映画『フェティッシュ』の概要:1996年のアメリカ映画。幼い頃死体を見てから、異常に死体や血に興味を持った若い女性が殺人事件現場の清掃員になりながらマダムを狙った連続殺人犯に迫っていくという異色の物語。
映画『フェティッシュ』 作品情報
- 製作年:1996年
- 上映時間:89分
- ジャンル:コメディ
- 監督:レブ・ブラドック
- キャスト:アンジェラ・ジョーンズ、ウィリアム・ボールドウィン、バリー・コービン、メル・ゴーラム etc
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映画『フェティッシュ』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『フェティッシュ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『フェティッシュ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『フェティッシュ』 あらすじ【起・承】
コロンビア出身のガブリエラ。
彼女は幼い時、土地柄殺人事件が多かったため偶然死体を目撃してしまう。
普通の少女なら怖がるところを、彼女はこれ以降死体や血にはまってしまうのだ。
大人になったガブリエラは移民として、マイアミに越してきた。
ごく普通に働き、彼氏もいる見た目も可愛らしいガブリエラだったが、趣味は殺人事件のスクラップブックを作ることである。
彼氏もこれには困っているが、優しいため話をきいてあげている。
特に最近のお気に入りは「連続マダムバラバラ殺人事件」だ。
未だ犯人が捕まっていないため、彼女は非常に気になっている。
ガブリエラがTVを見ていると、そこには殺人事件現場の清掃会社のCMが流れていた。
自分のためにあるような仕事だと、募集もしていないのに直接行ってみた。
すると試しに使ってみると雇用してもらえる。
ガブリエラは連続殺人事件の現場に興味津々。
しかし素人で見習いの彼女にそんな大きな現場が来るはずもない。
先輩社員について血の洗い流し方を学ぶ日々だった。
映画『フェティッシュ』 結末・ラスト(ネタバレ)
ある日、ガブリエラが念願の連続殺人事件の現場に入ることになった。
彼女は犯人がどのように被害者を追い詰めて、殺したのかなど非常に興味を持っている。いつものように清掃をしようと思ったその時、ウキウキしながら仕事をこなしていると何やら血だまりの中から犯人の名前と思われるダイイングメッセージが。
ガブリエラは興奮してもっと色々探したかったが、仕事終了の時間なので社に戻った。
犯人は自分の名前を残されていることを知り、屋敷に潜り込んでいた。
しかしガブリエラ達が清掃をしに来たため、ワイン倉庫に隠れた。
帰った後、外に出ようとしたがドアが開かない。
仕方なくその場にいることにした犯人。
夕方、現場に興味があるガブリエラは再び戻ってきてしまった。
丁度倉庫を開けることが出来た犯人は隠れて様子を見る。
そしてガブリエラと鉢合わせしてしまった。
しかし逃げるどころか彼女は殺人について彼と話しだしてしまう。
ガブリエラが犯人に聞きたかったこと。
それは首を切り落とした死体が話すのかということ。
犯人も会話を楽しむが、捕まりたくないとガブリエラを殺そうとする。
しかし足を滑らせ失神。
ガブリエラは実験するため、録音器をオンにして犯人の首を切り落とす。
そしてその首は言ったのだ。
「ガブリエラ」と。
首だけになっても話すのだと明るく彼氏に報告するガブリエラだった。
映画『フェティッシュ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『フェティッシュ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ノージャンルの異色映画
この映画は無名の監督の30分フィルムを、タランティーノ監督が劇場版に作りあげた作品である。
タランティーノが好きらしい変わった作風で、猟奇的でありながらコミカルにみせる斬新さが魅力だ。
殺人事件を扱っているのにサスペンスでもミステリーでもない。
ジャンルは何かと聞かれれば「コメディ」である。
強いて言えば「ブラック・コメディ」だろう。
首を切り離した遺体が話すのか?などと突拍子もない疑問を解決する作品であるが、ラストのガブリエラが何の悪気もなくいるのが非常に怖い。
人間は悪気が無いのが一番怖いのかもしれないと思わされる作品である。
上映時間が短くて観やすい
この映画が120分だったら飽きるだろう。
テーマは殺人事件ではなく、殺人事件が好きな女の物語だからだ。
謎もなく淡々とそんなことを2時間見せられたらつまらない気がする。
タランティーノもその辺は考えたのか。
80分前後という何とも観やすい時間で製作してくれている。
ウィリアム・ボールドウィンの魅力
かなり若い彼の容姿を堪能できるのがまさに魅力の作品。
今ではかなり太ってしまっているが、スリムで顔立も紳士。
容姿端麗といった雰囲気のウィリアムを楽しむことができる。
殺人を犯している時のきりっとした表情と、終えた時の優し気な顔の使い分けが良く猟奇的な感じが良く出ている。
ガブリエラと話すシーンも目の演技が上手で引き込まれた。
映画『フェティッシュ』 まとめ
タランティーノ監督は作品のチョイスが面白い。
何故この映画を撮ろうと思ったのか、そのへんから話を聞いてみたい気がする。
殺人事件の割には全くサスペンス性が無く、猟奇的なだけ。
ジャンルでいえばブラックユーモアである。
監督らしいと言えば監督らしい作品。
短い時間で不思議ワールドに連れて行ってくれる、そんな映画だ。
女性にはあまりうけないかもしれない。
女性目線で見ると、何とも気色の悪い映画であるだろう。
この映画を見るときは内容の充実を求めてはいけない気がする。
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