この記事では、映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ジョン・シングルトン
キャスト:マーク・ウォールバーグ、タイリース・ギブソン、アンドレ・ベンジャミン、ギャレット・ヘドランド etc
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』の登場人物(キャスト)
- ボビー・マーサー(マーク・ウォールバーグ)
- 四兄弟の長男。あだ名は喧嘩屋。元ホッケー選手。喧嘩っ早いが、家族のことを何よりも大切にしている愛情深い一面がある。
- エンジェル・マーサー(タイリース・ギブソン)
- 四兄弟の次男。元コソ泥。現在は軍隊にいる。元恋人のソフィーとやり直そうとしている。
- ジェリー・マーサー(アンドレ・ベンジャミン)
- 四兄弟の三男。結婚しており、子供もいる。兄弟が町から出て行った後も、義母の面倒を見ていた。町の再開発事業を行おうとしていた。
- ジャック・マーサー(ギャレット・ヘドランド)
- 四兄弟の末っ子。三流のロックスター。
- エヴリン・マーサー(フィオヌラ・フラナガン)
- ボビー達四兄弟の義母。長年、捨て子の里親探しの活動を行っていた。四兄弟は里親が見つからなかったため、自ら引き取って育てていた。
- グリーン(テレンス・ハワード)
- ボビー達兄弟の知り合い。刑事・警部。エヴリンが殺された強盗事件を担当する。
- ヴィクター・スウィート(キウェテル・イジョフォー)
- 犯罪組織のボス。町の影の支配者。
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』のあらすじ【起】
長男のボビー・マーサー、三男のジェリー、末っ子のジャックは義母・エヴリンの葬儀のために集まった。次男のエンジェルは姿を見せなかった。エヴリンは優しい女性で、長年捨て子のために里親探しの活動を行っていた。ボビー達は非行歴が酷くて里親が見つからなかったため、エヴリン自らが引き取って育てたのだ。エヴリンは雑貨店で買い物している途中で、強盗犯に襲撃され殺されていた。4兄弟の知り合いでデトロイト市警のグリーン警部は復讐心を燃やすボビーを止めるが、ボビーは聞く耳を持たなかった。
葬儀が終わった日の夜、ボビー、ジェリー、ジャックが実家に帰ると、エンジェルが待っていた。4人は久しぶりの再会を喜びながらも、突然の義母の死を悲しんだ。エンジェルは散歩に出かけ、元恋人のソフィーを連れてくる。ソフィーは現在恋人がいたが、そんなのお構いなしだった。
ボビー達は4人で酒を飲みに行った。すると、知り合いのジョニーから、エヴリンを殺した犯人を叩きのめすべきだと勧められる。ボビー達は犯人を捜そうとするが、ジェリーは警察に任せるべきだと反対した。犯人はきっと貧しい街の出身で、エヴリンなら許すと思ったからだった。だが、ボビー達は犯人のことが許せず、このまま放っておくことができなかった。
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』のあらすじ【承】
ボビー達は非行少年達が集まっている場所に行き、脅して話を聞いた。警察からの話では、バスケットボールをしていた者が犯人を目撃していたはずだった。だが、犯行時刻にバスケットボールをしている者などいないと言われる。犯行時刻は夜の11時過ぎなのだが、10時には照明が消えて遊べなくなるからだった。
ボビーはプロの殺し屋が義母を殺害したのだと予想した。偽の目撃情報を流し、強盗犯が殺したように見せかけたのだ。だが、なぜ善良な義母が狙われたのか、理由が分からなかった。ボビー達はジェリーを連れ、事件現場となった店を訪れた。店主に頼み監視カメラの映像を見せてもらうと、犯人達は金を奪ったのにわざわざ店の奥に隠れていた義母を殺していた。ボビーは義母が「処刑」されたことを確信した。
ボビー達は目撃証人の特徴を聞き、バスケットボールの試合が行われている体育館を訪れた。そこで、試合を中断させて目撃者について尋ねると、逃げ出した少年がいた。その少年の名はキーナン、兄・ダミアンに警告しに行こうとしていた。ボビー達はキーナンの鞄を漁って自宅の住所を確認すると、ジェリー以外の3人でダミアンが帰ってくるのを待った。
