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映画『グッモーエビアン!』あらすじとネタバレ感想

映画『グッモーエビアン!』の概要:2012年に公開された、麻生久美子、大泉洋主演の、変わったな家族の形と絆を描いた作品。原作は吉川トリコの小説で、2007年に一度ドラマ化されている。ブレイク直前の能年玲奈も出演している。

映画『グッモーエビアン!』 作品情報

グッモーエビアン!

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:山本透
  • キャスト:麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、能年玲奈 etc

映画『グッモーエビアン!』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『グッモーエビアン!』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『グッモーエビアン!』のあらすじを紹介します。

未婚のまま17歳で娘を産んだ元パンクロックバンドのギタリストのアキと、その娘でしっかり者の中学生のハツキの元に、世界を放浪中のヤグ(矢口)から1枚のハガキが届く。
アキが妊娠した時、同じバンドでボーカルをしていた当時15歳のヤグが父親になると言い出したのだが、さすがに結婚は出来ないまま奇妙な関係が出来上がった。
しかしハツキは幼い頃、ヤグを父親だと信じ込んでいた。

ハガキが届いてから1年後、ヤグが突然日本に帰ってくる。
アキの彼氏兼ハツキの父親“みたいなもの”のヤグは母娘の生活に溶け込み、騒がしい日々が訪れるが、ハツキは自分でも分からない嫌悪感をヤグに感じるようになっていく。
ハツキの親友で裕福な家庭育ちのトモちゃんは羨ましがるが、ハチャメチャなヤグに振り回される日々に疲れ果てるハツキ。

受験を控えるハツキは、忙しいアキが来ない三者面談で進路を決めるよう担任に促される。
その帰り道、親友のトモちゃんと喧嘩別れしてしまうハツキ。
やがて、トモちゃんが言い出せずにいた別れの日がやって来てしまう。

ハツキはハッキリと物を言うようになるが、そういった行動や進路の話題がきっかけとなり、母娘は大喧嘩をしてしまう。
そんな2人を仲直りさせたい一心のヤグは、意外な行動に出る。

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映画『グッモーエビアン!』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『グッモーエビアン!』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

意外なキャスティングが面白い

ふんわりとした印象の麻生久美子が、元パンクロックバンドのギタリストで「ロック」が口癖の、シングルマザーを演じているのが意外な作品。
過去の自分のライヴ映像を見ながらヘドバンをしたり、ギターを持って、ライヴハウスに登場するシーンまで見ることができる。
しかし、ヘドバンがあまり上手くないのがバレバレで、もったいなさを感じる。

アキの彼氏でハツキの父親“みたいな”存在の、フラフラと根無し草のような生き方をしているヤグには大泉洋を起用している。
ハツキに絡むヤグが“とにかくウザい”という表現にピッタリで、バラエティ番組での大泉洋の姿を彷彿とさせるシーンが多い。

しっかりしていない大人2人の間を埋めるハツキ役には、モデル出身の三吉彩花。
また、ハツキの親友トモちゃん役には、国民的人気の連続ドラマで人気が出る前の能年玲奈。
思春期の中学生らしい家庭の悩みや、進路の話をする2人の姿はリアルで共感しやすい。

特別出演で、バンド経験があって歌手活動も行っている土屋アンナが出ているのは面白い。

ズレすぎた家族の形に不満

奇妙な家族の形を描いている作品だが、アキとヤグの変わり者ぶりによって、娘ハツキの普通さが強調されている。
しかし、ハツキのヤグに対する嫌悪感が反抗期のようで一貫性がなく、よくわからないまま終わらせてしまっているのはツッコミどころ。

また自分の進路は自由に決めるべきだと言っていたにも関わらず、就職する事に決めたハツキに対してのアキの怒りようには、納得できないものがある。
ヤグが中学卒業後、15歳で家族全員を事故で失ったという過去には驚くが、職にも就かずバイトもせずに、ふらふら生きる言い訳にはならない。
ハツキの実の父親が、娘の存在を認めなかったという話は衝撃的だが、わざわざ娘に言うものかと疑ってしまう。

それでも、ラストで再びバンドを組み、アキとヤグが結婚してハツキも進学したのは、スッキリする終わり方だ。


大泉洋と麻生久美子がロックなんて全く想像出来ませんでしたが、作品を鑑賞してみるとそのミスマッチな感じが妙に心地よくて、意外と楽しんで見ることが出来ました。
若い頃にロックバンドを組んでいた男女が大人になって再会し、家族のような微妙な関係を築いていくストーリーなのですが、とにかくまったりとしたスローな空気が流れています。
しかし、それが世界観にもぴったりでキャラクターの設定を邪魔することもありません。
クスッと笑えるようなシーンもあり、気軽に楽しめる作品でした。(女性 30代)


ちょっと良い話。
突っ込みどころや謎はたくさんあるが、その辺りはもしかしたら原作には描かれているのかもしれないし、重要なことは最後に皆がハッピーになれることだとすれば、これはこれでアリだと思う。
問題のない家族はないというし、家族の形というのは本当に様々だ。血のつながりは濃いという人もいるだろうし、血のつながり以上にお互いを思いやれる関係もあるだろう。だからヨソの家族の形を他人が決めるというのはナンセンスなのだ。
型破りでも、幸せ感じて暮らせたらそれが良い。(生活力ないのはちょっと困るけど)(男性 40代)

映画『グッモーエビアン!』 まとめ

序盤に出てくるヤグとアキがやっていた「MFG(ミッションオブゴッド)」の映像から、パンクロックの音楽ベースのストーリーかと思うが、一風変わった家族の形を描いた作品。
才能あるロックンローラーは生き急ぐという有名な話が、ヤグが作中で亡くなってしまうフラグのように思えるが、最後はハッピーエンド。

途中、アキが真剣に悩むシーンがあるが、その内容に関して全く追及しないというような、納得できないシーンも多い。

ブレイク前の能年玲奈が、ハツキの親友トモちゃん役で出演しており、最初はおっとりしすぎた演技が奇妙に感じるものの、裕福な家庭育ちの箱入り娘だとわかると納得できる。
「MFG」のバンドメンバーに、本物のバンドマンが登場しているのはリアリティがある。

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