映画『エンド・オブ・キングダム』の概要:ホワイトハウスが狙われた『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編。今度は主要各国首脳が集まったロンドンで、大規模テロが勃発。凄腕SPのマイクは、米大統領を守るためにロンドンの街を奔走する。
映画『エンド・オブ・キングダム』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ババク・ナジャフィ
キャスト:ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン、アロン・モニ・アブトゥブール etc
映画『エンド・オブ・キングダム』の登場人物(キャスト)
- マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)
- アメリカ合衆国大統領のSP。大統領の米大統領とは友人のような間柄で信頼関係も厚い。もうすぐ子どもが生まれる。
- ベンジャミン・アッシャー米大統領(アーロン・エッカート)
- アメリカ合衆国大統領。正義感が強くタフ。イギリスでの同時多発テロから生き残り、犯人グループから追われる。
- アラン・トランブル副大統領(モーガン・フリーマン)
- 老練で釣り好きのアメリカ合衆国副大統領。大統領救出のため、ホワイトハウスから現地と連絡をとり、作戦を指示。
- アーミル・バルカウィ(アロン・モニ・アブトゥブール)
- 有力な武器商人で、アジアをはじめとした各国のテロ活動の黒幕。G8の攻撃によって娘を失い、報復にロンドンでのテロ行為を計画。ロンドンから遠く離れた地で指示を出す。
- リン・ジェイコブス長官(アンジェラ・バセット)
- シークレット・サービスを取りまとめる長官。マイクとは長年の付き合いで、生まれる子どもの名付け親を頼まれている。ロンドンへ向かう大統領に随行。
- ジャクリーン(シャーロット・ライリー)
- MI-6の凄腕スパイで、マイクと面識がある。
- ケビン・ハザード総監(コリン・サーモン)
- ロンドンの警備総監。副大統領と連絡を取り合い、バルカウィ逮捕に奔走する。
- カムラン・バルカウィ(ワリード・ズエイター)
- バルカウィの息子の1人。妹を殺された恨みから、バルカウィとともにテロを主導。カムランら兄弟がロンドン現地での指示係を務める。
- デイヴィスSAS隊長(ブライアン・ラーキン)
- イギリス陸軍のSAS(特殊空挺部隊)隊長。
映画『エンド・オブ・キングダム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『エンド・オブ・キングダム』のあらすじ【起】
フィリピンなど各国で相次ぐテロ。その背後には武器商人アーミル・バルカウィがいた。彼は武器の販売拡大のため、別の国からテロを指示していたのだ。バルカウィはパキスタンで娘の結婚式中。バルカウィの息子がパキスタン情報局の将軍を始末したことが発端でバルカウィの居場所がばれる。G8は爆撃を承認、ドローンの攻撃により、結婚式場は爆撃された。
2年後。アメリカ合衆国大統領のシークレット・サービス、マイク・バニングは子どもの誕生を2週間後に控えていた。彼は妻と生まれてくる子のためにも退職を検討していた。
ホワイトハウスへイギリスのウィルソン大統領が死去したとの知らせが入る。ロンドンで主要各国の首脳が集まり葬儀が行われることになった。各国の警備が入り乱れ、混乱が予想される。テロの懸念もあり、シークレット・サービスやロンドンの警備部は神経をとがらせていた。米大統領はマイクやシークレット・サービスのリン・ジェイコブス長官らとともにロンドンへ向かう。
映画『エンド・オブ・キングダム』のあらすじ【承】
ウィルソン大統領一行は、葬儀の行われるセントポール大聖堂に到着する。各国首脳たちも大聖堂に向かっていた。
警察内に裏切り者がおり、爆弾のついた車を検問で通してしまう。セントポール大聖堂近くで爆発が起こる。兵隊や警察内の裏切り者達が銃を撃ち始め、周囲は激しい銃撃戦に。マイクはウィルソン大統領、ジェイコブスらとともに車へ戻りその場を脱出する。
日本首相の車が乗った橋やウエストミンスター寺院、フランス首相のクルーザーなども爆破され、各国の首脳が殺されてしまった。ウィルソン大統領の乗った車もテロ犯に追撃されるが、マイクの判断力で切り抜け、大統領専用ヘリへ到着した。
主要国の首脳5名が死亡、歴史的建築物も壊滅状態になった。イギリスの新首相とウィルソン大統領のみが生存とニュースで伝えられる。一連のテロの首謀者であるバルカヴィも、異国の地からその報告を聞いていた。
ロンドン中が停電し、マイクの妻はニュースで事件を知る。アラン・トランブル副大統領たちはアメリカ本国で対策本部を設置、ウィルソン大統領の無事を知るがまだ油断はできない。
ウィルソン大統領、マイク、ジェイコブスの乗ったヘリが襲撃に遭う。ヘリは墜落し、ジェイコブスが死亡してしまう。マイクとウィルソン大統領だけが生き残るが、無線が通じない。追手に見つかり、2人はその場を逃げ出す。
映画『エンド・オブ・キングダム』のあらすじ【転】
バルカウィが犯行声明をだした。バルカウィからホワイトハウスに電話がかかってくる。「大統領を引き渡せ」というバルカウィを副大統領は一蹴、バルカウィのミスを探すよう皆に指示する。
