この記事では、映画『PITY ある不幸な男』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『PITY ある不幸な男』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0065492
製作年 | 2018年 |
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上映時間 | 98分 |
ジャンル | スリラー |
監督 | バビス・マクリディス |
キャスト | ヤニス・ドラコプロス エヴィ・サウリドウ マキス・パパディミトリウ |
製作国 | ギリシャ ポーランド |
映画『PITY ある不幸な男』の登場人物(キャスト)
- 弁護士(ヤニス・ドラコプロス)
- 特にハンサムというわけではないが、身なりが良く礼儀正しい中年男性。妻が事故で昏睡状態にあり、毎日病院へ通っている。ティーンエイジャーの息子と日々悲しみに暮れているが、近所付き合いは良好で、皆から妻のことを心配される。
- 弁護士の妻(エヴィ・サウリドウ)
- 昏睡中の美しい妻。近所の人々から好かれている気さくな人。飼い犬クッキーからも懐かれている。
- クリーニング店の男(マキス・パパディミトリウ)
- 中年男性。弁護士のことを心配し、優しい言葉をかける。落ち込んでいる彼を励まそうとして、クリーニング料金や仕上げスピードなどでサービスをする。
映画『PITY ある不幸な男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『PITY ある不幸な男』のあらすじ【起】
その弁護士は海辺の高級マンションに住んでいた。清潔感のある寝室、壁に掛けられた絵画、美しい眺めなど何ひとつ不満なことはない。だが男は朝から寝室で咽び泣いている。なぜなら、最近妻が事故で昏睡状態に陥ってしまったからだ。
近所に住む若い人妻が、弁護士を心配し手作りのオレンジケーキを持ってきた。弁護士はティーンエイジャーの息子とそのケーキを食べ、妻のいる病院へ向かう。
昏睡状態の妻に寄り添い、口づけをしてから病室を去る。その後クリーニング屋に衣類を取りに行くと、店の店主からも同情された。店主は弁護士を気遣い、クリーニングを通常よりも早く仕上げてくれた。
別の日、また女性が弁護士にケーキを届けに来た。弁護士と息子、そして彼らの愛犬クッキーは静かにそのケーキを食べた。
弁護士は仕事で、父を殺された依頼人と会話をする。犯人は黄色い自転車で依頼人の家に乗り込み、その後依頼人の父を刺殺していた。あまりにも残酷な事件で、親族は深く傷ついている。その依頼人は、1晩で髪の毛が白髪になったと言っていた。弁護士は自分には白髪がないと、気にしはじめる。
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映画『PITY ある不幸な男』のあらすじ【承】
弁護士は友人や父からも心配された。秘書は病院通いの弁護士を気遣い、彼を優しく抱きしめる。彼は毎日見舞いに行き、昏睡中の妻に口づけをした。
弁護士の息子はピアノを習っていた。弁護士が帰宅すると息子が明るい曲を弾いていたので「明るい曲を弾くべきじゃない、悪夢の中にいるはずなのに変だろう?」と注意する。弁護士は、妻の危篤を喜んでいると近所から誤解されるのを恐れていた。また「ママの死に備えて歌を作った」と言い、息子の前で歌ってみせる。息子は何も言えず、それを黙って聴いていた。
そんなある日、妻が奇跡的に目を覚ましたと弁護士に連絡が入る。彼は急いで病院へ駆けつけた。
弁護士の妻は無事退院し、帰宅した。元通りの生活が始まり、妻に懐いていた飼い犬も彼女の傍で嬉しそう座っている。近所の人々は弁護士の家に集まり、元気な妻の姿を見てほっとした。息子はピアノで明るい曲を弾き、近所の人たちはもう弁護士に同情しなくなった。だが弁護士のほうは、この頃から様子がおかしくなっていく。
映画『PITY ある不幸な男』のあらすじ【転】
弁護士は妻の病気を疑ったり、近所の女性にまたケーキを作って欲しいと催促したりした。仕事で依頼人の家を訪問すると、父を殺された彼らが同情される存在であると実感する。弁護士は、周囲の人々が自分に同情しなくなったことに寂しさを感じていた。だが彼らがもっと悲惨なことに目を向けたりするのは、彼らに原因があるのではなく自分のせいなのだと己に言い聞かせる。
弁護士は、息子が楽しそうにピアノを弾くのが耐えられなくなる。そこでピアノの内部をいじり調律を狂わせた。彼は人々から同情された心地良さが忘れられず、徐々に正気を失っていく。
クリーニング屋の店主だけは、妻の病状が良くなり退院したと知らなかった。店主が弁護士に妻のことを聞くと「もう希望はない、どうすればいいか」と嘘をつき、店主から慰めてもらう。料金は日頃より安かった。
かつて自分は泣けたのに、今はもう泣けない。弁護士は泣けたらいいのにと心底思うようになる。そこで友人から催涙ガスを用意してもらい、自宅で自分に向けて噴射した。彼は、この快感を忘れていたと思う。
映画『PITY ある不幸な男』の結末・ラスト(ネタバレ)
後日彼がクリーニングを取りに行くと、店主は「退院した奥様と昨日話しましたよ」と言った。店主は物静かだが怒りを抱えたようにスーツを差し出し、弁護士はそれを黙って受け取る。弁護士はケーキを焼いてくれた女性の部屋を訪ね、ケーキを催促した。女性は彼を警戒し、話の途中で黙ってドアを閉めた。
弁護士は自家用小型船にクッキーを乗せ、沖へ行く。そしてクッキーを大海原に落とした。妻子には森でクッキーを見失ったと嘘をつき、彼らと3人で飼い犬を探した。何も知らない妻子は、クッキーを懸命に探す。
用事もないのに病院へ行った弁護士は、昏睡している男性患者にキスをする。
そしてとうとう弁護士は、仕事の依頼人の父が殺されたのと同じ手口で、実の父や妻を殺害した。何も知らない息子が帰宅し、玄関のドアを開ける。
弁護士は喪服を着て寝室で咽び泣いた。その頃沖から泳いで戻ってきたクッキーが、浜辺に到着する。
映画『PITY ある不幸な男』の感想・評価・レビュー
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映画『PITY ある不幸な男』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『PITY ある不幸な男』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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