映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の概要:ハルオは地球でゴジラの討伐に当たっていたが、ゴジラ・アースの攻撃により怪我を負ってしまう。仲間とも離れ離れになってしまうが、フツア族の少女に救われる。後に、他の生存者達もフツア族に助けられていたことが判明する。
映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:SF、アニメ、アクション
監督:静野孔文、瀬下寛之
キャスト:宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和 etc
映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の登場人物(キャスト)
- ハルオ・サカキ(宮野真守)
- 人間。大尉。ゴジラ・アース討伐を先導する。幼い頃に地球で暮らしていたことがあり、人間達を宇宙に追いやったゴジラ・アースに強い恨みを持っている。
- ユウコ・タニ(花澤香菜)
- 人間。曹長。宇宙船で産まれており、地球で暮らしたことはない。ハルオのことを「先輩」と呼び、慕っている。
- メトフィエス(櫻井孝宏)
- 異星人「エクシフ」出身。中佐。故郷を怪獣「ギドラ」に滅ぼされている。冷静沈着な性格。
- ムルエル・ガルグ(諏訪部順一)
- 異星人「ビルサルド」。中佐。優れた科学力を持つ。「メカゴジラ」の設計に携わっていた。感情に左右されない、論理的な思考を持つ。
- ミアナ(小澤亜李)
- フツア族。テレパシーで仲間と会話をする。体に鱗粉を纏っている。ハルオを救い、手当てを施す。ハルオを慕い、言語でのコミュニケーションを取ろうとする。
- マイナ(上田麗奈)
- フツア族。ミアナの双子の姉。ミアナよりも警戒心が強く、冷静な性格。
映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』のあらすじ【起】
地球でゴジラの討伐に当たっていた部隊からの通信が途絶えた。ゴジラの討伐は成功したはずなのに、何者かが部隊を襲撃したのだ。本部はデータを収集し、巨大なゴジラが部隊を殲滅したことを知る。その巨大なゴジラこそ、約2万年前に地球に現れたゴジラ(ゴジラ・アース)だった。ゴジラ・アースは熱線を発射し、宇宙にある本船まで攻撃してくることが可能だった。船長は48時間以内に生存者を発見できなければ、その場を離れることを決定する。
ゴジラ・アースの攻撃に遭ったハルオは、住居で目を覚ます。ハルオは自分を治療してくれた少女(ミアナ)を見かけるが、声をかける前に逃げられてしまう。とりあえず、ハルオは本部に連絡を入れるため、揚陸艇を探すことにした。すると、ミアナが後を追ってくる気配がした。ハルオは不気味な植物のような生き物に襲われそうになるが、ミアナに救われる。
ハルオの通信機が一瞬だけ蘇り、他の生存者と通じた。ハルオが通信があった方に向かって行くと、生存者はミアナの仲間(フツア族)と戦っていた。ハルオは自分の仲間達(ユウコ、アダム、ベルベ等)に、フツア族を攻撃しないよう呼びかけた。フツア族はハルオ達を洞窟の中に連れて行った。そこには、ハルオの仲間達(マーティン、ガルグ等)がいた。
ハルオ達はフツア族が味方かどうか判断できずにいた。だが、ハルオは自分の治療を行ったミアナが敵だとは思えなかった。洞窟にいた生存者達も、フツア族から治療を施されていた。ハルオ達はフツア族に呼ばれ、話を聞くことになった。そこには、ミアナの双子の姉のマイナがいた。フツア族はテレパシーを使い、ハルオ達に語りかけた。フツア族の「神」はゴジラに殺されており、彼らはゴジラと戦うことを諦めているようだった。だが、ハルオは地球を取り戻すため、ゴジラ・アースと戦うことを止めることはできなかった。
映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』のあらすじ【承】
