この記事では、映画『ファイブ・フィート・アパート』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ファイブ・フィート・アパート』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ファイブ・フィート・アパート』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0067146
製作年 | 2019年 |
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上映時間 | 116分 |
ジャンル | ロマンス |
監督 | ジャスティン・バルドーニ |
キャスト | ヘイリー・ルー・リチャードソン コール・スプラウス モイセス・アリアス キンバリー・エイベア・グレゴリー |
製作国 | アメリカ |
映画『ファイブ・フィート・アパート』の登場人物(キャスト)
- ステラ・グラント(ヘイリー・ルー・リチャードソン)
- 囊胞性線維症を患っている17歳の少女。
- ウィル・ニューマン(コール・スプラウス)
- 囊胞性線維症を患っている少年。
- ポー(モイセス・アリアス)
- ステラの親友。ゲイの少年。ステラと同じ病院に入院している。
- バーブ(キンバリー・エイベア・グレゴリー)
- ステラ達を見守る看護師。
- ハミッド(パーミンダ・ナーグラ)
- ステラ達が入院している病院の医師。
映画『ファイブ・フィート・アパート』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ファイブ・フィート・アパート』のあらすじ【起】
17歳のステラはCFと呼ばれる囊胞性線維症という病気と戦っていた。そのためステラは幼少期からほとんどの時間を病院で過ごしていた。ステラは前向きに闘病生活を送っており、同じ病気で入院している少年ポーという親友もいた。ステラは病気のことを伝えるために病室から動画配信をしていた。
ある日、ステラは同じCF患者の少年ウィルと出会った。ウィルは皮肉屋で何かとステラに批判的な言葉を投げかけていた。しかし一緒に時間を過ごしていくうちに二人は少しずつお互いに惹かれていった。ウィルはCFを治す最終手段である肺移植も不可能な病状で、新薬の試験期間で入院していた。ウィルの攻撃的な態度は、彼自身が自分の病気に関して絶望しているためであった。
そんな彼の心境を知ったステラは、治療にも前向きに取り組まないウィルのために色々なサポートを始めた。ステラとウィルは同じ病院内でビデオ通話をして距離を縮めていった。
ウィルはステラと話しているうちに、彼女が姉を事故で亡くしたことによって神経質なまでに真面目に治療に取り組んでいることを知った。
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映画『ファイブ・フィート・アパート』のあらすじ【承】
ステラは栄養を送るチューブの傷口から感染症を起こしてしまい手術を受けることになった。CF患者にとっては全身麻酔の手術は命の危険がありステラも落ち込んだ様子でいた。ウィルはステラのアップした動画を全てチェックして、彼女の病室にこっそり忍び込むと、動画でステラが歌っていたお気に入りの歌を歌って彼女を励ました。その後、ステラの手術は無事に成功した。
その頃、二人が親密な様子に気づいた担当看護師のバーブは、ステラとウィルを厳しく叱った。CF患者は他人と接触することで菌に感染する恐れがあるため、相手とは6フィートまでしか近づけないのであった。バーブは昔同じ病気でカップルになった二人が命を落としたことを思い出していた。
歩けるようになったステラはウィルの病室を訪ねるが、バーブの話を聞いたウィルはステラを冷たく追い返した。それでもウィルへの気持ちを諦められなかったステラは、近づく距離を5フィートにして30cmだけ近づきたいという動画をアップした。動画を見てウィルもステラにどうしても会いたい自分の気持ちに気づいた。
映画『ファイブ・フィート・アパート』のあらすじ【転】
ステラはポーと一緒に選んでもらったワンピースを着て、ウィルと病院内をデートすることになった。ステラはちょうど5フィートの長さのビリヤードの棒を持ち、端と端を持つことで手を繋いだ。病院内のプールサイドで、ステラとウィルは手術やチューブで傷が残った体を見せ合いお互いの気持ちを確かめた。
次の日がウィルの誕生日だと知ったステラはポーの発案で、サプライズパーティーを開いた。閉まった後の食堂で開かれたパーティーを皆で楽しんだが、バーブに見つかってしまい解散となってしまった。
ステラ達が病室に戻されると、ポーが突然倒れてしまった。懸命な救命措置がされたがポーは亡くなってしまった。ステラは嘆き悲しみ、自分を見失うほど泣き喚いた。
ステラは、突然ウィルに窓から遠くに見える明かりの場所に行きたいと言った。二人は病院を抜け出して雪の中を歩いた。今度は本当に手を繋いだが、二人は精一杯の距離をとっていた。凍った池で並んで寝転んだ二人は、唇を寄せ合ったがキスをすることはできなかった。その場所はステラと姉の思い出の場所であった。
