この記事では、映画『死霊のはらわた ライジング』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『死霊のはらわた ライジング』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『死霊のはらわた ライジング』の作品情報
出典:https://www-video-lp.unext.jp/title/SID0089886
製作年 | 2023年 |
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上映時間 | 96分 |
ジャンル | ホラー |
監督 | リー・クローニン |
キャスト | リリー・サリヴァン アリッサ・サザーランド モーガン・デイヴィス ガブリエル・エコーズ |
製作国 | アメリカ |
映画『死霊のはらわた ライジング』の登場人物(キャスト)
- ベス(リリー・サリヴァン)
- ロックバンドのツアースタッフをしている若い女性。ロサンゼルスの安アパートに住む姉のエリーを訪ねて行き、惨劇に巻き込まれることになる。
- エリー(アリッサ・サザーランド)
- ロサンゼルスにある古い安アパートに住む、ベスの姉。2か月前に離婚し、今は3人の子供たちと暮らしている。
- ダニー(モーガン・デイヴィス)
- エリーの息子。アパートの地下駐車場に開いた穴から、古びたレコードと不気味な本を見つけ、惨劇の幕を開けてしまう。
- ブリジット(ガブリエル・エコーズ)
- エリーの娘。ダニーやキャシーと共に買い出しから戻ったところで、凶暴な悪霊に襲われることになり、アパートの部屋に立てこもる。
- キャシー(ネル・フィッシャー)
- エリーの末娘。ベスやダニー、ブリジットと共に、アパートの部屋で悪霊の襲撃から身を守ろうと奮闘する。
映画『死霊のはらわた ライジング』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『死霊のはらわた ライジング』のあらすじ【起】
ロックバンドのツアースタッフをしているベスは、ロサンゼルスの古い安アパートに住む姉のエリーを訪ねていく。エリーは2カ月前に夫と離婚し、今は長男のダニー、長女ブリジット、末娘のキャシーという3人の子供と暮らしていた。
子供たちがピザを買いに行き、地下駐車場に戻って来たところで、大きな地震が発生する。すると駐車場の床に穴が開き、ダニーが穴の下に金庫室があるのに気付く。アパートは元々銀行だった建物を改築したもので、金庫室はその名残と思われた。
金庫に興味を持ったダニーが穴の下へ降りていくと、不気味な表紙の本と古いレコードを見つける。ダニーは本とレコードを部屋に持ち帰り、自室のプレーヤーでレコードを再生してみる。
1923年と記されたレコードは、ある神父の声が録音されていて、海外へ渡った宣教師が見つけた「死者の本」について語られていた。死者の本には霊界と繋がるための呪文が書かれていて、再生された神父の声はその呪文を読み上げる。
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映画『死霊のはらわた ライジング』のあらすじ【承】
すると封印されていた悪霊が蘇り、アパートの地下へと侵入して来る。ちょうど地下にある洗濯室へ行こうとしていたエリーは、エレベーターを降りたところで悪霊に取りつかれてしまう。
部屋に戻ったエリーは明らかに様子がおかしくなっていて、ベスや子供たちに襲いかかり、気を失う。ベスとダニーはエリーを病院へ連れて行こうとするが、エリーは部屋を出たところで息絶えてしまう。
ベスは同じ階の住人に助けを求め、エリーを部屋の寝室に運び込む。するとエリーは息を吹き返し、悪魔のような形相になって住人たちを襲撃する。エリーが逃げようとした住人に飛びかかりアパートの廊下へ出たところで、エリーは部屋のドアを閉ざす。
エリーは同じ階の住人たちを惨殺したあと、ベスたちのいる部屋に侵入しようと試みる。そして部屋の中では、エリーに襲われて頬を傷つけられていたブリジットも、様子がおかしくなり始めていた。
映画『死霊のはらわた ライジング』のあらすじ【転】
ブリジットはエリーと同じように凶暴になり、ダニーに襲いかかる。そしてエリーは廊下の天井から通気口をつたって部屋に潜入し、ベスに飛びかかって来る。ダニーは必死にブリジットに抵抗するものの、ナイフで刺されて死亡する。
ベスはエリーに押し倒されるが、ハサミをエリーの顔面に突き刺して撃退し、キャシーと共に部屋を飛び出していく。ハサミを刺されて一度は動きを止めたエリーだったが、すぐに復活してベスを追って来る。
ベスは殺された住人が持っていたショットガンでエリーを銃撃し、手足をもぎ取られたエリーは廊下に倒れこむ。ベスはキャシーと共にエレベーターに乗り込むが、その時倒れたエリーの体に死から蘇った2人の住人が覆いかぶさり、エリーと合体しようとしていた。
住人と合体したエリーはエレベーターの天井に乗りかかり、エレベーターは重さに耐えきれず地下へと落下する。ベスとキャシーはその弾みで地下の駐車場に投げ出され、車に乗ってアパートから逃亡しようと試みる。
