映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』の概要:2012年のロンドン・オリンピック。女子体操競技のアメリカ代表ギャビー・ダグラスは、個人総合と団体で黒人初の金メダルを獲得した。貧しい幼少時代から世界の頂点に立つまでの軌跡を描いた感動の実話。
映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:ヒューマンドラマ、伝記、スポーツ
監督:グレッグ・チャンピオン
キャスト:レジーナ・キング、イマニ・ハキム、シドニー・ミケイラ、ブライアン・ティー etc
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映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』の登場人物(キャスト)
- ギャビー(ガブリエル)・ダグラス(ジュニア時代:シドニー・ミケイラ / シニア時代:イマニ・ハキム)
- 体操競技でオリンピックに出場することを夢見る少女。バージニア州ニューポートの貧しい家庭に生まれる、4人きょうだいの末っ子。チャウコーチの指導を受けるため、家族の元を離れてアイオワ州に移住。2012年ロンドン・オリンピックのアメリカ代表となる。
- ナタリー・ホーキンス(レジーナ・キング)
- ギャビーの母。夫と離婚後、債権回収の職を得て成績を上げ、女手ひとつで4人の子供(ジョン、アリー、ジョイ、ギャビー)を育てる。ダグラスは夫の姓。
- リアン・チャウ(ブライアン・ティー)
- 元中国代表選手。Liang Chow。挙国体制で家族にも年に数回しか会えないエリート選手だった。引退後アメリカに移住し、アイオワ州で体操クラブを開く。2008年北京オリンピックのメダリスト、ショーン・ジョンソンのコーチ。2010年からギャビーのコーチとなる。
映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』のあらすじ【起】
1995年、ギャビー・ダグラスは小児疾患を抱えて誕生した。4人の子供を抱えたダグラス一家は、家賃未納で借家を追い出され、キャンピングカーで各地を転々とする生活を余儀なくされる。母親のナタリーは夫と離婚し、子供たちを連れて実家に戻った。やがて債権回収の仕事に就いて成績を上げ、一軒家を借りるまでになる。
元気いっぱいに育ったギャビーは、幼少時代から体を動かすことが大好きで、家の中でもとんぼ返りをして母を困らせていた。家訓は「今日を昨日よりもいい日にする」。ギャビーは母に懇願して地元の体操教室に通わせてもらう。誰よりも蹴り上がりを上手にこなし、コーチからも一流選手になれると期待された。
一年後、ギャビーは強化合宿に呼ばれるほどに上達する。合宿費用を工面するため、技にお金を賭けて集金するが、母に見つかって怒られてしまう。上のきょうだいは妹のため、自分のスポーツを諦めることにした。
2008年、ギャビーは体操選手権に出場するが、思うような成績を残せなかった。
映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』のあらすじ【承】
2008年の北京オリンピック。ギャビーはテレビ中継を見ながら、平均台の金メダリストのジョンソン選手の活躍に大興奮し、コーチのリアン・チャウの指導を仰ぎたいと切望した。
2010年。ギャビーはトレーニングに励む日々を続けていたが、大技を決めても「決まるとは思わなかった」としか言わない現コーチとは、信頼関係が綻びかけていた。母が体調不良で休職したため生活苦となり、一時は体操を諦めようとしたが、母の励ましで競技を継続する。しかし、生活が苦しいことに変わりはなく、一家は食料を配給に頼るまでになった。
チャウコーチが特別体操教室を開くことになり、ギャビーは母親に費用をどうにか工面してもらって参加する。彼女は現コーチが教えてくれなかった、跳馬の2回転半の最高難度の技を、チャウのたった1回の指導で成功させる。チャウの地元、アイオワ州の体操クラブに入りたいと考えるようになり、母をチャウに会わせるなどして説得を試みるのだった。
映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』のあらすじ【転】
チャウコーチはギャビーのために、ホストファミリーを見つけてくれた。ギャビーは家族の元を離れてアイオワへ移住。22か月後のロンドンを目指す練習の日々が始まった。
チャウの体操クラブには、オリンピックを目指す少女たちが通っていた。チャウはギャビーのオリンピックまでのスケジュールを作成。これまでの練習を全て忘れて、一から体を作るという指導から始めた。
ギャビーのホストファミリーは、小さな子供が4人いる白人の大家族。優しい一家だったが、ギャビーは周りに黒人がいない環境に不安を感じる。弱音を吐く娘に実家の母は、後戻りはできないのだと檄を飛ばした。
月日は流れ、5キロの筋肉をつけたギャビーは、これまで難しかった技も軽々とこなせるほどにレベルアップ。各大会でメダルを取るようになった。
オリンピックまで1年。代表の選考を兼ねた選手権が始まるが、ギャビーは床の練習中に膝蓋腱を負傷する。リハビリ生活を経てVISA選手権に出場するが、ミスを連発してしまった。
映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)
ギャビーはスランプに陥り、体操を辞めたいと考え始める。言葉では言えずに「もう辞めたい」とメールを打って母に見せるが、母は娘の甘えを断じて許さなかった。
チャウコーチはチャンピオンに必要なのは、才能と体だけでなく「心」だと助言。ギャビーをプレッシャーのない大会に出場させることにした。ギャビーは兄との電話で「今日を昨日よりもいい日にする」という家訓を思い出し、ようやく吹っ切れて練習を再開する。
2012年3月の選手権。ダグラスは補欠で出場すると、どの種目でも最高得点を叩き出した。結果は2位に大差をつけて優勝。コーチは最終選考を目前にしたギャビーに、体と技が一つに溶け合う時、完璧な瞬間を迎えるという、体操の極意を伝えた。
ギャビーは最終選考会でトップ通過し、ロンドン・オリンピック代表となった。ラストシーンでは実際の大会の映像が映し出される。ギャビー・ダグラスはアフリカ系アメリカ人として初となる、個人と団体の金メダリストとなるのだった。
映画『ギャビー・ダグラス ストーリー』の感想・評価・レビュー
2012年のロンドン・オリンピックで黒人初の金メダリストとなったギャビー・ダグラスと、彼女を支えた家族の物語。アメリカでは女子体操の人気はとても高く、少女たちが憧れるスポーツの一つだ。本作での体操のシーンは、恐らくスタントを使っているのだろうけど、それを感じさせないほど自然に高難度の技を描いて見応えがあった。
アメリカの女子体操界といえば、元チームドクターの性的虐待が問題となり、ギャビーも巻き込まれている。なお、本作に登場するチャウコーチは事件に無関係だ。彼は体操トレーニング施設で指導を続けており、女子だけでなく男子体操教室や武道教室まで開くなど、選手の育成に努めている。(MIHOシネマ編集部)
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