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映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の概要:大人気俳優、トム・クルーズが次に挑むのはタイムループを繰り返しながら強敵を倒していく、という本格SFアクション。原題はなんと日本のライトノベル「All you need is kill」。

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の作品情報

オール・ユー・ニード・イズ・キル

製作年:2014年
上映時間:113分
ジャンル:アクション、SF
監督:ダグ・ライマン
キャスト:トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン、ブレンダン・グリーソン etc

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の登場人物(キャスト)

ウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)
UDFで広報を担当していたが、上司の反感を買い最前線で戦う事となる。その途中タイムループの能力に目覚め、リタと共にギタイ殲滅に挑む。
リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)
かつてヴェルダンで目覚ましい活躍をした女性兵士。実はケイジと同じくタイムループの力を持っていたが、現在では既に喪失している。
カーター博士(ノア・テイラー)
リタとケイジの協力者で、オメガの居場所を探る逆探知装置を開発した功績者。

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のあらすじ【起】

今より未来の世界で、人間は史上最悪の敵と対峙していました。その敵とは「ギタイ」と呼ばれる謎の侵略者達です。巨大な金属製のイソギンチャクのような形をしたギタイは、人間相手に猛威を振るい、次々と人間が殺されていきました。そのギタイに相対するべく、東郷防衛軍、UDFが立ち上がりました。

ウィリアム・ケイジ少佐はそのUDFで広報を担当していました。しかし、とある上司の反感を買ってしまった彼は、戦場の最前線へと送られることになります。その戦場には、以前ヴェルダンの戦場で目覚ましい活躍を見せ多くのギタイを撃退した、リタという女性の兵隊も編成されていました。UDF所属の兵達は特別に製造された高機能スーツを着用して戦いますが、一方のケイジはそのスーツの扱い方も知らないまま、最悪な事に敵地でギタイと鉢合わせてしまいます。

不意をついた複数のギタイによる攻撃に、兵隊達は成すすべもなく次々と倒れていきます。そして、ケイジ、そして実力者であるリタも、その混乱の中命を落としてしまうのでした。

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映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のあらすじ【承】

しかし、ケイジの意識が再び戻りました。そして時間は、何故かこの現状に出撃する前へと遡っていたのでした。死んだはずの自分が生きている事、そして過去に戻っている事にケイジはパニックに陥りますが、強制的に再びあの戦場へと連れ戻されていきます。その戦場で、やはり彼は再び命を落としました。しかし、再び同じ時間、場所でケイジは意識を取り戻すのでした。

そのタイムループは2度では終わらず、彼が命を落とす度に幾度も繰り返されていきます。ケイジは同じ戦場を渡り歩いた事で、どこに敵が出てくるか、どう動けば自分が死なないかといった事を学習していきます。そしてとうとう、そのギタイを撃破し、生き延びる事に成功したのでした。

そして、そのケイジの活躍を見たリタは、自分とケイジを重ね合わせます。実はリタもケイジと同じくタイムループをした経験があり、彼女のヴェルダンでの活躍はその経験があったからこそなのです。ケイジとリタは互いにギタイの青い体液を浴びた経験があり、その体液によりタイムループという特殊な現象に巻き込まれていたのです。

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のあらすじ【転】

しかし、リタは一度戦場で大怪我を負った際に受けた輸血によってその能力を失っていました。彼女はカーター博士という研究者と共に、独自にギタイの研究をしており、新たにタイムループの能力に目覚めたケイジをその仲間に入れる事にしました。リタと博士は、地球上に数多く出現しているギタイは実は一つの生命体で、それぞれが母体であるオメガと更新しながら別個に活動しているといいます。

カーター博士が作成した逆探知装置によってオメガの居場所を突き止めるべく、彼らは行動を開始します。そして一つのギタイからオメガに同調する事に成功した3人は、オメガの居場所がパリのルーヴル美術館の地下という事実に辿り着くのでした。そしてこれから

その本拠地に乗り込もうとしたその矢先、ケイジが大怪我を負ってしまいます。ケイジが命を落とせば自動的に発動するタイムリープの能力も、瀕死の状況でまだ命がある場合発動しません。瀕死の状態で病院に運ばれたケイジは病院先で輸血を受け、リタと同じくタイムループの能力を喪失してしまうのでした。

