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映画『グリーン・ゾーン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『グリーン・ゾーン 』の概要:ロイ・ミラー率いるMET隊は、イラクで大量破壊兵器の行方を追っている。作戦の情報源や、国防総省の動きを不審に思ったミラーは、CIAと協力し、調査を進める。妨害工作に阻まれながらもミラーは謎の真相に迫っていく。

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映画『グリーン・ゾーン 』の作品情報

グリーン・ゾーン

製作年:2010年
上映時間:114分
ジャンル:アクション、サスペンス、戦争
監督:ポール・グリーングラス
キャスト:マット・デイモン、グレッグ・キニア、ブレンダン・グリーソン、エイミー・ライアン etc

映画『グリーン・ゾーン 』の登場人物(キャスト)

ロイ・ミラー(マット・デイモン)
アメリカ陸軍上級准尉で、MET隊隊長。イラクで大量破壊兵器の調査を行う。
フレディ(ハリド・アブダラ)
イラク人。元イラク軍で、戦争により片足を失い義足である。過去の戦争からイラク軍幹部へ反感を持っており、アル・ラウィ将軍らの密会を目撃したことからミラーへ協力することとなる。また英語が話せ、ミラーの通訳としても協力する。
クラーク・パウンドストーン(グレッグ・キニア)
アメリカ国防総省の高官。30年前にイラクから亡命した反フセイン政権派のズバイディを擁立し、イラク新政府の立ち上げを画策する。CIAのブラウンとは対立関係にある。
マーティ・ブラウン(ブレンダン・グリーソン)
CIA局員。中東駐在歴が長い。30年間の亡命生活で顔も知られていないズバイディよりもイラク軍をイラク統治に活用すべきとしてパウンドストーンと対立している。
ローリー・デイン(エイミー・ライアン)
ウォール・ストリート・ジャーナルの特派員。パウンドストーンからリークされた情報をもとに大量破壊兵器の存在について記事を書いている。
ズバイディ(ラード・ラウィ)
イラク人。30年前にフセイン政権下のイラクからアメリカへ亡命した。
アル・ラウィ将軍(イガル・ノール)
旧イラク軍の幹部の一人。無秩序状態にあるイラクの統治を目論む。イラクのお尋ね者として指名手配をされている。

映画『グリーン・ゾーン 』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『グリーン・ゾーン 』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『グリーン・ゾーン 』のあらすじ【起】

イラク戦争が開戦し、爆撃が襲うバグダッド。イラク軍のアル・ラウィ将軍は金庫で厳重に保管していた手帳に何かを書き込み、慌てて自宅を脱出した。将軍は側近に家族や仲間を隠れ家に移し、自分からの連絡を待つように指示すると側近に手帳を託し、車で走り去ってしまった。

イラク戦争開戦後、ミラーは大量破壊兵器の行方を追って、MET隊を率い、イラクでの任務にあたっていた。ある日、大量破壊兵器が隠された倉庫の情報を得た米軍からの任務により、ミラーらは、情報通りの場所へと出動する。危険を伴う任務であったが、到着するとそこは何もない廃工場だった。任務失敗はこれで3度目であり、ミラーは情報が誤っているのではないかと会議で訴えるが軍の上官はそれを聞き入れようとしない。ミラーは不信感が残るまま会議室を後にする。一方、CIA局員のブラウンは政府が偽の情報で何かを隠蔽していると推測しており、会議でのミラーの発言を気にかけていた。ブラウンはミラーに名刺を渡し、何かあれば連絡するよう伝える。

別の会議で、ブラウンは無秩序状態のイラクを立て直すために、イラク軍を活用すべきだと主張する。一方でアメリカ国防総省のパウンドストーンは、30年前にイラクから亡命した反フセイン政権派のズバイディを擁立したイラク新政府の立ち上げを主張し、二人は対立する。

ウォール・ストリート・ジャーナルの特派員記者ローリーは、パウンドストーンから情報をもらい記事を執筆していた。ローリーはその情報源である「マゼラン」という人物との面会を求めるが、パウンドストーンは拒否する。

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映画『グリーン・ゾーン 』のあらすじ【承】

ミラーは米軍情報をもとにした次の任務に赴くが、今回もやはり手ごたえが感じられない。そんな時、現地民のフレディが、アル・ラウィ将軍ら旧イラク軍幹部たちが近くで会合を開いているという情報を提供する。フレディの言動からミラーは彼の情報を信用し、隊を率いて会合場所へと突入する。銃撃戦の末、アル・ラウィ将軍は取り逃がしてしまうものの、将軍の側近を拘束することに成功する。ミラーは側近から将軍より託された手帳を押収する。更なる情報を聞き出そうとしているとアメリカ軍の特殊部隊が来て、側近を連行してしまう。特殊部隊はミラーに入手した情報すべてを差し出すよう詰め寄るが、ミラーはフレディに手帳を託して、手帳の存在を隠し通す。

ミラーはブラウンに連絡を取り、手帳を彼に渡して、これまでの経緯を説明する。二人の様子を見ていたローリーは何か新情報が得られるのではと思い、ミラーに名刺を渡し、何かあれば連絡するよう告げる。ローリーの発言が気になったミラーは大量破壊兵器にまつわる彼女の記事を読む。その記事から大量破壊兵器の情報源が「マゼラン」と呼ばれるイラク政府の高官であることを知る。

