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映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』の概要:祖母のスウィーツ店を継ぎ経営者となったジェシーは、変わることに怯えて新しいことに挑戦できずにいた。そんな時、デザイナーのスーザンからウェディングケーキの依頼を受け、彼女の弟エイダンと出会い互いに惹かれていくが…。

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映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』の作品情報

ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ

製作年:2020年
上映時間:90分
ジャンル:ラブストーリー
監督:デヴィッド・I・ストラッサー
キャスト:リンジー・ゴート、グレイストン・ホルト、ジュリア・ベンソン etc

映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』の登場人物(キャスト)

ジェシー(リンジー・ゴート)
祖母の店を継ぎ、パティシエ兼経営者として活躍している。祖母との思い出を大切にするあまり、店を変えることを拒んでいる。変わることに怯えている。エイダンに惹かれ恋をする。
エイダン(グレイトン・ホルト)
スーザンの弟で不動産会社に勤めている。家具職人を目指していたが、妻が亡くなったことでシングルファーザーとなってしまい、夢を諦める。穏やかで心優しく包容力のある人物。一人娘を可愛がっている。ジェシーに惹かれ恋をする。
スーザン(ジュリア・ベンソン)
有名デザイナーで、青色に拘りがある。ジェシーのセンスと性格を気に入り、ウェディングケーキを依頼。弟とジェシーの恋を応援している。

映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』のあらすじ【起】

祖母ミリアムのスウィーツ店を継いで経営者となったジェシー。店の経営も5年目となり、とうとうテレビの取材がやって来るまでになった。ミリアムズ・スウィーツは65周年を迎え変わらないことをモットーとしている。この度、取材を機にウェディングケーキの受注も開始し、取材後は予約も順調に伸びていた。更に大手スーパーからも取引が持ち掛けられたが、ジェシーは祖母の店らしさを失いたくないと言い取引には応じなかった。

取材が放送された翌日、有名デザイナーのスーザンからウェディングケーキの注文が入る。
その日の内にスーザンは弟のエイダンと幼い姪を連れてミリアムズ・スウィーツに来店。ジェシーが試食と接客をすることになった。スーザンはケーキの味に満足し、注文を確定させる。翌日に式のプランを見せもらう約束をした。

エイダンはシングルファーザーらしいが、ジェシーは仕事が忙しく恋愛をしている場合ではないと思っている。
翌日、スーザン宅を訪問したジェシー。思ったより好人物で気前もいい。押しが強く押され気味になるが、それもまたスーザンの魅力に見えた。

幼い娘を預けるため、姉の自宅に寄ったエイダンは、ケーキの相談に来ていたジェシーと再会する。幼子はジェシーの店に行って以来、スウィーツに嵌ってしまったらしい。そこで、ジェシーは自分が祖母にお菓子作りを教わったように、娘にもお菓子作りを教えようと提案。エイダンの仕事が終わった後に再び会う約束をし、店へと戻った。

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映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』のあらすじ【承】

主に店の経営を担当するスタッフは、常々ジェシーに新しい企画や取り組みを提案してくる。彼は先々のことを考え新しいことにも挑戦していかなければ、何かあってからでは遅いと言う。長く続く店にするためには必要なのだと。だが、ジェシーは祖母の思いを大切にするあまり踏み切れずにいるのだった。

その夜、閉店後にエイダンと幼い娘が訪れ、お菓子教室が開かれた。和気藹々と工程を進め満足したのか、幼子は疲れて眠ってしまう。ジェシーとエイダンは少しだけ互いの話をする。エイダンは趣味で家具作りをしており、自分の店を持つことを夢見ていた。だが、シングルファーザーでは安定した収入も得られないので経営は難しい。彼はそうして、夢を諦めてしまったと言う。その日は出来上がったクッキーを持たせ、エイダンと別れた。

ところが、店がある土地が分譲マンションになるため、店舗が売りに出されてしまう。買い戻すには多額の資金が必要となり、現段階ではジェシーにも手が届かなかった。歴史あるスウィーツ店を失うわけにはいかないが、今から土地込みで建物を買うわけにもいかない。愕然としてしまったジェシー。

そこで、事情を聞いたスーザンが相談に乗ってくれる。閉店も考えているジェシーだったが、スーザンは移転して再開するか、立ち向かって最後まで戦うか道は2つだと言う。閉店などもっての外だ。ジェシーはアドバイスを受け止め、大手スーパーと契約し最後まで真っ向から勝負することにした。

スーパーに商品を卸すため、フル稼働でケーキを作る。スタッフはジェシーを含めてもたった3人しかおらず、1人は経営担当でケーキ作りはほとんどしたことがない。四苦八苦しつつも奮闘する中、エイダンが店へと訪れる。彼は家具作りを生かしお菓子作りの礼として木彫りのキッチン用具を届けてくれるのだった。

スーパーへの商品を納品後、エイダンの自宅を訪ねたジェシー。彼の家具作りを見学させてもらい、軽食をご馳走になる。そこで、彼女は店の事情を明かした。すると、エイダンはできる範囲で協力を申し出てくれる。エイダンの上司の兄が不動産会社の経営者であったことから、口添えしてくれることになった。

後日、スーパーに納品したお菓子が完売し、前回の倍の追加注文が入る。ジェシーはスタッフの増員をすることにする。売り上げが増えれば店を買い戻すことができるかもしれない。希望が見え始め、スタッフ達の士気も上がる。

映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』のあらすじ【転】

新スタッフの面接やサイトでの宣伝に街頭でのチラシ貼りで大忙しのジェシーだったが、エイダンとも付き合いが続く。スタッフはやることが山積みで少々、疲れ気味だが、ジェシーはエイダンとのデートへ。古参スタッフは負担も大きく疲れているので、休ませることにした。

