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映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』の結末までのストーリー
  • 『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』を見た感想・レビュー
  • 『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』を見た人におすすめの映画5選

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0019799

製作年 2015年
上映時間 112分
ジャンル ドラマ
ホラー
監督 ミゲル・アンヘル・ビバス
キャスト マシュー・フォックス
ジェフリー・ドノヴァン
クィン・マッコルガン
クララ・ラゴ
製作国 スペイン
アメリカ
ハンガリー
フランス

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』の登場人物(キャスト)

パトリック(マシュー・フォックス)
人々をゾンビ化するウイルスが蔓延した近未来で、友人のジャックとエマと共に、危険地帯からの避難を試みる。
ジャック(ジェフェリー・ドノヴァン)
パトリックの友人。
ルー(クイン・マコールガン)
エマの娘。パトリックたちが避難を開始した頃は、まだ赤ん坊だった。
エマ(ヴァレリア・ヴェロー)
パトリックとジャックの友人で、ルーの母親。

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』のあらすじ【起】

近未来のアメリカで、人々がゾンビのように凶暴化するウイルスが蔓延し、各地に多大な被害が生じていた。ジャックは友人のパトリックと赤子を抱いたエマと一緒に、避難用のバスに乗り込もうとするが、バスを守っていた兵士がゾンビ化した感染者に襲われてしまう。

襲われた兵士もゾンビ化し、バスに乗ろうとしていた人々はパニック状態に陥る。赤ん坊を抱いたエマは逃げきれずに、感染者に襲われそうになったところで、ジャックがなんとか救い出す。しかしエマはその前に、感染者に腕を噛みつかれてしまっていた。

それから9年の時が流れ、アメリカ全土を襲った異常気象の影響で、各地は雪に覆われた長い冬が続く時代に突入する。ウイルスの被害から生き延びたジャックとパトリックは、同じ町の道路を挟んだ一軒家で、それぞれに新しい生活を始めていた。

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映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
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映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』のあらすじ【承】

ジャックはエマが抱いていた子供にルーと名付け、自分1人で育てていたが、向かいに住むパトリックとはほとんど交流していなかった。そして飼い犬と共に度々狩りに出かけるパトリックに比べ、ジャックは感染者の脅威が続く外の世界は危険だと考え、保存食などで食いつないでいた。

ジャックはここ数年、家の周囲で感染者を見ていなかったが、ある夜ルーが、怪物のような姿の生き物を目撃してしまう。次の日、無人と化した町に出て食料を探していたパトリックは、感染者に襲われたと思われる動物の死骸を発見する。

危険を察知したパトリックはスノーモービルで町から逃げようとするが、追って来た感染者に襲撃される。パトリックが気を失っている間に、感染者はジャックの家に向かう。目を覚ましたパトリックがジャックの家に急行し、感染者を撃退するものの、首に噛みつかれてしまう。

その夜再び別の感染者が家の周囲に現れ、パトリックはその感染者を殺さずに捕らえて、その生態を探ろうと考える。

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』のあらすじ【転】

感染者は異常気象の続いた9年の間に進化を遂げ、寒い中でも活発に活動できるように野生化していた。しかし以前のような感染力はなくなり、更に発達した聴力の代わりに視力が衰えたと思われ、町から逃げ出したパトリックが助かったのは、気を失って動かなくなり、感染者が音を感知出来なくなっていたからだった。

ジャックは自分とルーを助けてくれたパトリックを、自分の家に招待する。久しぶりに語り合うジャックとパトリックだったが、ジャックは9年前のことは今も許せないとパトリックに告げる。

元々ルーはパトリックとエマの子供だったが、ウイルスが蔓延し始めた後に、エマはパトリックの友人であるジャックのことが好きになりかけていた。エマが感染者に襲われて腕を噛みつかれた後は、エマの腕を切断して感染を防ぎ、3人での生活を始めていた。

