映画『合葬』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「合葬」のネタバレあらすじ結末と感想

合葬の概要:江戸から明治へと時代が変わろうとしていた過渡期。上様に使える彰義隊の三人の若い隊士は、それぞれの運命を抱えながら時代を生き抜いていた。豪華キャストが送る、詩情豊かな時代劇。

合葬の作品情報

合葬

製作年:2015年
上映時間:87分
ジャンル:時代劇
監督:小林達夫
キャスト:柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音、門脇麦 etc

合葬の登場人物(キャスト)

秋津極(柳楽優弥)
彰義隊の隊士。強硬派で、上様のために心中も覚悟している。許婚と破断するほど、上様に忠誠心を抱いている。強い意思を持った男。
吉森柾之助(瀬戸康史)
彰義隊の隊士。極の友人で、極から彰義隊に誘われる。戦いには熱意がなく、行く宛てがないという理由だけで入隊する。かなに一目惚れするが、片思いに終わる。優しくて、うぶな男。
福原悌二郎(岡山天音)
彰義隊の隊士。極の友人で、かなの兄。極の暴走を止めるため、穏健派として彰義隊に入隊する。学のある男で、論客としての才能を森に見込まれる。
福原砂世(門脇麦)
悌二郎の妹。極の許嫁だったが、破談になってしまう。極とは、戦争前の満月の夜に一度だけ体を寄せ合ったことがある。自分の嘘が原因で悌二郎が死んでしまったと思い、自決しようとする。
かな(桜井美南)
料亭の女将の姪。命の危機を救ってくれた極に恋をする。しかし、柾之助のせいもあって思いが通じることはなかった。
森篤之進(オダギリジョー)
彰義隊の隊士。穏健派の人間で、戦争には反対。しかし、強硬派を見捨てる幹部の態度に不満を持つ。幹部に不満をぶつけた結果除隊になり、さらに強硬派の人間に殺されてしまう。頭が良く、仲間を大事にする男。

合葬のネタバレあらすじ

映画『合葬』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

合葬のあらすじ【起】

慶應4年4月11日、300年に及ぶ徳川家の支配が終わる。徳川慶喜は、新政府に江戸城を明け渡し、水戸へ謹慎する。この歴史的変革が特異なのは、話し合いによってなされたということだった。

上様への忠誠心が強い秋津極は、許嫁であった福原砂世との破断を申し出るために福原家へと向かう。そこにいた砂世の兄で、極とも友人関係にある悌二郎は、極に怒りをぶつける。もし秋津家の名前が欲しいなら、弟がいると言う極。悌二郎は、幼い頃から極との縁談を信じていた砂世の気持ちはどうなるのかと強く迫る。

雨の中で言い争いをしていた極と悌二郎は、友人の柾之助と遭遇する。三人は近くの店に入り、話し込む。彰義隊に所属していた極は、上様と心中をするために上野に籠ると主張する。もはや江戸を追われた上様に忠誠を尽くす彰義隊が、いかに無意味かということを悌二郎は極に説明する。しかし、極の心は一切ぶれる様子がない。

外に出た極は、三人で久しぶりに写真を撮ろうと二人を誘う。三人はカメラの前に立ち、ポーズを決める。シャッターが押される寸前、極は柾之助を彰義隊に誘う。

合葬のあらすじ【承】

柾之助は、養子先の父が亡くなって母に敵討を命じられる。しかし、それは柾之助を家から追い出すための口実だった。戦うことに熱意のない柾之助は、行く宛てがない。それゆえ、極に誘われてなんとなく彰義隊へ入隊することになる。

悌二郎は、極に会うために彰義隊の屯所へと向かう。そこにいなかった極の代わりに出てきたのは、穏健派の森という男だった。悌二郎は、極の除隊を申し出る。森は、強硬派の極を説得するのは難しいだろうと言う。そして、論客としての才能を悌二郎に見出した森は、悌二郎を彰義隊へ誘う。

その夜、森は極を含む強硬派の若者と悌二郎を連れて、料亭へと出かける。森はそこで、戦争は必要がないと説く。反論した極が薩長の批判をすると、隣の部屋にいた薩摩藩士がそれを聞いて部屋に入ってくる。刀を抜いた藩士を、隊の若者が斬ってしまう。極は、料亭の女将の姪であるかなを守るため、階段から落ちて気絶してしまう。

柾之助とかなが、極の看病をする。柾之助はかなに一目惚れをする。しかし、かなは極のことが気になっていた。

合葬のあらすじ【転】

隊に戻った極。そこには、入隊した悌二郎がいた。悌二郎は、森に誘われて強硬派の暴走を止めるために入隊したのだと極に言う。極は、森は腰抜けだと言う。

穏健派の幹部が森を訪れる。幹部達は、新政府から睨まれていて危険だから若い隊士を除隊させろと命令する。しかし幹部達は、強硬派の隊士達はどうなっても知らないと無責任なことを言う。森は、そんな幹部達に不満な顔をする。

柾之助は、かなから極宛の手紙を受け取る。それを盗み見た柾之助。それはかなから極への恋文だった。柾之助は、その手紙を破り捨ててしまう。

どうせ死ぬ身だと言って、極達強硬派の隊士達は遊郭へと出かけて遊ぶ。その間、悌二郎は剣術に磨きをかけていた。やがて、剣の稽古で悌二郎は極を打ち負かす。それでも悌二郎は、これからは勉学が必要だとその場の隊士達に説く。

森は、穏健派の幹部を訪れる。隊士が無駄に死んでいくのは気の毒だから、せめて互角に戦えるようにしたいと申し出る。それを聞いた幹部は激怒し、森を除隊する。

その夜、森は憂さ晴らしにお酒を飲む。そして、強硬派の人間に殺されてしまう。

合葬のあらすじ【結】

森の死に気を落としていた悌二郎は、自宅へと帰る。そこで長男に、かつて学を学んでいた長崎に帰れと言われる。悌二郎は、長崎へと帰る決意を決める。

新政府は、江戸の警備も彰義隊から奪ってしまう。町の治安は、悪化してしまう。

年の離れた男のもとへと嫁ぐ決意をした砂世。彼女は悌二郎に、最後に一目極に会いたいと申し出る。悌二郎は極のもとを訪れるが、極は申し出を断固拒否する。そんな中、彰義隊と新政府軍の戦争が始まろうとしていた。

戦争前夜、悌二郎は長崎へ帰ることを諦めて戦争の準備をしている。極と柾之助を死なすわけにはいかないと、悌二郎は心に決めたのだ。

戦争が始まり、彰義隊はすぐに追い込まれてしまう。極は、戦場で死体となった悌二郎を見つける。極は悌二郎の首を斬り、頭を抱えて走り去る。

柾之助が、負傷してしまった極を連れて小屋に逃げ込む。居眠りから目を覚ました柾之助は、極が短刀で腹を斬っている姿を発見する。極みは痛みに耐えきれず、首を斬り落とすように柾之助に言う。しかし、柾之助はそれができずに小屋を飛び出していく。

翌朝、柾之助は農民の手を借りて極を土葬する。極の懐には、三人で撮った写真があった。

戦争が終わり、江戸は東京と命名され、年号も明治と改められた。その頃砂世は、嫁いだ先で自決しようとしたところを夫に止められる。砂世は、自分の嘘のせいで兄が死んでしまったのだと夫に語り始める。

戦争の一ヶ月前、満月の夜に極は砂世の前に姿を現した。砂世はその晩、極に身を委ねた。砂世は、その話を泣きながら夫に語るのだった。

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