ボビー達は逃げたダミアンを追い、話を聞いた。ダミアンは麻薬の代わりに、「チンピラが襲撃した」と証言するよう頼まれていた。ボビー達はダミアンに証言を頼んだ2人組の男を探した。レストランにいたところを見つけるが、車に乗って逃げられてしまう。ボビー達も車に乗って追いかけた。そして、義母の敵として男達(殺し屋)を射殺した。
殺し屋の殺害の件で、グリーンが相棒のファウラー刑事を連れて家を訪ねてきた。ボビーは話を聞かれるが、何も知らないと誤魔化した。グリーンは余計なことに首を突っ込めば危険な目に遭うと忠告した。
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』のあらすじ【転】
ボビー、エンジェル、ジャックの3人は殺し屋を雇った人物を探すため、殺し屋の家を探りに行くことにした。しかし、エンジェルに約束をすっぽかされたソフィーが怒ってしまう。エンジェルはソフィーを放っておくことができず、彼女を宥めるために家に残った。そこに、保険会社の男が、義母の保険金の支払いに問題があると言って訪ねてくる。死亡時の保険金が高額だったため、調査が必要になったのだ。掛け金を支払っていたのはジェリーだったが、彼は事業が破綻していた。エンジェルは何も知らなかったため驚愕した。
ボビー達は殺し屋の家を調べ、部屋にあったカメラを持ち帰った。すると、義母と一緒に写る弁護士の写真が残っていた。ボビー達はエンジェルとジェリーを連れ、弁護士の家に不法侵入した。そして、パソコンの予定表を確認した。それにより、義母が殺された日、弁護士が義母と会っていたことが判明する。ボビー達は帰ってきた弁護士に話を聞いた。弁護士は事件には関係なく、ただ義母と交際していたことを隠していただけだった。
エンジェルはジェリーの再開発事業が破綻していたこと、ジェリーが犯罪組織と関係していたので市にローンを止められたことをボビーに話し、事業を止めた市議会議員のダグラスに会って欲しいと頼んだ。エンジェル本人は別件を調べるつもりだった。ボビーはエンジェルの突然の話に戸惑うが、ジャックと共にダグラスに話を聞きに行った。だが、ダグラスは何も話そうとはしなかった。ボビー達はダグラスの車にガソリンを撒いて脅した。ダグラスは組織のボスの名がヴィクター・スウィートであることを明かした。
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』の結末・ラスト(ネタバレ)
エンジェルはジェリーのことを独自に調べ、ジェリーに借金があることを突き止めていた。そして、ボビー達を連れ、ジェリーが義母の保険金をヴィクターの手下のエバンに渡しているところを見せた。ジェリーが立ち去った後、ボビー達はエバンから金を回収した。
ボビー達はジェリーを呼び出して話を聞いた。ジェリーはヴィクターに手を組もうと持ちかけられていたが、断ったので事業を破綻させられたことを話した。ダグラスがヴィクターと通じており、ジェリーの邪魔をしていたのだ。ジェリーはボビー達が街を出て行ってからも、生活費を出したりして義母の面倒を見ていた。ジェリーは義母を殺した訳ではなかった。
何者かが家を訪ねてきて義母の悪口を言ってきた。怒ったジャックはその人物を追いかけ、突然撃たれてしまう。異変を感じたボビーは弟を救いに行こうとするが、他にも仲間が現れ襲撃される。ボビー達は襲撃してきた者を倒しジャックの元に急ぐが、時すでに遅くジャックは息を引き取ってしまう。襲ってきた男達は、ヴィクターの手下だった。その後、ボビー達はグリーンから、義母がジェリーの事業の件でヴィクターを調べていたこと、ファウラーがヴィクターと通じていたことを聞かされる。
グリーンはファウラーに会いに行き、殺されてしまう。ボビー達はヴィクター達と戦う決心をする。ジェリーは金を使ってヴィクターを呼び出し、エンジェルはファウラーに会いに行った。エンジェルはファウラーを油断させ、グリーン殺害を白状させた。そこに、警官達が駆けつける。エンジェルを止めようと、ソフィーが警察に助けを求めたのだ。(真偽は不明だが)エンジェルは警官を車に待たせており、今までの会話は盗聴器を通じて筒抜けだと話した。それを信じたファウラーは、エンジェルを人質に取って自棄を起こす。ファウラーは警官に撃たれて倒れた。一方、ジェリーはヴィクターの手下に金を渡す約束をしており、味方につけていた。ボビーは孤立したヴィクターと戦って勝利した。ヴィクターは氷が張った湖の底に沈められる。
