映画『エンド・オブ・ステイツ』の概要:大統領専属のシークレットサービス警護官マイク・バニングの活躍を描いた「エンド・オブ シリーズ」の最新作。マイクは大統領暗殺未遂の犯人として指名手配された。身の潔白を証明するため、巨悪の陰謀に立ち向かう。
映画『エンド・オブ・ステイツ』の作品情報
上映時間:121分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:リック・ローマン・ウォー
キャスト:ジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン、ジェイダ・ピンケット・スミス、ランス・レディック etc
映画『エンド・オブ・ステイツ』の登場人物(キャスト)
- マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)
- 幾度のテロからアメリカを救い、大統領から最も信頼を置かれているシークレットサービスの護衛官。長年の激務の後遺症で偏頭痛や不眠症に悩まされ、引退を考えている。今回は大統領暗殺未遂を疑われて指名手配されてしまい、身の潔白を証明するために真相究明に奔走する。妻リアと娘リンの3人暮らし。
- アラン・トランブル大統領(モーガン・フリーマン)
- アメリカ合衆国大統領。平和主義政策で軍事会社への予算縮小を公約としている。休暇中に釣りをしている時に、組織的なドローン攻撃で命を狙われ、意識不明となる。警護される際の暗号名は「パスファインダー」。
- クレイ・バニング(ニック・ノルティ)
- マイクの父。ベトナム帰還兵の退役軍人。戦争で心を病み、マイクが幼い頃に家出をする。山奥でひっそり年金暮らしをしていたところへ、逃走中のマイクが現れる。古いワープロで自叙伝を執筆中。
- マーティン・カービー副大統領(ティム・ブレイク・ネルソン)
- トランブル大統領が意識不明となり、大統領代行に任命される。トランブルとは対照的に軍事予算の拡大を打ち出し、ロシアとの開戦も辞さない構えを示す。
- ウェイド・ジェニングス(ダニー・ヒューストン)
- マイクとは英国軍時代からの友人。民間軍事会社サリエントの責任者を務めている。トランブルの平和政策によって仕事が減って赤字となっている。
映画『エンド・オブ・ステイツ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『エンド・オブ・ステイツ』のあらすじ【起】
シークレットサービスのマイク・バニング警護官は、友人ウェイドが運営している民間軍事会社サリエントとの合同訓練をこなすが、長年の激務で体調は優れず鎮痛剤を服用していた。医者からは脊髄損傷の可能性があるため体を休めるよう勧められているが、いつものように大統領の警護を続け、妻にも不調を隠していた。
ある休日、マイクはウェイドを自宅に招き、英国軍時代の思い出話を語り合った。シークレットサービスの次期長官候補と言われながらもその気はないマイクに対し、ウェイドはら「俺たちはライオンだ」と闘う男であることを強調する。
トランブル大統領が休暇で魚釣りに出かけることになり、マイクは警護に当たった。船酔いで大統領のボートを離れた直後、上空に無数のドローンが出現する。ドローンは顔認証をしながら警護官を次々と攻撃し、猛烈な爆弾で次々と吹き飛ばすが、なぜかマイクに対しては攻撃を回避した。彼は命懸けで大統領を守るが、大統領は爆破の衝撃で意識不明となる。大統領に代わって、カービー副大統領が大統領代行に任命された。
映画『エンド・オブ・ステイツ』のあらすじ【承】
トンプソン特別捜査官が率いるFBIの捜査チームは、大統領暗殺未遂の犯人をマイクと疑い、身柄を拘束する。マイクの口座に1000万ドルもの大金が入金され、犯人の車両から彼の指紋を検出、さらに自宅に同じ爆薬の成分が見つかったためであった。マイクは罠だと訴えるが信じてもらえなかった。
テレビでは「守護天使が失墜した」と、マイクが犯人のように報道する。護送車で移送されることになったマイクだったが、何者かが護送車を襲撃して搬送員を皆殺しにし、マイクを拉致した。マイクは反撃をして犯人の車から脱出するが、その際、犯人の中のサリエント社の兵士がいることに気付く。一方FBIでは、マイクへの送金元がロシアであると突き止める。しかしそれは、犯人グループが仕組んだ罠だった。