地下鉄でマイクは追手のラザを捕まえ、ラザの兄でバルカウィの息子カムランと連絡を取る。マイクはカムランが聞く中ラザを殺す。
マイクの合図によりMI-6に連絡をとることに。アラン副大統領らとケビン・ハザード総監、MI-5は協力体制でテロに立ち向かいウィルソン大統領保護に奔走することになった。前首相はバルカウィらに殺されたと判明する。テロを防ぐため、街の警察・救急機能を停止、警報を出すことに
マイクと大統領はMI-6の本部へ。MI-6のジャクリーンが迎えてくれた。アラン副大統領がMI-6の傍受を見越し「救護班が迎えに行く」とメッセージを送っていた。ウィルソン大統領は、バルカウィはG8承認のドローン攻撃で娘を失い、その報復に今回のテロを起こしたのだろうと話す。救護班のふりをした敵がやってきた。情報が敵に筒抜けだったのだ。マイクは密告者を探すためまずジャクリーンを逃がす。そしてウィルソン大統領を非難通路の入り口に残し、マイクが追手を撃退。2人は車で逃げる
ジャクリーンはロンドン警備本部へ向かい「密告者がいる」と教える。時を同じくして、対策本部はバルカウィとつながりのある怪しい会社を発見する。
映画『エンド・オブ・キングダム』の結末・ラスト(ネタバレ)
トラックに追突され、ウィルソン大統領はテロ犯に捕まってしまう。マイクはSAS隊長デイヴィスに救われる。大統領は8時には処刑されてしまう。デイヴィスの制止も聞かず、満身創痍のマイクはウィルソン大統領を救うためSAS隊に同行する。
対策本部の通信システムは監視システムに侵入されていたことがわかる。
マイクとSAS隊は大勢のテロ犯と銃撃戦。マイクが単独で建物に潜り込み、発電機を爆破する。
8時まであと1分。非常用発電がつながり、大統領の姿が全世界に生放送。米大統領は最後まで毅然とした態度を崩さない。処刑されようと言うその時、マイクが部屋に乗り込み、犯人達を殺しにかかる。カムランのみその場を逃れる。犯人の部下たちに包囲されたところで、マイクはガス施設を爆破するようデイヴィスに連絡する。カムランもろともビルは火の海となり、マイクと米大統領はすんでのところで爆発を逃れた。マイクはデイヴィスにバルカウィ残党の手掛かりを手渡す。
ジャクリーンは裏切り者を発見。それはMI-5長官だった。ジャクリーンは彼を射殺する。
ウィルソン大統領の無事を受け、アラン副大統領はバルカウィに電話をかける。バルカウィは「この戦争は終わらない」と告げる。その直後、バルカウィのいるアジトを爆撃機が襲った。
マイクは休暇をとって、妻と生まれた娘のもとにいた。娘にはリン・ジェイコブス長官の名をとってリンと名付ける。マイクは書きかけの退職願を削除した。
映画『エンド・オブ・キングダム』の感想・評価・レビュー
ジェラルド・バトラー主演のアクション映画。アメリカ大統領とその警護官が凶悪なテロに巻き込まれ奮戦する姿を描いた第二弾。
前作に引き続き、ややバイオレンスながら洗練されたアクションシーンもさることながら次々に起こるアクシデントにより息をつかせぬ脚本、演出も見事。主人公マイクとアッシャー大統領の自身の職責を全うするためその命を厭わない姿に胸を打たれるが二人の立場を超えた友情にも注目。(男性 20代)
ツッコミたいところが時々あったが、豊富なアクションシーンとハラハラさせる展開が良かった。
まず、すごく気になったのは、なんであれだけ警官がいて、厳重な警備体制でテロにも当然警戒しているはずなのに、あんなにテロリストが紛れ込んでいるのか、というところである。半分はテロリストなんじゃないかってほどいるのが不思議でならない。
また、アメリカ主体の作品だからなのか、他国のトップが散々な目に遭う中、アメリカの大統領のみうまく逃げおおせるところだ。
と、気になるところは序盤から多かったが、なんといっても最初から最後までド派手なので見応えがあった。
一つだけ物申すとすれば、マイクが大統領を守るにしても残忍すぎるのはいかがなものかと思うが。(女性 20代)
『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編である今作は、舞台をアメリカからイギリスへ、ホワイトハウスからロンドンの街に変えて物語が始まります。
ストーリー展開は前作とほとんど同じ。ジェラルド・バトラー演じるマイク・バニングの無双っぷりが最高です。前作では危険な時にはマイクに頼るといった感じでしたが、今作ではマイクと大統領がずっと一緒にいます。
絶対に死なない、絶対に助けてくれるという安心感を持ちながら見られるので本当に面白かったです。(女性 30代)
国葬のためにロンドンに集まる各国のリーダー。首相達の個性的な登場から一転、テロリストにより無慈悲に殺害される冒頭の絶望感が凄まじい。その後の主人公とアメリカ大統領の逃亡劇も、観ている側も誰を信用したら良いのかわからなくなったり、仲間が倒れていったりと、手に汗握る展開になっている。日本の首相のコントっぽさや、低予算感が伝わるCG、運が良すぎる主人公など、気になる点もあるが十分楽しめるアクション映画になっている。(男性 20代)
関連作品
前作 エンド・オブ・ステイツ
前作 エンド・オブ・ホワイトハウス
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