「第二次ネオ・ジオン戦争」から12年後。地球連邦政府は地球を汚染させ、民衆に対して非人道的な政策を行っていた。ハサウェイ・ノアは現状を憂い、反地球連邦組織のリーダーとして暗躍するようになる。
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の作品情報
- タイトル
- 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2021年6月11日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- SF
アニメ - 監督
- 村瀬修功
- 脚本
- むとうやすゆき
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 小野賢章
上田麗奈
諏訪部順一 - 製作国
- 日本
- 配給
- 松竹
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の作品概要
『機動戦士ガンダム』シリーズ40周年記念作品。「第二次ネオ・ジオン戦争」から12年後の世界が物語の舞台になっており、地球連邦宇宙軍ブライト・ノア大佐の息子であるハサウェイ・ノアを中心とした物語が描かれている。富野由悠季原作の小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を元に制作された映画3部作の第1弾目。テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』(1995)のキャラクターデザインを担当したことでも有名な、村瀬修功が監督を務めた。
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の予告動画
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の登場人物(キャスト)
- ハサウェイ・ノア / マフティー・ナビーユ・エリン(小野賢章)
- 地球連邦宇宙軍ブライト・ノア大佐の息子。植物監察官候補。シャアとアムロの強烈な生き様に影響を受ける。反地球連邦政府運動「マフティー」のリーダーとして暗躍する。
- ギギ・アンダルシア(上田麗奈)
- 不思議な能力を持つ。正体不明の人物。美人なため、女性から嫉妬されることが度々ある。
- ケネス・スレッグ(諏訪部順一)
- 地球連邦軍・大佐。元モビルスーツパイロット。現在は新型モビルスーツの開発に力を入れている。
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のあらすじ(ネタバレなし)
「第二次ネオ・ジオン戦争」が起き、ネオ・ジオン軍総帥のシャア・アズナブルと地球連邦軍のエースパイロットであるアムロ・レイは激しい戦いを繰り広げた。その後、二人の消息が分からなくなる。戦場を目の当たりにした幼いハサウェイ・ノアの脳裏には、シャアとアムロの強烈な生き様が焼き付いていた。
それから12年後。地球連邦政府は地球を汚染させ、「人狩り」と呼ばれる非人道的で強引な政策を行っていた。「第二次ネオ・ジオン戦争」を知るハサウェイは、現状を憂えていた。「マフティー・ナビーユ・エリン」という名を名乗り、反地球連邦組織「マフティー」のリーダーとして政府の高官達を始末するために暗躍した。そんなある日、ハサウェイは不思議な能力を持つ女性、ギギ・アンダルシアに出会う。
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の感想・評価
『機動戦士ガンダム』シリーズ40周年記念作品
『機動戦士ガンダム』はアニメ制作会社サンライズが手掛けているSFアニメで、1979年にテレビシリーズの放送が開始された。テレビアニメ『鉄腕アトム』の制作に携わったことがある富野由悠季が、総監督・原作・脚本・演出・絵コンテ・作詞を担当している。テレビアニメとして放送されただけでなく映画化、OVA化、ゲーム化、小説化など様々な媒体に派生しており、子供だけでなく大人も魅了する作品として今なお愛され続けている。
