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映画『フローズン』あらすじネタバレ結末と感想

映画『フローズン』の概要:スキー場でリフトに取り残された3人の男女が恐怖に陥る姿を描いた2010年公開のアメリカ映画。アメリカで開催された第36回サターン賞では、ホラー映画賞にノミネートされた。

映画『フローズン』 作品情報

フローズン

  • 製作年:2010年
  • 上映時間:93分
  • ジャンル:サスペンス、ホラー
  • 監督:アダム・グリーン
  • キャスト:ケヴィン・ゼガーズ、ショーン・アシュモア、エマ・ベル、エド・アッカーマン etc

映画『フローズン』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

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映画『フローズン』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『フローズン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『フローズン』 あらすじ【起・承】

毎年の恒例行事としてスキー場に遊びに来たダンとジョーは、久しぶりに滑ることを楽しみにしていた。

だが、2人の恒例行事に恋人のパーカーを連れてきたダンに対してジョーは少し不満を抱いていた。

会員カードを持っていない3人は、リフトの係員に現金を渡して少額でリフトに乗ることに成功する。

一通り滑った3人は夕食を摂って再び滑りに行こうとするが、パーカーは男同士の時間を邪魔したくないと遠慮をする。気を遣うパーカーだったが、ダンとジョーに説得されて3人で滑りに行くことになる。

リフトに乗ろうとする3人は、営業は終了したと係員に止められてしまう。

最後にもう一度だけ滑らせて欲しいと懇願する3人の押しに負け、リフトに乗せる係員。そんな係員のもとに別の係員がやってきて、シフトの調整をしてくるように指示を出す。

交代する際に「あと3人が滑り終えていない」と伝えられた係員は、ダンたちよりも先にリフトに乗った別の3人組が滑り終えるのを確認し、全員が滑り終わったと勘違いをしてリフトを停止してしまう。

突然リフトが停止して驚くダンたち。彼らが乗っているリフトは、山の中腹あたりに位置していた。

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映画『フローズン』 結末・ラスト(ネタバレ)

リフトが停止し、明かりが消えたスキー場。

最初は冗談を言い合う余裕があった3人だが、一向に動き出さないことに恐怖を覚え始める。

そして凍えるような寒さの中、余裕がなくなった3人は徐々に苛立ち始めて口論を始める。

そこへ、除雪作業車が通りかかる。持っているスキー道具を投げて助けを呼びかけるが、運転手は気付かずに去ってしまう。

次の営業日は一週間後。焦り始める3人。

凍傷になるパーカーを見たダンはついに、飛び降りる決断をする。必死に止める2人を説得して飛び降りるダン。だが、そのあまりの高さに両足は折れ、身動きが取れなくなってしまう。

そしてさらに、山に潜んでいたオオカミが現れる。オオカミに襲われたダンは絶命し、ジョーとパーカーの2人だけになる。

翌朝。ダンの行動を無駄にしないためにと、ジョーが動き出す。彼はリフトのケーブルを腕の力だけで伝い、なんとか支柱にたどり着く。そして、助けを呼ぶために山を下る。そんな彼をオオカミが追う。

ジョーが動いた衝撃でリフトが傾き、その重みでケーブルが少しずつ切れる。ゆっくりとリフトが落ちたおかげで、片足の軽いケガだけで降りることができたパーカー。山を下った彼女の目には、ジョーの死体に群がるオオカミたちが映っていた。

オオカミたちを刺激しないよう慎重にその場を逃れ、公道に出るパーカー。

偶然通りかかった車に保護され、病院に向かう彼女の目に生気はなかった。

映画『フローズン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『フローズン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

点描による恐怖の植え付け

絵画とは違う意味合いで、映画でも点描という言葉が用いられる。

場所や環境の特徴的なカットを連続して映し出し、短い時間でその場の状況や強調したい部分を観客に認識させることができる手法なのだが、今作ではその点描がよく使われている。

冒頭のシーンから、リフトの滑車やケーブルなどのアップで点描を構築する。もちろん、スキー場の点描もある。

これからこの場所で、このリフトで、何かが起こるのだと観客に認識させる。

3人がリフトに取り残されてからも点描は何度か使われる。

メインパートに向けて少しずつ、「何かが起こる」という見えない恐怖を植え付けていく。

パニックものの定石をしっかりと押さえていて、痛々しい表現も程良い。特別に面白いわけではないが飽きることもない。そんな作品になっている。

マヌケな登場人物たち

この類のパニックものは、もし自分がこうなったら・・・という妄想を膨らませることで、観客を作中の世界に導ける。

だが今作では、なかなか導かれない。

登場人物たちがマヌケすぎるのだ。1人や2人ならまだしも、全員がマヌケだから観ていて失笑してしまう。

こうしたらどうだろう。いや、こんな方法もあるな。と観客が楽しもうとしている間にマヌケたちがやらかしてくれる。生存率が下がるであろう方法をわざわざ選ぶ。せっかく点描で煽った恐怖も台無しだ。

なるほど、と観客を唸らせるような行動をする登場人物がいて、それでも状況が悪化していくという設定だったらもっと上質な作品に仕上がっていたかもしれない。


リフトに取り残されてしまうという現実にもあり得なくはないような斬新なホラー。営業時間終了にもかかわらず無理に乗せてもらい自業自得ではあるのだが、交代した係員が事情を伝えない、次の営業日は一週間後など最悪な事態の積み重ね。硬い雪の上に高所から飛び降りるなど、結末は容易に想像できるような無謀な行動も多く決して感情移入できるものではないが、ハラハラドキドキで痛々しいシーンも多く、最後まで楽しむことが出来た。(女性 20代)

映画『フローズン』 まとめ

良い部分と悪い部分が相殺してプラマイ0。そんな印象を受ける作品になっている。

絶対にケガをする高さから飛び降りたり、凍った安全バーを素手で握ったまま眠ったり、ほぼ丸腰でオオカミの群れと闘ったり・・・

「いや、そりゃそうなるだろ!」と、登場人物たちの行動にツッコミが止まらない。いやでも、命の危機を感じたら判断力が鈍るから、みんなあんな風になるのかな・・・。

なんてことはあまり気にせず、状況設定だけを楽しむのが一番かもしれない。

それにしても、身動きが取れない状態でオオカミに食べられるのだけは勘弁してほしい。スキー場とはしばらく距離を置こう。

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