映画『ゴースト・オブ・マーズ』の概要:2001年のアメリカによるSF映画。植民地と化した火星で生活していた人々が、謎の遺跡の封印を解いてしまった際に亡霊達が出現。犯罪者を護送した先の渓谷での、メラニー達の亡霊との戦いを描いている。
映画『ゴースト・オブ・マーズ』 作品情報
- 製作年:2001年
- 上映時間:115分
- ジャンル:SF、ホラー
- 監督:ジョン・カーペンター
- キャスト:アイス・キューブ、ナターシャ・ヘンストリッジ、ジェイソン・ステイサム、クレア・デュヴァル etc
映画『ゴースト・オブ・マーズ』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ゴースト・オブ・マーズ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ゴースト・オブ・マーズ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ゴースト・オブ・マーズ』 あらすじ【起・承】
昨日事件があったと言う話から始まる。
幽霊列車かと思われた自動操縦で到着した列車に、1人の生存者が、それは今回の作戦のメンバーの1人であるメラニー・バラード副隊長であった。
生き残ったメラニー・バラード副隊長が、上司にシャイニング渓谷で何があったかを報告し始める。
犯罪者であるジェームズ・デゾレーションを輸送する為に、嵐がひどく交信もままならないまま彼女達はシャイニング渓谷にある刑務所に向かった。
しかし、町には人は見当たらず、ゴーストタウンと化していた。
メラニーを含む、小隊で探索してみると、刑務所に数人の生き残り以外は皆惨殺されている事が判明する。
外を調べていた隊長も、首だけにされ殺されてしまいパニックに。
犯罪者のジェームズを助けに来た者や、生き残りの学者に話を聞くと、なぜこんな状態になっているのかが見えてきた。
それは遺跡の発掘中に、亡霊を蘇らせてしまい、その亡霊達が住人へと乗り移り、皆殺しにされてしまったと言う話だった。
映画『ゴースト・オブ・マーズ』 結末・ラスト(ネタバレ)
今の生き残り以外は全滅であり、亡霊は死ぬ事が無く、乗り移った人間からまた別の生き残りに乗り移るだけで死なないと言う事も判明する。
協力しながら皆で脱出を試みるが、ここまで来たはずの列車も見当たらず、多くの亡霊達に取り囲まれてしまう。
どうにか刑務所のあった場所に戻ってくるが、それぞれが乗り移られたり、乗り移られた住人に殺されてしまったりする事態となり、さらに生き残りの人数は減少して行く。
さらに、刑務所の人間を殺した際に、メラニーも乗り移られてしまう。
刑務所外に出されたメラニーだが、身に付けていたネックレスのせいなのか体を奪われるまではいかずに済んでいた。
中に無事戻る事が出来た際に、自分の見た先住民のビジョンを皆に話す。
通信した列車が戻った為、戦いながら列車で町を脱出するが、メラニーは町に戻って原子力発電所を爆破し、住民を爆破する提案をする。
反対する皆を強制し、列車を囮にしてメラニーは発電所を暴走させて行く。
逃亡中にさらに殺された事で人数は減り、列車へと戻れたのはメラニーと犯罪者のジェームズのみとなってしまった。列車に乗り込んできた先住民を外に出し、脱出は成功、町も爆発によって消滅し安心する。
ジェームズは、かすり傷だったメラニーを手錠でベッドに括り付け、列車を降りて逃走。
メラニーのみが生存者として町に戻ったのだった。
報告を聞き、皆で亡霊をどう報告するべきか悩んでいる中、亡霊達が町へと来てしまう事態が発生する。
町の住人へと乗り移り始め、病室にいたメラニーも騒ぎを聞き、扉を開ける。
そこには再びジェームズの姿が。
お互い再び共闘すべく、銃を構え戦いへと向かうのであった。
映画『ゴースト・オブ・マーズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ゴースト・オブ・マーズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
モンスターハント的な楽しさ
どちらかと言うと、SF映画として火星の風景は生かされているが、内容的にはパニックアクションと言えると思う。
武装したプロ集団が武器を持って、未知の生物(亡霊)と戦って行く姿はゲーム好きの人には楽しいかもしれない。
しかし、亡霊と言えど、特殊にメイクを施した風貌の者達なので、少し亡霊や先住民、オバケと言う表現をして行くには少し違和感も感じるかもしれない。
異質な人間達と思った方が、容貌的にしっくり来て観ていけると思う。
全体的に戦い方なども肉弾戦が多いので、野蛮傾向ではある。
それが好きな人にはあまりメカニックに頼っていない今作の戦い方は楽しめるかもしれない。
また、犯罪者であるジェームズと、共闘していくメラニーとの友情が何となく心地良く感じる。
いざと言う時は、あまり犯罪者云々は関係無く、生き残る闘志のある者勝ちと言える映画である。
ジェームズの逃げてやる言い放つ意思の強さは見所である。
火星の風景
意外と親しみにくい存在である火星を、建物や小物をうまく生かして描いていると感じる。
首を土に串刺しにしてあるなど、醜悪な表現部分もあるが、赤土や全体的に赤い風景が、この映画の闘争心をうまく出していると言える。
亡霊と言うよりは、ただ暴走した人間の様に感じる容貌のメイクに違和感を感じるが、不気味さは良く出ている。
少し目を背けたくなるような顔の痛々しいメイクや刃物が味を出しているので、平気な範囲で観てみると良いかもしれない。
また、部隊も少人数ながら任務に向けて団結力がある様子は伺える。
得体の知れない存在から、どうこの不気味な地を逃げ切るかが見所である。
ジョン・カーペンターの才能が炸裂している今作。公開当時、興行成績が全く伸びず予定よりも早く打ち切られてしまったそうですが、これめちゃくちゃ面白いです。
火星と亡霊なんて組み合わせどうして思いつくのでしょう。他には無い設定なので別の作品と比べるのは違うかもしれませんが、『マッドマックス』や『バイオハザード』が好きな人は絶対に楽しめるはずです。
亡霊たちと戦うジェイソン・ステイサムはやっぱりかっこいいですね。(女性 30代)
映画『ゴースト・オブ・マーズ』 まとめ
映画館では2週間で打ち切りになったと言われている作品ではあるが、作り自体はSFとホラーが混ざっており、好みが分かれる作品と言える。
世界観はしっかりしているので、見所は特殊な風貌の亡霊との戦いである。
キャラクター達にもアクがそれなりにあるので、見ていて内容的に幼さは感じる物の、楽しいと思う。
それなりにグロテスク、残虐性はある殺し合いもあるのでそこは要注意である。
火星の風景の様子や、部隊のコスチュームなどは気合を感じ、世界観が出ている。
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