ハルオ達はミアナ姉妹と共に揚陸艇を探しに行くことになった。ユウコはハルオとミアナが仲良くしているのを見て嫉妬し、1人でその場を離れ不気味な植物のような生き物に襲われてしまう。ハルオ達はミアナ姉妹と協力してユウコを救い出した。その時、他の生存者(メトフィエス)と再会を果たす。
本部と連絡が繋がり、救助艇が迎えに来た。だが、ハルオは地球に残り、ゴジラ・アースと戦うつもりでいた。ベルベとガルグはミアナ姉妹が使っている矢を見てナノメタルが使われていることに気づき、それを使って戦うことをハルオに提案していた。ナノメタルはゴジラ・アースを倒すために作られた最終兵器、「メカゴジラ」に使われていた金属だった。「メカゴジラ」は起動前に研究所諸共ゴジラ・アースに破壊されていたが、それが残っていたのだ。
ハルオ達はミアナ姉妹の案内で、ナノメタルがある場所に向かった。すると、そこにあったのは多くの建造物だった。ナノメタルが増殖し、街を形成していたのだ。フツア族がミアナ姉妹を迎えに来たため、ハルオは彼女達に別れを告げた。ミアナ姉妹は去る間際、ハルオにナノメタルのことを「毒」だと伝えた。
ハルオ達は建物の中に入った。その中にメカゴジラがあり、頭部の人工知能ユニットの半分が生きていることが判明する。ガルグ達は人工知能にアクセスし、コントロールユニットを復元した。彼らは本部の反対を押し切り、この街に罠を張ってゴジラ・アースを倒すことにした。
映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』のあらすじ【転】
ハルオ達は現有兵器をナノメタルで強化することにした。ヴァルチャーと名付けられたその兵器は、防御力・攻撃力・機動性が向上し飛行性が追加された。そのヴァルチャーでゴジラ・アースを攻撃し、トラップポイントに誘導することになった。そして、足止めしたゴジラ・アースをレールガンで攻撃し、シールドが消失したゴジラ・アースの背びれをEMPハープーン(銛のような武器)で攻撃することになった。
人間の兵士達は、ナノメタルやナノメタルを扱う異星人「ビルサルド」の兵士達のことが信用できずにいた。話を聞いたハルオの心にも迷いが生まれる。ユウコに励まされるが、ハルオの心は晴れなかった。そんな時、この街に来てから体調不良を訴える兵士が大勢いると、マーティンから教えられる。その兵士達はフツア族の集落で手当てを受けた者達だった。ハルオも体調がよくなかったが、マーティンには明かさなかった。
ハルオは地球を取り戻すためにも、迷いを捨てゴジラ・アースと戦う決意をする。ハルオの話を聞いたユウコは、彼にキスをした。そんな2人を、ミアナ姉妹が見ていた。その一方で、人間の兵士達がナノメタルに取り込まれ、街に同化するビルサルドの兵士の姿を目撃していた。
ハルオは仲間の兵士から、街に同化したビルサルドの兵士の件を報告される。ハルオは驚くが、ガルグ達ビルサルドの兵士達は驚かなかった。なぜなら、彼らはコントロールユニットを支援するため自ら街に同化することを志願しており、ガルグ達は容認していた。人間達はビルサルド達の行いが理解できず、ビルサルド達は容認しない人間が理解できず、両者間で意見が対立することになった。ユウコはビルサルド側の意見に賛成しており、ハルオに反論する。その時、街に同化した者達の意思により熱光学遮断フィールドが解除され、ゴジラ・アースに居場所がバレてしまう。
映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヴァルチャーのシステムの調整が不完全な状態で、ゴジラ・アースの誘導をしなければならなくなる。ハルオはビルサルドとの口論で動揺した仲間達のために、自ら志願してヴァルチャーに乗ることを決意する。ハルオの他、ユウコとベルベがヴァルチャーに乗ることになった。