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の結末・ラスト(ネタバレ)

復活したケイジとリタは、事態が自分達の手だけではあまるという判断をし、ケイジの所属しているJ分隊の仲間に協力を仰ぎます。ケイジとリタという数々のギタイを駆逐してきた実力者の言葉を受け、J分隊のメンバーは協力を承諾し、全員でルーヴルに乗り込みます。

しかしそこは敵陣の本拠地、そう易々と突破はできません。途中隊員の命を失いながらも、ケイジはとうとう母体、オメガと一騎打ちに雪崩れ込みます。ケイジはオメガとの相打ちを覚悟し、手榴弾を用いオメガを撃退します。その手榴弾で命を落としたはずのケイジでしたが、直前にオメガの青い体液を再び浴び、タイムループの能力を取り戻していたのでした。

次にケイジが目覚めたのは、自分達がオメガ退治に向かうよりも少し前の時間でした。しかし、母体であるオメガがすでに倒された為、自分の知っている現場とは少し異なり、人類はギタイに勝利した、という事になっていました。ケイジは胸を撫で下ろしながらも、再びリタに出会う為リタのいる戦場へと向かうのでした。

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の感想・評価・レビュー

日本のライトノベルを、トム・クルーズといった豪華俳優陣で映画化した作品。死んだらリセットし、同じ時間を繰り返すタイムリープものです。侵略者のギタイが非常に強く、主人公もあっさり殺されるため、いわゆる”死にゲー”の設定をそのまま現実で実現したという表現が分かりやすいと思います。文字通り”死ぬほど強い”トム・クルーズが非常にかっこよいです。

日本の作品が原作ですが、映画は日本人の情緒や感性がしっかり取り除かれていることが良かったと思います。(男性 20代)


タイムリープという不思議な力をなぜ得られたのか、分かりやすく描かれていたのは良かった。そして、輸血によってその力を失うという設定が興味深かった。謎の侵略者達と戦う物語ならではの設定だと思う。
タイムリープという能力は魅力的だが、死によって時間が戻るのは少し複雑に感じた。自分だったら死に際を思い出して、落ち込んでしまいそうだ。全体的におもしろかったが、ラストだけ腑に落ちなかった。なぜオメガが既に倒されているのか、疑問が残る。(女性 30代)


原作が日本のものをトム・クルーズが主演を務め実写化するという事で、相当期待して映画館へ足を運んだことを覚えている。結末は原作とは異なるが、ストーリーの中でアクションあり、ユーモアあり、恋愛要素ありと詰め込んであるにも関わらず、しっかり楽しむことが出来たのでよかった。

タイムループを何度もする設定なので、戦いのシーンが繰り返されるため、一緒に観た友人はもう目が疲れたと言っていたが、私はさほど気にならなかったので好みが別れると思った。(女性 20代)


あまり期待せずに観たら驚かされた。アクションシーンは興奮するし、トム・クルーズはかっこいい。総じて大満足だった。このようなゲームをプレイしている気分になる映画は観終わった後の満足感が高い。似た設定として「ミッション8ミニッツ」を思い出したが、それよりもアクションを重視した印象を受ける。
確かに細かい部分で作り込まれていないなと感じる部分はある。良く言えば大雑把で悪く言えば雑といったところか。しかしそれも大して気にならないほど、他の要素が勝っている。細かい部分を気にする人は観ないほうがいいかもしれない。(男性 20代)


トム・クルーズ主演のSFもアクションもどちらの要素も楽しめる超大作映画。タイムトラベルのような、何度も繰り返し行われるループに最初はなかなか慣れなかったが、だんだんと進んでいくうちに、みるみるハマっていった。

ゲームのように何度もリセットされ、戦闘技術を培っていく近未来の地球を舞台にした映画で、SFが苦手な人にも見てほしいくらい面白い。原作は、日本のライトノベルズ。原作と少し違うところがあるが、やはり映画の迫力は凄いなと感じた。(女性 20代)


タイムリープを何度もして現実をより良い方向へと導いていく話。この作品は主人公が死んでしまうと数日前に戻り同じ道を避けつつ現実を変えていくのだが、何度も何度もタイプリープをして成長していく過程が今まで見てきたどの作品にも照らし合わせることができない新たなるジャンルであったため、他の作品と比べることなく新鮮な気持ちで作品を楽しむことができた。

