この記事では、映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0086709
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 156分 |
ジャンル | ドキュメンタリー 音楽 |
監督 | ジュゼッペ・トルナトーレ |
キャスト | エンニオ・モリコーネ クリント・イーストウッド クエンティン・タランティーノ ベルナルド・ベルトルッチ |
製作国 | イタリア |
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の登場人物(キャスト)
- エンニオ・モリコーネ
- 作曲家。医者になりたかったが、父の指示でトランペットを学ぶように言われる。進学した音楽院で作曲を学び、映画音楽に携わるようになる。
- ロベルト・カッジャーノ
- エンニオの教師。エンニオに作曲を学ぶことを勧める。
- ゴッフレード・ペトラッシ
- 20世紀の偉大な作曲家の1人。エンニオの恩師。多くの門下生を抱えている。最初はエンニオのことを過小評価していた。
- マリア
- エンニオの妻。エンリオに似て物静かで、聖女と呼ばれていた。
- セルジオ・レオーネ
- 映画監督。エンニオとは小学校の同級生。生涯のパートナーになる。
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』のあらすじ【起】
この物語は、あまたの音楽家から偉大な人と褒め称えられていたエンニオ・モリコーネのドキュメンタリーである。
幼かったエンニオはトランペット奏者であった父親の指示で、音楽の道へ進んだ。しかし、エンニオは食べていくために演奏するのが屈辱だと感じるようになり、トランペットが嫌いになる。
エンニオは学校で和声も学んでいた。教師のロベルトはその豊かな音に才能を感じ、エンニオに作曲を学ぶよう指導した。作曲の授業で出会ったのがペトラッシだった。彼は後に、エンニオにとって素晴らしい師となる。エンニオは音楽理論の一つである対位法を得意としていた。ひたすら曲を作り、編曲の依頼も受けた。
エンニオは音楽院を卒業後、マリアと結婚する。作曲家としては孤独だったが、エンニオが生み出す斬新なサウンドは徐々に受け入れられ、注目を浴びることになる。そして、多くの偉大なアーティストたちがエンニオを指名するようになった。
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映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』のあらすじ【承】
エンニオはRCAレコードと契約し、活躍するようになってから映画音楽を専門にするようになっていた。西部劇で有名な映画監督・セルジオはエンニオの曲を聴いて依頼をする。実は小学校時代の同級生であった二人。再会してそのことを知り、離れられない仲間となる。
エンニオは多くのイタリア映画の楽曲制作に関わった。恩師ペトラッシも映画音楽に携わっていたが、映画音楽が本当の音楽とは思ってはいなかった。ペトラッシの門下生たちもエンニオの職業をよく思っていない。そのせいでエンニオは孤立してしまう。エンニオは、作曲家としての純粋さやペトラッシの思想を捨てたことに罪悪感を抱いていた。
それでも、エンニオは作り続けた。時には、自分の曲に対してボツだと思っていたものが良かったこともあった。そのため、エンニオはまず監督に聴かせる前に、マリアに曲を聴いてもらうようになった。マリアはエンニオの才能を守ってくれた。
エンニオは歌声、サウンド、ノイズ、トーン、ムード、全てを巧みに使った。1960年代の終わりには、製作者や監督の「成功の保証」となる。1969年だけで、エンニオが音楽を担当した作品は21本にもなった。
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』のあらすじ【転】
作曲家生活は順調に思えたが、次第にエンニオの作る音楽は、どれも同じ曲だと言われるようになる。エンニオは同じアイデアを他の作品でも使用し、楽譜番号は23番にまで達していた。
印象は似ているが、不協和音で不安定な場面が続くからそう感じるのかもしれない、と反論するも、拒絶や「この調子では仕事がなくなるぞ」といった警告を受けるようになっていった。
エンニオは、スタイルを変えるしかなかった。
映画「アロンサンファン」で、ラストに踊りの曲が必要と言われ、伴奏曲を書いた。撮影は終わったが、編集作業は音楽がないとできない。そのため、映画側は様々な音楽家の異なる音をつけてしまった。これを聞いたエンニオは、これでは私の曲の意味がないと出ていく。他人の音楽のマネをすることや、自分で考えることができないのが嫌だった。エンニオは自分が全て書くことで、アロンサンファンの依頼を引き受けた。
従来の映画音楽はオーケストラやB級映画の音楽だったが、エンニオの音楽は交響曲からポップスまで幅広いジャンルが融合されていた。ジャンルの垣根を超え、サウンドトラックの重要性を教えてくれた。音楽家たちはエンニオがいなければ、今の音楽は違ったものになっていただろうと確信していた。
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の結末・ラスト(ネタバレ)
エンニオとセルジオは生涯のパートナーだった。音楽の世界で、モリコーネの名前は知られていても、興味を持つものはほとんどいなかった。しかし、それを変えたの、セルジオの映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の音楽だった。
エンニオは、オスカー受賞は確実と言われていたが、何度ノミネートされても呼ばれるのは違う名前だった。そのため、エンニオは映画音楽から室内楽の作曲に切り替えた。「ニュー・シネマ・パラダイス」の依頼がきても最初は断ったが、話を見て思い直し、曲を作ることにした。エンニオが映画音楽から離れようとしても、映画が追いかけた。
そしてついに、エンニオは2006年のアカデミー賞名誉賞を受賞した。ようやくエンニオが世界の巨匠として認知された瞬間だった。彼は91歳で亡くなる2020年まで作曲を続け、その音楽は多くの人々に愛された。
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の感想・評価・レビュー
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映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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