12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ガメラ2 レギオン襲来』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ガメラ2 レギオン襲来』の概要:平成ガメラシリーズの第2作目。前作『ガメラ 大怪獣空中決戦』に引き続き、脚本は伊藤和典、監督は金子修介。地球の生態系に入り込み侵略してくる、宇宙怪獣レギオンとガメラ、自衛隊との戦いを描く。

映画『ガメラ2 レギオン襲来』の作品情報

ガメラ2 レギオン襲来

製作年:1996年
上映時間:99分
ジャンル:SF、アクション、ファンタジー
監督:金子修介
キャスト:永島敏行、水野美紀、石橋保、吹越満 etc

映画『ガメラ2 レギオン襲来』の登場人物(キャスト)

穂波碧(水野美紀)
札幌市青少年科学館の職員。隕石を調査する自衛隊員の渡良瀬と出会い、一緒にレギオンの調査研究を進め、レギオンの謎の解明へ協力をする。
渡良瀬佑介(永島敏行)
自衛隊員。隕石落下現場に派遣され、調査を担当する。前線に余り出ることのない幹部自衛官であるが、穂波を守るため実戦行動をすることもある。
帯津(吹越満)
NTT北海道のエンジニア。レギオンが電磁波でコミュニケーションしていることや、そのパターンなどの解析をする。穂波に、ささやかな好意を抱いている。
草薙浅黄(藤谷文子)
女子高生。前作『ガメラ 大怪獣空中決戦』のヒロインで、ガメラと心を通わせることができる。スキー旅行で訪れていた仙台で、ガメラと再会をする。ガメラ復活と共に、持っていた勾玉が砕け散る。
大迫力(螢雪次朗)
前作においてギャオスに襲われ、その恐怖から警察官を退職する。北海道のビール工場で警備員として働いているところに、レギオンが現れる。なかなか怪獣から逃れられない人物。

映画『ガメラ2 レギオン襲来』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ガメラ2 レギオン襲来』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ガメラ2 レギオン襲来』のあらすじ【起】

前作『ガメラ 大怪獣空中決戦』におけるギャオスとの戦いから一年が過ぎていた。流星雨の夜、天体観測中に、札幌青少年科学館職員の穂波は、北海道の支笏湖近辺に落ちる隕石の閃光を目撃する。自衛隊が出動し、現場を調査するも、隕石本体は発見できなかった。調査の中で、自衛隊員の渡良瀬は、隕石が落下する瞬間に制動がかかったのではないかという報告を受ける。そして翌日より、隕石墜落現場近辺では、怪現象が起こり始める。電話が繋がらなくなったり、光ファイバーケーブルが消失したり、オーロラが発生したりするのだった。

前作で警察官だった大迫は退職し、ビール工場で警備員として働いていた。警報がなり、大迫が倉庫へ駆けつけると、ビール瓶だけが次々と消失し、倉庫はビールでずぶ濡れになる。そしてそこには、紫色に発光し蠢く何かがいるのだった。

隕石落下から5日後、ついに札幌市内においても怪現象が発生する。地下鉄トンネル内において、巨大な虫のような謎の生物が大量に発生し、電車を襲撃し、乗務員と乗客が襲われる。時を同じくして、巨大な植物が札幌市内の地中に根をはり、デパートを崩壊させながら地上に姿を現すのだった。

映画『ガメラ2 レギオン襲来』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ガメラ2 レギオン襲来』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ガメラ2 レギオン襲来』のあらすじ【承】

謎の虫たちは「群体」、巨大な植物は「草体」と命名され調査が続けられていた。穂波は渡良瀬に、「群体」と「草体」は共生関係にあるのではないか、という推論を話します。「群体」はビール瓶や光ファイバーに含まれるシリコンを餌として摂取し、その消化分解過程で大量の酸素を発生させて、「草体」を育てる。実際、「草体」の周りでは酸素濃度が異常に高くなっているのだった。

「草体」に花が咲き、自衛隊は爆破を決定する。しかし、穂波は花の咲いた「草体」が繁殖のため、種子を宇宙に打ち上げるのではと推測する。実際にそうなったことを想定し、コンピュータにシミュレートさせると、その爆発の影響は札幌市を壊滅させる威力があることがわかるのだった。

「草体」が活性化し、さらに酸素濃度が高くなり、種子の打ち上げが近づいていた。その時、ガメラが札幌上空に出現。ガメラは「草体」の周りの高濃度酸素を吸い込み、火球を口から発射し、草体を燃やし尽くす。すると、地下から「群体」が現れ、ガメラに取り付き、身体を覆い尽くしてしまう。ガメラは抵抗できず倒れ、しかしそれでも、回転飛行により「群体」たちを吹き飛ばし、海へと逃げるのだった。そして、それを追いかけるように、地下から羽を持った巨大な生物が現れ、飛び立っていくのだった。この戦いを見ていた渡良瀬は、「群体」のことを「レギオン」と名付けるのでした。

