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映画『激流(1994)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『激流(1994)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『激流(1994)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『激流(1994)』の結末までのストーリー
  • 『激流(1994)』を見た感想・レビュー
  • 『激流(1994)』を見た人におすすめの映画5選

映画『激流(1994)』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0061800

製作年 1994年
上映時間 111分
ジャンル サスペンス
監督 カーティス・ハンソン
キャスト メリル・ストリープ
ケヴィン・ベーコン
デヴィッド・ストラザーン
ジョセフ・マッゼロ
製作国 アメリカ

映画『激流(1994)』の登場人物(キャスト)

ゲイル・ハートマン(メリル・ストリープ)
川下りの達人で、元ガイドの既婚女性。仕事人間の夫トムとは、倦怠期にさしかかっている。息子ロークと娘ウィラの母。ロークの誕生日なので、週末を使って故郷で川を下る計画を立てた。川下りでは、18歳の頃2人のガイドに付き添ってもらい、難所といわれるガントレットを下った経験を持つ。父の耳が不自由なので手話を使うことができ、普段はろう学校で歴史を教えている。
トム・ハートマン(デヴィッド・ストラザーン)
ゲイルの夫で建築家。いつも仕事に追われ会社にいる時間が長いため、妻子との時間が持てない。息子ロークの誕生祝いで妻と共に、川下りを体験する。家族で飼っている愛犬マギーが自分の言うことを聞かないので、苛立っている。家族思いだが不器用で、家族からは愛情不足だと誤解されている。
ローク・ハートマン(ジョセフ・マッゼロ)
ハートマン夫妻の幼い息子。年齢は小学校低学年ぐらい。素直で優しい性格だが、仕事ばかりの父親に対して不満が爆発寸前。ウェイドに出会い、惹かれていく。母親の影響で手話を使うことができる。
ウェイド(ケヴィン・ベーコン)
未経験だが川下りを試そうとしている若々しい男性。ゲイルやその家族に出会う。流行のキャップを、出会ったばかりのロークにプレゼントする。口が達者でワルっぽい態度。寂しい気持ちを持つロークを、徐々に惹きつけていく。相棒はテリー。
テリー(ジョン・C・ライリー)
ウェイドの連れの男性。主体性がなく、いつもウェイドの言いなりになっている。
ジョニー(ベンジャミン・ブラット)
ゲイルの昔の友人の弟。現在は川下りのガイドをしている。偶然、川下り中のゲイルと再会する。
フランク(ウィリアム・ラッキング)
川下りのガイド。ウェイドやテリーのボートに添乗している。

映画『激流(1994)』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『激流(1994)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『激流(1994)』のあらすじ【起】

ゲイルは仕事優先の夫トムに嫌気がさしていた。今週末は息子ロークの誕生祝いとして故郷で川下りをする予定だったのだが、トムは仕事が忙しく来れそうにないのだ。

週末、ゲイルはロークとその妹ウィラ、愛犬マギーを連れ故郷へ帰った。故郷では父と母がゲイルたちを出迎える。ゲイルは幼少のウィラを両親に預け、ロークやマギーと川下りをすることにした。川下りの経験者で元ガイドのゲイルは、手際良く準備を進める。

ゲイルやロークは、川下り初心者の青年ウェイドと出会った。ウェイドは仲間のテリーやガイドのフランクと、ボートに乗り込む。ロークはすぐに、気さくなウェイドに懐いた。そこへ家族のことを心配し、スケジュールを調整したトムも到着する。

ゲイルたち一家のボートとウェイドらの乗るボートは、ほぼ同時期に川を下り始めた。翌日ゲイルはウェイドから「ガイドのフランクが逃げた」と聞かされ、目的地であるブライダル・クリークまで一緒に下ることにする。

ゲイルやロークはウェイドと親しくなるが、トムは彼らに不信感を抱く。トムは溺れかけたウェイドを助けようとした際、逆に彼から溺れさせられそうになったのだ。

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映画『激流(1994)』のあらすじ【承】

皆が陸に上がり休憩をしていると、牛の競売金強盗のニュースがラジオから流れた。犯人は警備員を1名殺し、逃走中である。

その晩はロークの誕生日で、皆は焚き火を囲んだ。ロークは父からアーミーナイフをプレゼントされ、大喜びする。しかしプレゼントの用意のないウェイドはトムと張り合うように、現金200ドルをロークに渡した。驚いたトムは息子に200ドルを返すよう指導し、息子は明らかに不機嫌になった。一方ゲイルはトム同様、子供に高額な現金を渡したウェイドに不信感を抱く。ゲイルとトムの信頼関係は回復し、2人はウェイドたちを遠ざけようと相談した。

その翌日ロークは父への反発心から、ウェイドのボートに乗った。両親はハラハラしながらボートで後を追う。ウェイドは秘密だと言って、ロークに持っている拳銃を見せた。

皆は昼ご飯を食べるため陸に上がる。トムとゲイルはロークを連れて逃亡しようとするが、すぐにウェイドら2人組に見つかった。すぐさま態度を変え、父を殴るウェイドを見たロークは彼が悪い人だとようやく分かる。そこでウェイドが銃を持っていると父に知らせた。

