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映画『GONIN2』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『GONIN2』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『GONIN2』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『GONIN2』の結末までのストーリー
  • 『GONIN2』を見た感想・レビュー
  • 『GONIN2』を見た人におすすめの映画5選

映画『GONIN2』の作品情報

GONIN2

製作年:1996年
上映時間:108分
ジャンル:アクション
監督:石井隆
キャスト:緒形拳、大竹しのぶ、喜多嶋舞、夏川結衣 etc

映画『GONIN2』の登場人物(キャスト)

外山正道(緒方拳)
小さな鉄工所を営む男。借金があり、ヤクザに工場を差し押さえられ、妻は強姦されて自殺してしまう。自分で日本刀を作り、ヤクザたちへ復讐をしに向かう。
蘭(余貴美子)
フィットネスクラブを経営し、身体を鍛えている女。スタンガンを購入し、宝石を盗もうとする。
サユリ(大竹しのぶ)
セーラー服を着て売春をしている38歳の女。前科者。
早紀(夏川結衣)
学生の頃男に襲われ、それがトラウマとなっている女。
志保(西山由海)
夫に浮気され、不倫現場へ包丁を持って押しかける女。結婚指輪が外れなくなり、宝石店へ行く。
ちひろ(喜多嶋舞)
宝石店の店員で強盗グループの一員。蘭たちと逃げることになるが、途中で裏切る。
梶(松岡俊介)
強盗グループの一員。ちひろと付き合っているが、仲間のもう一人の女・直子にも手を出す。
直子(片岡礼子)
強盗グループの一員。男勝りな性格。

映画『GONIN2』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『GONIN2』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『GONIN2』のあらすじ【起】

妻が猫目石の指輪を欲しそうに眺めている中、夫の外山正道は一万円のイヤリングを誕生日プレゼントとして購入した。帰りの車の中、妻・陽子は嬉しそうにイヤリングを着けている。

家に着くと、怪しい車が止まっており、男が一人立っている。外山は、妻を車に残し鉄工所へ入った。すると、ヤクザが大勢おり、彼らは今週中に工場を解体すると言った。外では男が鳩小屋を乱射し、妻が強姦されている。

ヤクザたちが去った後も妻は家に戻らず、外で落としてしまったイヤリングを一心不乱に探している。夜中、外山が目を覚ますと、彼女は首を吊って死んでいた。

セーラー服を着たサユリは、テレクラで知り合った男と待ち合わせしている。サユリを見た男は、「38歳の女子高生が出るという噂だ」と言って怒って帰った。

男に「飽きた」と言われた蘭は、サンドバッグを蹴って鍛えている。

学生の頃に男に襲われた早紀は、それがトラウマとなって今でも襲われる夢を見ている。

夫に不倫された志保は、包丁を持って不倫現場へ乗り込んでいる。志保は夫に「出てけ」と蹴られ、結婚指輪を外そうとしたが、まったく外れず女に笑われた。

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映画『GONIN2』のあらすじ【承】

早紀が防犯グッズ店に行くと、蘭がスタンガンを購入していた。早紀は蘭のことが気になった。

志保は指輪を切ってもらうため、宝石店へ行った。彼女に続き、蘭も同じ宝石店へ入った。

外山は自分で作った日本刀でヤクザの事務所を襲い、札束をいくつか持ち出した。

ちひろという店員がこっそり防犯カメラをオフにすると、蘭はランプが消えたことに気付いた。蘭をつけてきた早紀も入店し、近くにいたサユリも入って来た。

蘭がキャッツアイの指輪を見せてもらいながらスタンガンを構えていると、強盗集団が現れた。蘭は指輪をポケットに忍ばせ、強盗をキックで撃退した。早紀も警棒で対抗し、サユリと志保も強盗相手に戦った。蘭たちは、偶然人質に取ったちひろも連れて、宝石を持って逃げた。

他の客や強盗たちも逃げていく中、外山は店へ入ったが、何も残っていなかった。そして、今すれ違った強盗が、妻が襲われた時近くにいた奴だと彼は気づいた。

蘭の車に乗った5人は、ちひろの案内で横浜へ向かっている。潰れたディスコへ着き、皆で10億円相当の宝石を山分けした。蘭が、防犯カメラが切れていたことを話すと、皆喜び、踊りながら自己紹介をした。

映画『GONIN2』のあらすじ【転】

外山は強盗集団のアジトへ行き、次々と斬って行った。そこにちひろから電話があり、外山は電話を取ってちひろのいる場所へ向かった。難を逃れた梶という若い男と、直子という男勝りな女は、その様子を窓の外から覗いていた。

