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映画『フローズン・ブレイク』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『フローズン・ブレイク』の概要:年越しをするため、真冬のスキー場へやって来た若い男女4人組。密かに賄賂を払ってゴンドラを動かしてもらい頂上を目指したものの、事故が発生し途中でゴンドラが止まってしまう。逃げ場もなく極寒に晒されるゴンドラに取り残された4人の運命は…。

映画『フローズン・ブレイク』の作品情報

フローズン・ブレイク

製作年:2018年
上映時間:85分
ジャンル:サスペンス
監督:チグラン・サーキアン
キャスト:イリーナ・アントネンコ、アンドレイ・ナジモフ、アナスタシア・グラチョーヴァ、イングリッド・オレリンスカヤ etc

映画『フローズン・ブレイク』の登場人物(キャスト)

カーチャ(イリーナ・アントネンコ)
恋人キリルの子供を妊娠しているが、煮え切らない恋人のせいで出産か堕胎かで悩んでいる。自撮り動画をサイトで公開しており、年越しの動画をスキー場の頂上で撮影しようと考えている。
キリル(アンドレイ・ナジモフ)
カーチャの恋人。カーチャへの愛情は確固たるものではあるが、優柔不断な面があり少々、自信もない。年越しを機にカーチャへとプロポーズしようと考えていたが、失敗する。
ヴィク(イングリッド・オレリンスカヤ)
カーチャとキリルの友人で、デニスの恋人。デニスが浮気しているのではないかと疑っている。
デニス(デニス・コシャコフ)
キリルとカーチャの友人で、スキー場での年越しを企画した人物。頼りになりそうな面は垣間見えるものの、浮ついたところもある。

映画『フローズン・ブレイク』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フローズン・ブレイク』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フローズン・ブレイク』のあらすじ【起】

大晦日、恋人のキリルとヴィク、デニス、友人の総勢5人で新年を迎えるため、雪山のスキー場へとやって来たカーチャ。彼女はキリルとの間に子供を妊娠していたが、彼に相談もせず堕胎しようと考えていた。だが、新年を最悪の気分で迎えたくないという理由で、真実を明かさずにいる。ゴンドラの係員と申し合わせ、秘密裏に乗り込んだ一行。しかし、キリルはホテルに忘れ物をしたため、カーチャにホテルへ戻ろうと誘ったものの、彼女は頂上で動画を撮るのだと言って聞かない。結局、キリルを除いた4人だけでゴンドラが出発。

仕方ないので、キリルはリフトにて頂上を目指すことにした。ところが、係員がゴンドラの運行状態を確認している際、滑車に巻き込まれ死亡。リフトに鉄棒が挟まってしまいゴンドラが停止してしまう。

同じ頃、キリルが頂上へと1人でやって来た直後、カウントダウンが開始され年が明ける。スキー場では花火を打ち上げ、新年を盛大に祝う。宙吊り状態となったにも関わらず、危機感など全く持たないカーチャ達も花火には大喜び。彼らは浮かれて停止したゴンドラ内にてシャンパンを飲み、酔っぱらって寝入ってしまうのだった。

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映画『フローズン・ブレイク』のあらすじ【承】

そうして、夜が明け目覚めたカーチャ達はゴンドラが停止したままで、ようやく宙吊り状態の危険な状況であることを認知。スマホの電波は圏外であるため、助けを呼ぶこともできない。そこで、デニスが非常口から脱出しようと言い出す。しかし、ハーネスはあってもロープがない。

4人は防寒具を着用していたが、それでも極寒であることに変わりない。ひとまずは暖を取るため、燃える物を使って室内を温めた。そこで、カーチャはようやくロープがあったことを明かす。救助が来るはずだと信じていた彼女は、ロープを見つけても口を噤んでいたのだ。そのせいで、責め合いが発生しデニスと男友達が取っ組み合うというトラブルが発生したが、どうにか気を持ち直しまずはデニスがロープで下へと降りてみることにした。

ところが、ロープの束を投下したところ、雪崩が発生しそこが崖の狭間であることが判明。デニスは一旦、ゴンドラへ戻ろうとしたが、ロープを結んだ手すりが壊れ男友達共々、ゴンドラの外へ宙吊りになってしまう。男友達は何も言わずにロープを断ち切り、デニスを見殺しにすると、自分だけが助かってしまうのだった。

恋人を殺されたヴィクは激情に駆られ男友達を酷く責めたが、手すりが壊れた際、彼女も足に酷い怪我を負っており出血多量にてその場に倒れる。ひとまずはベルトで止血し彼女を勇気づけるカーチャ。