映画『激流(1994)』のあらすじ【転】

だがガイドがいなくなったウェイドたちは、ゲイルがいなければ川を下ることができない。そこで彼らは一家を脅し、1隻のゴムボートで川を下ることになった。

皆がトイレ休憩で陸地に上がると、ゲイルの友人の弟であるジョニーに出会った。トムはジョニーに助けてもらおうとして地面に「SOS」と書くが、残念ながら気づいてもらえなかった。

一家はボートに乗るといつもロープで縛られた。ロークは父親とこっそり手話で会話し、アーミーナイフを父のブーツの中に忍び込ませる。ボートは一家の目的地であるブライダル・クリークに着いた。だがウェイドたちは、この先にある危険区域のガントレットまで進むつもりである。彼らが牛の競売金強盗犯であることは明らかだった。

その晩テントの中で、トムはナイフを使って自分や妻の縄を解いた。そして銃を奪おうとしたが失敗し、向う岸へ渡る。予想外のことが起きたせいでウェイドはいささか動揺したが、崖にしがみつくトムを狙い撃った。ウェイドはトムが川に落ちた音を聞き、彼が死んだと解釈する。ロークは泣き、テリーも「けが人は出さない約束だろ」とウェイドを責めた。

映画『激流(1994)』の結末・ラスト(ネタバレ)

幸いトムは生きていた。そして愛犬マギーと再会し先回りをする。また妻子に無事であることを伝えようと、高い場所で狼煙を上げた。その後陸地を歩いてガントレットの区域まで先回りし、罠を仕掛ける。

狼煙に気づいたゲイルは夫に勇気付けられる。そこでボートを転覆させ、ウェイドら2人組を溺れさせようとしたが上手くいかなかった。激流区域のガントレットが目前に迫る。タイミング良くジョニーが現れたが、ウェイドは彼を射殺した。

ロークの命を守るには激流の中、川を下るしかない。そう思ったゲイルは仕方なく2人組にもオールを持たせ、3人でボートを漕いで川を下る決意をした。ゲイルは犯罪者2人に厳しく指示を出しながらボートを漕がせ、奇跡的にガントレットを通過する。無事だった喜びから歓声を上げる悪党。

だがそこにはトムの仕掛けた罠が待ち受けていた。ゲイルは動揺するウェイドの銃を奪い、彼を射殺する。負傷したテリーは、傷の手当てを受け連行される。トムとゲイル、そしてロークの家族愛はより一層深いものとなった。

映画『激流(1994)』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

私がこの映画を見たのは、1994年の劇場公開時で、映画館に見に行きました。ちょうどこの頃、テレビドラマの『家なき子』が大ヒットしていて、「同情するなら金をくれ!」が流行語として日常会話にも使われてたのをよく覚えてます。なにかにつけて「〇〇するなら金をくれ!」みたいな言い変えをみんながしてましたね。この映画で言うと、「(川下りを)無理強いするなら金をくれ!」といったところでしょうか。演技派として知られていたメリル・ストリープがこんなアクションものに出るのは珍しいなと思いましたね。(50代 男性)


私がこの映画を見たのは、たぶん2004年だったと思います。映画雑誌に掲載されていた『脱出』という映画をDVDで見て、同じような「川下りもののサスペンス」が見たいと思って観賞しました。この年はアテネオリンピックがあって、水泳で金メダルを取った北島康介が「チョー気持ちいい!」と言ったのが話題になりましたね。この映画はチョー気持ちいい爽快さよりサスペンス重視な感はありましたが、最後まで楽しめました。(40代 男性)


私は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が大好きで、2022年にディズニーチャンネルで放送されたクリスマススペシャルに出ていたケヴィン・ベーコンを見て、この人は『ガーディアンズ~』の中で触れられている『フットルース』の他にどんな映画に出てるんだろうな?と思って観賞しました。同じ年のクリスマスの時期に彼氏と一緒に配信で見たのですが、2人でドキドキハラハラして楽しかったです。やっぱり好きな人と同じドキドキ感や感動を共有できるという意味で、映画を見るのっていい時間を過ごせるなあと思いました。(20代 女性)


激流のような緊張感と親子の絆が絡み合う展開に、終始手に汗握りました。娘と父が川下りを楽しむはずが、誘拐犯に命を狙われるサバイバルに発展—ジェニファー・ロペス演じる母の冷静さと機転、そして最終的には逆転する瞬間の爽快感は最高でした。クライマックスでの必死の逆転劇に、劇場で思わず声を出しそうになったほどです。(30代 男性)