映画『死霊のはらわた ライジング』の結末・ラスト(ネタバレ)
エリーは2人の住人と完全に結合し、数本の手足を持つ怪物のような姿に変貌して、キャシーを連れ去ろうとする。ベスは必死にキャシーを救おうとするが、住人が所有していた草木を剪定するトラックに引き込まれる。
トラックの後部には倒木などを粉々にする粉砕機が搭載されていて、エリーはベスを粉砕機に押し込もうとする。ベスはトラックに積んであったチェーンソーで反撃し、逆にエリーを粉砕機に押し込んで体をミンチ状態にすると、脳天にチェーンソーを突き立ててとどめを刺す。
悪霊の襲撃からようやく逃れたベスは、キャシーの手を引いてアパートを後にする。その後、アパートの別の階に住んでいた女性の住人・ジェシカが、友人たちと落ち合うキャンプ場に行くため駐車場に降りて来て、血まみれになった駐車場を見て愕然とする。
そこに再び悪霊が忍び寄り、ジェシカの体に乗り移る。ジェシカはそのままキャンプ地に出かけ、新たな惨劇が幕を開けるのだった。
映画『死霊のはらわた ライジング』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
家族が次々と“死霊”に取り憑かれていく展開は、旧作とは異なる舞台設定でありながら、しっかりと『死霊のはらわた』らしい狂気が描かれていました。特に母親エリーが最初に変貌することで、家族という安全圏が一気に崩れ去る演出が秀逸。エレベーターのシーンやチェーンソーの登場など、シリーズファンが喜ぶ要素も随所にありました。血の海のようなラストは、まさにグロテスクの極みで、潔くやり切ってくれたなという印象です。(20代 男性)
ホラー映画初心者でも楽しめる内容でした。ジャンプスケアよりも不気味な空気感や音響の不安感が中心で、精神的な怖さが印象に残りました。子供たちが巻き込まれる展開には胸が痛みましたが、ベスの覚悟と成長が描かれていて、単なるグロ描写だけでなく“生き残る強さ”も伝わってきました。ホラーを通して家族愛を描いている点が良かったです。(30代 女性)
旧シリーズからのファンとしては、完全新作ながらしっかり“らしさ”を踏襲している点に拍手を送りたいです。木の根の代わりにエレベーターのケーブルが襲いかかる描写など、現代版へのアップデートも巧みで、制作者の愛が伝わってきました。血まみれのキッチンシーンやチーズおろし器の使い方など、アイデア満載でニヤリとさせられる場面も。ベスのヒロイン像も新鮮でした。(40代 男性)
ストーリーがやや薄く、展開の早さに乗りきれない部分もありましたが、ホラー演出の力強さで押し切る作品でした。特に子供たちが犠牲になるシーンは強烈で、観ていて辛くなるほど。けれど、その分ラストの爽快感は格別でした。マンションという閉鎖空間をうまく使っていたのも印象的。個人的にはもう少し伏線の回収があると良かったと思います。(50代 女性)
エンタメとして最高でした!映像と音響の暴力的なまでの迫力は劇場で体験してこそ。ベスが妹の子供たちを守るために奮闘する姿は感情移入しやすく、エリーの狂気も際立っていました。特に地下室でのレコードの使い方や、徐々に明らかになる過去の儀式は、サブプロットとしても興味深かったです。続編があればぜひ観たいです。(10代 男性)
ホラーはあまり得意じゃないけれど、夫に勧められて鑑賞しました。結果的には目を覆いたくなる場面が多かったけれど、それ以上に家族の絆や母性の逆転がテーマとして見えたのが面白かったです。恐怖の中で新たな命を守ろうとするベスの姿に涙しました。怖いだけじゃない映画です。(30代 女性)
シリーズ未見でも十分楽しめる作りでした。特に導入のスピーディーな展開と、途中からの容赦ないゴア描写のギャップが良かったです。母がモンスターになるという発想が怖すぎて、日常の延長に潜む恐怖としてリアルでした。クライマックスの合体死霊(マーラダー)は悪趣味ながら発想がすごい。ホラー好きにはたまらない一作です。(20代 女性)
冷静に見ればツッコミどころもあるけど、これは“体感するホラー”。とにかくテンポがよく、観客を一瞬たりとも飽きさせません。母親が見開いた目で「ママが恋しくならない?」と囁くシーンはトラウマ級。ホラーアイコンとしてのエリーは今後も語り継がれるかも。ラストの朝焼けの皮肉な静けさも良かったです。(40代 男性)
マンションという舞台設定は新鮮で、幽霊屋敷ものとは違った恐怖を味わえました。特に電気のチラつきや密閉された空間による圧迫感は、視覚と聴覚にガツンときます。細かい演出にこだわりが感じられて、予算の限られた中で創意工夫が光る映画でした。血の描写も遠慮なしで潔い。ベスのサバイバル力も見事でした。(50代 男性)
子供の頃に観た『死霊のはらわた』の記憶が蘇り、懐かしさと新しさが共存する不思議な体験でした。ベスが最後にチェーンソーを持つシーンには胸が熱くなりました。妹として、叔母として、そして“新たな母”として戦う姿に感動しました。怖さの中にあるエンパワーメント、これがこの作品の魅力です。(60代 女性)
映画『死霊のはらわた ライジング』を見た人におすすめの映画5選
ヘレディタリー/継承
この映画を一言で表すと?