映画『ガメラ2 レギオン襲来』のあらすじ【転】

穂波と帯津は、レギオンの生態解明のために渡良瀬に協力をする。小型レギオンの死体の解剖結果から、ガスで関節などの身体の部位を動かしていること、シリコンでその身体が構成されていることがわかります。さらに電磁波でコミュニケーションしており、電磁波を発する物を敵と見なし、攻撃する習性があると推測。つまり、電磁波の集中する大都市が狙われると、渡良瀬に進言するのでした。

その予想通り、仙台駅前に「草体」が出現。札幌より暖かい仙台では「草体」の成長速度が早く、あっと言う間に開花してしまうのでした。種子発射と仙台消滅が時間の問題となる中、ガメラが再び現れます。しかし、飛行するガメラを地中から現れた巨大レギオンが叩き落とします。

ガメラとレギオンの戦いのすぐ近くで、仙台からの避難民を乗せ、飛び立とうとするヘリコプターがあった。ヘリの中には、たまたまスキーで仙台を訪れていた、前作でガメラと交信をした少女、草薙浅黄の姿もあった。

「草体」の種子発射を守りたいレギオン、ヘリに乗る草薙少女を守りたいガメラの戦いの中、ヘリはなんとか離陸することができ、仙台を離れる。

ガメラはレギオンとの戦いの中、傷つきながらも「草体」を押し倒し、種子発射を食い止める。しかし、爆発を止めることはできず仙台は消失、ガメラも爆発の中、黒焦げとなり活動を停止してしまう。

映画『ガメラ2 レギオン襲来』の結末・ラスト(ネタバレ)

レギオンの次の目標地は、東京であることが予想できた。そして、レギオンは自衛隊の絶対防衛ラインの足利市に姿を現わす。

仙台では、活動停止をしたガメラの周りに、草薙少女や、穂波、子どもたちが集まり、ガメラの復活を祈っていた。焚き火の火の粉が、生き物のようにガメラの近くに集まり、草薙少女の持つ勾玉が砕け散ると、ガメラは復活を果たし、雄叫びをあげ、レギオンのいる足利市へと飛んでいくのだった。

ガメラはレギオンに連続火球攻撃を仕掛けます。しかし、レギオンの触手によって、火球は消滅。レギオンは小型レギオンの群れを呼び戻そうします。しかし、レギオンの特性を解明した帯津らの手によって、小型レギオンは変電所に誘導されてしまうのです。変電所に集められた小型レギオンは、渡良瀬らの手によって一掃されます。

ガメラとレギオンは肉弾戦を繰り広げていました。ガメラを援護することを渋っていた自衛隊の師団長は、ガメラがレギオンを食い止めていることを理解し、援護射撃を行うことを決断します。

自衛隊とガメラはレギオンに攻撃を仕掛けますが、一進一退をし、ジリジリと押し込まれ、最終防衛ラインを突破されてしまいます。その時、ガメラが雄叫びをあげます。すると、光の輪が世界中からガメラに集まってくるのです。草薙少女も空を見上げ、その光の流れを目にします。光はガメラに集まり、輝くガメラは、腹部から火球とは比べものにならない威力のプラズマ光線を発射し、レギオンを粉砕するのでした。そして、ガメラは再び、空へ飛び去るのでした。

映画『ガメラ2 レギオン襲来』の感想・評価・レビュー

宇宙から飛来した未知の生物、レギオン。レギオンがどのような体組織でどのように繁殖するのかなど、その作り込まれた設定と描写が素晴らしい。まさに生物、生きている物であるという説得力がある。

対する主人公ガメラも命をかけてレギオンと戦う。視聴者そして作中の登場人物たちの胸を熱くする。ガメラを援護することを決めた自衛隊のかっこよさにも興奮は止まらない。怪獣の描写と特撮、それを取り巻く人間側のドラマ、どちらも高水準だ。

怪獣特撮映画としての面白さとは。それを追求した際に行き着く結論が本作である。(男性 20代)


自衛隊やNTT、足利に仙台などリアルな名称が出てくる事に驚きました。「特撮」という括りで見ていましたが、想像以上に緻密で繊細に作り込まれていて、ストーリーもしっかりしているので1つの娯楽作品として物凄くよく出来ていたと思います。
「ガメラ」と言う存在すらよく知らなかった私は、敵なのか味方なのかもよく分からずハラハラドキドキしながら鑑賞していましたが、自衛隊がガメラを援護し、手を組むシーンは予想外の展開で感動してしまいました。(女性 30代)


札幌駅周辺の地下鉄道を徘徊し人々の眼前に現れるレギオンの群体は、ホラー顔負けな演出で兎に角その恐ろしさは必見である。
仙台駅でのレギオン草体の大爆発、レギオンに一掃される自衛隊の戦車隊等の特撮は神がかり的な迫力を有し、地球のエネルギーを吸収して放つガメラの必殺技は、ガメラの神秘性とヒーロー性の両立を成し、ガメラというキャラクターのイメージを新たに完成させた。
ラストの問いかけも非常に考えさせられるものになっている。(男性 20代)

みんなの感想・レビュー