映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』の概要:高校バレーを舞台にしたアニメ「ハイキュー!!烏野高校VS白鳥沢学園高校」総集編。宮城県立烏野高校が、春の高校バレー宮城県予選決勝戦で超高校級エース牛島を有する絶対王者と名高い白鳥沢学園高校に挑む。
映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:スポーツ、アニメ
監督:満仲勧
キャスト:村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由 etc
映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』の登場人物(キャスト)
- 日向翔陽(村瀬歩)
- 烏野高校バレー部1年生。影山とコンビを組み、コンビネーション技『変人速攻』を得意とする。身長は低いが、それを補うほどにずば抜けた身体能力を持っている。影山とのコンビネーション技『変人速攻』を得意とする。
- 影山飛雄(石川界人)
- 烏野高校バレー部1年生。天才的な技術力を持つセッター。日向とのコンビネーション技『変人速攻』を得意とする。高校で日向とコンビを組んだことをきっかけに課題であった協調性が身に付き始めた。
- 月島蛍(内山昂輝)
- 烏野高校バレー部1年生。チームで一番の高身長。身長と観察眼を活かしたブロックを得意とする。常に冷静沈着な性格だが、バレーを楽しめておらず、チームメイトががむしゃらに頑張る姿に共感できずにいた。
- 牛島若利(竹内良太)
- 白鳥沢学園高校バレー部3年生。絶対王者の異名を持つ白鳥沢学園に君臨する、超高校級エース。チームメイト全員が牛島の能力を100%発揮させることに重点を置いている。
- 天童覚(木村昴)
- 白鳥沢学園高校バレー部3年生。ずば抜けた勘を持ち、その読みの鋭さを活かしたブロックを得意とする。
- 五色工(土屋神葉)
- 白鳥沢学園高校バレー部1年生。次世代のエースとして期待されている。
映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』のあらすじ【起】
宮城県にある烏野高校バレーボール部は『小さな巨人』の異名を持つエース選手が在籍しており、県内屈指の強豪校として有名だった。しかし当時チームを指導していた監督の引退に伴い、烏野高校バレー部は弱体の一途を辿り、今では『落ちた強豪、飛べない烏』と揶揄されていた。
そんな元強豪校の烏野高校バレーボール部に新入生が入部する。うち一人は優れた身体能力を持つ日向翔陽、もう一人は天才的な技術力を持つセッターの影山飛雄である。二人は入部当初、反発し合っていたものの、互いの能力を活かしたコンビネーション技を習得。それは『変人速攻』と形容され、ライバル校からも恐れられるようになっていた。
春の高校バレー宮城県予選を目前に控えたある日、日向と影山はランニングの途中にライバル校の白鳥沢学園高校の牛島若利に遭遇する。強豪校の白鳥沢を偵察するため、日向と影山は牛島の後を追って白鳥沢の敷地内に潜入し、体育館の外からバレー部の練習を覗き見た。そこで再び牛島に遭遇。牛島は自分たちの県予選優勝を信じて疑わなかった。その態度から日向と影山の闘争心に火が付き、二人は牛島に宣戦布告する。そして牛島も二人の挑戦を受け入れるのであった。
映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』のあらすじ【承】
そして迎えた春の高校バレー宮城県予選。烏野高校は因縁のライバルである青葉城西高校を見事に打ち破り、決勝のコートに立っていた。相手はあの青葉城西高校ですら下すことのできなかった強豪校の白鳥沢学園高校である。絶対王者と名高い白鳥沢は全国大会出場の常連校で、超高校級エースの牛島若利は全国でもトップクラスのプレイヤーであった。白鳥沢の選手のレベルは総じて高いものの、ひと際レベルの高い牛島を輝かせることを重視したチーム構成である。
