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映画『グレート・アドベンチャー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『グレート・アドベンチャー』の概要:3つのパーツで1つの首飾りとなる中国の至宝“ガイア”。主人公は最新機器を利用し1つずつ確実に盗み出して行くが、そこにはかつて彼を貶めた陰謀が隠されていたのだった。泥棒一味と警察、更に依頼の斡旋を行う上役との攻防を描いている。

映画『グレート・アドベンチャー』の作品情報

グレート・アドベンチャー

製作年:2017年
上映時間:108分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:スティーヴン・フォン
キャスト:アンディ・ラウ、スー・チー、チャン・チンチュー、トニー・ヤン etc

映画『グレート・アドベンチャー』の登場人物(キャスト)

ダン(アンディ・ラウ)
世界を股にかける大泥棒。非常に賢く常に冷静で堂々としている。悪人になり切れない面があり、アンバーのために泥棒稼業から足を洗おうとしていた。
レッド(スー・チー)
世界を股にかけて窃盗を働く美人中国人女性。ダンに憧れを抱いており、組みたがっている。巧みな変装技術と大胆な手口が特徴で、色恋の駆け引きも得意。
アンバー(チャン・チンチュー)
ダンの元婚約者で、絵画や宝石の調査を行っており、審美眼は確かなもの。黒髪で清楚な女性だが、気が強い面もあり一筋縄ではいかない。ダンの理解者でもあり、利用されたことを恨みに思っている。
ポー(トニー・ヤン)
16歳でダンと出会い高校中退後、ハッカーとなる。以来、ダンの片腕として行動を共にして活躍している。レッドに気がある様子。
ピエール(ジャン・レノ)
フランス人の凄腕刑事。ダンを逮捕することに執念を燃やしており、単独行動が多いため、警察では誰も相棒になりたがらない。窃盗に関してかなり詳しい。
コング(エリック・ツァン)
ダンとは旧知の仲で、現在は引退し窃盗依頼の斡旋や売買を行っている。5年前、ダンを襲って“森の瞳”を奪った犯人を突き止め制裁した。裏事情にも詳しくガイアの至宝集めの依頼をダンにする。すべてを仕組んだ黒幕で、目的のためなら人殺しも厭わない。

映画『グレート・アドベンチャー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『グレート・アドベンチャー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『グレート・アドベンチャー』のあらすじ【起】

ルーヴル美術館に所蔵されていた中国の至宝“ガイア”の首飾りが盗まれた。首飾りは3つのパーツ“森の瞳”“命の翼”“魂の泉”で1つとなるもので、警察は18キロにも及ぶ追跡の果てようやく犯人を逮捕。当時、盗まれたのは“森の瞳”だったが、すでにそれぞれのパーツは各ルートにて国外へ密輸されてしまい、捜索できなかった。

5年後、フランスのフレンヌ刑務所から、窃盗犯ダンが釈放される。フランス人で凄腕の刑事であるピエールは、警戒して奴の追跡を部下に命令。だが、ダンは近くのカフェからヘリに乗って姿を消してしまうのであった。

フランス、カンヌ。あるホテルにてオークションが開催されていた。今回、このオークションにガイアの一部である“命の翼”が出品されるため、ダンは仲間の手引きにより招待客を装って侵入。ホテルの入り口は動物虐待に対するデモでごった返していた。

“命の翼”のオークションは無事に終了したが、そこへピエールが到着。会場にダンの姿を発見してしまう。ダンは仲間であるレッドの知らせでプラン変更の選択を迫られるも、計画をそのまま続行することにした。
動物愛護団体に扮してデモに参加していたレッドは、ダンの合図にてデモを煽る。すると、煽られた愛護団体はバリケードを超えてホテルへ突入。暴動が発生してしまう。この騒ぎに乗じてハッカーであるポーが金庫へ侵入。“命の翼”を無事に入手した。

