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映画『ゴージャス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ゴージャス』の概要:小さな島で暮らすプウは、ロマンチックな恋を夢見ていた。ある日、海から流れ着いた瓶を拾い、中に入っていた手紙を見て香港へ行くことを決心する。そこで、会社を経営しているチェンと出会い、素敵な彼に恋心を抱く。

映画『ゴージャス』の作品情報

ゴージャス

製作年:1999年
上映時間:119分
ジャンル:アクション、コメディ、ラブストーリー
監督:ヴィンセント・コク
キャスト:ジャッキー・チェン、スー・チー、トニー・レオン、リッチー・レン etc

映画『ゴージャス』の登場人物(キャスト)

C・N・チェン(ジャッキー・チェン)
廃品販売会社の社長。“来る者拒まず、去る者追わず”な性格。友人もいない。頭の働きをよくするため、体を鍛えている。
プウ(スー・チー)
小さな島に暮らす女性。父が経営する小さなレストランを手伝っている。明るく陽気な性格。ロマンチックな恋愛をすることを夢見ており、海に流れ着いた瓶の中の手紙を見て、香港に行くことを決意する。
アルバート(トニー・レオン)
ゲイ。メイクアップアーティスト。別れた彼氏を思って、海に手紙入りの瓶を流した。初めは部屋を訪ねてきたプウを追い返すため、仕方なく協力する。だが、協力している内に仲良くなり、プウと本物の友人関係になる。
ロンギー(リッチー・レン)
プウの友人。プウにプロポーズするが振られてしまう。プウのことが忘れられず、香港まで追いかける。優しいけれども、ドジな青年。
ロウ(エミール・チョウ)
チェンの幼馴染。父がお金持ちだったため、幼少期からそのことを鼻にかけてチェンに邪険にされていた。チェンとの間で恋愛のいざこざが度々あり、険悪な関係になってしまう。馬鹿で憎めない性格。

映画『ゴージャス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ゴージャス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ゴージャス』のあらすじ【起】

台湾に1組の男女に纏わる、とある言い伝えがあった。ある日、男が海に漁に出かけたが、舟が沈んでしまう事故が起った。女は“大変(プウ)”と叫びながら、男を助けるために海へと飛び込んだ。それ以来、2人を見た人はいないそうだ。だが、“イルカになった”と言っている人がおり、島の周りに暮らすイルカ達は、消えた2人の子孫だと言われている。そのため、島へ来るイルカ達の泣き声が、“プウ”となったそうだ。

プウは小さな島に暮らしており、父は小さなレストランを経営していた。そのレストランでは、金払いの悪い人には母の指示で、お酒を水で薄めて提供していた。客達もそれを知っており、笑ったり喧嘩したり、楽しい場所になっていた。だが、こんな島では“ロマンス”など生まれそうもなかった。

プウは友人のロンギーから、高値で売れるカキをプレゼントされ、プロポーズされる。プウは返事を保留にして、悩むことにした。母に相談するが、プウはロンギーに恋しているとは思えなかった。そんな時、海で1本の瓶を見つけ、“君を待っている 香港アルバート”と書かれた手紙を受け取る。

プウはロンギーと手紙のどちらを選ぶか悩み、仲良しのイルカに選ばせた。手紙を見せるとイルカが鳴いたため、プウは手紙を選ぶことにした。プウが飛行機に乗り込むと、隣の男性にしつこく言い寄られてしまう。サングラスを掛けて新聞を広げると、男は真っ青な顔で去っていった。新聞にはサングラス姿のプウによく似た女性がギャングの愛人として載っており、逃走したことが書かれていた。

チェンは社長として忙しい毎日を送っていた。秘書から結婚を勧められるが、チェンのお眼鏡にかなう人物はいなかった。チェンが求めているのは、面白い女性だった。

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映画『ゴージャス』のあらすじ【承】

プウは瓶に入っていた手紙を頼りにアパートを訪れるが、暮していたアルバートはゲイで、別れた彼氏のために手紙を流したことが発覚する。アルバートはプウに島へと帰ることを勧めるが、プウは初めての旅行なので楽しむ前に帰ることを嫌がった。口論の末、プウはアルバートの家に居候させてもらうことになる。

アルバートはメイクアップアーティストとして働いており、プウも船上で行われる撮影に同行した。プウが飽きて海を眺めていると、男女の乗った船に近づく1隻の怪しい船が見えた。チェンが女に裏切られて誘き出されていたのだ。誘き出した人物はチェンの幼馴染のロウで、恋人に手を出されたことと、ロウの会社の株を買い取ろうとしていることを怒っていた。チェンはロウの手下の手を掻い潜り、海へと飛び込んだ。それを見ていたプウが、ボートを使ってチェンを救出した。

ボートが無人島に座礁してしまう。プウはお腹が空いたのを誤魔化すため、チェンと色んな話をした。その後、プウはチェンが寝ている隙に、こっそりチェンの財布から名刺を抜き取った。チェンはその時起きており、プウの行動をこっそり見ていた。

運よくボートが近くを通ったため、プウ達は無事に救出された。チェンはプウを自宅に招き、服を貸してあげた。プウは鏡の向こう側に更衣室があるのに気づかず、クローゼットの中で着替えた。それをチェンは面白そうに見ていた。プウはチェンに食事を御馳走になるが、チェンが目を離した隙に勝手に帰ってしまう。