映画『ファイブ・フィート・アパート』の結末・ラスト(ネタバレ)
その頃病院にはステラに移植する肺が届いており、バーブや病院の関係者は二人の行方を必死に探していた。
凍った池が割れてしまいステラが落ちてしまったことで、気絶したステラにウィルは人工呼吸をした。ステラはウィルと一緒に助からないなら移植手術を受けないと言い張ったが、ウィルは彼女を説得した。
ステラの手術は成功し、ステラは目を覚ました。すると病室の窓の外は美しいイルミネーションで飾られていた。そこに現れたウィルは、窓越しにステラに愛していると伝え去っていった。人工呼吸によって菌は感染しなかったが、ウィルの新薬の効果は得られなかった。ステラにウィルが描いていたスケッチブックが渡された。そこにはステラやポーとの思い出の姿のデッサンがあった。そして最後のページに、やることリストとして「ステラを永遠に愛する」と書いてあった。ステラはそれを見て静かに微笑み涙を流した。
数ヶ月後、回復したステラは動画をアップしていた。ステラは「人生は短い、愛する人に触れて」というメッセージを送った。
映画『ファイブ・フィート・アパート』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
難病を抱える2人が「触れ合えない」という前提の中で、心だけで惹かれ合っていく姿に涙が止まりませんでした。1フィート近づくというあの象徴的なシーンには、彼らの命懸けの愛情が込められていて、グッときます。ラストでウィルがステラの命を守るために離れていく展開も切なすぎる。愛とは相手の幸せを優先することなのか、と考えさせられる恋愛映画です。(20代 女性)
予想以上に泣けました。ただの難病恋愛ものと思っていたら、自己肯定感や人との関わり方など、思春期の葛藤も丁寧に描かれていて、心に刺さりました。ステラの「計画的に生きる」姿勢と、ウィルの「衝動的な自由さ」がぶつかりながら惹かれ合う過程がリアル。お互いの命を思いやるからこその距離感が、たまらなく切ない作品です。(30代 男性)
娘に勧められて観ましたが、まさかここまで感動するとは思いませんでした。呼吸器系の病気を抱える若者たちの姿に、命の尊さをひしひしと感じました。特にウィルが最後に「彼女の人生を長くするために離れる」という決断をするシーンは号泣。愛は“そばにいること”ではないんだなと気づかされました。若い人だけでなく、大人にも観てほしい作品です。(50代 女性)
難病を扱った恋愛映画としては『きみに読む物語』よりも現代的で、生々しい感じがしました。SNSや動画投稿を通じて生きるステラの姿が、現代の若者らしくもあり切なくもある。距離をとらなければ死んでしまう、けれど触れたいという想いがリアルすぎて胸が苦しい。ラストの別れのシーンは静かすぎて逆に心に残ります。(30代 女性)
感情がジェットコースターのように揺さぶられる映画でした。死と隣り合わせで生きる2人の“触れられない恋”がとても切なく、それでもお互いに影響し合い成長していく姿に希望を感じました。病気に立ち向かう強さと、恋をすることで得た生きる意味。終盤、1フィートだけ近づくシーンで涙腺崩壊しました。(20代 男性)
「触れたいけど触れられない」という設定だけでなく、ステラとウィルの性格が対照的なのも面白かったです。病気の映画というより、“どう生きるか”を問いかける哲学的な一面もあって、かなり深く考えさせられました。特に印象的だったのは、手術で目が覚めたステラが空を見上げるシーン。小さなことの幸せを教えてくれる作品です。(40代 男性)
高校生の娘と一緒に観ました。正直、難病×恋愛は泣かせに来るパターンが多いと思ってましたが、この映画は違いました。ただ悲しいのではなく、生きることや誰かを想うことの“痛み”を丁寧に描いていて、とてもリアルでした。ステラのブログ動画を通じて心の内が見えてくる演出も良かったです。親世代にもおすすめ。(50代 男性)
若い人向けの恋愛映画かと思って観始めましたが、想像以上に“生きること”そのものを描いた作品で、心を動かされました。ラストでウィルがステラのもとを去る場面は、愛ゆえの別れとしてすごく印象的。触れることができない2人だからこそ、心が近づいていく姿に感動しました。(40代 女性)
自分の病気と向き合いながら生きるステラの姿がとにかく強くて、美しかった。ウィルとの恋が彼女の価値観を変えていく過程も、ただの恋愛描写ではなく、命に対する向き合い方として描かれていたのが印象的です。制約があるからこそ深まる絆。切なさのなかに、優しさと希望が詰まった映画でした。(30代 女性)
こういう「会えない系」の恋愛映画が好きな人にはドンピシャだと思います。実際に存在する病気と闘いながら、恋に落ちる2人の姿は現実的で、だからこそ涙を誘います。1フィート近づくというルール破りの瞬間には、ただの恋ではない“命がけ”の重みがあって衝撃的。号泣不可避の恋愛映画でした。(20代 男性)
映画『ファイブ・フィート・アパート』を見た人におすすめの映画5選
君の膵臓をたべたい
この映画を一言で表すと?