蘭たちが宝石を広げているところに、日本刀を持って血みどろの外山が現れ、「498万の猫目石を売ってくれ」と言った。しかし、そこに猫目石はなかった。

梶と直子も現れ、銃で蘭たちを脅した。そこで、ちひろも強盗団とグルだったことが判明するが、梶はちひろを捨てた。梶は、逃げようとしたサユリを撃ち、サユリは倒れた。外山は直子を切って去って行き、梶は宝石を持って一人で逃げた。

アジトへ戻った梶だが、組長に「似顔絵が出たらしいな」と言われ、後ずさりをしている。

蘭たちは、傷を負った直子を連れて蘭の経営するフィットネスクラブへ向かった。5人はそこで解散することにして、プールサイドのイスで眠った。早朝、志保はこっそり帰り、ちひろは廃ディスコへ向かった。ちひろはそこで梶の遺体を見つけ、銃を持ったヤクザに囲まれた。

映画『GONIN2』の結末・ラスト(ネタバレ)

プールサイドにもヤクザが現れ、直子が銃で撃ったが、反撃されてしまった。蘭と早紀は彼らに捕まった。

ちひろは裸で厨房に縛られているが、見張りの男を油断させて殺し、逃亡した。ちひろは蘭たちが連れて来られるのを確認し、再び厨房に戻って身を潜めた。蘭たちは厨房へ連れて来られた。蘭が、外山が梶の携帯を持っていることを教えると、ヤクザの一人が電話をかけた。すると、外山が現れ、厨房で撃ち合いが始まった。

蘭と早紀、ちひろは、怪我をした外山を背負って上の階へ避難した。蘭は、隠し持っていた猫目石の指輪を外山に見せた。ちひろは蘭を怒って出て行き、早紀はちひろを追いかけた。ちひろたちは外で敵と鉢合わせになり、二人とも海へ飛び込んだ。

ちひろたちが海から上がって近くの車に乗ると、助手席に女性(陽子)の遺体があった。そして、彼女たちは外山の復讐を理解した。

ちひろたちは、外山の所まで陽子の遺体を運んだ。外山は立ち上がり、敵から何発もの銃弾を受けた。蘭、早紀、ちひろの三人は銃を持って敵に向かって歩き出した。

半年後、雨の降る夜、三人は残りのヤクザを街中で撃ち殺した。

映画『GONIN2』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ビートたけしや佐藤浩市が狂った男たちを演じた『GONIN』。シリーズ2作目の今作は、前作からキャストを一新し、女性メインの作品になっています。前作との繋がりはほとんどありませんが、同じ役者が別の役で登場していたりと、前作を見た人が楽しめる小ネタが沢山ありました。
面白さで言ってしまえば、前作の方がはるかに上ですが、あの『GONIN』の狂った世界観をまた楽しむことができるし、見る価値はあると思います。(女性 30代)


前作『GONIN』の衝撃を受け継ぎつつも、より退廃的で悲哀に満ちた世界観が印象的だった。強盗団に加わる女たちの生き様が痛々しくも美しい。中でも菅原加織演じる千恵のラストは胸に突き刺さった。救いのない暴力と裏切りの連鎖の中で、それでも誰かを信じたいという感情が見え隠れする。石井隆監督らしい“絶望の中の美”が貫かれた作品。(30代 男性)


石井隆監督の独特の映像美と暴力描写が絶妙。『GONIN2』は女たちの戦いを軸にしており、血と涙と欲望が入り混じる人間ドラマとして完成度が高い。特にビジュアルの冷たさと、キャラクターたちの熱量の対比が素晴らしい。誰一人として幸せになれない世界で、女性たちが必死に生き抜く姿に胸が締め付けられた。(40代 女性)


前作を観ていなくても理解できるが、より深く味わうには『GONIN』との対比が必要。女性が主体の犯罪劇になったことで、物語に哀しみと優しさが加わった。特に中山忍の演じるキャラクターの繊細な変化が印象的。結末の虚無感は石井監督らしさ全開で、観終わったあと静かに余韻が残る。(20代 男性)


『GONIN2』は“女版GONIN”という言葉では片づけられない。銃声と血の中にあるのは、復讐でも金でもなく、“生きる理由”を探す人々の姿だった。石井隆の演出はどこまでも耽美で、暴力の中に美を見出している。ラストシーンの静けさが印象的で、登場人物たちの魂の残響がいつまでも耳に残った。(50代 男性)


華やかさのないリアルな犯罪劇。登場人物それぞれが抱える絶望が絡み合い、破滅へと向かっていく。中でも菅原加織の演技が凄まじく、彼女の“生きたい”という一瞬の表情が忘れられない。石井隆監督の冷徹な視点と美学が光る。派手さはないが、重く深く心に刺さる作品だった。(30代 女性)


