叫ぶマーシアス。

マーシアスの家族の下に、彼が敵の拠点を包囲したという知らせが入る。戦争は直に終わると言われ、妻は歓び、夫の帰りを待ちわびた。

映画『英雄の証明』のあらすじ【承】

単身、敵の拠点に飛び込んだマーシアスは次々に敵を打ち倒していく。彼の背を見送った仲間たちは、マーシアスは死んでしまっただろうと諦める。しかし、マーシアスは血塗れになりながらも敵を制圧し、戻ってきた。歓声に沸くローマ軍。皆がマーシアスを祝福し、彼に休むよう促す。しかし、マーシアスが歩みを止めることはなかった。命を失うよりも不名誉を恐れる者はいないかと彼は問う。一人、また一人と挙手をする。俺を剣にして戦えと叫んだマーシアスは先陣を切って敵の銃撃の中に飛び込んだ。仲間を失い、自分が撃たれても尚、マーシアスは侵攻を止めない。

マーシアスたちが敵を倒していくと、彼らの前にオーフィディアスが立ちはだかった。一騎打ちを望むマーシアス。オーフィディアスはそれに応じ、銃を部下に預けると、マーシアスも同様に装備を外した。互いに退かず揉み合いになった両者だが、そこに遠方から放たれた迫撃砲が飛来する。二人の争いは痛み分けに終わった。オーフィディアスはどんな卑怯な手を使ってでも、今度こそはマーシアスを倒すと誓う。

ローマでは、帰還したマーシアスを祝福するための式典が行われた。彼の母はその場でコリオレイナスという新しい名をマーシアスに授けた。彼の国への献身を賞賛する者も居れば、市民への粗暴な態度を傲慢だと批難する者もいた。執政官への道を進むコリオレイナスを中心に議員たちが二分していく。

コリオレイナスを賞賛するために設けられた議会。しかし、コリオレイナスは自分を褒める言葉で騒ぐのを聞くくらいなら、戦場に行きたいといって退場してしまった。不穏な空気が流れる中、彼の偉業が読み上げられ、コリオレイナスは執行官に推挙された。一部の議員が国民の選挙権を宣言する。コリオレイナスを推挙した議員は彼の傷を国民に見せることで票を集めようとしたが、コリオレイナスはそれを渋った。国民に気に入られるよう努力しろと説得されるが、コリオレイナスはいっそのこと忘れられたいと呟いた。

映画『英雄の証明』のあらすじ【転】

票を獲得するため、議員に連れられて市民に投票を願う演説をしたコリオレイナス。しかし、彼に仇成す議員が市民を扇動し、反対に投票するよう促した。それでもコリオレイナスは市民に媚びない。そして、自分を慕う者にも反対する者にも両者が争ったままでは共倒れになって国は滅ぶと説いた。しかし、彼が執行官になることを反対した議員は市民を代表して死刑を宣告する。コリオレイナスはならば、今ここで死ぬと叫んだ。市民が雪崩れ込み、暴動が起こったが、それにも立ち向かおうとするコリオレイナスは警備員に羽交い絞めにされて、その場から保護された。

コリオレイナスを排除したい市民と議員が集まり、計画を練っていた。しかし、彼が国のために戦ったことは事実で、彼を失脚させる方法はなかった。一方、コリオレイナスの家族と彼に味方する議員は、国民にもっと好意的になれとコリオレイナスを説得した。しかし、コリオレイナスは頑なだった。会見の場でもコリオレイナスは自分の姿勢を崩さず市民と対峙する。その結果、彼はローマを追放されてしまった。コリオレイナスは独り、当てのない旅を始める。

映画『英雄の証明』の結末・ラスト(ネタバレ)

コリオレイナスはアンシアムという町にいた。そこはヴォルサイ軍の拠点で、オーフィディアスもいた。市民と親しくするオーフィディアスをコリオレイナスは遠くから眺めた。オーフィディアスの後をつけ、彼の根城を特定したコリオレイナスはオーフィディアスの前に姿を現した。腐った祖国のために自分は戦う。自分を殺すか、ローマ打倒のために利用するか選べとオーフィディアスに問いかけるコリオレイナス。その言葉に心打たれたオーフィディアスは、彼に対する積年の恨みや屈辱を忘れ、コリオレイナスを歓迎した。

オーフィディアスはコリオレイナスに部下の半分を任せ、ローマへの侵攻を始めた。そのことが報道され、ローマの人々はコリオレイナスがオーフィディアスと同盟を組んだことを知る。ヴォルサイ軍は次々にローマの都市を攻略していく。しかし、オーフィディアスには不安の種があった。軍内で徐々にコリオレイナスの指示が強まり、自分の影響力が弱くなっていることに気付いたのだ。

ローマはコリオレイナスに和平を持ちかける。しかし、コリオレイナスはそれを断り、侵攻を続けた。母と妻、息子がやってきて、コリオレイナスの説得をする。始めは拒んだコリオレイナスだが、母の言葉に泣き崩れ、オーフィディアスにお前がわたしなら母の頼みを拒めるかと問う。オーフィディアスは心を動かされたと言い、コリオレイナスは和平を受け入れることにした。

ローマとヴォルサイの間に講和条約が締結された。しかし、それはオーフィディアスの罠だった。女の涙に操られ、手に入るはずだったローマ陥落という栄光を手放した。そう言って部下を扇動し、コリオレイナスを抹殺しようとするオーフィディアス。果敢に立ち向かったコリオレイナスだったが、総攻撃を受けた彼は息絶えた。

映画『英雄の証明』の感想・評価・レビュー

シェイクスピアの悲劇「コリオレイナス」を現代に置き換えて映像化したこの作品。シェイクスピアの作品を現代風にアレンジした作品すごく好きなんです。今作もものすごく期待して鑑賞しました。
ジェラルド・バトラーは舞台版の『コリオレイナス』に出演していました。作品の時代背景が違うので比較するととても面白いです。
戦地で活躍した主人公は、人に媚びず「信念」を持って行動するが故に悪い人ではないのに周囲から好かれずとても可哀想でした。セリフの言い回しが特徴的でとても面白かったです。(女性 30代)


セリフが戯曲的で、やけに不自然な話し方なのでしばらく馴染めませんでした。恐らく、政治やセリフは古代、衣装や武器等は現代の設定で進行するため、違和感が半端ないのでしょう。しかし、慣れるとレイフ・ファインズの熱意ある演技とセリフが、絶妙にマッチしていることに気付きます。彼は今作品で監督も務めたそうで、役者としても監督としてもかなり優秀です。ラスト、母と対峙するシーンはまるで舞台のようでした。行き過ぎた自尊心は傲慢さとなることを実感しました。(女性 30代)

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