1989年から1990年、富野由悠季原作の小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が発売された。本作はその小説を元に制作されている。映画のキャッチコピーは「その閃光は人類の希望」「シャアの理想とアムロの情熱 2人の意志を継ぐ者」となっており、『ガンダム』シリーズで一番有名なキャラクター、シャアとアムロを感じることができる物語になっている。『機動戦士ガンダム』シリーズ40周年を記念するに相応しい作品である。
監督・村瀬修功、脚本・むとうやすゆき
監督を務めたのは、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』(1995)のキャラクターデザインを担当したことでも有名な村瀬修功。アニメ監督だけでなくアニメ演出家やアニメーターとしても活躍しており、『機動戦士Vガンダム』(1993)の作画監督や『サムライチャンプルー』(04)の演出、原画、絵コンテ、ED作画などを担当している。
脚本を担当したのは、アニメの脚本家として活躍しているむとうやすゆき。テレビアニメ『機動戦士ガンダムUC』(10-14)や『ガンダムビルドダイバーズ』(18)の脚本を手掛けており、『ガンダム』シリーズと深い関わりを持つ人物である。そして、人気ロックバンドの[Alexandros]が主題歌を担当している。
シャアとアムロの思いと意思を継ぐ男、ハサウェイ・ノアの物語
主人公のハサウェイ・ノアは、地球連邦宇宙軍ブライト・ノア大佐の息子である。幼い頃に「第二次ネオ・ジオン戦争」が起こり、戦争に苦しむ人やネオ・ジオン軍総帥のシャア・アズナブルと地球連邦軍のエースパイロットであるアムロ・レイの激しい戦いを目の当たりにしている。彼の心にはシャアとアムロの熱い思いと意思が焼き付いた。
成長したハサウェイは、植物監察官候補となり研修を行っていた。戦争が終わったにも関わらず、民衆達の暮らしは平穏とは言い難かった。地球連邦政府の高官達は地球を汚染し、民衆達に権力を振りかざした。
ハサウェイは高官達を始末するため、反地球連邦組織「マフティー」のリーダーとして暗躍する。そんな時、彼は二人の人物に出会う。一人は不思議な能力を持つ女性、ギギ・アンダルシア。もう一人は、地球連邦軍のケネス・スレッグ大佐である。彼らとの出会いがハサウェイの人生にどのような影響を与えるのか、見届けて欲しい。
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の公開前に見ておきたい映画
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇
『ガンダム』シリーズの一作で、村瀬修功がキャラクターデザインを担当している。1995年~1996年に放送されたテレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』の続編となる物語が、OVAで発売された。本作はそのOVA版を、新作カットを交えて再編集した作品である。音楽ユニット「TWO-MIX」の楽曲『LAST IMPRESSION』が主題歌に起用されている。
AC196年。コロニーと地球との戦いが終わり、人々は平穏な日々を取り戻そうとしていた。そんな中、バートン一族が地球を支配しようと画策する。外務次官で国家間の要となるリリーナ・ドーリアンがバートン一族に誘拐され、戦いの火蓋が切って落とされた。ガンダムWのパイロットであるヒイロ・ユイは、リリーナを救い戦いを止めるため仲間と共に立ち上がった。
詳細 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇
虐殺器官
村瀬修功の代表作で、監督&脚本を担当している。伊藤計劃原作の小説を劇場アニメとして公開するプロジェクト「Project Itoh」の一環で制作された。原作の小説は「第7回小松左京賞」の最終候補に選ばれており、SF小説として高い評価を受けている。虐殺の王と呼ばれる謎の人物ジョン・ポールと、彼を追う特殊部隊員の姿が描かれている。
国家対テロの戦いが激しさを増し、虐殺が頻繁に行われるようになった。アメリカは現状を打破するため、情報軍特殊部隊を創設する。彼らの任務は、情報収集と虐殺の首謀者を暗殺することだった。クラヴィス・シェパード大尉はジョン・ポールの追跡任務に就くことになる。ジョンは言語学者なのだが、なぜか彼がいた場所で虐殺が行われていた。ジョンは一体何者なのか、虐殺と関係があるのか、クラヴィスは真実に辿り着くことができるのだろうか?
詳細 虐殺器官
お前ら全員めんどくさい!