一連の事件の実行犯はウェイドであった。さらに背後には黒幕が存在し、ウェイドは黒幕からマイクの始末をするよう命じられる。追っ手から逃れたマイクは盗聴されることを承知で公衆電話から妻に電話をし、必ず真犯人を突き止めると約束。その後、自称民兵の男たちを蹴散らし、奪ったトラックでパトカーとカーチェイスをし、森の中へと逃げた。
映画『エンド・オブ・ステイツ』のあらすじ【転】
マイクは全国に指名手配されながらも逃走を続け、ウエストバージニアの山奥に住む父クレイを訪ねた。父はベトナム戦の退役軍人で心を病み、妻とまだ幼かったマイクを置いて家出をしていた。以来各地を転々とし、5年前からここで自叙伝を書きながら年金手当で暮らしていると言う。一方、副大統領はトランブルの平和主義路線を覆し、大統領暗殺未遂の背後にロシアがいるとして、民間軍事会社への委託拡大を表明した。
ウェイドはクレイの年金記録を手掛かりに、彼らの居場所を特定する。クレイは監視カメラで侵入者に気付き、マイクを連れて山小屋を出た。周りをサリエント兵に囲まれる中、クレイは事前に仕掛けていた爆弾を次々と爆破。マイクが呆れるほどの派手な爆破となり、トドメの大きな一発で、敵は全員死亡する。マイクは敵の電話を使ってウェイドと話をし、こちらから見つけてやると宣戦布告をした。
FBIのトンプソン捜査官は、山小屋で発見された遺体がサリエントの兵士であることを知り、サリエント社の捜査を始める。病院では大統領の意識が回復し、副大統領は焦り始める。一連の事件の黒幕は、副大統領だからだ。マイクの自宅にウェイドの手下が現れるが、クレイが駆けつけてマイクの妻子を救出した。
映画『エンド・オブ・ステイツ』の結末・ラスト(ネタバレ)
トンプソンはサリエント社を捜査しようとしたが、ウェイドに殺害される。その後、ウェイドは大統領を暗殺するため病院に向かい、マイクも大統領を守るため病院に潜入した。マイクは同僚の護衛官たちに取り囲まれるが、非常事態であると訴えて大統領と再会。大統領はマイクに陣頭指揮を任せることにした。
ウェイドは病院内の空調を利用して、大量の液体窒素を病棟に送り込んだ。病院を爆破するつもりだと気付いたマイクは、医者や患者を避難させ、大統領を敷地から出そうとした。すると、ウェイド率いるサリエントの兵士たちに待ち伏せされ、銃撃戦となる。大統領が避難した直後、病棟は大爆発を起こして崩壊した。
大統領を別の建物の一角に隠し、マイクはウェイドを探す。州兵やSWATもサリエント兵と激しい銃撃戦となった。マイクとウェイドは屋上で一対一の対決となるが、格闘の末、マイクはウェイドを仕留めた。ウェイドは死ぬ間際、「ライオンはライオンとしてしか生きられない」と言い残した。
副大統領は逮捕され、マイクは大統領から正式にシークレットサービス長官に任命される。クレイは一人旅に出ると言いつつマイクの家に留まり、ヒーリングプール体験で親子の時間を楽しむのだった。
映画『エンド・オブ・ステイツ』の感想・評価・レビュー
最強のシークレットサービスの護衛官の活躍を描いた、ジェラルド・バトラーの『エンド・オブ シリーズ』最新作。歴戦の後遺症に悩まされる大統領の凄腕SPマイクが、大統領暗殺未遂の犯人に疑われながらも、陰謀に立ち向かう姿を描いている。
ドローンの攻撃や爆弾マニアの父による山林爆破など、爆破シーンは一段と豪快に仕上がっている。死者の数など気にしないド派手なアクションの連続で、このシリーズに対する期待にまたも応えてくれた作品だった。(MIHOシネマ編集部)
ジェラルド・バトラーが最強のシークレットサービス、マイクを演じる今作。世界をテロから救ったことでヒーローと持て囃され、大統領の信頼も熱い彼が引退を考えるなんて…。シリーズを通して楽しませてもらっている私からすると、もっともっと続いて欲しい大好きな作品なので、シリーズの最後を感じさせる今作の終わり方は、なんだか悲しいものがありました。
今作の見所はドローンを使った攻撃とマイクのお父さんでしょう。これだけ敏腕な男の父親はどんな人かと思っていたらお父さんもめちゃくちゃ強くてヤバかったです。見応えのあるストーリーで最後までしっかり楽しめました。(女性 30代)
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前作 エンド・オブ・キングダム
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