待ち合わせ場所に向かうと、エイダンがディナーの用意をしてくれている。料理に舌鼓を打ちながら会話も弾む。流れからエイダンもケーキ作りを手伝ってくれることに。ジェシーは彼と店に戻り、ケーキを作った。この時間が意外に楽しくストレス発散に繋がり、距離も縮まる。2人は互いに礼を言い合い、良い雰囲気となって口づけを交わし別れた。

店内で試食できるようにしたことで来客数が増える。ジェシーの母も手伝いに来てくれている。経営スタッフ曰く、今後の見込み売上を足して計算すれば銀行のローン審査と頭金が払えるらしい。恋も店も全てが順調。これで売りに出された店舗が買い取れる。ジェシーはこのことを一番にエイダンへと報告。すると、彼も喜んでくれ、スーザンの結婚式に一緒に参加して欲しいと言う。ジェシーは快諾した。

スーザンの結婚式まであと1週間。ケーキの最終的な打ち合わせを行う。すると、スーザンは自らデザインしたドレスをプレゼントしてくれる。ところが、そこへ不動産会社の親族が先んじて店舗を購入してしまったと知らせが入る。すでに入札は終了し、もう打つべき手もない。不動産会社の親族は、別の不動産会社を経営しており買い取った店舗を新店舗に改築するらしい。スーザンはその会社名を聞いて驚愕した。その会社はなんとエイダンが勤めている不動産会社だったのだ。

ジェシーはエイダンが手を回して店舗の情報を流したのだとショックを受け、彼を責めた。だが、エイダンは何のことだか分からない。彼は上司に連絡して事の次第を聞き、肩を落とした。夜になってジェシーの元を訪れたが、彼女は悲愴な様子で全て終わりだとエイダンとの関係も切ってしまう。エイダンは何も言えず、その場を去るしかなかった。

映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ミリアムズ・スウィーツは閉店を決定させる。経営スタッフは移転先を幾つか見つけ出してくれたが、ジェシーは移転するか閉店するかで悩んでいた。一応、移転すると決めてもいいよう、店舗の下見にはスタッフが行ってくれる。

その夜、母親がジェシーを訪ねて来る。何より店を大切にしていた娘を慮った母は、古い写真を見せ曾祖母の話を語った。曾祖母もお菓子作りが好きで第二次世界大戦中にスウィーツ店を開店。戦後の景気回復に乗れたら良かったのだが、乗り切れずに店を閉店せざるを得なくなった。そこで、娘の祖母が現在の店に移転し、名前を変えてスウィーツ店を開店。これが功を奏して現在にまで長く続いた。曰く、祖母が大切にしていたのは店ではなく、誰とお菓子を作るかだったらしい。つまり、変わらないというモットーは店のことを言うのではなく、お菓子を愛して作る気持ちは変わらないということだったのだ。母は娘にこの機に乗じて自分だけの店を作るべきだとアドバイスするのだった。

本番を翌日に控え、スーザンの結婚式の準備が着々と進んでいる。彼女は準備に追われピリピリとしており、エイダンでさえ近づきたくないと思うほどだ。
一方、ジェシーもまたウェディングケーキを製作中。昨夜の母の話を聞いてから眠れず、ケーキの土台を作り上げてしまったので、あとは飾りつけをするばかりだ。ジェシーは古参スタッフに飾り付けを任せることにし、1人で物件を見に行くことにした。

ところが、スーザンが怒り狂った様子で謎の電話をかけて来たとジェシーに連絡が入る。予定ではブルーポピーで会場の飾りつけをするはずだったが、なぜかピンクのシャクヤクになってしまったと言う。スーザンはしょんぼりしてエイダンがプレゼントしてくれたウェディングアーチに座っていた。彼女にとってブルーは特別な色だったらしい。そこで、ジェシーはスーザンを慰めケーキの色味を少し調整するだけで、ブルーともピンクとも調和が取れると提案した。

すると、スーザンは弟の話をする。エイダンの上司は彼に嘘を吐いて店舗を購入したらしい。エイダンは嘘つきとは仕事ができないと言って辞めてしまったと言う。スーザンがエイダンと共に式に参加して欲しいと言ってくれたので、ジェシーも快諾した。

店に戻ると移転先の優良物件が見つかったと言う。希望に沿える物件だったため、ジェシーは古参スタッフ2人に共同経営者の話を持ち掛けた。当然、2人は喜んで話を受けてくれる。その後、ジェシーはエイダンの元を訪ね、彼に心から謝罪を述べる。エイダンはジェシーの新店舗の看板を密かに造ってくれていた。

翌日、エイダンと共に結婚式へ参加。そこで、エイダンが作ったウェディングアーチを気に入ってくれた人から注文が入り、彼も家具職人としての一歩を踏み出すことに。ジェシーとエイダンは互いに思いを告げ、この先の未来に幸せがあることを喜ぶのだった。

映画『ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ』の感想・評価・レビュー

変わらないことに拘り、新しいことに挑戦できないパティシエとシングルファーザーになったことで家具職人の夢を諦めてしまった男性とのラブストーリー。

結構展開が早く、とんとん拍子で進む。主人公とシングルファーザーの恋の進み具合がとても自然だった。主人公と共に店で働く2人のスタッフがとても頑張り屋で非常に優しい。主人公もスタッフを大切にしているので、店の経営は案外安定している。3人の信頼関係がとても微笑ましく、加えてシングルファーザーの娘がとても可愛かった。ハラハラドキドキはないが、どこか穏やかに進展を見守ることができる作品だった。(MIHOシネマ編集部)

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