映画『フライ ダディ フライ』の概要:2005年製作の日本映画。堤真一と岡田准一が共演したことでも話題の青春活劇。娘を暴行されたか弱い父親が強い青年に弟子入りし娘の敵をとるという、涙ぐましい作品である。
映画『フライ ダディ フライ』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:121分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:成島出
- キャスト:岡田准一、堤真一、須藤元気、星井七瀬 etc
映画『フライ ダディ フライ』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『フライ ダディ フライ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『フライ ダディ フライ』のあらすじを紹介します。
仕事も家庭も順調のサラリーマン、鈴木一(堤真一)。
しかしそんな生活に突然の知らせが届く。
それは愛娘の遥が、才英館高校のボクシング部に所属する石原に暴行されたというのだ。
しかも石原は衆議院議員の息子で、金で解決しようとしている。
この事件のショックから外出もままならない娘の姿を見た鈴木は、包丁を持ち高校に殴り込みに行った。
がしかし、この学校は石原の通う隣の学校で間違いだった。
その高校で出会った朴という在日三世の男に「武器を持つのは卑怯だ」と言われる。
朴は喧嘩に強く、戦い方を知っている。
鈴木は40日間の特別休暇を取り、朴に喧嘩の仕方を伝授してもらうことにした。
最初は基礎体力作りから。
マラソンや腹筋、背筋に加えロープを上るようなものもあった。
全て必死に取り組んだ結果、見事に成果があがりいよいよ喧嘩の仕方を教えてもらえることになった。
映画『フライ ダディ フライ』 結末・ラスト(ネタバレ)
全てのメニューを終えると鈴木は自信をつけ始めた。
そして石原の学校まで行く。
ついに一騎打ちになる石原と鈴木。
娘の為に見事鈴木は勝利を収めるのだった。
意気揚々と娘の病院まで走り出した鈴木は爽快な笑顔を浮かべている。
映画『フライ ダディ フライ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『フライ ダディ フライ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
岡田准一のプロモーションビデオ
そこそこ面白い映画。
本作品はそんな位置づけである。
物語に不満は無く、俳優の演技にも文句は無い。
しかし一点だけ残念なのが岡田くんを押しすぎているということ。
彼のPVでも観ているかのような不愉快な気持ちにさせられる。
主役はどちらかというと堤真一のはず。
これではジャニーズの権力の強さが滲み出ていて好意的には観ることができなくなってしまっていた。
父親が格好良すぎる点
原作ではもっと格好良くない父親をイメージさせる。
だから堤真一などという格好良いハンサム俳優は不必要なのだ。
映画だから地味で目立たない人はキャスティング出来ないのは当然であるが、もう少し庶民に近づかせることが出来たらリアリティーが増したであろうと思われる。
香港映画のような青春活劇
香港映画は比較的コメディー要素が強いのにじんわりと人の温かみに触れる良い映画が多い。
本作品では日本人と在日三世を描くことで交流の深さを物語っている。
明るく何不自由ない父親がある日娘の為に強くなる。
典型的な物語ようで中々無い。
喧嘩と親子を、友情をテーマにした誰もが楽しむことが出来る作品である。
最近はほのぼのとした映画が好まれない傾向にあるが、久しぶりに楽しい映画であった。
映画『フライ ダディ フライ』 まとめ
堤真一と岡田准一、SPで共演した話題の2人はまたしても物語を面白くしてくれる演技力を見せてくれた。
若さで勝負する岡田に対しベテラン感で挑む堤。
この2人の面白さがミックスされ、さわやかでいながらコメディタッチの強い上品な作品に仕上がっている。
岡田准一の売りこみ方が気になるほど目立っていたのは気になるが、そこはご愛敬。
彼くらいのアイドルらしからぬ存在感とアーティスト性は流石としか言いようが無い。
タイトルからして興味を持てない、そんな人も多くいるだろうがその考えは良い意味であっさり裏切られる。
是非騙されたと思って鑑賞してほしい。
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