映画『フローズン・ブレイク』のあらすじ【転】

その時、ヘリのプロペラ音が聞こえゴンドラの天井から発煙筒で助けを求めたが、カーチャがもたついたこともあり発煙筒を発火させた頃には、ヘリは遠くへ。そのせいで、男友達は怒ってしまい本性を顕わにする。彼は自分だけが助かろうと彼女を投げ飛ばし、その拍子に天井の扉が閉まってしまう。慌てて外へ出たカーチャは薄着であったため、冷たい風で凍えている。男友達は必死に扉を開こうとしたが、ヴィクも意識を失っており扉も開かない。

カーチャは協力して扉を開こうと言ったが、男友達は彼女を殺そうとする。当然、カーチャも脅威から逃げようと必死の攻防。男友達はゴンドラの接続部から鉄棒を力任せにもぎ取り、ゴンドラの側面へと逃れた彼女を執拗に襲う。どうにか、扉の鍵を使って中へ逃れたカーチャ。

取り残された男友達は天井の扉を開こうとしたが、衝撃により鉄棒を取り外した接続部が外れてしまいバランスを崩して転落。その反動でカーチャもゴンドラの床に打ち付けられ意識を失ってしまうのだった。

一方、傷心のキリルは夕方になって帰国しようと空港へやって来たが、どうにも様子がおかしい。カーチャや他の仲間と連絡が取れないせいだ。彼はそこで、はっとして踵を返した。
意識を失っているうちに日が暮れる。悪夢にうなされ目覚めたカーチャだったが、床の脱出口が開いたままで室内は極寒。彼女の手も凍結で床に張り付いていた。どうにか引き剥がしヴィクの傍へ向かったものの、彼女もすでに息絶えている。途方に暮れるカーチャ。

持ち物の中から消毒できそうな物を見つけ、とりあえず手の応急処置をし、スノーボードと荷物で非常口を閉じる。燃えやすそうな物を集めライターで火を点した。ところが、接続部から外れた機具がゴンドラの窓を破壊してしまい室内は再び、吹きさらしの極寒へと舞い戻ってしまう。カーチャは死を覚悟し、スマホの動画にて遺言を残した。

映画『フローズン・ブレイク』の結末・ラスト(ネタバレ)

同じ頃、スキー場へ戻って来たキリルは、ラジオにて天候が悪化することを知りスキー場へ救助を要請。だが、天候の悪化を理由に雪上車は出せないと断られる。それでも、キリルが助けに向かおうとしたため、係員は仕方なしに雪上車を走らせることにした。

子供とキリルと公園で遊ぶという束の間の楽しい夢を見て目覚めたカーチャは、諦めてはいけないと思い直し荷物を背負い行動を開始。ゴンドラは強風に煽られ今にも落ちそうである。男友達のせいで2つある内の接続部の1つが既に外れている。そうしている内に案の定、ゴンドラが落下。カーチャはワイヤーに繋がっているアームに掴まり、どうにか助かった。

ゴンドラが落下したことで、機械室では警報が鳴る。雪上車にてゴンドラ乗り場までやって来たキリルは、ゴンドラと共にカーチャが落下したのではないかと絶望。
その頃、アームに乗って助かったカーチャは、強風に晒されながら電飾を付けた凧を空へと飛ばした。新年を祝おうと持って来たクリスマスツリーの電飾と、ふざけて持って来た凧だった。

ゴンドラ乗り場にて、光る凧を奇跡的に見つけたキリル。カーチャが生きている可能性を信じ、滑車に挟まっている鉄棒を係員と協力して取り外した。すると、ゴンドラが無事に起動。そのお陰もあり、カーチャは息も絶え絶えであったが、命に別状はなく無事に助け出されるのであった。

映画『フローズン・ブレイク』の感想・評価・レビュー

新年をスキー場で迎えようとする若者はとても多いと思うが、運行を終えたゴンドラで頂上を目指そうとする時点ですでに嫌な予感がする。5人の若者には、それぞれに思惑や普段からの疑念などがあって、折に触れて内情が漏れ出る。中でも独り身の男友達は、ヒロインに色目を使っていることから、あまり良い性格ではなさそうで案の定と言うべき結果になる。雪山のゴンドラに取り残されるという極限状態の中で描かれるのは、窮地に立たされた人の姿だろう。(MIHOシネマ編集部)

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