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映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』の概要:神月紀は千葉から群馬の高校に転校することになった。自転車を使って通学していたが、強風に煽られなかなか前に進むことができなかった。神月はそんな自分の横を、颯爽と通り抜けていく1人の女子高生に心を奪われる。

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』の作品情報

劇場版 お前はまだグンマを知らない

製作年:2017年
上映時間:89分
ジャンル:コメディ
監督:水野格
キャスト:間宮祥太朗、吉村界人、馬場ふみか、入江甚儀 etc

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』の登場人物(キャスト)

神月紀(間宮祥太朗)
高校生。千葉から群馬の高校に転校してくる。女の子が大好きで、妄想癖がある。篠岡京に一目惚れする。
轟一矢(吉村界人)
神月のクラスメイト。小学校の頃、神月と同級生だった。生粋の群馬人ではないが、群馬についての知識はかなりある。
篠岡京(馬場ふみか)
神月のクラスメイト。気が強い性格。かるた部に所属している。群馬のことをこよなく愛している。

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』のあらすじ【起】

神月紀は千葉から群馬の高校に転校することになった。前の学校では苛めに遭っていたため、新たな学校では生まれ変わろうと希望に燃えていた。しかし、強風に煽られ、自転車がなかなか前に進まなかった。そんな時、美しい女子高生・篠岡京が、横を颯爽と通り過ぎていった。その瞬間、篠岡のスカートが風で捲れてしまう。神月は篠岡のパンツを見てしまい、倒れてしまう。

神月はクラスでの号令「起立・注目・礼」に対応できず、先生や同級生達から叱られてしまう。群馬独自の話題にもついて行けず落ち込んでいるとき、篠岡が同じクラスにいることに気づいた。神月は彼女の存在に癒される。

神月はクラスメイトからネギトロが群馬発祥で、童謡の「海」の作詞作曲者が群馬出身だと教えてもらう。だが、群馬に海がないことを馬鹿にしてしまい、怒られてしまう。神月は転校初日から怒られてばかりいることで、群馬に対して恐怖心を抱く。

校庭にある木に、群馬を馬鹿にした張り紙などが貼られる。その悪戯は度々起きており、クラスメイトの轟一矢が犯人のことを「キツネ」と名付けていた。キツネと名付けられたのは、群馬の形が鶴に似ており、天敵がキツネだからだった。神月は轟が小学校の同級生だったことに気づき声をかけるが、そのことを人に言わないよう注意される。

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映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』のあらすじ【承】

神月は篠岡の姿をこっそり眺めて癒されていたが、パンツを見たことやジロジロ見ていることを叱られむっつりスケベと非難される。しかも、篠岡は群馬の男以外男と認めていなかった。神月は傷心の中自転車を漕いで帰るが、スピードが出てしまいチンピラを轢きそうになってしまう。チンピラ達は神月に凄み、道を尋ねた。神月は出鱈目なことを言ってその場を逃げ出した。

クラスで「こうもんボーイズ」が遠征に来ていることが話題になっていた。その「こうもんボーイズ」は神月が昨日会ったチンピラで、茨城出身の者達が集まったチームのことだった。茨城人は海を独占していることで威張っていたため、群馬人と敵対していた。神月はトイレに行き、こっそり轟から茨城の話を聞いた。茨城はテレビドラマ『水戸黄門』を見て、日本を救うのは自分達だと思い込み、群馬の世直しをしようとしていた。

神月はクラスメイトの木村仁建から茨城のスパイを疑われ、アカギ山に連行されることになる。その道中、「こうもんボーイズ」に見つかり、捕まってしまう。神月が出鱈目な道を教えたことで、「こうもんボーイズ」達は怒っていた。その途中、偶然歩いていた轟も巻き添えを食らい、一緒に捕まってしまう。神月は「こうもんボーイズ」達に謝罪した。その時、都会である千葉から引っ越ししてきたことを感心され、羨望の眼差しで見られる。

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』のあらすじ【転】

轟はキツネの正体が「こうもんボーイズ」ではないかと疑っており、反抗的な態度を取り続けた。一触即発の中、偶然茨城出身の磯山さやかが迷い込んできた。「こうもんボーイズ」が磯山さやかに気を取られている隙に、神月達は逃げ出した。神月達はアカギ山に紛れ込んでしまい、山の怒りを買って轟の身動きが取れなくなる。すると、轟と木村がズボンを突然下ろした。山の神様は女の神様で、男性の下半身を見せれば怒りを沈めてくれるかもしれないからだった。神月は戸惑いながらも木村達に頼まれ、ズボンを下ろした。そのお蔭で、轟は危機を脱することができた。次の日、木村はクラスメイト達にそのことを話し、神月は仲間として受け入れられた。

神月は徐々に群馬の生活に慣れていったが、篠岡とはお近づきになれないでいた。そんな時、木村に篠岡への思いがバレてしまい、止めた方がいいと忠告される。篠岡はツンツンした性格の強気な女子で、群馬出身の男子しか愛せないからだった。それでも、神月は篠岡のことを諦めることができなかった。神月は「上毛かるた日本一決定戦」の張り紙を見て、かるた部に所属している篠岡を思い出す。偶然通りかかった轟に上毛かるたの話を聞いていると、練習用のかるたを渡される。

