映画『悟空伝』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「悟空伝」のネタバレあらすじ結末と感想

悟空伝の概要:孫悟空を妖魔と見立て、無慈悲な天を相手に戦いを挑む英雄として描いている。中国が誇る美しくも荒々しいVFXとアクションには感服。主演のエディ・ポンの表情や演技にも嫌味がなく、悪と見なされがちの妖魔を見事に英雄として魅せている。

悟空伝の作品情報

悟空伝

製作年:2017年
上映時間:123分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:デレク・クォック
キャスト:エディ・ポン、ニー・ニー、オウ・ハオ、ショーン・ユー etc

悟空伝の登場人物(キャスト)

孫悟空(エディ・ポン)
かつては妖魔と呼ばれる巨人の魔王であったが、天宮に敗北した後は花果山にてサルとして転生。しかしその後、住処である花果山ですら天宮より破壊され、恨みを抱く。天宮にある天機儀の破壊を目論み、復讐しようとしている。傲岸不遜だが、人情味がある。
阿紫(ニー・ニー)
上聖天尊の実の娘。100年修行した後、天機塾へ。傲岸不遜な孫悟空に惹かれている。母親である上聖天尊のやり方に不満を抱いている。
天蓬(オウ・ハオ)
上聖天尊の護衛神で天の川の守護神でもある。遠い昔、思いを寄せていた天女が、人間界へ堕ちるのを見送った経緯を持つ。天女と1つの石を2つに割り、欠片を大事にしている。
楊戩(ショーン・ユー)
別名、顕聖二郎真君。右腕に傷痕のような文様が刻まれており、額には三本の傷痕がある。阿紫のことを妹のように思っている。人としての感情を大事にするあまり、第三の眼を開眼できずにいる。
上聖天尊(フェイ・ユー)
天宮を統べる女神。天機儀を操り天命と称して、粛正を決行。冷徹で無表情。実の娘でさえも天命が下れば、命を奪うとまで断言する。自らの地位を守るべく、邪魔する者を屠る。

悟空伝のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『悟空伝』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

悟空伝のあらすじ【起】

かつて妖魔と呼ばれ天地から忌み嫌われた巨人、魔王は天宮を統べる上聖天尊との戦いに敗れ粉々に砕け散った。その欠片は花果山となりサルを産み出す。だが、天宮は魔王の欠片であるサルを見つけ出し、住処である山を消し去ってしまう。辛うじて生き延びたサルは地上へ逃れ、天宮へと復讐を誓うのだった。

それから300年後。その年は天機処の役人が交代する年であり、次期役人の教育機関である天機塾には大勢の塾生が集まっていた。塾生は神の血筋である天系と、地上産まれの人間が修行後に神仙となった地系とで構成され、役人にも半分の割合で選ばれることになっている。

しかし、開塾式にて些細な諍いが発生。その諍いを治めるために、上聖天尊の実の娘である阿紫が前へ出たが、治まるばかりか悪化。更にサルのようにすばしっこく、傲慢な男が乱入したせいで、諍いは乱闘へと発展してしまう。阿紫は場を治めるために武神、楊戩を呼んで孫悟空と名乗った男を止めることに成功した。

開塾式が滅茶苦茶になったことで、楊戩と悟空は捕縛。阿紫もきついお叱りを受ける。悟空はどの門派にも属していなかったが、類稀なる仙力を持っていたため、異例として入塾を許された塾生であった。上聖天尊は傲慢な彼に戒めとして頭に緊箍児をつけ、その目付け役として名乗り出た阿紫に緊箍児を操る杖を渡した。
一方、別室へと向かった楊戩は真の神となるべく、第三の眼を開眼させるための修行をさせられる。

その昔、花果山を追われたサルは地上にて仙人である須菩提祖師によって拾われ、孫悟空という名で育てられた。悟空は人の身にサルとしての姿を封じられ、天地の在り方に憂いを抱く須菩提祖師により、仙力の使い方を習い天機塾へとやって来たのであった。

悟空伝のあらすじ【承】

悟空の目的は天宮が保持する、万物を統べる天機儀の破壊である。彼は密かに通行手形を盗み出し、天機儀への通路を渡ろうとした。しかし、2つ目の扉にて楊戩が立ちはだかる。悟空は地底の溶岩を用いた法術を得意とする。それに対抗するべく、楊戩は氷剣を用いて対抗。途中、上聖天尊の護衛神である天蓮も加わったが、そこへ異変を察した阿紫までもが現れ、激しい戦いにより建物が崩壊。その場にいた塾生1人を加えた5人は、地上へと堕ちてしまうのだった。

地上へと堕ちても尚、悟空と楊戩、天蓮は争い続ける。その過程で仙力を失っていることに気付くも、今更争いを止めることもできない。寂れた寺の周囲には村人たちが天から降って来た彼らを妖怪だと思い、追い返そうとして集まって来る。
阿紫と塾生が誤解を解こうとした時、本物の妖怪が村を襲う。

