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映画『あさひなぐ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『あさひなぐ』の概要:どん臭い女子高生のヒロイン。彼女は高校入学後、薙刀部に入部。強さを誇る先輩に憧れ必死に練習をした。薙刀に熱くなる女子高校生のチームが、強敵を前に切磋琢磨し奮闘する姿を面白おかしく描いている。清々しくも感動する青春映画。

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映画『あさひなぐ』の作品情報

あさひなぐ

製作年:2017年
上映時間:105分
ジャンル:青春
監督:英勉
キャスト:西野七瀬、桜井玲香、松村沙友理、白石麻衣 etc

映画『あさひなぐ』の登場人物(キャスト)

東島旭(西野七瀬)
二ツ坂高校1年生。何事もどん臭く他人の倍は困難に遭っているが、折れない心を持ちひたむきに前向きな性格をしている。真春に憧れ高校では薙刀部へ入部。
宮路真春(白石麻衣)
二ツ坂高校2年生、薙刀一筋の薙刀バカ。勉学よりも薙刀に夢中なので、いつも授業の補習をさせられている。薙刀に関しては、かなりの実力者で後輩には厳しい。慕ってくる旭を可愛がり、旭の心の強さを認めている。
一堂寧々(生田絵梨花)
國陵高校、1年生エース。勝つことに強い拘りを持ち、薙刀に打ち込んでいる。

映画『あさひなぐ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『あさひなぐ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『あさひなぐ』のあらすじ【起】

女子高の二ツ坂高校へ入学した東島旭は、何をしてもどん臭い。電車の改札では必ずエラーを起こし、電車から降りることも容易にできず、挙句の果てには痴漢に剥き出しの股間を見せられ茫然とする始末。そんな時、同じ高校の先輩と思しき女子に助けられ変態呼ばわりされてしまう。

その日は新入生への部活のオリエンテーションがあった。旭は薙刀部の紹介で舞い踊る先輩達を美しいと思ったが、コミカルなダンスで思わず笑ってしまい、先輩に怒号され放課後に部室へ来るよう命令されるのだった。

紹介時に笑った1年は手を挙げろ。挙げた者は放課後に部室へ来い。そんな命令に集まった1年生はたったの3人。旭達は道着に着替えさせられ、いかに薙刀が素晴らしいものかを聞かされ、問答無用で入部させられるのである。そこで旭は、朝に痴漢から助けてくれた先輩が薙刀部エースの宮路真春であることを知るのだった。

翌日から厳しい練習が始まる。薙刀の基本は足腰の筋力である。新人3人はウサギ歩きで丘を登らせられたが、くたくたになったそこで見た夕日はとても美しく。3人はそこで初めて練習用の薙刀を渡され歓迎されるのであった。

毎日を練習に費やしそうして、いよいよ3年生最後の試合がやってくる。1年生は当然、見学応援だが、先輩達はこの試合でインターハイへの出場を目指し闘志を燃やしていた。しかし、國陵高校に熊本からわざわざ入ったという1年生エース、一堂寧々に大敗。3年生は泣く泣く引退する羽目となり、旭は皆を元気づけるために自分が一堂寧々を倒すと宣言。すると、たまたま通りかかった本人にそれを聞かれ、待っているとまで言われてしまうのだった。

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映画『あさひなぐ』のあらすじ【承】

3年生涙の引退の後、薙刀部はいつにも増して練習に励んだ。だが、旭は運動神経が人より低いため、練習しても中々成果を上げられず、人の倍以上の練習を要した。すると、そんな旭に真春が声をかける。旭は身長も低くどん臭い。しかし、逆にそれを利用して相手を油断させ、反撃に出るのが良いのではないかとアドバイス。最初は厳しかった真春だったが、今や旭の前向きで一生懸命な姿勢を認めていた。

季節は夏。顧問の教師が合宿に行こうと言い出したため、部員達はやや浮足立って出発。しかし、合宿先の白竜院住職の尼僧はかなり厳しい人物で毒舌家。更に部員達は住職と対決しこてんぱんにされ、旭に限っては威嚇の声だけでしりもちをつく始末。

住職は甘ったれた部員達に喝を入れ、厳しい稽古を課した。だが、旭だけはそれ以前の問題で水汲みの刑に処される。境内からは皆の声が聞こえ旭はたった1人で水汲み。彼女は心が折れそうになったが、強くなるための試練だと思い直し踏ん張ることにした。