ダンは仲間を逃がすために現場をかく乱し、ついでにおまけとして出品者から高価な首飾りをいただき、騒ぎの中を易々と抜け出して行く。
金庫へ向かい“命の翼”を盗まれたと気付いたピエールは、ホテルの入り口でポーと合流したレッドの車を捕捉。すぐさま追跡したものの、トンネル内で攻撃され車が横転。犯人を逃がしてしまうのだった。

ダン一味を逃がしたことで署長から忠告されたピエールは、ダンに近づくことができる人物にコンタクトを取ることにした。内部事情をよく知るアンバーという女性である。“森の瞳”窃盗当時、彼女はダンの婚約者であったが、出所後は一切連絡を取っていなかった。
アンバーは悩んだ末、ダンを再逮捕したら終身刑として外へ出さないことを条件に、ピエールへ協力することにした。

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映画『グレート・アドベンチャー』のあらすじ【承】

チェコ、プラハ。リタイアした窃盗仲間コングの元へ向かったダンとポー。元は彼の依頼でガイアのパーツを盗み出したのだが、“森の瞳”を盗んだ際、ダンを陥れた者がいる。ダンはガイアを揃えて裏切り者を探し出そうとしていたが、コングからアンバーが裏切り者だったことを明かされる。その他にも何か裏があると感じたダンは、最後のパーツ“魂の泉”の窃盗依頼を受けるのだった。

アンバーのために出所後は足を洗おうと考えていたダンだったが、5年前の逮捕劇には裏があるようだ。真実を明らかにするためにも、仕事は続けた方が良さそうである。コングの潜伏場所から出たダンとポーは、尾行が付いていることに気付き行動を別にすることにした。ダンはその足で路上電車へ。すると、尾行も後を追って電車へ乗り込んだ。そして、車内で接触。尾行者はアンバーだった。彼女は密かにダンのスマホへ盗聴器を仕掛け、5年前のことで一方的に怒りをあらわにする。ダンが聞いた話とアンバーの言動がやや食い違っていたが、彼は彼女を冷たくあしらい去って行くのだった。

ピエールと合流したアンバーはダンに仕掛けた盗聴器にて、次の狙いが“魂の泉”であることを知る。
同じ頃、分かりやすい盗聴器を発見したダンはポーにそれを渡し、再びレッドと合流して次なる目的へと行動を開始。

古城に住まう若き中国人ワイナリーに近づき取り入ったレッド。彼女が古城へ招待されたため、内情調査。“魂の泉”は地下の警備室にて厳重に管理されていた。しかも、室内には番犬もおり、宝石を囲むガラスケースは所蔵者の両手の指紋がなければ、開けられない仕様となっていた。

ダンを逮捕したピエールは、当時のことを振り返り奴を再び逮捕しなければならないと意気込む。当時、“森の瞳”を持ったダンの追跡をしていたピエールは突如、突っ込んで来た車によって事故に巻き込まれ車内に閉じ込められてしまう。そんな彼をダンは助けてくれたが、背後から何者かがダンを襲い“森の瞳”を奪って行った。お陰でピエールはダンを逮捕することができたのである。

映画『グレート・アドベンチャー』のあらすじ【転】

警察地下にて銃の腕前を磨いていたピエールの前にダンが現れた。彼はオークション会場で盗んだ高価な首飾りを返却するので、アンバーを解放しろと言う。ピエールはアンバーに首飾りを渡したが、彼女は容易に納得せず。ダンは元婚約者でもあるアンバーにまだ気がある様子だった。その話に心が揺れるアンバー。

その月末、“魂の泉”の所蔵者が自宅の古城にて誕生日パーティーを開催。綿密な計画と準備を行い、ダンとポーが古城へ潜入した。レッドは所蔵者のパーティーへ出席し、所蔵者の両手指紋を入手。地下警備室へ侵入する際、ポーにトラブルが発生するも何とか回避した。

多少のトラブルはあったものの、無事に金庫室へ。犬を撃退し金庫の扉を開く作業へ突入。
だがそんな時、古城へピエールが現れレッドを拘束してしまう。ダンは警察が到着する前に指紋認証を行い“魂の泉”を入手して脱走。ポーはレッドの救出を行い、それぞれに古城からの逃走を開始した。

