映画『フォエバー・フレンズ』の概要:サンフランシスコの海岸で、二人の少女が出会う。活発なCCとおっとりしたヒラリーは、育った家庭も性格も正反対。ひと夏の出会いから、二人は文通を始める。以来、20数年間もやり取りは続く。女友達二人の、「輝く愛の物語」。
映画『フォエバー・フレンズ』の作品情報
上映時間:123分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ゲイリー・マーシャル
キャスト:ベット・ミドラー、バーバラ・ハーシー、ジョン・ハード、スポルディング・グレイ etc
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映画『フォエバー・フレンズ』の登場人物(キャスト)
- セシリア・キャロル・ブルーム(子供:メイーム・ビオリック / 大人:ベット・ミドラー)
- 通称CC。11歳の頃にヒラリーと出会い、文通を介して友情を築く。子どもの頃から芸人として舞台に立ち、踊りや歌の経験を積む。陽気で活発な性格。ブロンクス在住。
- ヒラリー・ウィットニー・エセックス(子供:マーシー・リーズ / 大人:バーバラ・ハーシー)
- 幼い頃に母親を亡くし、父と二人暮らし。財閥の娘で生粋のお嬢様。温和だが、実家の規律に息苦しさを感じていた。CCとの出会い・交流を通して、聡明で意思の強い女性になる。サンフランシスコ在住。
- ジョン・ピアース(ジョン・ハード)
- ニューヨークで劇団「ファルコン」を主宰する演出家。CCたちと偶然知り合い、CCを劇団に誘う。ヒラリーの美しさに惹かれて互いに想い合うが、紆余曲折を経てCCと交際する。
- マイケル・エセックス(ジェームズ・リード)
- ヒラリーの父親の顧問弁護士。ウィットニー氏にとっては息子同然で、ヒラリーと恋仲になる。知的でハンサムだが、少々冷たい所がある。
- レオナ・ブルーム(レイン・カーザン)
- CCの母親でステージママ。CCをスター子役にしようと奮闘するも、自身の口の軽さでライバルに成功を握らせてしまう。
- ヴィクトリア・キャロル・エセックス(グレース・ジョンストン)
- ヒラリーの一人娘。マイケルがウィットニー家を出た後に生まれる。人形で芝居ごっこをするのが好きで、歌うことも好き。母によく似ているが性格はCC寄り。
映画『フォエバー・フレンズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フォエバー・フレンズ』のあらすじ【起】
1988年ニューヨーク。スター歌手・CCは、ライブリハーサルの真っ最中。スタッフから伝言メモを渡されると、リハを中断して空港に直行する。しかし、霧の影響で今日中の便は欠航になっていた。CCはレンタカーを借りると、サンフランシスコに向かって車を走らせる。少女時代の記憶が、段々と蘇ってきた。
CCは11歳。サンフランシスコの海岸で休憩中、迷子の少女ヒラリーと出会う。CCはヒラリーを滞在するホテルまで送ると言う。が、母のレオナが現れて映画のオーディションに連れて行かれる。ヒラリーも同行し、CCは持ち前の歌唱力を披露するがライバルにその座を奪われる。落ち込むCCをヒラリーは激励し、二人は遊園地に出かける。二人とも遠い所に住んでいるため、ヒラリーは文通しようと住所を教えた。それから、20年以上もやり取りは続く。
ヒラリーは自分の夢を持つようになり、弁護士を目指して大学に進学する。CCはニューヨークに単身移住し、クラブで歌って地道に活動していた。数年経って、弁護士になったヒラリーがCCの仕事場を訪れる。何と、ヒラリーは家を飛び出し仕事も辞職していた。自由になりたいというヒラリーをCCは歓迎し、二人は同居を始める。
CCは誕生日訪問サービスのバイトで、ジョン・ピアースのアパートを訪ねる。ジョンはCCの歌声に興味を抱き、自分の劇団に参加しないかと声をかける。ジョンにCCは好意を抱くが、当のジョンはCCに同行していたヒラリーに一目惚れする。ジョンの劇団ファルコンでは、CCは脇役を演じることになった。仕事と恋が難航しそうで、CCは先が思いやられる。
映画『フォエバー・フレンズ』のあらすじ【承】
CCはとうとう新作ミュージカルの主役を務めることになる。劇は盛況に終わり、世間はCCの演技力を高く評価した。CCの気になるジョンは、ヒラリーとよい雰囲気でCCの入る隙がないようだった。その晩、ヒラリーはジョンと一夜の恋をする。