初日の追い込みでかなり絞られた部員達。その後も連日を厳しい言葉と稽古で過ごす。旭は3日かけて水汲みをこなし、とうとう住職から道場での稽古参加を許される。

合宿5日目。その日は連陣稽古だった。全員で輪になり、1人の相手に次々と対戦を申し込む。負けたら勝った者が残り、次の対決を行うというサバイバル勝ち抜き戦である。
休憩もなく1日一杯、戦い続け体力も限界に近づく学生達。旭も含め全員を平等に戦わせる住職。しかも住職は歴代でも名を残すほどの薙刀師である。そんな中、真春は最後まで食らい付くも勝てず。誰もが立ち上がることすらできなくなった時、最後に旭が住職に挑んだ。

映画『あさひなぐ』のあらすじ【転】

部員の中でも最弱の旭だったが、住職から今までに何を学んできたのかと問われ、水汲みの辛さを思い出す。そうして、彼女は冷静になり真春から教えられた反撃技を成功させる。これには住職も満足し、旭の技をなかなか良いと褒めるのであった。

辛かった夏合宿も終わり、いよいよ秋の新人戦が始まろうとしている。新人戦は3人で1チームの対戦となるため、2年生3人、1年生3人の計6人の二ツ坂高校薙刀部は2チームの参加が可能となる。誰もが旭と同じチームになりたくないと思う中、チームのメンバーをくじ引きで決めることにした部員達。だが、そこへ顧問教師がやって来て、1年生組と2年生組のチームですでに参加申請をしたと言われてしまうのだった。

そうしていざ、新人戦。観戦には白竜院の住職も来てくれる。旭は初戦こそ1本取ることに成功したものの以降は負け続け、1年生チームは敗退。そして、2年生チームは準決勝まで勝ち続けた。ここで勝てば優勝となるが、準決勝の相手は國陵高校。それもチームにはあの一堂寧々がいる。優勝を目指し部員からのバトンを受け取った真春だったが、そのプレッシャーのためか本来の力量を発揮できず、一堂寧々に負けてしまうのである。

その帰り旭は真春と電車に乗ったが、憧れの先輩である真春にどんな言葉をかけて良いか分からなかった。それなのに、真春は電車から降りる間際、旭の初戦での技がとても良かったと褒めてくれるのだ。旭は涙を見せない真春の強さや自分の不甲斐なさに、とうとう涙を零した。

映画『あさひなぐ』の結末・ラスト(ネタバレ)

しかしその後、真春の敗退により、薙刀部での雰囲気がギクシャクしてしまう。しかも試合以降、真春は部活に来なくなってしまった。
旭はこれではだめだと思い、部活へ来るよう真春の説得へ向かう。しかし、真春は部活での仲良しごっこでは強くなれない。部活には出る意味がないと言う。それでも旭は、真春を部活へと強引に引っ張って来る。

道着に着替えた旭は、防具もつけずに真春へと挑む。結果は当然、負けだったが、旭の心意気により他の部員達も真春へと挑むことにする。結局のところ、部員達は真春の強さに依存し、すべてを彼女へと背負わせてしまっていたのだ。本人はそれをおくびにも出さないが、全員の重い期待を背負った真春は、さぞ苦しく辛かったに違いない。最強を誇る彼女が負けたことで、部員達はそれに気付かされたのであった。

顧問の教師が國陵高校との練習試合をもぎ取ってきた。部員達は名誉挽回の機会を得たと意気込む。対戦の順番は先鋒に真春を配置、大将に旭が入った。つまり、真春には期待を背負わせないという配慮である。
試合の観戦には白竜院の住職も見え、部員達には気合が入った。

しかし、初戦の真春はひよってしまい、攻めに入れず引き分け。二番手、三番手で1本ずつの奪取に成功。四番手で部長が登場し、今までにない手で勝負に挑むも負けてしまう。そうして、大将の旭の番がいよいよ回ってくる。相手はあの一堂寧々である。