バイクで逃走するダンを追跡するピエール。一方でポーとレッドもまた、警察の執拗な追跡から逃れ川を渡った。
ピエールによって追い詰められたダンだったが、アンバーが心変わりをして助けてくれたため、どうにか逃走に成功した。

アンバーを連れて仲間と合流。だが、そこへコングが姿を現し、包囲されてしまう。更にレッドの裏切りもあり、アンバーを人質として連れて行ってしまうのだ。そもそも、レッドはコングに雇われていたらしい。飛び去るヘリを茫然と見送ったダンとポーの前にピエール率いる警察が到着。ダンはポーを逃がし自分だけ逮捕されることにした。

映画『グレート・アドベンチャー』の結末・ラスト(ネタバレ)

全ての黒幕がコングであったことを知ったダンは、調書のために現れたピエールと交渉し、アンバー救出とコング捕縛へと向かうことにする。
一時的に解放されたダンはポーと合流し、コング一味が潜伏する建物へ。森に囲まれた廃屋へ潜入したダンだったが、周到なコングによって位置を捕捉され一室に全員が集められる。部屋のテーブルには爆弾が設置されており、ガイアが1キロ以上離れると爆発する仕組みになっていた。

コングはガイアをロシアのマフィアへ売りつけようとしている。一室に集められたダン、ポー、アンバー。見張りにレッドが残ったが、ダンは彼女を説得。人質にして部屋から出た。ロシアンマフィアとの交渉の場へ来たダンだったが、コングは無情にもレッドを銃撃してしまう。
このことに怒りをあらわにしたダンは、真実を明らかにした。5年前、ダンを襲って宝石を奪った男はロシアンマフィアの弟だった。彼を雇ったコングは弟だと知らずにダンを襲わせ、宝石を奪った後に殺害したのである。

ロシアンマフィアとコング一味は一触即発の雰囲気となるも、そこへポーが操るクモ型の精密機器が到着し自爆。このことが発端となり、交渉の場は一気に銃撃戦へ。コングはガイアが入ったカバンを逸早く掴み、その場から逃走を図った。
だが、安堵して鞄の中身を確認すると、なんとそこには自分が作った爆弾が入っているではないか。それも、宝石からじきに1キロ離れようとしている。彼は急いで車を停めろと命令したが、追って来たロシアンマフィアに追突され、爆弾が爆発してしまうのであった。

その爆発を建物の見晴らしの良い場所で眺めていたダンと仲間達。まんまとガイアを手に入れ、ダンはアンバーとも仲直り。レッドは正式に仲間入りすることになった。
後日、ガイアはルーヴル美術館へ匿名で返却され、ピエールも一安心し笑みを浮かべるのであった。

映画『グレート・アドベンチャー』の感想・評価・レビュー

希代の大泥棒が中国の至宝を次々に盗んで行くという話だが、最新機器を実に見事に扱う若者がとても活躍している。ともすれば、暴走しそうになる若者を従えつつ柔軟な考えに耳を傾ける主人公は、上司の鑑であるように感じられた。

主人公を演じるアンディ・ラウには独特な空気がある。彼が持つ温かみがある演技には、主人公の善人性を強調しており、保持する技術を駆使して仕事を完遂するという崇高なプライドさえ垣間見える。ストーリー展開においても、とてもバランスの良い作品。(MIHOシネマ編集部)


タイトルを見て、宝探しのような楽しくてドキドキするストーリーを期待していましたが、想像以上に「泥棒」感が強く、ハイテク技術を駆使してお宝を次々と盗んでいく姿はとても爽快です。
ライバルだった人間と手を組んだり、仲間だと思っていた人間が黒幕だったりとコロコロ変わる展開はとてもテンポが良く、見ている人を飽きさせません。
ジャン・レノが刑事として登場しているのも見どころのひとつです。(女性 30代)

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