ボビー達はヴィクターの件で警察から尋問されるが、何も話さなかった。皆で破壊された家の修繕を行った。そこで、ボビーは亡くなった義母の幻影を見る。
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
むさくるしい男4兄弟の奮闘と厳しい人生を描いた作品。捨てられた子供たちが人格者の母親のもとで兄弟として育ったという設定で適度なバイオレンスが含まれたサスペンス映画。やりたいことがごった煮なんだけど、うまくまとまっていて物語を構成するセンスが高いといえる。特に序盤の説明を省略しており、次第に関係性がわかってくる進め方は思い切りが良くて感心した。わかりやすい痛快な物語にもならず寂しさを含んだ結末もいい。(男性 30代)
母親を殺された兄弟たちが復習をする話で、その過程でかなりの人をバンバン殺していくのでグロテスクなものが苦手な人にはあまりおすすめできない作品だった。上手くいきすぎな場面もあるが、テンポよく進んでくれる展開のおかげで飽きることなく最後まで楽しむことが出来た。
様々な人が死ぬ中で、重要な人物まで死んでしまったのでとても悲しくなり、殺す必要なかったのにと思いとても残念だった。(女性 20代)
家族愛と復讐心が激しく絡み合う痛快アクション。義理の母の死をきっかけに集まった兄弟たちが、互いの信頼を再確認しながら犯人を追う様子は熱い。特にジョン・“プロフェッサー”・ソーヤーが最後に真実を打ち明け、兄弟たちが涙を流しながら抱き合う場面は号泣必至。濃密な銃撃戦とブラザーズの絆が見事に融合した傑作だ。(20代 男性)
兄弟間の葛藤や愛情が丁寧に描かれたヒューマンドラマ。個性豊かな4人が互いに衝突しつつも、悲しみを共有し信頼を築いていく過程が胸を打つ。特にマーク・ウォールバーグ演じる“プロフェッサー”の苦悩がリアルで、彼が家族のために嘘を選ぶ瞬間に男気を感じた。派手なアクションと心に染みる絆が同居している作品。(30代 女性)
アクション映画としては迫力満点で、特に冒頭の拳銃乱射シーンとエンディングの大乱闘は圧巻。しかし心に残るのは家族の葛藤。兄弟たちが互いを信じ切れずにすれ違い、再び絆を取り戻す演出は見事。マフィアとの対峙の中で信頼が試される中盤から終盤にかけての展開は胸が熱くなった。男同士の絆好きにおすすめ。(40代 男性)
私は特にメッセージ性に惹かれました。血のつながりではなく“義兄弟”として再集結する4人が、家族の本質とは何かを問いかけてくる。特に、ラストでプロフェッサーが母の死に関与していた真犯人を明かすシーンでは、「正義とは何か」が浮かび上がってきて深く考えさせられた。銃撃戦だけでない深いテーマが魅力。(30代 女性)
アクション映画だが、単なる暴力祭ではない。4人の兄弟それぞれが抱える傷や過去が描かれていて、マフィアとの対立はあくまで舞台装置に過ぎない。プロフェッサーが真犯人だと知ったときの衝撃、そして赦す兄弟たちのラストは、復讐だけではない救いを感じられた。劇場で観たとき、この余韻が忘れられない。(50代 男性)
クライムアクションとしてスピード感がありノリよく観られたけど、そこに家族ドラマの深みがあるのが良かった。特にバリー・ペッパー演じる主人公の“直感を信じる心”が物語を牽引していて、その姿が頼もしかった。ラストの兄弟の抱擁で心が温かくなり、ハードボイルドだけど心に残る一本でした。(20代 男性)
女性としては、4人兄弟がそれぞれ抱える心の闇への焦点が印象的。傷ついた男たちが家族の絆によって救われていく様子にジーンときた。特にマーク・ウォールバーグが、笑顔と裏腹に父としての責任を背負う演技が魅力的で、男性としての強さと弱さが伝わってきた。復讐以上の愛が描かれた作品だと思う。(40代 女性)
一見80年代風のアクション映画風だが、その芯にはヒューマンな家族愛が流れていて驚かされた。四兄弟が再会してからの掛け合いには思わず笑い、真実が明かされるクライマックスでは涙を堪えられなかった。退廃しつつも温かい世界観に引き込まれ、ラストの連帯感ある銃撃戦が爽快だった。(30代 男性)
映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』を見た人におすすめの映画5選
ザ・タウン
この映画を一言で表すと?