静かな日常が地獄に変わる、現代ホラーの傑作。
どんな話?
祖母の死をきっかけに、不穏な出来事が一家を襲い始める。次第に明かされていく家族に秘められた恐るべき過去と呪いが、息を詰まらせるような恐怖とともに描かれる心理的ホラー。驚愕のラストまで一瞬も目が離せない展開が待っています。
ここがおすすめ!
緻密な演出と不穏な空気感が秀逸で、観る者を精神的に追い詰めてくる恐怖が魅力。ジャンプスケアに頼らず、じわじわと恐怖が染み込んでくる構成は『死霊のはらわた ライジング』で味わった“家庭内ホラー”が好きな方にぴったりです。
ジェーン・ドウの解剖
この映画を一言で表すと?
“何も見えない”恐怖が心臓を握り潰す。
どんな話?
身元不明の女性遺体「ジェーン・ドウ」を解剖する父子が、奇妙な現象に巻き込まれていく一夜の物語。閉鎖空間、徐々に解き明かされていく謎、逃げ場のない恐怖が濃密に描かれるスリラー。短い上映時間ながら緊張感が途切れません。
ここがおすすめ!
限られた空間と登場人物でここまで恐怖を描けるのかという驚き。死体から“語られる”過去に徐々に引き込まれ、観終わった後もしばらく余韻が残るはず。閉鎖空間ホラーの秀作として『死霊のはらわた ライジング』と親和性抜群です。
キャビン
この映画を一言で表すと?
ホラー好きのためのホラー、そして大逆転。
どんな話?
大学生グループが訪れた山奥の小屋で、次々と恐怖に見舞われていく…という典型的な展開に見えて、実はその裏で“とんでもない仕掛け”が動いている。ホラー映画の構造を逆手に取った、意外性満載のメタホラーです。
ここがおすすめ!
王道ホラーのようでいて、途中からジャンルの枠を大きく超える驚きの展開が待っています。多くのホラー映画へのオマージュが詰まっており、ホラー愛好家にはたまらない一作。『死霊のはらわた』シリーズへのリスペクトも感じられます。
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
この映画を一言で表すと?
“恐怖”が姿を変えて襲い来る、極上の青春ホラー。
どんな話?
1980年代の田舎町で、子供たちが連続失踪事件に巻き込まれる。彼らの前に現れるのは、恐怖そのものに姿を変える存在“それ(IT)”。少年少女たちが自らの恐怖と過去に立ち向かう、友情と成長を描いたホラー・ドラマ。
ここがおすすめ!
スティーヴン・キング原作の持つドラマ性と、現代的な恐怖演出が見事に融合。子供たちが中心となる物語は、『死霊のはらわた ライジング』での家族愛や成長の要素とも重なり、単なる恐怖では終わらない感動があります。
ネクロマンティック(Unrated)
この映画を一言で表すと?
倫理と常識を破壊する禁断の死体愛ホラー。
どんな話?
死体処理会社に勤める男が、恋人とともに死体との“愛”にのめり込んでいくという衝撃的な内容。極限まで挑戦的なテーマを、どこか詩的に描いている異色作。グロテスクの向こう側にある“芸術”を感じさせる問題作です。
ここがおすすめ!
『死霊のはらわた ライジング』で感じた“グロいけど見入ってしまう”感覚をさらに突き詰めたい人に。常識を超えた世界観と、不快さの中に潜む人間性がクセになる一作。過激ながら一部でカルト的な評価を得ています。
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