90年代の邦画に漂う“バブル崩壊後の虚無”を強く感じる作品。『GONIN2』では女性たちの生々しい生き様が中心にあり、暴力よりも“心の痛み”が物語を支配する。特にラストの銃撃シーンは、ただのアクションではなく“存在の叫び”のように感じた。冷たくも美しい、唯一無二の世界観。(40代 男性)


女性たちが主体の『GONIN2』は、暴力映画でありながら“生きるための物語”。それぞれが追い詰められながらも、どこかで人を信じようとする。その儚さが切ない。映像も音楽も詩的で、まるで犯罪と死を描いたアート作品のよう。観終わってからも心に残る静かな痛みが忘れられない。(20代 女性)


登場人物の誰もが報われず、愛も友情も裏切りで終わる。それでもこの作品には、言葉にできない“人間の温度”がある。石井隆監督の手による映像は官能的でありながら冷酷。最後の銃声の余韻が胸を締めつける。暴力と美を両立させた、90年代邦画の名作だと思う。(50代 女性)


前作『GONIN』の男臭い世界観から一転して、女性を中心にした構成が斬新。登場する女たちはみな、社会の底辺でそれでも強く生きようとする。石井監督の描く“壊れながらも輝く女性”たちの姿が美しい。ラストの余白には希望と絶望が同時に存在していて、観る者に深い考察を促す。(30代 男性)

映画『GONIN2』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『GONIN2』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

GONIN(1995)

この映画を一言で表すと?

裏社会で生きる男たちの“絶望と破滅”を描いた伝説的バイオレンス映画。

どんな話?

バブル崩壊後、人生に追い詰められた5人の男たちがヤクザの金庫を襲う計画を立てる。しかし計画は失敗し、殺し屋に追われる逃亡劇が始まる。友情、裏切り、そして暴力が交錯する中で、男たちは破滅へと突き進んでいく。

ここがおすすめ!

石井隆監督による耽美で退廃的な映像美が光る。ビートたけし、竹中直人、本木雅弘らの名演が揃い、90年代日本映画の金字塔と言える作品。『GONIN2』と合わせて観ることで、石井作品の“美しき絶望”の世界がより深く理解できる。

殺し屋1(2001)

この映画を一言で表すと?

狂気と暴力の果てに“痛みの美学”を描いた問題作。

どんな話?

ヤクザの幹部が失踪し、組織内で混乱が広がる中、異常な快楽殺人者・イチが現れる。彼を操る謎の男と、拷問好きのヤクザ・垣原の間で、狂気と暴力の連鎖が加速していく。

ここがおすすめ!

三池崇史監督による暴力描写と精神的崩壊の表現が圧巻。『GONIN2』の退廃的世界観をさらに過激にしたような作品で、人間の“狂気と孤独”を見事に描く。衝撃とともに、痛みの中に潜む美を感じさせる一作。

復讐するは我にあり(1979)

この映画を一言で表すと?

善悪の境界を超えた“人間の本性”を描く衝撃の犯罪ドラマ。

どんな話?

実在の連続殺人犯・榎津巌をモデルにした物語。殺人を繰り返しながら逃亡する男と、彼を追う刑事たちの心理戦が展開される。静かで淡々とした演出が、逆に恐怖と不気味さを際立たせる。

ここがおすすめ!

今村昌平監督の冷徹な演出が光り、犯罪映画でありながら哲学的な深みを持つ。『GONIN2』と同じく、“人間の闇”を直視する勇気を試される一本。世界の映画人からも高く評価される日本映画の傑作。

アウトレイジ(2010)

この映画を一言で表すと?

裏社会の仁義なき戦いを徹底的なリアリズムで描いたバイオレンス群像劇。

どんな話?

ヤクザ組織内の勢力争いが激化し、報復に次ぐ報復が連鎖する。登場人物は皆、欲と裏切りに満ち、誰一人として信用できない。抗争は最終的に組織全体を破滅へと導く。

ここがおすすめ!

ビートたけし監督が描く暴力の連鎖は、『GONIN2』の冷酷な世界観と共鳴。セリフよりも表情と沈黙で語る演出が見事で、観る者を緊張の連続に引きずり込む。男たちの虚無と死を描いた現代の名作。

ヘルタースケルター(2012)

この映画を一言で表すと?

美と欲望に囚われた女の破滅を描く、狂気と退廃の物語。

どんな話?

全身整形で作り上げられた人気モデル・りりこ。彼女は美の頂点に立ちながらも、次第に心を蝕まれ、虚無と狂気の中で崩壊していく。華やかさの裏に潜む恐怖と孤独を描く。

ここがおすすめ!

蜷川実花監督の華麗で毒々しい映像が印象的。『GONIN2』と同じく、美と破滅の境界を見つめる作品。沢尻エリカの圧倒的な存在感が、石井隆作品に通じる“壊れながら輝く人間”の儚さを体現している。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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