アウトドア好きの私にはたまらない映画でした。美しい川の映像に始まり、一気に恐怖へと変貌する展開は見応え抜群。最も印象的だったのはラストで母がボートを操り、誘拐犯を水中に突き落としたシーンの迫力。その行動力と覚悟に、観る人全員が「かっこいい…!」と呟いたはずです。(40代 女性)


最初の自然の美しさに引き込まれたのに、一瞬で恐怖スリラーに変わる構成の巧みさに驚かされました。特に、母親の強さが光る作品で、命がけで娘を守る姿はとにかく感動。父親が内面に葛藤を抱えながらも最後は奮起し、家族の絆を見せるのも胸熱でした。飽きずに観られる佳作だと思います。(20代 男性)


夫妻のギクシャクした関係に引き込まれつつも、娘の危機で一致団結する展開は心理描写も丁寧。特に誘拐犯との駆け引きやラストの頭脳戦は見応えがありました。ボートのスリルと母親の冷静さが融合したアクションは、単なる自然パニックでは収まらない深みがあり、終わってもしばらく余韻が残ります。(50代 男性)


アクション満載だけど、どこか家族ドラマとしても沁みる映画でした。水に沈むボートの上で母が誘拐犯を追い詰めるシーンで涙。ラストで娘に抱きしめられる姿には思わずうるっと来ました。ジェニファー・ロペス演じる母の姿勢が、現代でも忘れちゃいけない「守る強さ」として心に残っています。(30代 女性)


自然の美しさから一転する悪夢的展開が素晴らしく、最初から最後まで緊張感が途切れませんでした。家族関係のもやもやもスリリングな逃亡劇と交差していて、人間ドラマとしても興味深い。父親が最後に娘のために奮闘する姿には、人間の尊さを感じました。ボートアクションも迫力満点で手に汗握ります。(40代 男性)


“川”という閉鎖空間の設定が怖かった。逃げ場がない上に、自然がそのまま敵になる構成は斬新。母親が銃を突破し、奪い返して銃撃戦に持ち込む展開は予想以上に派手で驚きました。誰も頼ることができない状況で、自分で決断し行動する主人公の姿に、観ているこちらも勇気づけられました。(20代 女性)

映画『激流(1994)』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『激流(1994)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ザ・リバー(1984)

この映画を一言で表すと?

自然と闘いながら家族を守る、魂のドラマ。

どんな話?

農業で生計を立てる一家が、洪水や経済危機と戦いながら、土地と誇りを守ろうとする姿を描いた感動作。主演はシシー・スペイセクとメル・ギブソン。人間と自然の関係を真正面から捉えた作品です。

ここがおすすめ!

家族を守るために全てを賭ける姿は『激流』と通じるものがあります。自然の厳しさを背景に、誇りと絆を描くストーリーが心に沁みます。美しい映像とリアルな演技も魅力の一つです。

ザ・グレイ(2011)

この映画を一言で表すと?

極寒の荒野で命を懸けて生き抜くサバイバルスリラー。

どんな話?

飛行機事故で雪原に墜落した男たちが、過酷な自然とオオカミの群れに命を脅かされながら、生き延びようとする物語。主演はリーアム・ニーソン。極限状態での選択と希望が描かれます。

ここがおすすめ!

自然の脅威と人間の恐怖、そこに立ち向かう力がリアルに描かれていて、『激流』が好きな方なら間違いなくハマる一本。緊張感の連続と深いテーマ性が光ります。

ザ・リバー・ワイルド(2023リメイク版)

この映画を一言で表すと?

リブートで甦った川下りサバイバル、さらなる進化。

どんな話?

1994年版のリメイクで、登場人物や展開をアップデートし、より現代的な視点から描いたスリリングなアドベンチャー作品。緊張感と家族の再構築というテーマは健在です。

ここがおすすめ!

オリジナルの魅力を保ちつつ、テンポ感と映像美が現代的に進化。アクションや心理戦のバランスも良く、『激流』のファンなら見逃せないリメイクです。

スピード(1994)

この映画を一言で表すと?

止まれないバスで繰り広げられる、究極のスリル。

どんな話?

爆弾が仕掛けられたバスが時速80km以下になると爆発するという状況で、警官と乗客たちが協力して危機に立ち向かうアクションスリラー。キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの名演が光ります。

ここがおすすめ!

『激流』同様、閉ざされた状況で展開するスリルと登場人物の成長が魅力。タイムリミットのある緊迫感がたまらなく、何度でも観たくなるアクション映画の名作です。

ミズーリ・ブレイク(1976)

この映画を一言で表すと?

アウトローたちの対決が光る、静かなる西部劇サスペンス。

どんな話?

モンタナの荒野で牧場主と窃盗団、そして風変わりな保安官が繰り広げる心理戦と報復劇。ジャック・ニコルソンとマーロン・ブランドの共演による重厚なサスペンス。

ここがおすすめ!

自然の中で人間同士の対決が静かに燃える、スリリングな展開が魅力。『激流』が描いた「外の自然」と「内の恐怖」のバランスが好きな方にぴったりの一本です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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