ハルオ達はヴァルチャーに乗ってゴジラ・アースをトラップポイントに誘導した。ハルオはゴジラ・アースに攻撃されそうになるが、ミアナ姉妹に助けられ危機を脱する。そのまま彼らはゴジラ・アースを攻撃し誘導を続けた。ゴジラ・アースは尻尾を使って暴れた。ガルグはゴジラ・アースを攻撃し、シールドを消失させた後EMPハープーンを撃ち込んだ。
ゴジラ・アースを倒したかに思えた。その時、ゴジラ・アースの周囲の大気温度が1000度を突破した。街の建物内の温度も上昇しており、そのまま室内にいれば焼き殺されてしまうのは間違いなかった。これは、ゴジラ・アースの攻撃だった。ビルサルド兵士達は街と一体化する道を選ぶが、人間の兵士達は逃げる道を選んだ。
ガルグはヴァルチャーをEMPハープーンの代わりにするため、ハルオ・ユウコ・ベルベの体をナノメタルと一体化させるために動き出した。だが、なぜかハルオの体はナノメタルを受け付けなかった。その時、メトフィエスがハルオに呼びかけ、ナノメタルの浸食を止める方法を教えた。ハルオはゴジラ・アースを倒すよりもユウコを助けることを決め、ガルグがいる管制室を攻撃した。ゴジラ・アースの攻撃により、ナノメタルで出来た街は破壊された。ハルオはユウコを助け出した。だが、一足遅く、彼女の目から銀色の涙が流れた。
少し前、ハルオはメトフィエスから、メトフィエスの星を滅ぼした怪獣の名を聞いていた。その怪獣の名は「ギドラ」だった。
映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』の感想・評価・レビュー
アニメ版GODZILLA三部作の2作品目。前作のラストで登場した巨大なゴジラ、通称ゴジラアースをメインに展開していくストーリーとなっている。本作では、ゴジラアースに対抗すべく作られたメカゴジラにも触れていく。厳密にいえば、メカゴジラは既にゴジラアースにより破壊されているので、そこに使用されているナノメタルが重要な鍵を握るといえるだろう。そしてラストは、ギドラの存在を匂わせる展開となっているので、次作に期待したいところだ。(男性 30代)
途中から何を言ってるのかわからないほどめんどくさいセリフが多かった前作に引き続き、面倒なセリフと設定のオンパレードの映画。全部無視した方が楽しめる。主人公の(主に政治的な)大立ち回りと身勝手な活躍ぶりにも目をつぶろう。ついでにゴジラのデザインがでかいだけで情けない顔をしていることに気付かないふりをして、キンキンした女の子キャラのアニメ声に耳をふさげば、なんとか自分の知っているゴジラ映画として楽しめないこともない。・・・私が偏屈なだけなのか。(男性 30代)
GODZILLAシリーズ2作品目。前回と同じくフルCGとコテコテのSFなストーリーだが、前回のGODZILLAとはまた違った展開になった。前回は序章、今作がメインかなって感じがする構成。謎の人類フツア族が現れ、超人的な肉体能力を見せたり、異星人ビルサルドの技術?であるナノメタルが怪しい雰囲気を出したりとなかなか気になる展開が続く。
ただ、キャラクター1人1人に人間的ストーリーが深掘りされておらず、何も思い入れが無いうちにユウコに悲劇が起き、悲しくもなれず残念だった。(女性 20代)
アニメゴジラの第二弾で、前作を視聴してからはこれはゴジラであるという意識を外した方が楽しめるという事が分かったのでそのように視聴する。
しかし、「メカゴジラ」という名称を聞いたら、実写版の「メカゴジラ」をイメージしてその登場を待ってしまっている自分がいた。結果、「メカゴジラ」は実写と似ても似つかないナノメタル都市として登場する。どうしても「これじゃない」と感じてしまう。
視聴者の期待を裏切るのはいいのだが、「ゴジラ」というネームバリューが作品への没頭を逆に妨げているような気がしてならない。(男性 30代)
関連作品
次作 GODZILLA 星を喰う者
前作 GODZILLA 怪獣惑星
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