映画『グリーン・ゾーン 』のあらすじ【転】

ミラーはブラウンにオフィスへと呼ばれ、大量破壊兵器の謎を追うため、CIAとして働かないかとオファーを受ける。CIAに転籍し働くことになったミラーは、ブラウンから将軍の側近を買収するよう指示を受ける。そんな中、パウンドストーンは手帳の存在を知り、手帳に記された将軍の隠れ家の情報を入手すべく、CIAの本部を通してブラウンから手帳を奪い取ってしまう。一方、ミラーは拘束されている将軍の側近から情報を聞き出すことに成功するも、唯一聞き出せたキーワードは「ヨルダン」だった。肝心の大量破壊兵器については将軍しか知らないのだという。

その後、ミラーはローリーに会いに行くと、彼女の記事のマゼランについて聞く。すると実は記事の情報はアメリカ政府高官の証言を聞いただけで、裏付け調査を一切行わずに書かれたものであることが判明する。また、大量破壊兵器の情報を得ることとなった会合が開かれた場所は証人保護のため口外できないと情報元であるアメリカ政府高官から言われていたのである。しかしミラーは、将軍の側近からの証言と重ね合わせることで、会合が開かれたのはヨルダンで、マゼランとはアル・ラウィ将軍であることを確信する。

すぐさまその情報をブラウンに伝えると、アル・ラウィ将軍は確かに会合の日にヨルダンに行っており、またパウンドストーンも同日にヨルダンに行っていたことが判明する。

映画『グリーン・ゾーン 』の結末・ラスト(ネタバレ)

パウンドストーンは押収した手帳の情報をもとに将軍の仲間幹部を次々と襲撃していく。襲撃の情報を得たミラーは、アル・ラウィ将軍(=マゼラン)を暗殺することでパウンドストーンが真実を隠蔽しようとしていることに気づく。ミラーは先回りすることで暗殺される予定だった幹部を救い、将軍への伝言を託して直接の対話に持ち込む。ミラーの妨害を知ったパウンドストーンは、ミラーと将軍が会ったところをまとめて処分するよう特殊部隊に命じた。それと並行してパウンドストーンは会見を開き、アル・ラウィ将軍含むイラク軍全体の解体を発表する。

隠れ家で会見を見ていた将軍は、アメリカが取引には応じない姿勢であることを悟る。将軍は待ち合わせ場所でミラーを拉致し、襲撃を避けるため、新たな隠れ家へと移動して、ミラーを尋問する。尋問の中で将軍はミラーに実は大量破壊兵器はすでに処分されており現存していないことを告白する。実はパウンドストーンは大量破壊兵器が存在しないことを知りながら、さも存在するような情報を流し、戦争の理由にしていたのである。これもすべてはアメリカ側に都合のいいズバイディを使った傀儡政権を立ち上げるためであった。

ミラーは将軍に真実を明らかにすべく、自分と同行するよう求めるが、将軍は情報提供の代わりに立場を保証するという約束が反故にされ、仲間を殺された怒りから、戦う姿勢であることを表明する。その時、パウンドストーンが差し向けた特殊部隊が隠れ家を襲撃する。ミラーはなんとか脱出し、逃走する将軍を追う。それを更に特殊部隊が追いかける。特殊部隊による将軍の暗殺を阻止し、将軍を確保した瞬間、ミラーを追ってきたフレディが将軍を射殺する。フレディは、この国の未来はイラク国民が決めるのであって、軍やアメリカの好きにさせたくないのだと言い残す。

結局、証人を失い、イラクの統治はパウンドストーンの目論見通りの結末となってしまう。しかし、ミラーは真実をレポートにまとめ、今度は正しい記事を書いてくれとローリーに送信する。そしてローリーの他にもマスコミ各社へとレポートを送信し、ミラーは新たな任務に向かうべく、自室を後にした。

映画『グリーン・ゾーン』の感想・評価・レビュー

イラク戦争を舞台とした映画ですが、戦争そのものを描くものではなく、陰謀めいたサスペンス映画となっています。
記憶に新しい戦争ということで、興味を惹かれる内容ではありました。
ポール・グリーングラスとマット・デイモンのタッグは、ボーンシリーズもあって期待大でした。ただ、このせいで少しハードルが高くなりすぎたのかも知れません。史実とフィクションが中途半端な感じがしました。(女性 20代)


誰のことを信じ切れば良いのか分からず、ハラハラするミステリー展開が楽しめた。そして何より、最後まで真実を暴こうと奮闘する主人公のミラーの勇敢な姿は、カッコ良くて素敵だと思った。ただ、色んな人の思惑が入り乱れすぎていて、少しごちゃごちゃした印象を受けたのが残念だった。物語のラストは現実的な結末だったと言えるかもしれないが、ハッピーエンドが好きな自分としてはちょっとすっきりしない気持ちにもなった。(女性 30代)


「グリーン・ゾーン」とはイラクの首都バグダッドの中心部に位置する10平方キロメートルの旧米軍管理領域のことだそう。マット・デイモン主演のアクション作品だと思って鑑賞した私には政治や戦争色が強すぎて、作品の世界観に終始馴染めませんでした。
隠された陰謀に果敢に立ち向かう男ミラーを演じたマット・デイモンでしたが、ストーリーが曖昧でイマイチ感情移入できませんでした。
史実に基づいているのかもしれませんが、ラストの展開はかなりご都合主義だったのでは無いかなと思ってしまいます。(女性 30代)

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