「命の終わりを知る少女と、孤独な少年の心が触れ合う青春物語」
どんな話?
膵臓の病気で余命わずかな少女・桜良と、彼女の秘密を偶然知ってしまった内向的な男子高校生。限られた時間の中で、2人は心を通わせていく——。儚くも美しい命の輝きを描いた感動作です。
ここがおすすめ!
“生きるとは何か”を静かに問いかけてくる、涙必至の青春ラブストーリー。淡く切ない関係性や、生死を見つめる視点が『ファイブ・フィート・アパート』とよく似ています。原作ファンも映画ファンも必見。
きっと、星のせいじゃない。
この映画を一言で表すと?
「限りある命を懸命に愛した、涙あふれるラブストーリー」
どんな話?
末期がんの少女ヘイゼルと、骨肉腫で片脚を失った青年ガス。運命的に出会った2人は、病と向き合いながらも愛し合い、人生に光を見出していく。真実の愛と別れが描かれる、若き恋人たちの物語。
ここがおすすめ!
難病を扱いながらも、前向きでユーモアのある脚本が魅力。人生の儚さを抱きしめながら、恋する力で心を繋げていく姿に感動が止まりません。『ファイブ・フィート・アパート』が好きなら必ず泣けます。
僕のワンダフル・ライフ
この映画を一言で表すと?
「何度生まれ変わっても、君を守る——運命の愛を描いた一匹の犬の物語」
どんな話?
何度も転生を繰り返す犬のベイリーが、大好きな飼い主イーサンとの絆を守り続ける感動作。生まれ変わっても変わらない愛の姿を、犬の視点から描き出します。
ここがおすすめ!
切なさと温かさが同居したストーリーは、命と向き合う視点として『ファイブ・フィート・アパート』とも共通。動物好き・感動好きなら間違いなく心を掴まれる1本です。
あと1センチの恋
この映画を一言で表すと?
「すれ違い続ける男女の“運命の距離”を描いたもどかしい恋愛映画」
どんな話?
幼なじみのロージーとアレックスは、お互いを想いながらもすれ違い続ける関係。友情と恋の狭間で悩み、人生の選択を重ねていく2人の姿がリアルに描かれた、切ないラブストーリー。
ここがおすすめ!
距離やタイミングに阻まれる恋のもどかしさは『ファイブ・フィート・アパート』にも通じるものが。笑いと涙のバランスも良く、感情移入しやすいおすすめの一本です。
世界一キライなあなたに
この映画を一言で表すと?
「人生をあきらめた男と、彼を照らす明るい女性が紡ぐ愛の物語」
どんな話?
事故で半身不随になり、心を閉ざしてしまった青年ウィルと、明るく前向きな介護士ルイーザ。衝突しながらもお互いに惹かれ合い、やがて深い愛情で繋がっていくが、ウィルにはある決断があった——。
ここがおすすめ!
深刻なテーマを扱いながらも、温かくユーモアあふれる描写が魅力。人生の価値、生きる意味、愛のかたちに涙せずにはいられません。難病系恋愛映画好きには絶対刺さる感動作。
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