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映画『ガン・ドッグ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ガン・ドッグ』の概要:警察特殊部隊の優秀な隊員と頭脳は天才的だが、頭でっかちで戦闘には全く不向きな隊員が、モルドバ大統領令嬢の誘拐事件に巻き込まれる。犯人を逃がしたことで停職となってしまった2人は、互いにぶつかり合いながらも事件解決へと奔走する。

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映画『ガン・ドッグ』の作品情報

ガン・ドッグ

製作年:2018年
上映時間:106分
ジャンル:アクション
監督:トルステン・クンツラー
キャスト:ティル・シュヴァイガー、マティアス・シュヴァイクホファー、アン・シェーファー、リザ・トマシェフスキー etc

映画『ガン・ドッグ』の登場人物(キャスト)

ルーク・シュタイナー(ティル・シュヴァイガー)
警察特殊部隊GSG10の最年長者で優秀な経歴を持つ。ルールや規則に従うことを嫌い、テオのことを女のようだと辛辣に詰っている。粗雑で横柄な仕事人間。妻とは離婚しており、高校生の娘とは離れて暮らしている。
テオ(マティアス・シュヴィクホファー)
視界の映像を一瞬で記憶することができる写真記憶の天才。頭脳は天才的だが、超がつくドジっ子でGSG10へ就任後は武器庫の管理を行っており、ルークに憧れている。おしゃべりで頭でっかちだが、非常に前向き。
ニッキー(アン・シェーファー)
テオの同僚で凄腕のハッカー。テオと共通の話題を持つためか話が合う。密かにテオへと思いを寄せており、一時は失恋に涙を流すも諦めずに協力し続ける。
マーシャ(リザ・トマシェフスキー)
モルドバ大統領の娘。実は国家転覆を図る名付け親と結託し、両親を貶めようとしている。貞淑な娘を演じることに辟易としており、テオへと暴言を吐く。

映画『ガン・ドッグ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ガン・ドッグ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ガン・ドッグ』のあらすじ【起】

一度見たものを一瞬で記憶することができる写真記憶の天才児だったテオ。彼はベルリンにある天才児の学校を経て、とうとう父親が隊長として活躍していた警察特殊部隊GSG10へと就任した。ところが、頭脳は天才的でも超がつくドジっ子のテオは、現場への出動には向かず、現在は武器庫の管理を行っている。

GSG10には優秀な経歴を持つ最年長の隊員ルーク・シュタイナーがいる。テオは密かに彼へと憧れを抱いていたが、ルークはいつも辛辣な言葉を吐きテオをからかってばかりいた。対してルークは任務へ出動しても上司の命令に従わず、問題を起こしてばかり。人質救出や犯人確保を優先するあまり、利用できるものは全て利用するという個人プレイが目立ち、組織には向かない人物だった。

人質救出任務にてバチカンの遺物を破壊してしまったルーク。上司は命令違反と遺物破壊の罰として、ベルリンにある大統領官邸の通用口警護の任を与える。そこへ、事情を知らないテオが出動隊員への異動申請を持って来る。彼はどうしても出動隊として活躍したかった。上司は3か月の間に15回も申請書を出してくるテオにほとほと呆れ、ルークと同じ任に就かせることにした。

雪が降る日、憧れのルークと通用口の警護をするテオ。ところが、ルークはテオを女のようだと詰る。
翌日は邸内の警護を行ったが、モルドバ大統領一家が訪問中で、テオは令嬢のマーシャと良い雰囲気になる。その後、諸事情でそれぞれに持ち場を離れていたルークとテオ。そこへ巨大なプレゼントを運ぶヘリがやって来る。天井のガラス窓を破り、床へと着地した箱は人が数人入れるほどの大きさだった。戻って来たテオは箱の中から現れた武装したサンタに殴られ、犯人一味はマーシャを連れ去ろうとする。ルークが駆け付け応戦したものの、犯人を逃がしてしまうのだった。