ヒラリーの父が危篤になり、ヒラリーはサンフランシスコに戻る。そして、顧問弁護士のマイケルと付き合うようになった。ジョンは段々とCCに心が揺れ、二人は交際を始める。ウィットニー氏が亡くなった後、ヒラリーはマイケルと結婚しエセックス夫人となる。同時期に、CCもジョンと入籍する。
CCの主演舞台を観るため、エセックス夫妻がニューヨークにやって来る。公演後、夫妻はCCの豪華な新居に招かれる。CCは順調にスターダムの階段を上っており、裕福になることにのぼせていた。
マイケルが会議中の間、ヒラリーはCCとデパートを見て回る。どこかツレない親友に、CCは気分を損ねる。そして、ヒラリーにジョンとの結婚を「中身がない」と評され、CCはヒラリーがCCたちに嫉妬していると言い当てる。二人は喧嘩別れしてしまうのだった。
映画『フォエバー・フレンズ』のあらすじ【転】
CCはジョンと険悪になり、ヒラリーに謝罪の意も込めて手紙を送る。一方のヒラリーもマイケルとすれ違っていた。CCはマイアミに移住したレオナに会いに行く。CCはジョンと別れることを考えていた。母にそのことを相談すると、「人間はいつか別れる日が来るもの」と諭される。CCは考えを改めるが、ジョンが既に心を決めていて二人は離婚する。ヒラリーは、夫が邸宅に知らない女を連れ込んでいるのを目撃する。夫は女と結婚する気で、家から出て行く。
結婚生活が終わって、CCの俳優キャリアも不調になっていた。CCはまたゼロから始めようと、サンフランシスコのディスコでショーを行う。それを聞きつけたヒラリーが、CCに会いに来る。ヒラリーが一切返事をしなかったことに、CCは深く傷つき怒っていた。ヒラリーは「嫉妬していた」と本音を打ち明け、二人は腹を割る。そして、友情は復活した。
ヒラリーは妊娠3ヶ月目で、一人で産もうと決めていた。CCは親友に寄り添って、出産前の準備を手伝う。そしてCCは、病院でヒラリーの主治医であるリチャードに出会う。リチャードはCCの大ファンで独身だった。CCはリチャードと惹かれ合い、婚約までする。しかし主演の話が舞い込むと、婚約を破談にしてニューヨークに発った。CCを主役に抜擢したのは、元夫のジョンだった。
ヒラリーは無事女の子を出産する。娘はビクトリア・セシリアと名付けられる。
映画『フォエバー・フレンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
小学生になったビクトリアは、芝居好きな女の子に成長していた。ヒラリーは弁護士として復帰し、女手一つでビクトリアを育ててきた。しかし出張中に倒れ、ウィルス性心筋症と診断される。CCは名実ともに大物芸能人になっていて、ヒラリーの見舞いに訪れる。ヒラリーの病には治療法がないが、CCは自分が看病するから、と励ました。
CCを伴って、ヒラリーはビクトリアを海に連れて行く。最初ビクトリアはCCに反発していたが、すっかり気を許した。ヒラリーは自らの死を自覚する一方、娘がCCと距離を縮めることに恐れと嫉妬の感情を抱いた。
ビクトリアはCCのライブに誘われ、ニューヨークに発つ準備をしていた。しかし、ヒラリーが突如倒れてしまう。車を飛ばしたCCは、何とかヒラリーの元に到着する。ヒラリーはすっかり衰弱していた。ヒラリーは重体にも関わらず、退院して海辺の別荘に行くことを望んだ。そして、ヒラリーは夕景を眺めながら息を引き取る。
葬儀後、CCはヒラリーの遺言通り、ビクトリアに一緒に暮らさないかと持ちかける。ビクトリアは大好きなネコを連れて、CCの養子となる。
ニューヨークでのライブ。CCは「輝く愛の物語」を歌っていた。コンサート終了後、ビクトリアにあの歌はヒラリーに初めて歌った曲だ、とCCは教える。記憶の中では、少女のCCとヒラリーの笑顔が弾けていた。
映画『フォエバー・フレンズ』の感想・評価・レビュー
ベット・ミドラーの歌声が素晴らしく、この作品の感動的なストーリーをより引き立てている。一概には言えないが、男性よりも女性の方が、友情は壊れやすい。幼い頃に出会って、長い人生の中でのお互いの距離感。二人の女性の人生は全く違うものであるからこそケンカしたり疎遠になっても続く友情というものがあるのかもしれない。
どんなことが起こっても、二人は文通を続ける。携帯社会の現代には失われつつある古き良きコミュニケーションの美しさがここにある。この映画を見て、私も大事な人に手紙を書きたくなった。起こったことを乗り越えることで、友情や絆は強くなることを教えてくれる感動作。(女性 30代)
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