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映画『白鯨との闘い』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『白鯨との闘い』の概要:小説家のハーマンは元漁師のトーマスの話をもとに、過去に沈没した捕鯨船・エセックス号の秘密を書き記す。アベンジャーズシリーズでお馴染みのクリス・ヘムズワースやトム・ホランドらが顔を揃える、海洋アドベンチャー。

映画『白鯨との闘い』の作品情報

白鯨との闘い

製作年:2015年
上映時間:122分
ジャンル:アドベンチャー
監督:ロン・ハワード
キャスト:クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィ、トム・ホランド etc

映画『白鯨との闘い』の登場人物(キャスト)

ハーマン・メルヴィル(ベン・ウィショー)
小説家。沈没したエセックス号の話をもとに新たな小説を書こうとしている。トーマスにインタビューを断られそうになるも、全財産を渡すことでなんとか話を聞き出した、情熱を持った人物。
トーマス・ニッカーソン(ブレンダン・グリーソン)
既に引退した老齢の元漁師。エセックス号の数少ない生き残りで、遭難の際に自分たちが犯した行動に罪の意識を持っており、これまでずっと秘密にしてきた。しかし、ハーマンとの会話の中で次第に心を開いていく。
オーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)
ベテランの捕鯨漁師でエセックス号の一等航海士。航海経験のない船長に代わり、船全体の指揮をとっていた。最も年下のトーマスに気をかけるなど、部下思いで優秀なリーダー。
ジョージ・ポラード(ベンジャミン・ウォーカー)
島で有名な捕鯨一家の跡取り。航海経験の無さから的外れな指示を出すこともあり、それが原因でオーウェンとは仲が悪かったが、壮絶なサバイバルを共に生き延びたことで友情が芽生える。
若い頃のトーマス・ニッカーソン(トム・ホランド)
14歳でエセックス号に乗り込んだ乗船員見習い。経験が少ないながらも、持ち前の情熱と周りのフォローによって生き延びた。
マシュー・ジョイ(キリアン・マーフィー)
エセックス号の二等航海士。オーウェンとは古くからの友人で親交が深い。エセックス号が沈没する際、頭部を負傷し、それが原因となり無人島で死亡。

映画『白鯨との闘い』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『白鯨との闘い』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『白鯨との闘い』のあらすじ【起】

1850年、アメリカ・マサチューセッツ州ナンタケット島で、小説家のハーマン・メルヴィルは小説を執筆するため、ある男を訪ねる。

トーマス・ニッカーソンと名乗るその男は、過去に沈没した捕鯨船・エセックス号の唯一の生き残りで、ハーマンは彼の話をもとに小説を書こうとしていたのだった。

トーマスは頑なに過去の真実を話そうとしなかったが、ハーマンの熱意に押され、徐々に口を開く。

航海士のオーウェン・チェイスは家計を支えるため、子供を身篭っている妻を残して捕鯨漁を営んでいた。港では鯨油が高値で売買されており、オーウェンもこの勢いに乗ろうと意気込んでいたのだった。

彼は長年の経験を買われ、巨額の資金をもとに作られた捕鯨船・エセックス号に、一等航海士として乗船し、より多くの鯨を捕まえてくるよう頼まれる。

自分が船長になると考えていたオーウェンをよそに、島でも有名な捕鯨一家の長男で、捕鯨経験のない、ジョージ・ポラードが船長に就任。

オーウェンは反発したものの、高額な報酬が提示されると、渋々条件を受け入れたのだった。

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映画『白鯨との闘い』のあらすじ【承】

その年の暮れ、エセックス号は出港する。船には、オーウェンの知り合いで二等航海士のマシューや、当時14歳で見習いだったトーマスなどの船員が顔を揃えていた。

航海経験がないジョージの代わりに、オーウェンが航海を仕切っており、ジョージは除け者扱いされていた。

航海が始まり、見習いたちも公開に慣れてきた頃、進路先に嵐が発生する。進路変更を提案するオーウェンだったが、予定より航海が遅れていることを心配していたジョージは聞く耳を持たない。

嵐がエセックス号を襲うが、オーウェンの機転によりなんとか切り抜けることに成功。しかし、二人の関係はさらに悪化することになるのだった。

3ヶ月後、一行は初めての捕鯨に成功し、50樽分の鯨油を獲得する。しかし、目標の鯨油量にはまだまだ足りない。その後、なかなか獲物にありつけなかった一行は太平洋に向かうが、鯨の姿はない。長引く航海で食料が底をついたエセックス号は、物資調達のためエクアドルの港に停泊する。

映画『白鯨との闘い』のあらすじ【転】

港に到着し、一休みする船の船員たち。オーウェンとジョージが今後の計画を立てていると、港にいたスペインの船の船長から、赤道近くの沖で鯨の群れに遭遇したとの情報を得る。しかし、その後「悪魔」と呼ばれる巨大な鯨によって船は沈没し、多くの船員たちが犠牲になったのだった。

長引く航海の中、早く成果を挙げいち早く帰国したいオーウェンとジョージは、この話を手掛かりに鯨の群れを狙うことにする。

出港から14ヶ月が経過した頃、一行は港で噂されていた鯨の群れに遭遇。意気揚々と漁を始めるオーウェンたちの前に、巨大鯨が現れ、エセックス号は沈没してしまう。

生き残った船員たちは小舟で脱出するが遭難してしまう。小舟には少ない食料と水しか積み込んでいなかったため船員たちは次第に衰弱していく。そんな絶望的な状況の中で、次第に死を覚悟していた船員たちの前に、無人島が現れる。これで助かると安堵した船員たちは大喜びで上陸するのだった。

映画『白鯨との闘い』の結末・ラスト(ネタバレ)

船員たちは島に上陸すると、狼煙を上げて救助を待つことにした。オーウェンが使えるものを探すため、島を歩き回っていると、数多くのミイラを発見する。過去にオーウェンたちと同じように、巨大鯨に襲われた人々がこの島に逃げ込み、死んでいったのだった。

この島で助けを待っていても助からないと考えたオーウェンとジョージは、船員を連れて他の島に移動する。

漂流して48日が経過し、衰弱し切っていた船員たちの中で、死亡する者も出てきてしまう。オーウェンは生き延びるため、船員の死体を食べ、飢えを凌ぐのだった。

違う船に乗っていたジョージは、くじ引きで一人を犠牲にすることで、他の船員たちに食料を配分する方法で生き延びるが、オーウェンたちと逸れてしまう。

1821年、90日の漂流を経て、オーウェンたちは救助される。生き残った数名の船員たちは、自分たちが生き延びた方法を、決して他言しないと誓い、家族と再会を果たす。

帰国したチェイスとジョージは、船主に呼び出され、捕鯨産業の印象を守るため、巨大鯨のことを公言しないよう指示される。

良心に従った二人はこれを拒否。チェイスは商船の船長として再び海に出る。

1850年、ハーマンは話をもとに小説「白鯨」を出版したのだった。

映画『白鯨との闘い』の感想・評価・レビュー

今作は、巨大鯨によって死の淵まで突き落とされた人々が生き残る姿を描いていたが、彼らを通じて常識では考えられない自然の脅威を前にして、人の脆さや存在としての小ささを思い知らされた。

また、重厚なクラシカルサウンドによって、自然の荘厳さや力強さが演出されていたことも印象的だった。

特殊効果で作られた鯨たちも非常にリアルで、船員たちが漁をするシーンには考えさせられるものがあった。(MIHOシネマ編集部)

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