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映画『ガン・ドッグ』のあらすじ【承】

その後、武装サンタ一味はマーシャを人質に大金を要求。上司はかんかんで、犯人を逃がしてしまったルークとテオは停職処分となってしまう。この処分に腹を立てたルークは、独自に捜査を行うことを決心。テオもマーシャを救うため、自分の能力を発揮しルークと共に捜査することにした。

まずはモルドバ大使館へ向かった2人。裏口から違法に侵入し、そこにいたSPからマーシャの情報を得ることに成功する。週2回、マーシャはバンカーというクラブへと行っていたらしい。クラブへ向かい別行動にて捜査。そこで、ルークは自分の娘の姿を発見してしまう。
一方、テオは店のオーナーと会ったものの、喧嘩を吹っ掛けられ大騒動。ルークは娘を家に帰宅させ店の制御室へ。監視カメラにてテオがオーナーに襲われているのを目にし、助けに戻った。

制御室からハードディスクを奪って来たルーク。捜査に関して全くの素人であるテオは、他人とのコミュニケーションがあまり上手ではない。注意を促しハードディスクの暗号を解読するべく、同僚で凄腕のハッカーであるニッキーの元を訪れた。暗号の解読には一晩かかるとのことで、その日は彼女の自宅へ宿泊。
翌早朝、解読に成功し監視カメラの映像記録を見ることができる。履歴からマーシャと会っていた人物を特定。更にテオは18倍速の映像から誘拐犯の1人を発見した。

ニッキーが仲間に加わり、GSG10本部の武器庫から武器を入手。3人は怒り狂う上司から逃れるべく、本部のゲートを破壊して逃走した。
マーシャと会っていた人物は若い頃に犯罪歴があり、現在は農園を買って表舞台から消えている。そこで一行はブランデンブルクにある奴の農園へと向かうことに。

張り込みにより、農場にある豪邸から牛が2頭と武器が運搬されているのを目撃。更に牛の直腸内に薬を埋め込み、密売していることが分かる。そこで、ルークとテオは豪邸へ侵入。言い合いしている最中に見つかってしまうものの、ニッキーの登場で難を逃れた。

映画『ガン・ドッグ』のあらすじ【転】

警護の男の意識を奪い、マーシャと無事に合流した一行。泣いて喜ぶマーシャの誘導によって邸内を移動したが、農場主とクラブのオーナー、マーシャの名付け親で大使館の警備を担う人物に待ち伏せされており、一行は捕縛されてしまう。人質として加えられ、身代金は倍額となった。

脅迫映像を送信した後、マーシャだけが別室へ連れ出される。その後、ニッキーも別室へ移されテオとルークだけが残された。名付け親は西欧統一主義の民主政治を転覆するため、大金を必要としており農場主、クラブオーナーと結託し、武器や薬物の密売で大金を得ていたのだった。

一晩中、痛めつけられたルークとテオだったが、互いに励まし合い協力して手枷を外すことに成功。追手によって銃撃されたが、ルークの活躍によりテオは命拾い。その頃、別室にいたニッキーも隙を突いて見張りを倒し脱出。トイレにて一息ついていた彼女は、背後からクラブオーナーに襲われる。そこへ連邦刑事局長官が現れ助かったのだが、彼もまた名付け親の共犯者であり、ニッキーは地下の爆発物生成室へと連行される。そうして、先に来ていたルークとテオと合流した。

映画『ガン・ドッグ』の結末・ラスト(ネタバレ)

生成室では爆発力がかなり高いクラックを生成していたため、銃火器は厳禁とされている。だが、ルークはお構いなしに銃を発砲し、計器類を破壊。その隙に豪邸から脱出した。ところが、外へ逃れ車に乗り込もうとした矢先、車の鍵がないことに気付く。鍵を探している間に追手が現れ、窮地に追いやられる3人だったが、危ないところで鍵を発見。無事に農場からの脱走を果たした。