「死」が何度も出てくる作品とはいえ直接的な表現は避けられているため子供にも安心して視聴させることができる作品。(男性 20代)


原作は桜坂洋のSF小説『All You Need Is Kill』。タイムリープ能力を持つ主人公を演じるのはトム・クルーズです。タイムリープをテーマにした作品は『ミッション:8ミニッツ』や『ハッピー・デス・デイ』など沢山ありますが、どの作品にも共通するのが「死ぬ度に強くなる」という事。今作のトム・クルーズも死ぬ度に強くなり、少しずつ前に進みます。
他のタイムリープ作品と違うのは、本当に何回も何回も同じシーンを繰り返す事。大抵の作品は繰り返す部分は省略して、その先を描きますが今作は「前回までのあらすじ」的な部分を何度も描きます。
ラストの展開にも賛否両論ありますが、私はこの変わった世界観が大好きです。(女性 30代)


死んだ瞬間タイムループするという力を手に入れた男が、タイムループを繰り返しながらギタイと戦うという物語。原作が日本のライトノベルということもあり、日本人も理解しやすく観やすい内容になっている。とはいえ、戦闘シーンの迫力や雰囲気はさすが邦画といったところ。日本人向けの脚本×海外アクションは日本人にとって最高の組み合わせではないだろうか。ラストの無理やりまとめた感じは否めないが、何度も観たくなる面白さである。(女性 20代)


面白かったからこそ、最後にもうひとひねり欲しかったような気もしたが、ラストのトム・クルーズの表情が良すぎて全部どうでもよくなった。
おおよそループものに求めたい面白さはすべて網羅されているので、ループもの初心者でも気軽に楽しめると思う。個人的には共に戦うJ分隊についてもう少し描写があればより感情移入出来たのになと思う。
エミリー・ブラント演じるリタがとてもかっこよかった。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. 村山 より:

    設定や展開が良くできているなぁと思ったが、日本のライトノベルが原作というのは映画を見終わってから調べているときに初めて知った。考えてみると日本らしい部分もある作品だなと感じた。
    物語の最初の方ではトム・クルーズがかなりヘタレキャラとして描かれており、それはそれで面白いのだが、ループを繰り返していくうちにどんどん強くなっていく姿はやっぱりかっこいい。主人公たちが前の戦いでは出来なかったことを徐々に達成していくのは見ているこっちも気持ちよかった。

  2. 匿名 より:

    近年大流行しているFPSゲーム。手軽に戦争体験できることから非常に人気があるのですが、本作ではこのゲームの感覚が演出として持ち込まれています。主人公のケイジは死ぬたびに同じ時に戻り、何度も何度も同じことを経験します。そのうちに敵の攻略法が分かり、戦地から抜け出す方法を知り、全ての結末が読めるようになりますね。これはゲームを何度もプレイしているうちにうまくなっていく感覚と同じ。言うならば観客は「ゲーム実況動画」を見ているのと同じような状態なんです。皆さんは気づきましたか?

  3. 匿名 より:

    本作はラストの解釈が賛否両論を呼んでいます。能力を失ったケイジが再び能力を得て、これまでのタイムループする時よりも前でループするようになりましたね?タイプループするということは、ゲームをリセットするようなもので、全てがなかったことになるはず。なのにラストでは敵だけが死んだ状態で、その他の全てがなかったことになっているんです。ご都合主義だと批判されているんですよね。正直言って、このオチは興奮するしいいと思うけど、冷静になって考えたらダメダメ!都合良すぎだし、理屈がおかしいからダメ!でも好き!めっちゃ好き!この感情はこの映画を言い表しているかのようです。ガサツ。でも好き。

  4. 匿名 より:

    多くのアクション映画にありがちな突っ込みどころはたっくさんあります。人物の描写が足りないとか、予告されていた敵が出てこねえじゃねえかとか。それでも、それをカバーして有り余るほど迫力のあるアクションシーンを見せてくれれば、それでいいじゃないですか。本作の場合は、それでいいですよ。アクションシーンが凄いし、ケイジとリタの恋愛がジェットコースターみたいに続いていきそうなラストは、賛否両論あってもやっぱり良いし。