しかしエマがジャックに気があると察したパトリックは、エマに冷たい態度を取り続け、その結果エマは感染者に襲われ死亡していた。ジャックはそれが許せず、ルーを引き取って我が子のように育てると共に、パトリックとの交流を断っていたのだった。

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』の結末・ラスト(ネタバレ)

エマが死んでから、頑なに家の周囲から出ようとしないジャックを、パトリックは保存食にも限りがあると説得する。次の日ジャックはルーを連れて、パトリックと共に町へ出かける決意をする。

ジャックとパトリックは町で生き延びていた若い女性を見つけ、家に連れて帰る。その夜、感染者の群れが家の周囲に集まり始めるが、感染者の聴覚が発達したことを利用し、大音量でレコードをかけて群れを追い払おうと試みる。

しかし発電機の燃料が尽きかけていると気付いたパトリックは、自分の身を犠牲にして感染者をおびき寄せる。ジャックはルーと女性を連れて、家からの脱出に成功する。ジャックたちが乗り込んだ車が走り出した時、パトリックは発煙筒を使って発電機を爆破させ、感染者の群れを一網打尽にしていた。

ジャックは家の無線で聞いていた、安全地帯と思われる避難場所に向かって走り出す。その前方に、異常気象が始まって以来久しぶりに、大地を照らす太陽が昇り始めていた。

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

この映画、序盤は典型的なエイリアン侵略ものと思わせておいて、中盤でガラッと趣向が変わる展開に驚きました。主人公ピーターが家族を守ろうとする物語だと思って観ていたら、実は彼らも“シンセティック”(合成人間)だったという明かしが来て――その瞬間、これまでの描写がすべて記憶や夢の断片だったことがわかり、良い意味で裏切られました。映像や演出も一定水準で、特に「家族の夢/現実」の描写は印象的。ただ、前半のペースがゆったりしていて中だるみを感じる場面もあります。結末で人類が火星へ移住していたという設定も含めると、もう少し掘り下げてほしかったと思います。総じて、「観て損はないが、二度目は気が乗らない」タイプの作品ですね。(20代 男性)


私はまず、家族の絆を描くところからスタートするこの作品に惹かれました。ピーターと妻アリス、娘たちが日常の中で見せる関係性に安心感があったのに、エイリアンの襲撃とともにその安心が崩れ去る様が非常に効果的。そこから「実は家族も人間ではない」という衝撃の告白があり、観ているこちらの立ち位置が揺さぶられました。演技も悪くなく、特に母親役のアリスが怪我を負うあたりの緊張感はよかった。ただし、「合成人間だから仕方ない」的な語り口がやや浅く感じられた部分も。プロットのアイデア自体は魅力的なのですが、それを完全に活かしきれてはいない印象です。とはいえ、ラストのトンネルが水に沈むシーンなどビジュアル的な余韻もあり、観終わった後に考えさせられる作品でした。(30代 女性)


SF/アクションものとしての体裁を取りつつ、後半にまさかの「シンセティック=家族」「人類は火星へ」という転換を見せるとは思いませんでした。特に、ピーターが自ら胸を切ってアリス(妻)の電力源になるというシーンは衝撃的で、家族愛と自己犠牲のテーマが強く響きました。一方で、前半の夢と現実のあやふやさが意図されたものであるとはいえ、テンポ的には冗長に感じる場面も散見。設定の説明が足りず「なぜこの状況になったか」が曖昧なまま終わるところも気になりました。それでも、最後に家族が列車で走り去るシーンと、トンネルが崩れ落ちてしまうラストカットには不思議な余韻があり、印象には残ります。総合的には「惜しいが面白かった」作品です。(40代 男性)


この映画、最初は“家族を守る男”という王道パターンだと思って観ていたので、途中での衝撃の展開に心が跳ねました。ピーターが見ていたヴィジョンが実は過去の記憶で、妻アリスも娘たちも“人間ではなかった”という判明…この種の「自分は何者か」という問いかけに弱い私にとって、かなり刺さりました。映像的にも、侵略シーンや廃墟描写はしっかりしていて、怖さと切なさが共存していました。ただ、序盤30分くらいはなかなか話が動かず、「もう少しテンポを上げてほしいな」と思うことも。評価としては、★3.5/5くらい。観る価値は十分あります。家族モノが好きならなおさら。(20代 女性)