村人達は妖怪妖雲の到来に恐れおののき、こぞって寺へと避難。そんな中、逃げ遅れた人間の女性を救うため、天蓬が妖雲の餌食となり強い力で天へと引き込まれそうになる。そこを悟空と楊戩が助けに入り、阿紫が攻撃。どうにか妖雲を追い払った。その際、天蓬が持つ大事な石が奪われてしまう。

かつて天蓬には思いを寄せる天女がいた。天女が人間界へ堕ちることになったため、2人は別れ際に1つの石を割って互いに片割れを持つことにし、再会を願って別れた。
その天女と救った人間がそっくりだったのである。彼女が胸に下げる石を目にした天蓬は、女性がかつて愛した天女であることを確信するのだった。

騒ぎの後、村の人々は悟空達を神仙だと敬い始める。5人の神仙達は妖雲に苛まれる村人たちを救うため、力を合わせることにした。村人たちと計画を立て入念に話し合い、時に喧嘩をしつつもチームワークを形成。そうして、妖雲を倒し村に安寧をもたらした。

悟空伝のあらすじ【転】

その村はかつて花果山があった場所である。天命という名目にて天宮から粛正され、生物が住めない土地にされてしまったが、今は人間が村を作って細々と暮らしていた。
妖雲が倒されたことによって降雨があり、村は歓喜に沸く。天蓬も奪われた石を取り戻し、天女の生まれ変わりである女性との仲を深めた。

しかし、安堵に包まれる村に新たな敵が現れる。氷を操る神仙は天尊と天兵が現れる前触れでもあった。村を守るために塾生が立ち向かい、虫の息となる。異変を察して飛び出した天蓬と愛する女性も氷の刃に倒れ、村人も皆殺しにされてしまうのであった。

これが天命と言うのであれば、間違っている。悟空は憤懣に憤り、現れた天兵へと1人で立ち向かう。しかし、彼もまた氷の刃にて倒れる。
いつの間にか鎧を纏った天尊が降臨していた。阿紫は母の前で悟空へと駆け寄り涙を零す。
天尊曰く、悟空達が地上に下った際、村人は全員命を落とすはずだった。だが、神仙らが束の間の希望を与えたせいで、凄惨な死に方をしてしまったと言う。天尊は仙力にて村を破壊してしまった。

天宮にて獄に繋がれた4人。悟空は更に最下層にて拷問され、それでもまだ生きていた。絶望に暮れる阿紫は悟空の元へ赴き、彼に諦めるよう話す。すると、悟空は全てを諦め灰となって身を滅ぼした。彼が灰となった後、核となる石心が現れる。楊戩はその石を天尊へと献上。一方、阿紫は悟空の襟巻を地上へと落とし緊箍児を身に着け、彼の無念を晴らそうと密かに心を決めるのだった。

悟空伝の結末・ラスト(ネタバレ)

石を献上した楊戩は人としての情を捨てることに成功し、第三の眼を天尊によって開かれる。
その頃、襟巻と共に地へと降りた悟空は、魂となって育ての親である須菩提祖師と邂逅。親の導きにより本来の力に覚醒する。彼は自らの武器である如意棒を取り戻し、サルとして本来の姿を取り戻すのだった。

悟空は妖魔である妖雲を復活させ、天宮へと乗り込む。圧倒的な力でもって、門を突破。彼は自らを斉天大聖と名乗り、立ちはだかる天兵を次々と屠った。
そうして、大勢の天兵に囲まれた悟空の元へ回復した天蓬が助太刀に登場。
同じ頃、天尊の前へと姿を現した阿紫は緊箍児を操る杖にて、天機儀を破壊。しかし、母の仙力によってやり返されてしまう。

そこへ、悟空と天蓬が到達。寸でのところで阿紫を助けた。しかし、彼女と心を通わせたその後、阿紫は静かに息を引き取ってしまう。深い悲しみに襲われる悟空。
愛した天女の魂を再び失った天蓬もまた、天尊の前に斃れる。彼の魂は形見の石と共に消え去った。

悟空は緊箍児を如意棒に纏わせ、武器を強化。天尊へと立ち向かう。石心を失った彼の仙力は身の内から迸る地上の力だ。天尊と互角に渡り合う悟空だったが、彼の前に再び楊戩が立ちはだかる。楊戩は第三の眼を開眼したため、今まで以上の能力を得ていた。
仙力は悟空と相性の悪い氷属性。武器での戦いでは武が悪いと見た悟空は肉弾戦へ持ち込む。そうして、互いの胸を拳で突いた。
その時、楊戩は悟空の胸に秘められていた阿紫の慈愛に触れ、己を取り戻すのだった。

そんな楊戩に憤りを隠せない天尊。天機儀を核に強大な鎧を作り上げる。悟空は如意棒を巨大化し、楊戩と共に天尊の鎧を破壊。同時に天機儀の破壊にも成功した。

その後、天宮を乱した上聖天尊は妖魔と見なされ、それを討伐した楊戩は南天門を守護する神将へと抜擢。三界を清める役目を得る。対して悟空は花果山へと戻り、天命へと不満を抱く生き物を招集。天宮と100年に渡る戦いを繰り広げるのだった。

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