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映画『リービング・ラスベガス』あらすじ・ネタバレ結末と感想

映画『リービング・ラスベガス』の概要:1995年製作のアメリカ映画。ラスベガスにやってきたアルコール依存症の男が慈愛深い娼婦と恋仲になり生涯を終えるという物語で、ジョン・オブライエンの半自伝小説の映画化である。

映画『リービング・ラスベガス』 作品情報

リービング・ラスベガス

  • 製作年:1995年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:マイク・フィギス
  • キャスト:ニコラス・ケイジ、エリザベス・シュー、ジュリアン・サンズ、リチャード・ルイス etc

映画『リービング・ラスベガス』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

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映画『リービング・ラスベガス』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『リービング・ラスベガス』のあらすじを紹介します。

アルコール依存症で人生が破たんしかけているベン(ニコラス・ケイジ)は、死に場所を求めてラスベガスにやってくる。
そこで一人で静かに酒と共に死ぬつもりだったのだ。
しかしベガスでベンが娼婦を買った時、その女性サラに体以上のものを求める。
それは死を考えながら一人で生きているベンが欲しかった「愛」だった。
サラもまたそんな仕事に身も心も疲れ果て、ベンを理解してくれる。
二人はただ寄り添ってその夜を過ごした。

そして次第にベンに惹かれてくサラ。
モーテル暮らしのベンのところで暮らすようになる。
ただしかしベンからの唯一の条件があった。
それあ「酒を止めないこと」である。
日増しに体が弱っていくベン。

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映画『リービング・ラスベガス』 結末・ラスト(ネタバレ)

男たちから乱暴をされ傷だらけで帰った日。
ベンは衰弱しきっていた。

サラの体を見て自分のせいだと泣きながら謝るベン。
そんなことはないと必死に慰めるサラ。

そしてサラが見守る中、ベンは静かに息を引き取るのだった。

映画『リービング・ラスベガス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『リービング・ラスベガス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

男の人生観

この映画は良い意味でも悪い意味でも男のロマンを描いた映画である。
家族を無くし、人生に絶望を感じたアルコール中毒の男が行き場を無くす。
そして人生を諦めかけたその時、彼は最後を共に過ごしてくれるサラという女性に出会うのだ。
それは男として非常にラッキーであるし、夢である。
アルコール中毒というのは切なく体を壊し、その後自分の末路は見えてしまっているが男なら密かに憧れてしまうような物語なのだ。

ニコラス・ケイジの哀愁

ニコラス・ケイジの名演技作品を選んだら必ず上位に入るだろう。
それがこのアルコール中毒の役である。
一見だらしなく、どうしようもない男の役であるが実は中々奥が深い。
本当は生きたい、自分なんて社会にいたって何の役にも立てないと思いながらもどこかで安らかに誰かと共に最後を迎えたいと思っている。
そんな心に抱える重みをきちんと表現できているのだ。

サラの良い女ぶり

娼婦であるサラがベンと出会いお互いを温め合う。
都合のよい感情だが、人生の最後を考えた時こんな女性が側にいたら良いと思うのではないだろうか。
彼女は病気であり日ごとに弱っていくベンに向かい、約束通り酒を止めることをせずただ静かにベンを見守るのである。
その姿はまさに優しい女性そのもの。
彼女の職業を娼婦というものにしたことで観客の目線を変え、そこからイメージを良い風に裏切っていく素晴らしい女性像であった。
エリザベス・シューも女性らしさにも大注目である。

映画『リービング・ラスベガス』 まとめ

ニコラス・ケイジの名演技と言えば本作品。
アルコール中毒というまさかの難役を見事にこなし、悲哀に満ちた男の姿を表現している。
彼の死んだような眼と、孤独を嫌がる寂しい眼。
そのどちらも共感できるものである。
死に場所を探しに来たのに孤独は嫌だ。
物語を文章にすると何ともだらしなく、どうしようもない男の話であるように思えるが作品を観てみるとその考えは変わるだろう。
人間そのものを描いた重い映画であり、また同時に男のロマンをも描いている。
今となっては本作品を知らない若者も多いが、この映画は是非残してほしい。
ニコラス・ケイジという俳優を語る上で欠かせない作品であるからだ。

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