小野賢章の実写映画初主演作。TOBI原作のラブコメディ漫画を元に制作された。小野賢章は生徒達に振り回される国語教員の國立国彦を演じた。映画『ちょっとまて野球部!』を手掛けた宝来忠昭が監督を務めている。グラビアアイドルの大原優乃、女優だけでなく声優としても活躍する小宮有紗など、個性的なキャストが集結している。
國立国彦は新米の国語教師で、やる気に満ち溢れていた。ある日、生徒の一宮数美に友達になって欲しいと頼まれる。一宮は友達がおらず、孤独を抱えていた。國立は拒絶することができず、一宮に友達ができるようサポートすることになる。そんな中、ツンデレなクラス委員長、恋多き女の子、女王様のような強気女子が現れ、國立は翻弄されていく。
詳細 お前ら全員めんどくさい!
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の評判・口コミ・レビュー
『#閃光のハサウェイ 』
“鮮やかな閃光”
時代がガンダムに追いついた。
3DCG、音響、作画、近代アニメが持つ技術の塊のような”新しいガンダム”がここにある。キャスティングに関しては今年1番、富野節の効いた台詞回しも刺さる。ロボアニメ界の”一筋の光”にこの作品はなった。#閃光のハサウェイ感想 pic.twitter.com/7dbjrCtfKs— yam太郎 (@yamsan0) June 12, 2021
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を観た。
今まで観てきたガンダム作品の中で一番リアルだった印象が強い。今回はUCやNTとは違って一切希望が見えない戦いが始まるんだろうなと痛感した。MS戦が一番現実味があって本当に良かった。早く2、3部も観たくてたまらない…これからが地獄だぞ! pic.twitter.com/UtAEn5zu2N— 映画大好きゴジラさん (@555godzilla) June 11, 2021
『閃光のハサウェイ』劇場版を観た。”3部作”始まりの物語…内容はほぼ原作通りに進行するがとても作画が美しく見入ってしまった。あとペーネロペーが”ミノフスキーフライト駆動音”と相まって飛翔するさまはまさに”怪獣”で個人的には最高だった…✨#閃光のハサウェイ感想 pic.twitter.com/fb7kAYdIvq
— 🇺🇸ぶらっく❄️🦾 (@black06011) June 11, 2021
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を観たよ。
カメラワークが凝っていて、今まで以上に大人な雰囲気なガンダム。
戦闘シーンが全て夜間戦闘で全体的に暗めでスクリーンでは少し分かりずらい感じでしたが面白かったです。そして特典のフィルムコマは、ギギ・アンダルシア嬢でした♪( ´◔ ω◔`) pic.twitter.com/h8mvh89bR6
— るくるく@ (@manamana16600) June 11, 2021
遅くなりましたが閃光のハサウェイの感想を
まずアニメを極限まで映画として磨き上げた作品という印象
展開、感情面の解釈等に多少変更がありますが違和感は特に無し
ドルビーアトモスで見たので環境音までしっかり作り込まれていたのが分かり、細部までよく出来た作品だと思いました pic.twitter.com/hbksuhR1HN
— 狛猫(こまねこ) (@komanekosan) June 13, 2021
「リアルロボットアニメ」としての新しいガンダムを観れた。
ハサウェイ達の人間模様や兵器としてのMSの怖さ等、フィクションの中のリアルを強烈に描いている。
アニメーションや音響等、今のアニメとしてトップレベルのもの。ただただ圧倒された。#閃光のハサウェイ #閃光のハサウェイ感想 pic.twitter.com/2uozF6yIQn
— hiiro1105 (@hiiro11051) June 12, 2021
映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のまとめ
本作は富野由悠季原作の小説を元に制作されている。主人公のハサウェイ・ノアは、シャア・アズナブルとアムロ・レイの思いを受け継ぐ青年である。ハサウェイは民衆達に権力を振りかざし、地球を汚染している地球連邦政府の高官達を始末しようと画策する。重厚な物語はもちろんのこと、『ガンダム』シリーズお馴染みのモビルスーツを使った迫力満点の戦いも魅力的な作品となっている。ハサウェイがこれからどんな運命を辿ることになるのか、見届けて欲しい。
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