映画『ゴージャス』のあらすじ【転】

プウがアルバートにチェンのことを話すと、毎週違う女性と雑誌に載っているただのプレイボーイだと言われる。冒険を求めて遊びまわり、彼女を捨てても後悔しない人だった。だが、プウはチェンに感じたトキメキをなくしたくはなかった。

プウはアルバートの助けを借りて、自分のことをチェンに印象づけることにした。アルバートに新聞を届けさせ、ギャングの愛人であると思い込ませた。そして、ギャングに襲われた振りをして、チェンに助けてもらった。だが、本当にチェンのことを狙っている、覆面を被った男達に襲われる。チェンは男達を倒し、追い払った。

チェンがロウの会社の株を売り払ったため、ロウの資産が20億ドルも減少してしまう。チェンがロウの会社を狙っているのは明らかだが、どういう意図で株を売り払ったのかは分からなかった。ロウが悩んでいると、チェンにボロボロにやられた男達が戻ってくる。ロウの父がチェンを襲うように命じていたのだ。ロウは正々堂々と勝負をするため、海外から小柄な格闘家を雇い、チェンの自信を失わせることにした。

ロンギーはプウを探して香港を訪れていた。海に流れている瓶を見て、橋から飛び込み瓶を拾い上げた。ロンギーはその中の手紙を見てアルバートの家を訪れ、泣きながらプウの居場所を尋ねた。その頃、プウはアルバートに化粧をしてもらい、“ゴージャス”な衣装を着てチェンとディナーデートをしていた。そこに、ロウが現れる。プウが毅然とした態度でロウを追い返すのを見て、チェンは好感を持った。ロウが駐車場で待つと言うので、チェンは話し合いをするため席を立った。

ロウはライト級のチャンピオンのアランを呼んでいた。チェンは戦うことを嫌がるが、アランは逃げることを許さなかった。チェンは仕方なくグローブを嵌めてアランと戦った。チェンは負けてしまうが、ロウの気持ちは晴れなかった。ロウは浮かない表情のまま帰っていった。プウは落ち込んでいるチェンの横に座り、慰めた。

プウは無理矢理会社を休ませ、チェンと海に遊びに出かけた。そして、チェンはしばらく鍛えていなかった体を、プウに励まされながら鍛え直した。

映画『ゴージャス』の結末・ラスト(ネタバレ)

プウはアルバートに、チェンのことが本当に好きになったとことを相談した。すると、ロンギーとは会わない方がいいと忠告を受ける。ロンギーは酔いつぶれてアルバートの部屋で眠っていたのだ。

プウはチェンに告白するため、会社へと向かった。すると、チェンの傍には本物のギャングの愛人がいた。最初からチェンがプウの嘘を見抜いていたことを知り、プウはチェンの優しさが信じられなくなる。プウは泣きながらチェンの元を去った。だが、チェンはプウを追いかけようとはしなかった。

ロウの会社が悪質な発砲スチロールを生産したため、政府に製造を禁止されてしまう。ロウの会社の株は一気に暴落して倒産してしまう。チェンは買収の時期を待つよう部下達に指示を出した。

ロウの手下達が復讐しにチェンの元に現れる。だが、アランは純粋にチェンとの再選を望んでおり、戦いを挑んだ。チェンは戦いながらプウと鍛えた日々を思い出し、何とか勝利を収めた。その時、ロウの手下が現れ、ロウがチェンの工場を放火しようとしていることを告げた。チェンは慌ててロウの元に向かった。

ロウはガソリンを被り、自身に火を点けようとしていた。チェンはバケツで水をかけ、ロウの自殺を止めた。そして、お湯をかけながらロウと話し合いを行った。チェンは政府の規制を見越しており、ロウの会社を買収しようと考えていたことを話した。一緒に組んで紙の再生業をしようと提案するが、ロウはチェンのことを信じられなかった。小学校の頃から因縁があり、チェンに恋人をいつも奪われていたからだ。だが、それはチェンも同じで、恋人をロウに奪われたことがあった。2人は笑いながら昔を懐かしむが、ロウが婚約者に婚約を破談にされたことを話したため、チェンはプウを思って表情を曇らせる。

プウは母から恋をして大人になったと言われる。そして、無理矢理忘れようとしても苦しいだけだと励まされる。そこに、アルバートとロンギーが訪れる。プウはアルバートに勧められ、きっぱりとロンギーを振った。

プウが海にいると、1本の瓶をイルカが運んできた。その中には“君に会いたい チェン”と書かれた手紙が入っていた。しかも、チェン本人がプウに会いに来た。プウの父達がチェンの行く手を阻むが、チェンは何度投げ飛ばされても手を出さず、プウと話しがしたいと訴えた。プウの母が父を押さえこんでいる間に、チェンはプウを海に連れて行った。そこには、手紙が入った瓶が大量に浮かんでいた。チェンはプウを抱きしめ、愛していると伝えた。

映画『ゴージャス』の感想・評価・レビュー

明るく可愛らしいプウと孤独なプレイボーイのチェン。タイプの違う2人が恋に落ちるのはラブストーリーではありがちな展開ですが、私が特に好きだったのはトニー・レオン演じるアルバートです。トニー・レオンがゲイの役を演じるのは物凄く意外でしたが、違和感がなく独特な可愛らしさもあり、彼が友人だったら物凄く頼りになりそうだなと感じました。
自分の心に正直になったチェンがプウの島へ会いに来る姿はとても美しかったです。(女性 30代)

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