老眼もちの私でも映像がきれいに見え、SF的要素も盛り込まれたこの映画は、ある意味で“エンタメとしての安心感”もありました。ただ、ネタバレを含めると、「侵略されているのは人類だと思ったら、むしろ人類に代わってシンセティック家族が生きていた」という設定には、「ほんとにこれでいいのか」と考えてしまいました。凡庸な侵略映画かと思いきや、一転して深いテーマに切り込むそれなりの試みを感じましたが、やはり説明不足が響きます。娘たちや妻が合成人間であることを知ったあとのピーターの葛藤をもっと掘ってほしかった。結論としては、「★★★☆☆(星3つ)」というところ。大きな欠点はないものの、記憶に残る作品にはあと一歩という印象です。(50代 男性)


アクション+SF+家族ドラマという三つの要素が混ざった作品として、かなり興味深く観ることができました。特に、侵略者との戦いだけで終わらず、後半で「あなたも加害者だった」という転換を入れてくる構成は上手いと思います。ラストの列車と崩落トンネルのシーンで「これで終わるのか…?」と妙な脱力感とともに考え込んでしまいました。ただ、肝心の戦闘描写がやや地味で、大作SF映画に慣れていると物足りなさもあります。とはいえ、観て損はしない一本。近未来SFが好きならオススメします。(30代 男性)


この映画、最初は「また地球が襲われる系か…」と少しうんざり気味で観始めたのですが、思いのほか深みがありました。主人公一家がひたすら逃げるだけかと思いきや、“自分たちがシンセティックだった”と知ったときの衝撃はなかなか。他者=侵略者と描かれていた存在が、実は人類を追い出した後に暮らす“合成人間”たちだったという真実が鮮やかです。設定の都合上、説明不足な部分があることは否めませんが、家族という小さな群像を通して“人間とは何か”を問いかける姿勢は好感が持てました。全体として、★3.7/5といったところ。もう少しキャラクターに厚みがあれば、もっと良かったと思います。(40代 女性)


還暦を過ぎてこうしたSFを観るのは久しぶりでしたが、まず映像の質に驚きました。侵略シーンや破壊された都市の描写がなかなか迫力あります。しかし、映画を終えて振り返ると「侵略→抵抗→真実の発覚」という三段構成が明確で、先読みできる部分も多かった。とりわけ、「一家が実は人間ではない」というラストへの展開には説得力を感じつつも、やや強引な設定にも違和感を覚えました。特に、なぜシンセティック家族は人間そっくりに暮らしていたのか、背景の掘り下げがほとんどなかったため、物語の厚みが足りない気がします。視聴後には「まあ楽しめた」というのが率直な感想。★★★☆☆(星3)です。(60代 男性)


冒頭からスリルがあり、異様な夢を繰り返す主人公ピーターの描写に「これはただの侵略映画じゃないな」と感じました。そして中盤、夢の正体が「過去の戦争の記憶」で、彼自身がシンセティックだったと明かされる瞬間に鳥肌が立ちました。ラストの列車が水に沈むトンネル、そして新たな生活を始めるかもしれないという余白のある終わり方も個人的にはツボ。ただ、侵略側の動機や人類とシンセティックの関係性がやや曖昧で、「もっと知りたかった」と思わせる仕様です。とはいえ、休日の夜に気軽に観るには十分な1本。★4/5で。(20代 男性)


この作品を観て、一番印象に残ったのは「記憶とは何か」「アイデンティティとは何か」という問いでした。ピーターが抱える反復夢、そしてそれが実は戦争中の記憶だったという明かしには、思わず息を呑みました。侵略者との銃撃戦や爆破描写もありつつ、家族のシーンにぐっと心を掴まれたのも良かったです。ただ、家族が合成人間であったという真実以降、物語が一気に駆け足になった感じがあり、人物掘り下げや背景説明が省略されているのが勿体ない。とは言え、「観て良かった」と思えるSF作品です。★3.5/5。(30代 女性)

映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

エクス・マキナ(Ex Machina)

この映画を一言で表すと?

