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映画『パパが遺した物語』あらすじネタバレ結末と感想

映画『パパが遺した物語』の概要:2015年公開のアメリカ、イタリア映画。交通事故で妻を亡くし、自身も後遺症と鬱に悩まされる小説家の夫が8歳の娘を1人で育てていき娘に小説として思い出を遺すという感動作品。

映画『パパが遺した物語』 作品情報

パパが遺した物語

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
  • 監督:ガブリエレ・ムッチーノ
  • キャスト:ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、アーロン・ポール、ダイアン・クルーガー etc

映画『パパが遺した物語』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『パパが遺した物語』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『パパが遺した物語』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『パパが遺した物語』 あらすじ【起・承】

1989年のニューヨーク。
人気作家のジェイク(ラッセル・クロウ)は車を運転中、些細なことで妻と口論になり交通事故を起こしてしまう。
妻は死に、娘は助かるが自分はその事故のせいで躁鬱病になり痙攣をくりかえす発作を起こすようになってしまった。

精神病院に入院することになったジェイクは、妻の姉のエリザベス家族に娘のケイティをお願いする。
幸いエリザベスの家は裕福であり、申し分なかった。

7ヶ月後、退院してきたジェイクはエリザベスの家にケイティを迎えに行く。
しかし情が移った彼らは、ケイティを養女にしたいと言い出した。
破産したジェイクには何も無いが、ケイティだけは譲れないと躍起になって新作を書き出す。

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映画『パパが遺した物語』 結末・ラスト(ネタバレ)

その後、急いで新作を描きあげたジェイクだったが、残念ながら酷評だった。
スポンサーからも金を出されなくなるため、売り出しも難しかった。
エリザベスの誕生パーティーに出席した際、彼らに本が売れないことでケイティの生活を心配されたジェイクはパーティーで思わずエリザベスの夫に手をあげてしまう。
ここのところ発作も続き、それに気がついたエリザベスの夫が案じていたのだ。

何とかケイティを守るため様々な努力を重ねるも、エリザベスと夫はケイティの養育権を申し立てて来たのである。
ジェイクについた弁護士は一流。
父親がいるのに養育権は勝ち取れないと言った。

ジェイクが描いた第二弾の小説は「父と娘」である。
しかし出版を待たずに彼は発作で頭部をぶつけ亡くなってしまった。
本は賞を総なめにし、ベストセラーとなる。

2014年のケイティは大学で心理学を専攻している。
人が嫌いで愛を知らない彼女は、いつも一人で適当に男性と関係を持つことを繰り返している。

そんな矢先、バーでキャメロンという男性に出会った。
彼はジェイクの本が昔から好きだったという。
そこでケイティの素性を聞いて驚いた。
二人は意気投合し、ケイティは初めて愛を知ることとなる。

しかし同棲中にケイティはキャメロンの愛情が無くなることに不安になり、浮気をしてしまう。
そのことででていってしまったキャメロン。
時間をおいて考えたが、彼を本当に愛しているとおもったケイティは本音をぶつけに彼のアパートへ向かった。
しかしそこには女性の姿が。

ショックでアパートからでていったケイティはエリザベスと会話をし、元気づけてもらってから自宅に戻る。
そこにはジェイクの姿があった。

映画『パパが遺した物語』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『パパが遺した物語』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

感動できない

本作品はいかにも泣かせたいという、製作者サイドの気持ちがみえみえである。
しかしタイトルにもある通り『父が遺した』と言うくらいだから、父は死ぬんだろうと思って見てしまうのがいけない。
まさかあんな事故で亡くなるとは。
あそこまで引っ張ったあげく、タイトルにまでしておいてギャグのような最後には全く感動できない。

そして小説を書いているわけではあるが、とりたててその内容通りに回想されるわけでもなく本文にあまり意味がない。
普通はもっと小説と内容をシンクロさせていく方法が多い。
せっかく、小説家という設定なのだから存分に使えば良いのにと思う。

頭から最後まで感動させたいオーラでいっぱいだが、話が細切れにされているせいで、わかりにくいし時系列があっちこっち動くため落ち着かない。
時系列を統一させずに最後まで行くのも悪くないのだが、本作品の場合は乱雑に見えてしまう。

ケイティの性格の謎

ケイティが何故あんなに人を信用できなくなって、愛せないのか。
それについては何の説明もない。
確かに生い立ちの境遇は苦労があったのかもしれないが、しかし愛情には溢れていたしそんな伏線も全くなかった。
父親も娘を愛しているのは一目瞭然。
そこに愛情を持てないという不思議エピソードに見合う理由がない。
ここについての説明が欲しかったし、この理由があるだけで大分話に奥行きが出たはずである。
突然大人になって出てきたケイティが人を愛せなくて悩んでいるという、なんとも不思議な設定があまりに唐突で驚いてしまった。


母親が亡くなってしまっただけでも悲しいのに、立て続けに父親を亡くし、愛する人がいなくなってしまうことを恐れるようになったケイティ。大人になっても立ち直ることができず、苦しみ続ける彼女の姿に胸が痛くなった。他人を愛し、その人を信じるというのはとても勇気がいることだと思う。怯えるケイティの背中を押したのは、父が遺した愛だと感じた。
ケイティを演じたアマンダ・セイフライドも素晴らしかったが、ケイティの幼少期を演じたカイリー・ロジャーズが本当に素晴らしかった。(女性 30代)


爽やかな物語を想像していたのですが、暗くて重い映画でした。ジェイクがサイン会で手の痙攣が止まらなくなるシーンが可哀想で、見ているのが辛くなりました。ケイティの気持ちを無視した叔父と叔母の身勝手さも腹立たしいです。ケイティが複数の男性と関係を持つところも、このストーリーに合わない気がします。
唯一、幼いケイティの愛らしさに救われました。「ポテトチップ」という呼び方も愛がこもっていて素敵だと思います。
父と娘の絆を考えたらもっと明るい話にできそうなのに、ネガティブな要素が多く、残念でした。ラッセル・クロウもアマンダ・セイフライドも素敵なので、もったいないと感じてしまいました。(女性 40代)

映画『パパが遺した物語』 まとめ

このジャンルの作品はそろそろ飽きた。
タイトルから答えが出てしまう感動系だ。
大体そういうのは時系列がぐちゃぐちゃしたりして、せっかく感情移入ができそうな所で現代に戻ったり過去に行ったりを繰り返してしまう。

内容もいかにも、感動させたいというようなエピソードが多くて正直そんなにのれない。
好みの問題であるのだがあまりガッツリさせると逆に引いてしまう。
雰囲気映画というのにピッタリな作品で、まさに感動できるっぽい作品という感想で終わってしまう内容の深くない映画であった。

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