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映画『グリッドマン ユニバース』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

多くのファンから高い評価を得たアニメシリーズがとうとう劇場に。衝撃の事実に打ちひしがれながらも、なんとか平穏を手にした裕太達。しかし、彼らに再び危険が迫っていた。円谷プロの60周年を祝うに相応しい一本に仕上がっている。

映画『グリッドマン ユニバース』の作品情報

グリッドマン ユニバース

タイトル
グリッドマン ユニバース
原題
なし
製作年
2023年
日本公開日
2023年3月24日(金)
上映時間
不明
ジャンル
アニメ
SF
監督
雨宮哲
脚本
長谷川圭一
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
緑川光
広瀬裕也
斉藤壮馬
宮本侑芽
榎木淳弥
若山詩音
梅原裕一郎
安済知佳
製作国
日本
配給
東宝映像事業部

映画『グリッドマン ユニバース』の作品概要

日本の特撮作品といえば円谷プロというイメージを持っている人も多いのではないだろうか。特撮に明るくない人でも、ウルトラマンを輩出している会社が円谷プロであることを知れば納得もいくことだろう。そんな円谷プロにとって本シリーズは非常に意味のあるシリーズ。元々、オリジナルの『電光超人グリッドマン』は、円谷プロの30周年を記念して製作された作品。そして、最新作は、グリッドマンシリーズの30周年を記念して発表される。グリッドマン30周年ということは、すなわち円谷プロの60周年記念。グリッドマンシリーズは、円谷プロの節目となる年に立ち会ってきた重要なシリーズなのである。本作も、これから益々続くであろう円谷プロを代表とする作品となること請け合い。

映画『グリッドマン ユニバース』の予告動画

映画『グリッドマン ユニバース』の登場人物(キャスト)

グリッドマン(緑川光)
パソコンを介して裕太達と共に戦うヒーロー。前回の戦いの後地球を去ったと思われていたが…?
響裕太(広瀬裕也)
かつてグリッドマンと共に世界を救った高校生。六花へ想いを寄せている。
内海将(斉藤壮馬)
裕太の友人。熱狂的な特撮ファン。
宝田六花(宮本侑芽)
裕太の同級生。一見クールだが、相手を思う優しい心の持ち主。

映画『グリッドマン ユニバース』のあらすじ(ネタバレなし)

彼らの活躍によって、世界は再び平和を取り戻したのだ。流れる穏やかな毎日を享受しながら、裕太は六花への告白を決意していた。しかし、そんなある日、突如再びグリッドマンが彼らの前に現れる。「この世界のバランスが崩れようとしている」。そんなグリッドマンの言葉に、裕太達の穏やかな日常は終わりを迎えるのだった。さらに、グリッドマンや新世紀中学生らお馴染みの面々以外にも、麻中蓬や南夢芽といった謎の人物らも登場。実は彼らは、裕太らとは異なる世界に暮らす人物だった。2つの異なる世界が交差して、ストーリーは益々パワーアップ。迫り来る強大な敵を、裕太らは討ち果たすことができるのだろうか。

映画『グリッドマン ユニバース』の感想・評価

電光超人グリッドマン

最新作の原作となっている特撮シリーズ。1993年から1994年にかけて放送されたシリーズであり、円谷プロの久方ぶりの本格特撮作品ということもあり大きな関心を集めた。注目すべきは、非常に先進的なストーリー。当時はまだコンピューターの普及どころか、その存在すらも一般的に知られていなかった。そんな中、本作では怪獣たちがパソコンを通して現実世界に攻撃を仕掛けてくる。そんな先進的な設定がファンの心を掴み、今も尚根強い人気を誇っている。その設定は、勿論『SSSS.GRIDMAN』にも反映。裕太達は、パソコンを通じでグリッドマンらと交流、合体を果たすのだ。放送当初では最新鋭だったパソコンが、最新シリーズでは時代遅れのジャンクとして描かれているなど、時の流れをしみじみと感じさせる遊び心も込められている。オリジナル作品を見ることで、最新作に込められたオマージュなどがより楽しめることだろう。

特撮作品の魅力とは

そもそも一体特撮とは何を指すのだろうか。日本では『ゴジラ』や『ウルトラ』シリーズ、『仮面ライダー』シリーズなどがその代表として知られているだろう。しかし、何も怪獣やヒーローが登場する作品ばかりをそう呼称するのではない。特撮とは特殊撮影技術の略称で、これらの技術を多用した作品のことを指している。例えばあの名作『スターウォーズ』や『キング・コング』なども特撮映画なのだ。時代を経ることにその技術は目を見張る進化を見せている。それに伴い作品のレベルも年々パワーアップ。今では、それが現実か架空の物かの判断すら難しくなってきたほど。勿論、人々から愛され続ける特撮が持つ特徴、魅力は変わらない。なぜ人々が特撮を愛し続けるのか、その答えが本作で分かるはず。