神月は銭湯に行き、逆上せているおじさんを助ける。すると、お礼にと紙に包まれた缶を渡された。ある日、神月は栃木人に絡まれてしまう。その場をやり過ごすため、千葉出身であることを話し、群馬の悪口に頷いてしまう。その姿を、偶然篠岡に見られてしまう。神月が篠岡の元に行くと、篠岡は栃木人を「キツネ」だと決めつけ懲らしめようとしていた。神月が慌てて止めると、群馬の悪口を言われても何とも思わないことを皮肉られてしまう。

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』の結末・ラスト(ネタバレ)

神月は「キツネ」を捕まえるため、夜の学校に忍び込んだ。そこに、同じように「キツネ」を捕まえに来た篠岡が現れる。お腹が空いた神月は、銭湯のおじさんに貰った包みを剥がしてみた。その中にあったのは、草津温泉・湯の花で年に6回しかとれず、年間7000個しか流通していない貴重な入浴剤だった。篠岡が興奮しながらそのことを語るのを聞き、神月は入浴剤をプレゼントすることにした。すると、初めて篠岡が神月の前で笑った。その後、篠岡達は「キツネ」を見つけるが、逃げられてしまう。

神月達はクラスメイトと共に、携帯で録画した「キツネ」の映像を確認した。「キツネ」はフードを被っていて顔が見えず、犯人が誰か特定できなかった。しかし、神月は1人で映像を確認し、轟が犯人だと気づく。そのことを轟本人に話すが、本人は認めなかった。しかし、驚き方が「キツネ」と同じであることを指摘し、認めさせた。

轟の群馬への憎しみは、7年前「他県人が食べると死ぬ」と言われている、焼きまんじゅうを無理矢理食べさせられたことから始まった。轟はいつ死ぬかも分からない恐怖を抱きながら夜を過ごした。だが次の日、自分が生きていたことで嘘を吐かれていたことを知り、群馬を憎むようになったのだ。神月は大した理由ではないことを知り呆れた。轟は群馬への憎しみを吐露するが、神月はそんな轟を止め、群馬を愛せばいいのだと諭した。だが、轟は群馬のことを必死に覚えても、ずっとよそ者扱いされていることを気にしていた。

神月は轟を屋上に連れて行き、アカギ山に謝罪することを勧めた。轟は意味が分からなかったが、神月は轟の行為がアカギ山の神様を怒らせたと思っていた。轟は半信半疑だったが、アカギ山の上空に暗雲が立ち込めた。神月と轟はズボンを脱ぎ、アカギ山の神に謝罪をした。強風が吹き、女性のスカートが捲れた。喧嘩をしていた栃木人と茨城人は、女性のパンチラを見て仲直りをした。

神月と轟の話を聞いていた篠岡は、轟によそ者扱いしていたことを謝罪した。それから、神月達は3年に進学し、「キツネ」のことは遠い過去の出来事となった。神月は群馬のことを愛し、篠岡のことも好きなままだった。そんな神月達のクラスに、埼玉から転校生がやってくる。その転校生は群馬のことを馬鹿にしていた。転校初日の自分と同じように「起立・注目・礼」の号令に対応できない転校生を見て、神月は「お前はまだ群馬を知らない」という感想を抱く。

映画『劇場版 お前はまだグンマを知らない』の感想・評価・レビュー

ある特定の県をテーマにした作品と言うと「埼玉」を舞台にした『翔んで埼玉』が大ヒットしましたが、それよりも先に映画化されていたのが埼玉のお隣、「群馬」を舞台にしたこの『お前はまだグンマを知らない』です。
埼玉県の北部に住んでいる私は、実家も職場も群馬まで車で15分程度の場所にあります。その為、群馬については他県の方よりも「知っている」つもりでしたが、今作を見ると「何も」知らなかったんだと思い知らされます。
大袈裟なコメディ作品と言うと語弊があるかもしれませんが、「群馬」のことを知れるとても面白い作品でした。(女性 30代)


『翔んで埼玉』の群馬県バージョンのような作品です。より高校生らしく、地元自慢も小さな話で共感しやすかったです。
群馬のことをよく分かっていない転校生が、うまくクラスの仲間に馴染めないのが、面白おかしく描かれていますが、結構リアルな話なのではないかと思いました。
自分はあまり地元愛がないので、始めの方の主人公の気持ちに共感したのですが、群馬の知識を増やし仲間になる姿を見て、郷に入っては郷に従えとはこのことだなと感じました。(女性 20代)


原作は漫画家・井田ヒロトの同名漫画作品。非常に地元愛に溢れたコメディ作品で、とんでもない噂や価値観に笑わされる。
原作を少しだけ読んだことがあるが、結構面白い。今作は実写化となるが、原作の面白さは表現できていたのではないかと思う。ちょっとチープな感じはあるが、信憑性の高い噂もあったりして、知らなかった群馬を知ることもできる。地元ルールというのは必ずあるもので、地域に馴染めない時に噂を聞かされたら普通は信じてしまうだろう。原作や今作が発表された時、群馬にまつわる噂が出回ったが、眉唾物を含めても面白いものが多かった。終盤の山でのシーンはもう馬鹿らしいとしか思えないが、なぜかちょっと感動もしてしまった。(女性 40代)

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