最弱と最強の対決。旭は常に逃げ腰ではあるものの、一堂の剣筋を見極めている。一皮剥けた旭は唯一の手である反撃技を駆使し、一堂から1本を奪取するのであった。
そのお陰で同点になったため、最終的には代表戦へと持ち越される。真春は自らが志願し一堂との雪辱戦へ。部員達のお陰で常になくリラックスした状態で対決へ挑んだ真春。一堂は勝ちにこだわるあまり、仲間との慣れ合いを避けてきたようだが、仲間の支援を得た真春には勝てなかった。

雪辱戦の勝利にはしゃぎながら帰る道。旭は真春に自分はこれから強くなるので、見守っていて欲しいと告げる。すると、真春は笑顔でそれに頷くのであった。

映画『あさひなぐ』の感想・評価・レビュー

なぎなた部をテーマにした漫画を映像化した作品。主役の旭は、元乃木坂46の西野七瀬が演じており、いわゆる女子高生のスポーツにかける青春を描いた作品である。乃木坂46のメンバーが多く出演しており、総じて、各役柄に少しギクシャクした感じを覚えるのだが、どん臭い主人公の役柄も相まって逆に新鮮でもある。ちはやふるなんかも同じようなカテゴリに入るので、ああいった作品を好む方には、おすすめのタイトルである。最弱だった旭が、不器用ながらも上級者と対等に渡り合っていくシーンは、誰もが熱くなる展開ではないだろうか。なぎなたを知らない方も勿論楽しめるようなスッキリした内容となっている。(男性 30代)


運動が苦手で引っ込み思案の主人公、東島旭。キャッチコピーに魅力を感じ薙刀部に入部することになりました。薙刀部の仲間との出会いを通して旭がどのように変わっていくのかが描かれている作品となっています。

私がこの作品で感じたことは、真春と旭の関係性です。最初は真春のことを怖くて苦手な存在だと思っていた旭でしたが、試合や部員同士の関わりを通して次第にお互いの不足した部分を補い合える関係になっていく姿が見ていて素敵だと思いました。この作品を通して、人は一人だけの力では生きていけないのだと強く感じました。

この作品を観るまで薙刀のルールを知りませんでしたが、今では、薙刀に関するニュースなどを見ると注目してしまうまでになりました。(女性 20代)


原作が人気の漫画で、自分も読んでいたので楽しみにしていたが、キャストがアイドルを中心として作られたからか、原作のイメージとは少し違っていたので残念に思った。
乃木坂に所属している方がたくさん出ていてとても可愛らしかったので、ファンの方におすすめしたい作品。

中村倫也さんが出ていて、彼のおかげでコメディとして成立しているようなものだったが、演技力の高さを改めて知ることが出来た。(女性 20代)


原作は見ずに乃木坂主演を理由に鑑賞。ストーリーは原作へ興味を持たせてくれる良い内容であったが、映画の出来としては乃木坂の話題性に依拠した低クオリティ作品と言わざるを得ない。そもそもスポ根と美少女の掛け合わせは漫画の中でのみ成立するものであり、まして乃木坂レベルの可愛さではスポ根の汗臭さをかき消してしまう。

敢えてなのかわからないが、お笑い担当である中村倫也のシーンでメンバーが笑いを堪え切れていないのを、そのまま演技として採用しているのも個人的に気になった。(男性 20代)


部活動って学生の特権ですよね。怖い顧問に意地の悪い先輩、自分より優秀な同級生たちと一緒に目標に向かって同じ時間を共有する。団体行動や人付き合いが苦手な私にとっては、部活動は苦痛の1つでした。その時は嫌で仕方なかったけど、今思うと、あの時間は無駄じゃなかったなと感じます。
もう二度と過ごせないあの時間。何か1つのことに夢中になって取り組める貴重な時間をこの作品では存分に感じることが出来ました。厳しさや悔しさを部活動で学び、熱くなることの楽しさを教えてくれる作品でした。(女性 30代)


薙刀という競技が『あさひなぐ』をきっかけに、多くの人に親しまれるよう願いながら鑑賞しました。日本らしい、そして奥深い競技です。乃木坂メンバーの美しさに圧倒させられ、加えてストーリーは単純明快ですから原作を知らなくても大変楽しめました。中村倫也が、人の心を和ませる個性的な顧問を演じていて、何度爆笑したか分かりません。「女は逃げること、ごまかすことが上手い」という合宿時の先生のセリフは説得力があり、見ているこちらも気が引き締まりました。(女性 30代)

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