心を熱くする王道ストーリー

近年、読者の度肝を抜く予想もつかないようなストーリーの作品が多く発表されている。作品数が増え、ありきたりな内容では視聴者に飽きられてしまう、またはそもそも興味を持ってもらえないのだ。しかし、長年人々から愛され続ける王道ストーリーも確かに存在する。迫り来る強大な敵に、ヒーローが仲間達と共に立ち向かう。まさに、本シリーズはヒーロー作品の王道と言えるだろう。どんな展開になるか大筋が分かっているからこそ観客はストーリーを理解しやすく、そして、共に心を震わせることができるのだ。変わっていくものの一方で、決して変わらないものもある。そんな不変的なものに、人々は時に安心感を覚え、ときには大切なことを思い出す。

映画『グリッドマン ユニバース』の公開前に見ておきたい映画

映画『グリッドマン ユニバース』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『グリッドマン ユニバース』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

シン・ウルトラマン

元々幅広い世代から根強い支持を得ていた特撮作品であるが、その傾向は近年益々加速している。特撮作品は若い世代を中心とした男性がメインターゲット。そんな考えは最早通用しない。本作もこれまでの特撮作品のイメージを大きく覆した一作。本作ではなんと、日本人にとって親しみ深いウルトラマンを実写化。徹底した演出と豪華俳優陣による名演で、根強い原作ファンからも見事認められた。庵野監督が脚本を担当する『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』の一角であり、第46回日本アカデミー賞でもあらゆる賞を総なめ。また、国内だけでなくギレルモ・デル・トロなど海外の有名監督らからも高い評価を得ている。禍威獣の猛威に苦しむ日本に、ウルトラマンという謎の知的生命体が舞い降りる。

詳細 シン・ウルトラマン

劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!

『ウルトラマン』シリーズに並ぶ有名特撮作品といえば、『仮面ライダー』シリーズを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。仮面ライダー出身の俳優といえばオダギリジョー、福士蒼汰、菅田将暉、水嶋ヒロといった錚々たるメンバー。仮面ライダーは最早、若手俳優の登竜門と言っても過言ではないだろう。仮面ライダー電王は、2007年に放送されたシリーズ。主演を務めるのは、今や日本を代表する俳優の一人となった佐藤健。元来の特撮人気、俳優人気だけではなく、豪華声優を多数起用したことで声優ファンの獲得にも成功。最新シリーズ同様、特撮シリーズのファン層を大きく拡大した意欲作。音楽にも重きを置いており、音楽と共に繰り広げられる激しいアクションも圧巻。

詳細 劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!

GODZILLA ゴジラ

前述したように、特撮作品人気は最早国内のみに留まらない。海外でも日本の特撮作品は親しまれており、元々ド派手なアクションを好む傾向にあるアメリカ人などには熱心な特撮ファンも存在する。その中でも、特に海外において有名な特撮作品といえば『ゴジラ』シリーズだろう。野球選手の松井秀喜も、海外での愛称がゴジラであったりと、その認知度は高い。そして、そんな『ゴジラ』が2014年にハリウッドでまさかの実写映画化。日本からも渡辺謙が参加。これまで日本においては何度も『ゴジラ』シリーズが制作されてきたが、本作はその29作目にあたる。日本が誇る『ゴジラ』は、海外では一体どのように描かれるのだろうか。ハリウッドだからこそ可能となった、圧倒的な迫力に飲まれる。

詳細 GODZILLA ゴジラ

映画『グリッドマン ユニバース』の評判・口コミ・レビュー

映画『グリッドマン ユニバース』のまとめ

本来、『SSSS.DYNAZENON』はアニメ『SSSS.GRIDMAN』シリーズの一部として放送されるはずだった。高い評価を得たグリッドマンの、第2期として制作される予定だったのだ。しかし、元々グリッドマンはその見事なまでの終わり方に定評のあった作品。それを可能となったのは、元々第二期を想定しておらずスタッフがその1クールに全てを注ぎごんだからだ。そんな作品の2期を制作するということは、下手をするとこれまで積み上げてきたシリーズの世界観すら壊しかねない。そこで、製作陣は登場人物を全て変更した、新たなシリーズを制作するという決定を下したのだ。そして、劇場版の最新作で、とうとう両者が相対する。グリッドマンというヒーローと、ダイナゼノンというロボットが肩を並べて共に戦う夢の作品が誕生したのだ。是非両者を視聴の上、劇場に足を運びたい。

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