試合が始まり、烏野は序盤から牛島の強烈なスパイクに翻弄される。牛若は左利きであるため、右利きの選手とはボールの回転のかかり方が異なり、球を捉えにくいのである。しかし烏野はブロック陣とリベロ西谷の連携により、牛若のスパイクに適応し始めていた。さらには同時多発のシンクロ攻撃で点を奪い、白鳥沢に食らいついていく。その様子を見ていた白鳥沢の監督は、強力な個々で圧倒的な個を光らせる白鳥沢と、未成熟な個々が一丸となって進化を求め、新しいことに挑戦していく烏野は、真逆のコンセプトで、これは言わばコンセプトの戦いだと試合を評する。
映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』のあらすじ【転】
なんとか白鳥沢についていく烏野であったが、牛島の強烈なスパイクやサーブに加え、天童のブロックが烏野を苦しめる。天童は天性の勘の良さで、日向と影山の変人速攻でさえ止めてしまうのであった。しかし、日向は持ち前のスタミナを活かし、横幅を大きく使った攻撃で天童を左右に走らせ、その隙をついて点を重ねていったのである。烏野は文字通りチーム一丸となって白鳥沢と僅差のまま試合を進めていく。
その中でも特に目立って活躍したのは日向と同期の月島であった。月島は常に冷静沈着な選手だったが、熱意に欠ける選手だった。自分より遥か上がいるとわかっていて何故がむしゃらに努力できるのか理解できず、バレーを楽しいとも感じていなかった。そんな中、予選直前の合同合宿で他校選手から、最高のパフォーマンスを決めた瞬間、自分の時代が来たと思えるくらいの全能感に達した瞬間が来たら、それが月島のバレーにハマる瞬間だと教わっていた。
そんな月島は試合の序盤から、罠を仕掛けており、今までボールを拾うので精一杯だった牛島のスパイクをドンピシャでブロック。第二セットを取り返したのである。絶対的エースの牛島のスパイクが止められた衝撃に白鳥沢の選手は勿論、烏野や会場内の観客も騒然とする。月島は、たかがブロック、たかが25点中の1点、たかが部活と思いながらも、その興奮に大きく吠える。月島がバレーにハマった瞬間であった。
映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』の結末・ラスト(ネタバレ)
月島のナイスファイトに刺激され、日向も跳躍力と身体コントロール力で身長を補い、果敢に敵の攻撃をブロック・得点を重ねていく。
しかし、覚醒しブロックの要となっていた月島が怪我により途中退場。その表情はチームメイトも見たことが無いほど悔しさに満ちていた。月島の想いを無駄にするまいとチームはがむしゃらに白鳥沢の攻撃へ食らいついていくが、返球するので精一杯だった。そんな烏野を追い込むかのように白鳥沢の校歌斉唱が会場を包み込む。烏野の空気が重くなり、選手たちが下を向いた瞬間だった。烏野の鵜飼コーチが吠える。「下を向くんじゃねぇ!バレーは常に上を向くスポーツだ!」と。選手たちが再び顔を上げたその時、怪我で退場していた月島が試合に復帰する。
月島の復帰で烏野は勢いを取り戻す。牛島の圧倒的な才能に抗いながら、烏野は猛攻を仕掛ける。そして最後には5人全員でアタッカーとなっての同時多発シンクロ攻撃により勝利を収める。ついに烏野高校は全国大会への切符を手にしたのである。
一方の白鳥沢では、牛島が後輩たち一人一人に今後の課題を言い渡す。そんな中、1年生で次期エース候補の五色は課題だらけの自分の未熟さを痛感し、悔いていた。しかし尊敬する牛島からは一言、頼むぞとだけ言い渡される。五色は牛島に認められた喜びと、もう共にコートに立てない悔しさから涙するのであった。
映画『ハイキュー!! コンセプトの戦い』の感想・評価・レビュー
烏野高校と白鳥沢学園の、インターハイへの出場を賭けた試合が描かれています。全国常連の白鳥沢は、とにかく牛島が強い!ほんとに勝てるのか?と思えるくらい、圧倒的です。ただ、烏野のスタイルも攻撃重視なので、試合は殴り合いの白熱した展開です。
アニメ1クール分の試合内容が綺麗にまとまっています。試合はプレーシーン多めで、心情表現が少ないので、ほんとにただ試合を見ているという感じです。白鳥沢戦をまだ見てないなら、お勧めできない映画です。漫画かアニメの通常回を先に見てほしいです。(男性 20代)
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