犯罪と家族の間で揺れる男の、切なすぎる逃避行。
どんな話?
ボストンの強盗団に属する男が、襲った銀行の女性支店長と恋に落ちることで、自分の人生を見直し始める。過去と決別しようとするも、仲間やFBIの追跡から逃れられない葛藤の中で、男はある決断を下す。
ここがおすすめ!
『フォー・ブラザーズ』と同様、犯罪と絆のはざまで揺れる男たちの物語。アクションだけでなく、ヒューマンドラマとしての深みも魅力。ベン・アフレックの監督・主演作として完成度が高く、見応え抜群です。
エンド・オブ・ウォッチ
この映画を一言で表すと?
ロサンゼルスの路上で命を懸ける、兄弟のような警官の記録。
どんな話?
LAPDの警官コンビが、麻薬カルテルの裏で渦巻く暴力と日常に立ち向かいながらも、やがて組織に狙われることになる。ボディカメラ視点でリアルに描かれる警察の日常と友情が胸を打つ感動作。
ここがおすすめ!
『フォー・ブラザーズ』と同様、男同士の信頼と兄弟のような絆をテーマにしており、感情移入しやすい。過酷な現場をリアルに描いたドキュメンタリースタイルと、ラストの衝撃が忘れられません。
ワイルド・スピード/スーパーコンボ
この映画を一言で表すと?
最悪の相性を誇る2人が繰り広げる、破天荒バディアクション!
どんな話?
正反対の性格を持つ捜査官ホブスと元スパイのショウが、遺伝子改造された最強の敵に挑むべく手を組むことになる。バトル、カーチェイス、そして“家族”への想いが交錯する超ド派手アクション。
ここがおすすめ!
『フォー・ブラザーズ』のように“家族”を軸にした熱いアクション映画。テンポよく進む展開と、スカッとするバトル、そして笑える掛け合いで最後まで飽きさせない。家族映画×アクション好きに最適です。
ローン・サバイバー
この映画を一言で表すと?
極限の戦場で試される、仲間への“最後の忠誠”。
どんな話?
アフガニスタンでタリバン幹部の捕獲作戦に参加した米軍特殊部隊が、敵に包囲され命がけで戦う。実話を基にした圧巻の戦闘と、生き残りを懸けた兄弟同然の絆が描かれる感動の戦争アクション。
ここがおすすめ!
『フォー・ブラザーズ』の“男たちの絆”と“生死を賭けた信念”が好きな人に刺さる内容。一発一発に重みのある銃撃戦や、壮絶な決断の数々が、観る者の心を揺さぶります。マーク・ウォールバーグの熱演も必見。
ミスティック・リバー
この映画を一言で表すと?
過去と現在、友情と疑念が交差する、重厚なミステリードラマ。
どんな話?
少年時代の事件をきっかけに引き裂かれた3人の男たちが、大人になって再会。1人の娘の死を巡る事件の真相を追う中、疑念と後悔が交錯していく。クリント・イーストウッド監督による人間ドラマの傑作。
ここがおすすめ!
『フォー・ブラザーズ』同様、“家族”と“復讐”が大きな軸になっており、陰影のあるキャラクター描写が胸に刺さります。重く静かな展開ながら、衝撃的なラストが深い余韻を残す、大人向けの一作です。
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