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映画『GODZILLA ゴジラ』あらすじ&ネタバレ感想

ご存知怪獣王ゴジラのハリウッドリメイク2作目。監督は低予算怪獣映画『モンスターズ/地球外生命体』で脚光を浴び、監督に大抜擢されたギャレス・エドワーズ。脚本には『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボンが参加している。

映画『GODZILLA ゴジラ』 作品情報

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:ギャレス・エドワーズ
  • キャスト:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス etc…

映画『GODZILLA ゴジラ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『GODZILLA ゴジラ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『GODZILLA ゴジラ』のあらすじを紹介します。

日本の架空都市・ジャンジラには原子力発電所があり、街には原発の技術者たちやその家族が住んでいた。ブロディという技術者夫婦とその息子・フォードは日本の伝統的な家屋で暮らしていたが、原発が謎の事故でメルトダウンしてしまい、妻・サンドラは事故に巻き込まれて死んでしまう。
それから15年後。フォードは米軍の大尉になっていた。戦地からアメリカに帰還し、家族との楽しい日々を送ろうとした矢先、日本で父・ジョーが逮捕されたという連絡が入る。水を差された形で日本にやってきたフォードをジョーが説得し、ジャンジラに不法侵入して事故の真相を探る二人。
巡回していた警備員に捕まり、彼らは原子力発電所跡地に立てられた謎の施設に送り込まれる。施設では芹沢博士が放射線を吸収し続ける謎の生物の卵を観察していた。芹沢博士は15年前、フィリピンの炭鉱で巨大生物の化石を発見しており、それがきっかけで施設の最高責任者に任命されていたのだった……。

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映画『GODZILLA ゴジラ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『GODZILLA ゴジラ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

帰ってきた怪獣王の演出法

映画が世界中でテレビ放送されていた影響で、世界中に根強いファンが多数存在するゴジラ。本作は世界中で好意的に迎え入れられ、興行的にも大成功しており、既に続編の制作が決定しています。
本作は、ゴジラファンにとっては若干もどかしい演出法がとられていますね。というのも、ゴジラは中盤まで存在しか語られず、姿を現しません。ようやく姿を現しても、吠えないし、格闘シーンはテレビなどの映像で客観的に見せられるだけ。終盤にようやく超ド迫力のアクションが展開されるわけですが、なぜこのような演出法がとられているのか?
それは、ギャレス・エドワーズが参考にしているある映画が影響しているからです。その映画は歴史的傑作『ジョーズ』。サメの恐怖を描いた映画なのですが、なんとサメが登場するまでに1時間以上もかけており、サメが画面に映るのはたたの6分間だけなんです。なのに十分恐ろしいし、面白い。本作では『ジョーズ』を参考にしているので、ゴジラはなかなか出てこないのです。その分、格闘シーンの迫力が増しており、より楽しめる作りになっています。

ギャレス・エドワーズの、あふれんばかりのゴジラ愛

監督を務めたギャレス・エドワーズは、大のゴジラフリークです。子供の頃からゴジラが大好き!本作の前に大失敗に終わったローランド・エメリッヒ作の『ゴジラ』がありますが、これの失敗を糧に映画製作を行ったのです。
つまり、東宝に厳しいチェックをしてもらい、それを通過した上で制作を進めていったのです。だからゴジラは着ぐるみで中に人が入っているかのような造形になっていますし、日本語がハリウッド映画にしてはまともです。
これらはギャレス・エドワーズを筆頭に、製作陣にゴジラへの愛があるから成し得たこと。他の監督が制作していたら、ここまでの作品が出来上がっていたかどうかわかりません。

動物的ゴジラと人間的ゴジラ

制作初期の段階では、ゴジラは動物的なものとして捉えられ、肉食の野生動物の映像を参考にCGを作成していたそうです。しかし、これではゴジラが何をしたくて行動しているのかがわからないことがわかり、人間的な、表情があるゴジラを制作することになったんです。
なので、ゴジラは主人公や人間たちに対して何らかの感情を抱いているかのように行動しますよね。これは野生動物の映像にナレーションが付けられる理由と同じで、動物的ゴジラが役者として優れていないということがわかったからなんです。


自分はいわゆるゴジラ世代ではないので、日本のゴジラシリーズに極端な愛着はない。だから、これまでのゴジラと比べてどうかという意見を持ち合わせないのだが、単純にアメリカナイズされた映画だと感じた。

「ゴジラという災害に人類はどう立ち向かうか」、「家族愛」、「アメリカ軍最強」が詰め込まれた実にハリウッド的な娯楽劇。そもそも初代ゴジラを除いて、いわゆる深い話は日本のゴジラにもなかったし、「怪獣の迫力がやばい」くらいに見ていれば普通に良作だと思う。

ただ画面が暗すぎて見づらいのは確かだ。CGの粗を見せないように、だろうか。(男性 30代)


過去のゴジラ作品を全く知らないので、新しい気持ちで鑑賞しました。まず感じたのはゴジラが全然出てこないと言うこと。ゴジラが人間の敵なのか味方なのかもよく知らないため、特撮の街を破壊していく様子などをイメージしていたのですが、主に描かれるのは人間ドラマで後半でやっとゴジラが登場する感じでした。
観客をかなり焦らしてから登場したゴジラの格闘シーンは迫力満点。少しやりすぎだろうと思いつつも、ありのままに動き回る姿はかっこよかったです。(女性 30代)

映画『GODZILLA ゴジラ』 まとめ

日本のうるさ型ゴジラフリークたちのリアクションは様々ですが、私はとても楽しめました。ゴジラシリーズに対して深い愛情を持っているわけではありませんが、去年で言うところの『パシフィック・リム』レベルの超ド迫力大味アクション映画として非常に楽しめる作品に仕上がっていましたので、かなりの高評価です。
今後、日本でゴジラが製作されることがなさそうだなぁ…ここまでやられると…と思うと若干複雑ですが、それでも最高の環境と十分な予算で製作された見事なゴジラ映画を見たいので、今後もハリウッドで制作し続けてほしいと思っています。少なくともトランスフォーマーよりは面白くあり続けるだろうと思うのですが。
ハリウッドの監督はゴジラに影響を受けた人が多いので、人材には困らないはずです。いつかスピルバーグかギレルモ・デル・トロに監督をやって欲しいなぁと思います。

関連作品

次作 キングコング 髑髏島の巨神
※モンスターバース シリーズ次作

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