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映画『フォー・ウェディング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『フォー・ウェディング』の概要:女性との付き合いは途切れないが、結婚に消極的な主人公。彼は友人の結婚式に参列した際、運命の女性と出会う。だが、彼女とはいつもタイミングが合わず、すれ違ってばかり。結婚をテーマに、主人公が探す真実の愛を描いたラブストーリー。

映画『フォー・ウェディング』の作品情報

フォー・ウェディング

製作年:1994年
上映時間:118分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:マイク・ニューウェル
キャスト:ヒュー・グラント、アンディ・マクダウェル、クリスティン・スコット・トーマス、サイモン・キャロウ etc

映画『フォー・ウェディング』の登場人物(キャスト)

チャールズ(ヒュー・グラント)
人当たりが良いため、交友関係が広く数々の女性とも、浮世を流している。英国在住で独身。真実の愛を探しており、キャリーに運命を感じる。
キャリー(アンディ・マクダウェル)
アメリカ人女性で洗練された美人。アバズレと呼ばれるほどの男性遍歴を持つ。チャールズに惹かれているが、タイミングが合わずにすれ違っている。
フィオナ(クリスティン・スコット・トーマス)
英国で7番目にお金持ちの家柄で、チャールズに片思いをしている。黒髪の大人の女性。チャールズの結婚を機に、新しい恋をしようと決心する。
ギャレス(サイモン・キャロウ)
恰幅が良く、壮年の男性。チャールズの友人で、マシューとはパートナー。豪快で明るい性格。同性愛者。
マシュー(ジョン・ハナー)
ギャレスのパートナーで、チャールズの友人。同性愛者だが、優しく気の良い男性。

映画『フォー・ウェディング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フォー・ウェディング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フォー・ウェディング』のあらすじ【起】

寝坊したせいで、友人の結婚式に遅れて参加したチャールズ。今日は新郎付き添いのため、時間通りに来なければいけなかった。どうにか式の直前に間に合うも、交換用の指輪を持って来るのを忘れてしまう。友人達の助けもあり、無事に式を済ませることができた。

同じ結婚式に、洗練された美しい女性が参列しているのを見かけたチャールズ。彼女も遅れて来た口だが、どうにも気になる。女性の名前はキャリーと言った。
和やかで楽しい披露宴の後、友人宅への宿泊を断り、キャリーが待つパブへやって来たチャールズ。

披露宴では何かと話す機会が無かったため、彼女の部屋でゆっくりと会話をする。どうやら互いに惹かれていたようで、幸せの余韻が残る中、羽目を外して身を重ねてしまう。

翌朝、キャリーはアメリカへ帰国する準備をしていた。彼女は帰国してチャールズとの婚約発表をすると言う。それを聞いた彼は驚いて、キャリーが言うことを冗談だと笑ってしまう。
すると、彼女は笑顔を見せチャールズに別れを告げると、帰って行った。

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映画『フォー・ウェディング』のあらすじ【承】

それからしばらく後、またも友人の結婚式に招待されたチャールズ。前回と同じように寝坊してしまったが、ぎりぎりで間に合う。今回の司祭は、結婚式を取り仕切るのが初めてだった。誓いの儀式からすでに、にこやかである。

式が終わり披露宴までの待ち時間。キャリーと再会したチャールズだったが、彼女は婚約者と来ていた。紹介されて、急に落ち込んでしまうチャールズ。

結婚式は祝いの場だが、出会いの場でもある。新郎新婦の友人達が出会って恋に落ちれば、結婚式が芋蔓式に続くという構図。披露宴でチャールズが座った席は、彼がデートしたことのある女性が集められた席だった。

結婚せずに浮世を流すチャールズは、肩身の狭い思いをして早々に退散。ホテルの部屋で披露宴が終わるのを待っていると、盛り上がった新郎新婦が部屋へ戻って来てしまい、事を始めてしまう。一先ずはシャワールームへ避難したが、それからしばらく経っても終わらない。

転寝しつつ、終わる頃を待ち部屋を辞したところで、キャリーに声を掛けられる。婚約者は忙しい人物のようで、式終了直後に仕事へ行ってしまったと言う。彼女に誘われるまま、チャールズはまたも彼女と体を重ねてしまうのだった。

映画『フォー・ウェディング』のあらすじ【転】

それから1カ月後、またも結婚式の招待状が届いた。中を見て驚いたチャールズ。花嫁があのキャリーだったのだ。
贈り物リストも入っていたため、受付へ下見に向かったチャールズ。手頃の値段の贈り物が見つからない。出直そうと踵を返した時、たまたま居合わせたキャリーに声を掛けられた。