豪邸から脱出後、口論となった3人。ルークが作戦を変更すると言う。来るか来ないか意思の決定を問うた時、農場のトラックが3人の前を通過する。確かトラックには武器と薬物が積載されていたはずだ。3人は慌てて車へと乗り込み、トラックの追跡をすることに。
車はシフィエツコのポーランド国境を通過。奴らの行き先は恐らく、旧ソビエトの空軍基地だろう。予想通り、トラックはイェジェボ空軍基地へと入って行った。

そこで、ルークが基地へと侵入しようと言い出すが、相手はプロの軍隊である。いくらルークがやり手であっても、勝てる見込みなどどこにもない。テオとニッキーは無謀だと必死に止めたが、ルークは単独で基地へと向かってしまう。

合図が出るまでの間、テオとニッキーは車で待機。ルークは軍用トラックの下部へ身を潜め、侵入を成功させる。そして、空軍と結託し計画を話し合う場へと1人で乗り込んだ。しかし、大勢の兵に囲まれてしまう。そこで、車にて待機する2人へと合図。テオとニッキーは車にて基地へ突撃しようとしたが、強い危機感によりゲートの前で車を停車させてしまうのだった。ひと騒動を経て無事にゲートを通過したものの、ルークと農場の荷物はすでに輸送機へと積まれ滑走路を出発していた。

車を並走させ記憶にある輸送機の設計図から要所を銃撃。貨物室へと無事に乗り込む。拘束されたルークを発見したが、農場主と刑事局長官が行く手を塞ぐ。攻防の末、農場主は航空機から落下し、ニッキーが運転する車に轢かれてしまった。残るは刑事局長官だけだ。どうにか相手を倒したところで、なんと銃を構えたマーシャが登場。実は彼女も犯人の一味で、名付け親が大統領になった暁には、ファーストレディーになる予定だった。

恋に破れたテオだったが、一計を案じて積載されていた武器をマーシャと共に投下。輸送機は彼らをミサイルにて追撃し、ニッキーが運転して来た車を爆発させる。そのせいで、ルークは一時的に目を負傷してしまったが、テオが方角を提示しランチャーで航空機を爆破することに成功した。
後日、捕縛したマーシャによって陰謀が明らかにされ、それを阻止したとしてルークとテオ、ニッキーが表彰された。

2か月後、官邸警備の任に戻っていたテオの元にルークがやって来る。最前線で活躍できる部隊に空きが出たため、テオを誘いに来たと言う。テンションが上がってしまったテオはルークへと話し続けてしまい、オフのスイッチはないのかと怒鳴られてしまうのだった。

映画『ガン・ドッグ』の感想・評価・レビュー

ドイツ制作によるアクションとギャクを織り交ぜた作品。主人公の天才青年が変人であるため、序盤から笑いのタネが随所に仕込まれている。相棒のルーク役ティル・シュヴァイガーが強面で渋く、ギャグによるやりすぎ感を上手く中和させてくれている。

登場人物の半分以上が国家転覆を図る共犯者で、令嬢も誘拐された割に豪邸内を自由に闊歩している。突っ込みどころは多々あるものの、ギャグは日本人にも通じるものがあったし、凸凹コンビのやりとりや言い合いの具合も悪くなく、アクションもなかなかのもの。面白可笑しく見られる作品。(MIHOシネマ編集部)


ドイツ映画には珍しい、コメディ要素を含んだアクション作品である今作。特殊部隊の隊員は頭脳、体力、ハッキングなど個々は素晴らしい能力を持っているのに、チームになると中々その良さを発揮出来ず仲間割れしがち。そんな所に舞い込んだ大統領令嬢の誘拐事件にチャンスだとばかりに頑張る主人公とその相棒がなんだか可愛くて応援したくなってしまいます。
最後の最後までクスッと笑わせてくれるシーンがあり、ドイツ映画に対するイメージが大きく変わりました。(女性 30代)

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