「人工知能に“心”はあるのか?」を冷徹に、そして美しく問いかけるSFスリラー。

どんな話?

天才プログラマーが、最新AI「エヴァ」との対話実験に参加するため孤島の研究施設を訪れる。しかし次第に、AIと人間、創造主と被造物の境界が曖昧になり、誰が操り、誰が囚われているのかが分からなくなっていく。静かに進行する心理戦が緊張感を生む秀作。

ここがおすすめ!

AIの倫理と人間の欲望を描く緊張感あふれる構成が最大の魅力。登場人物は少ないながら、脚本の精密さと美しい映像美が際立つ。観終わった後、「もし心を持ったAIがいたらどうする?」と考えずにいられない。『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』同様、冷たい未来の中に“人間らしさ”を探す作品。

オブリビオン(Oblivion)

この映画を一言で表すと?

記憶を失った男が“真実”と“自分”を取り戻す、壮大なビジュアルSF。

どんな話?

地球が壊滅した未来。監視任務に就くジャックは、謎の女性の出現をきっかけに、これまで信じていたすべてが嘘だったと気づいていく。静寂の中に広がる地球の廃墟、そして記憶をめぐる謎が交錯する。人間とは何かを問うドラマ性の強いSF映画。

ここがおすすめ!

トム・クルーズの孤独な演技と、美しく荒廃した地球の映像が圧巻。音楽・美術・物語が一体となり、ラストの真実に胸を打たれる。『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』が好きな人なら、この“記憶とアイデンティティ”をめぐる物語に必ず共鳴するはず。

アナイアレイション -全滅領域-(Annihilation)

この映画を一言で表すと?

美しくも不気味な“未知”に飲み込まれる、知的サイコ・サスペンス。

どんな話?

突如出現した“シマー”と呼ばれる謎の領域に、科学者たちが調査のため足を踏み入れる。だがその内部は、生物の遺伝子が変異し、現実そのものが歪む異界。科学では説明できない現象の中で、主人公は自分自身の内面と向き合うことになる。

ここがおすすめ!

映像美と恐怖の融合が見事。静謐な雰囲気の中に潜む“破滅の美学”が圧倒的で、理屈を超えた体験をもたらす。『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』のように、人間の存在意義を問う哲学的なSFを求める人に最適。

ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)

この映画を一言で表すと?

「人間らしさ」を探す旅が、未来都市の闇を照らす壮大な叙事詩。

どんな話?

レプリカント(人工人間)である捜査官Kは、ある事件を追ううちに「人間とレプリカントの境界」を越える真実に触れる。30年前の伝説的作品の続編として、孤独と希望をテーマに描かれるSFノワール。

ここがおすすめ!

圧倒的な映像美とサウンドデザイン、そして“魂を持つ機械”の悲哀。『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』同様、AIと人類の共存や自己認識を深く掘り下げる。哲学的でありながら感情に訴える、まさに近未来SFの頂点。

アイ・アム・マザー(I Am Mother)

この映画を一言で表すと?

人類滅亡後、ロボットが人間を育てる――“母性”の意味を問いかける密室SF。

どんな話?

人類が滅亡した後、地下施設で少女を育てるロボット“マザー”。二人の平穏な日々は、外から一人の女性が現れたことで崩れ始める。少女は「マザーの教え」と「外の真実」の間で揺れ動き、自分の存在を問うことになる。

ここがおすすめ!

限られた空間と登場人物で、緊張感と感情の波を巧みに描く秀作。AIの“母性”というテーマが新鮮で、『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』の家族愛と人工生命の要素に通じる。観終わった後、胸に静かな余韻を残す映画。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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