キャリーはチャールズに、ウェディングドレスを選んで欲しいと言う。しばし付き合って、その後はカフェへ。互いに付き合った人数の話をした。彼女の男性遍歴は、驚くべき人数だった。

弟と待ち合わせしていたチャールズは、時間を過ぎていることに気付き、キャリーと共に向かった。弟はろうあ者だが、気の良い男である。キャリーを紹介し、そこで別れた。
だが、どうしても彼女を諦めきれないチャールズ。キャリーを追いかけて、生まれて初めての告白をする。しかし、結婚を目前にした彼女は、彼の気持ちを受け止めるも相手にしてはくれなかった。

キャリーの式に遅れて参加したチャールズは、誓いの言葉を耳にして完全に諦める決心をする。披露宴では幸せそうなキャリーを見つめ続けた。
そんな彼の傍にフィオナがやって来る。彼女との会話で、フィオナの思い人が自分だと知ったチャールズ。だが、彼はフィオナに応えることができない。長く友人関係を続けて来たフィオナもそれを知っているため、無理をして付き合おうとは考えていないようだった。

新郎新婦のスピーチが始まった。新婦のスピーチが終わり、新郎のスピーチに入る。だがその時、チャールズの背後にいたギャレスが突如、昏倒。彼はそのまま、息を引き取ってしまう。

結婚式の後、すぐに葬式へ参列。ギャレスとパートナーだったマシューが、葬儀のスピーチを行った。豪快で陽気だったギャレス。マシューとは夫婦同然の関係だった。そんな愛の育み方もあるのだと思い知ったチャールズ。真実の愛とは、どういうものなのかが分からなくなる。

映画『フォー・ウェディング』の結末・ラスト(ネタバレ)

思い悩んだ末、結婚を断っていた女性とやり直すことにしたチャールズ。彼女と結婚することを決意した。

10カ月後、チャールズ本人の結婚式当日。さすがに自分の結婚式に遅れるわけにはいかない。友人達の策略によって、チャールズはちゃんと時間通りに来ることができた。

参列者を労うチャールズの前に、キャリーが1人で姿を現す。話を聞くとどうやら、数カ月前に離婚してしまったらしい。互いに惹かれているはずなのに、全くタイミングが合わないチャールズとキャリー。

初めて愛した女性が独身になったと聞いたチャールズは、激しく動揺した。ここにきて、結婚を取りやめるべきか、否かで思い悩むチャールズ。心配して駆け付けたマシューと弟に相談するも、今更何を言うのかと責められる。時間は刻々と迫り、とうとうその時がやってきた。

チャールズは祭壇に立っても尚、悩み続ける。花嫁が入場し、隣に並ぶ。祭司の説教を聞いていると、弟が結婚に異議を申し立てた。彼は兄が本当に愛している人と結婚するべきだと力説。すると、チャールズはそれを聞いた花嫁に、グーパンチで殴られてしまう。当然、結婚式は即座に中止となった。

その後、皆で帰宅。落ち込むチャールズを、友人達は責めたり慰めたりと忙しい。
外は雨が降っていた。自宅へキャリーが訪ねて来る。自分のせいで結婚がダメになったと、後悔しているようだった。だが、チャールズは本心を彼女に告げる。

雨に濡れながら、愛の告白をしたチャールズ。彼はキャリーに、ずっと傍にいてくれるかを問う。すると彼女は微笑みながら、チャールズの問いに誓うと答える。
そうして2人は、ずぶ濡れになりながらも、熱い口付けを交わすのだった。

映画『フォー・ウェディング』の感想・評価・レビュー

友人の結婚式で運命的に出会った女性と惹かれ合うも、タイミングがいつも合わずすれ違っていく様子が描かれている。出会いをきっかけに2人は必ずどこかで遭遇するが、とにかくタイミングが悪い。このずれ具合が絶妙。気になっているのに踏み込めなくて、間違いも正せずという状況が続き、ずれが徐々に広がっていく。出会いの場では意気投合してベッドインまでしてしまったのにだ。そして、ずれ具合も絶妙なら周囲のハチャメチャっぷりもまたいい。台風に巻き込まれた感じがあってとうとう最悪な結末に辿り着く。今にしてみれば、流れ的にお決まりと言えばお決まりだが、主人公が奮起したことで2人はようやくハッピーエンドを迎える。作品全体で見てもコメディやラブのバランスとタイミングの妙が素晴らしく、とても面白かった。(女性 40代)

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